ブーンミコ酢 ブーン系過去作まとめ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

( ^ω^)はヒーローを演じるようです 第一話

( ^ω^)(……ひどいお)

夕日が照らす歩道の上、一人の青年がいた。
トボトボとした足取りがいかにも寂しい。

( ^ω^)(たった三日で辞めさせるなんて、ひどい店長だお。
    スープに指入ってたからなんだって言うんだお。
     ブーンはいつもそうして食べてるお)

青年の名はブーン。
普段から柔和な笑顔を浮かべているが、今の顔は少し暗かった。

( ^ω^)(辞めたバイトもこれで9だお。
    いい加減、定職でも見つけなきゃ、かーちゃん悲しむお)

影はより長くなっていく。
ブーンの足が、公園の入口に差し掛かったときだった。

( ^ω^)(……お?)
(,,゚Д゚)「おいてめえ、何とか言えゴルァ!」

大きな声に気付いて、ブーンは足を止めた。
公園の中央で、数人が集まって騒いでいる。

(,,゚Д゚)「さっさと金だせやゴルァ!」

リーダー格らしき男が声を荒げる。

(;^ω^)(おやじ狩りかお……
     全く、嫌な世の中だお)

竦み上がるブーン。
目を付けられないうちに帰るため、足を動かそうとした。

(;^ω^)(……!!)

ブーンは気付いてしまった。

川 ゚-゚)「…………」
(*゚∀゚)「…………」
(゚∋゚)「…………」

公園の隅で震えている子供達が、自分を見ていることに。

5:◆XCUz.aHnWE
04/01(火) 00:27 wHVy7ZYXO

川 ゚-゚)「…………」
(*゚∀゚)「…………」
(゚∋゚)「…………」

(;^ω^)(や、やめるお。そんな目で)

耐え難い視線がブーンを捕らえて離さない。
ブーンの動きは完全に止まった。

川 ゚-゚)「…………」
(*゚∀゚)「…………」
(゚∋゚)「…………」

(;^ω^)(そんな目で僕を見るなお!
    僕があんな不良に挑んで無事でいられるわけないお)

視線が絶えることはない。

(,,゚Д゚)「まだまだやられ足りねえようだなゴルァ!
     おいお前ら、もっとやっちまえ!」

不良達の攻撃は激しさを増していく。
やられている人の姿は見えないが、苦しんでるに違いない。

(;^ω^)「うぅ……」

葛藤が、呻き声になって出てきた。

( ω )「ぼ、僕は……」

怖いという気持ちはもちろん大きかった。
だが、それより大きい気持ちがブーンに芽生え始める。

( ω )(目の前に苦しんでいる人がいるんだお。
    このくらいのことが出来なくて……僕は……)

気が付いたとき、ブーンは公園の中に歩み出ていた。

6:◆XCUz.aHnWE
04/01(火) 00:27 wHVy7ZYXO

(#^ω^)「ぃや、やめるんだお!」

震えまくるブーンの声。
不良達はピタリと動きを止めた。

(,,゚Д゚)「んだてめぇは!?」

(;^ω^)「ぼ、僕はブーンだお!
     そんなことより、暴力は良くないお」

(,,゚Д゚)「うるせぇ!
     俺はすぐに金が欲しいんだ。
     邪魔すんじゃねえよゴルァ!」

(;^ω^)(こりゃダメだお。やっぱり僕なんかじゃ……!!)

川 ゚-゚)「……」
(*゚∀゚)「……」
(゚∋゚)「……」

再び視界に入る子供達。

( ω )「う、うぅ……」

⊂〓〓(#^ω^)〓〓⊃「うぅおぉお!!」

出せるだけの大声を上げて、ブーンは不良達に突撃していった。

(,,゚Д゚)「な、なんだこいつ!?」

困惑する不良達。
その一人一人に、ブーンは次々と頭突きする。

(,,゚Д゚)「おい、さっさとそいつもやっ」

⊂⊇
('A`)ゝ「何の騒ぎですか~!?」

(,,;゚Д゚)「!! っち、サツだ。
     おい、面倒だ。逃げるぞゴルァ」

不良たちが去ってからも、ブーンの心臓は飛び出しそうなくらい激しく動いていた。

7:◆XCUz.aHnWE
04/01(火) 00:28 wHVy7ZYXO

⊂⊇
('A`)ゝ「おい、大丈夫か?」

( ^ω^)「あ……ありがとうございました、って」

(;^ω^)「ドクオ!? 良く見たらドクオじゃないかお!」

⊂⊇ヾ('A`)「ばれたか……
      こんなとこで何やってたんだ、ブーン」

帽子を外し、より明らかになった青年の顔は、ブーンの親友ドクオの顔であった。

(;^ω^)「僕は、人助けしてたんだお!
    親父狩りにあってたこの人を助けたんだお」

ブーンは地面に倒れてる人を指差した。
どうやら気絶しているらしい。

('A`)「へぇ……お前が人助けとは。偉いじゃねえか
   お前も変わったもんだな
   痛いのはすぐ嫌がるお前が」

(;^ω^)(実際、ドクオがいなけりゃボコボコだお)

('A`)「まぁとにかく、今はこの人をなんとかしないと」

ドクオは地面で倒れてる男を見た。

( ^ω^)「ひどい怪我だお。
    病院に連れていったほうがいいお」

('A`)「そうだな。大柄だから結構重そうだが」

ドクオが男を背に乗せようとする間に、ブーンは先程の子供たちの方を見た。

川 ^-^)
(*^∀^)
(^∋^)

笑顔を見せて、遊具の方へ駆けていく子供達。

(*^ω^)(よかったお。みんな笑ってるお。
    人助けもいいものだお)

8:◆XCUz.aHnWE
04/01(火) 00:28 wHVy7ZYXO

(;'A`)「う、うわゎぁあぁ!!?」

突然ドクオが悲鳴を上げる。
驚いて振り向くブーンの目に、嫌な光景が入る。

(;^ω^)「な、何やってんだお、ドクオ!?」

(´-ω(;'A`)「この野郎、いきなり俺にしがみついてきやがった!!
       くそ、離せ! この」

Zz(´-ω-`)「…………」

Σ(´・ω@`)「…………ハッ!」

男は急に目を開けて、ドクオを解放する。

('A`)「てめぇ、いったいどういうつもりだこの」

(´・ω@`)「すまない、寝てるときの私の癖だ」

男は片目がパンダ目だが、割と普通に話し出す。

(´・ω@`)「私の名前はショボン。
     不良に絡まれて、誰かが来たのはわかったがそれから記憶がないんだ。
     私を助けてくれたのはどちらかな?」

Σ(;'A`)「そっちのブーンです!」

嫌な予感を察知したドクオが急いでブーンを指差す。

(´・ω@`)「ほう、君か」

ショボンの目がブーンに向けられる。

9:◆XCUz.aHnWE
04/01(火) 00:29 wHVy7ZYXO

(;^ω^)「ちょ、ちょっと待つお!
    確かにブーンは助けたけど、ドクオがいなきゃ無事で済まなかったお!」

(;'A`)「で、でも最初に不良に立ち向かったのはブーンで、だからブーンの方がいいです!」

(´・ω@`)「ふむ、その勇気こそ私が望んでいたものだ。
     来てくれないか、ブーン君」

(;^ω^)「う……はいですお」

(;'A`)(ふう、あぶねえあぶねえ)

ホッと安堵するドクオ。

(´・ω@`)「ついでだ、そっちのドクオ君も来てみたらどうだ?」

ドクオの安堵は泡となって消えていくのだった。

10:◆XCUz.aHnWE
04/01(火) 00:29 wHVy7ZYXO

夕日はすっかり沈んでしまった。
街灯が光を提げて、太陽に代わり淡白な明かりが路面と人々を照らす。

( ^ω^)「しかしドクオが警官になっているとは思わなかったお」

ショボンに連れられた道中、ブーンが言った。

('A`)「ん、あぁこれか」

ドクオは再び帽子を取り出す。

⊂⊇
('A`)ゝ「これな、実は偽物なんだよ」

(;^ω^)「……お?」

⊂⊇
('A`)「いや、実はさ、俺コスプレにはまっちまってよ。
   実際その手の店に行ってみると色々あんだよなこれが」

それからドクオは自分のコスプレについて語り出した。

(;^ω^)(……あんまりついていけない世界だお。
    小さいころなら、ヒーローのコスプレして屋根から飛んだこともあったお。
    でももう小さい頃の話だお)

ブーンはまだ知らなかった。
もうすぐ、その世界へと入り込むことになるなんて。
しかも、ど真ん中に立たされることになるなんて。

11:◆XCUz.aHnWE
04/01(火) 00:30 wHVy7ZYXO

(´・ω・`)「着いたぞ」

ショボンは足を止めて声を掛けた。
パンダ目は治っていた。

ショボンが示した建物は、周りに比べれば十分大きい。
結構な人数の人が入るだろう。

(*'A`)「うおおぉ!!」

ドクオが急に歓声を上げる。

(;^ω^)「ど、どうしたんだお? ドクオ」

するとドクオは、半ば興奮して看板を指す。

(*'A`)「わかるかブーン?
   ここは有名な特撮スタジオ会社だぜ!
   俺のコスプレ仲間の間でも良く話題に昇る。
   ほら、週末の朝にやってるヒーローものは大概ここの製作で」

(´・ω・`)「ほう、そこまで知ってくれているとは、嬉しいな。
     社長としても鼻が高い」

ショボンの温厚さに満ちた笑い。
途端にドクオが震えだす。

(;'A`)「あ、あんたまさか……社長?」

12:◆XCUz.aHnWE
04/01(火) 00:30 wHVy7ZYXO

(´・ω・`)「そう、私がこの会社の社長だ」
すると、ますますドクオが興奮し始める。

(*'A`)「うおお! こ、今度見学させて下さい!!」

(´・ω・`)「はは、いつでもいいぞ。
     それにもしかしたら毎日のように来れるかもしれない。
     なぁ、ブーン君」

(;^ω^)「ほぇ!?」

いきなり話を振られるとは思っていなかったため、ブーンは少々焦った。

(;^ω^)「な、なんのことですかお」

(´・ω・`)「うむ、簡単なことだ。
     君がここに来るようになればドクオ君も入ってこれるかも、というわけだ。
     単刀直入に言おうか。ブーン君」




(´・ω・`)「ヒーローを演じてみないか?」




こうして、ブーンの数奇な運命が動き始めたのであった。


~第一話 終~

[ 2008/05/21 20:57 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://boonroop.blog5.fc2.com/tb.php/91-68e6c3a1








上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。