ブーンミコ酢 ブーン系過去作まとめ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

( ^ω^)VIP山荘殺人事件

2 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件01 投稿日:2007/11/03(土) 17:38:58.60 ID:MiWmBorb0
('A`)「ブーンそろそろ下に下りようぜ」

ドクオの顔が青白くなっている。
いつも以上に不細工だなぁと失礼な感想にふけりながらも頷いた。

兄者と弟物、ドクオの後について一階まで降りるとツンが声をかけてきた。

ξ;⊿;)ξ「新巻先生はやっぱり?」

僕は静かに首を横に振るとツンは泣き崩れた。
広間が重苦しい雰囲気に包まれる。
その沈黙に耐えかねて言葉を吐き出す。

( ´ω`)「警察はどうかお?」
川 ゚ -゚)「携帯電話は圏外だ。ジョルジュが車で警察まで行ってくれている」

クーはこんな時でも冷静だ。





4 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件02 投稿日:2007/11/03(土) 17:39:42.87 ID:MiWmBorb0
大雨の山奥の山荘で起こった事件。
推理小説だと警察の介入が遅れるのが常識だけれど……

( ´_ゝ`)「誰が殺したのか名乗りでてはどうだ?」

兄者がいきなり爆弾発言をする。

(´<_` )「時に落ち着け、兄者。皆が疑心暗鬼になるだけだ」

弟者が兄者にいい、ツンが後に続く。

ξ;⊿;)ξ「そうよ、警察が来るまで皆で一箇所に居れば大丈夫よ」

涙声ながらも気丈に言い切った。



5 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件03 投稿日:2007/11/03(土) 17:40:16.36 ID:MiWmBorb0
念願の大学生になったからには今までの生活と違う有意義な学生生活を送るお!
まずは友人を作る。そう決心しサークルに入ることにした。

少し前から学校から帰ってはパソコン、ゲームと見事なヒッキーだった。

大学には沢山のサークルがありどれに入るか迷っていた。
そんな時、ドクオに声をかけられ入ったのがVIPサークルだ。

活動内容はVIPをみる。ただ、それだけ。
家に居たころと余り変わらなかったが仲間と一緒にというのが充実感を与えてくれた。
そして、そこでのツンとの再会はブーンにある一つの感情を芽生えさせることになった。
その感情に気がつかないふりをしながらブーンは大学生活を送っていった。


6 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件04 投稿日:2007/11/03(土) 17:40:50.37 ID:MiWmBorb0
大学生活にもなれてきて早くも夏休みが迫ってきていた。
サークル活動の一環として夏休みにどこに行くか話し合っていた時だ。

/ ,' 3「ワシが持っている別荘などどうだね」
('A`)「うはwwwおkwwwww」

顧問の新巻先生の言葉にみんなが飛びついた。親が亡くなった時に相続したという。
山奥の山荘で部屋も人数分あり近くには川もあって水遊びも出来るらしい。
周囲には民家が無いため大騒ぎをしても大丈夫だという。



8 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件05 投稿日:2007/11/03(土) 17:41:48.39 ID:MiWmBorb0
さきほどの兄者の放った発言のためか。
皆が皆、距離を取り互いに不信と疑惑の目を向け合う。

('A`)「しかし、ジョルジュの奴遅いな」

ドクオがボソリと呟いた。

川 ゚ -゚)「あぁ、そろそろ警察と一緒に戻ってきても良いと思うんだが……」

クーもドクオの言葉に同意する。
だが、その言葉からは心配よりも疑いの感情がうかがえた。

( ´_ゝ`)「ジョルジュがやったんじゃないのか?」

兄者がまたもや爆弾発言をする。
だが、これは内心皆考えていたことだろう。



9 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件06 投稿日:2007/11/03(土) 17:42:21.82 ID:MiWmBorb0
(´<_` )「時に落ち着け、兄者。不用意な発言は皆が不安になるだけだ」

弟者が兄者にいい、ツンが後に続く。

ξ゚⊿゚)ξ「この嵐だし少しくらい遅れても仕方がないわ」

泣きはらした目が赤いがその場の重苦しい空気を吹き飛ばすように、ことさら明るい声で言った。
コーヒーでも淹れてくるとツンが台所の方に歩いていく。

( ´ω`)「一人にならない方がいいお」
ξ゚⊿゚)ξ「ありがと、ブーン」

その言葉に少しの寂しさを覚えながら僕はツンを心配してついていった。






11 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件07 投稿日:2007/11/03(土) 17:42:52.18 ID:MiWmBorb0
警察に電話しようとしたら圏外だった。
だから、この嵐ともいえるような大雨の中、唯一、
運転免許を持っていたジョルジュが警察まで知らせに行くことになったのだ。

ジョルジュは人よりも推理小説などを読むほうである。
念のために車を少し調べた。細工をされているような形跡はなかった。
推理小説では助けを求めるための連絡役が殺されるのが常道だからだ。




13 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件08 投稿日:2007/11/03(土) 17:43:20.83 ID:MiWmBorb0
( ゚∀゚)o彡゜「おっ~ぱい、おっぱい!」

ジョルジュはいつもの様に鼻歌を歌いながら山荘から街の警察まで車を飛ばしていた。

フロントガラスには激しい雨がうちつけている。
風も激しくたまに木の枝や木の葉が飛んできて車にあたり嫌な音を立てる。

おっぱいおっぱいと口を動かしながらもジョルジュは考えていた。
新巻は殺されたのだろうか。
殺しだと仮定して考えてみることにする。


14 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件09 投稿日:2007/11/03(土) 17:44:21.05 ID:MiWmBorb0
あの中の誰かが犯人だとしても普通あんな閉鎖空間で殺そうとするだろうか。
警察に連絡が行けばまず確実に疑いの目を向けられるのはサークルメンバーだ。
どう考えても普通の人間ならそんな場所で犯罪なんて起こさない。
普通じゃないから殺人なんてしたのかもれないが。

外部の人間の犯行とも考えがたい。
この大雨の山奥に偶然にもいた殺人鬼が山荘に入り込んでくる。
そして、二階の新巻を殺し姿を消す。
雨が降り出してからは皆山荘の中に居たが誰も不審者など見ていないはずだ。
外からよじ登るのは無理だろう。

殺し以外の可能性は――事故死。何かの拍子で転んで頭を強く打ちつけ死んだ。



15 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件10 投稿日:2007/11/03(土) 17:45:27.03 ID:MiWmBorb0
ツンと一緒に皆の居る広間へと戻ってきた。

ξ゚⊿゚)ξ「コーヒーとクッキーを持ってきたわ」
川 ゚ -゚)「あぁ」

クーが最初に取り、ドクオ、兄者、弟者、僕、ツンとそれぞれカップを取った。

僕はコーヒーに口をつける。
苦くて呑めたものじゃなかった。

( ´ω`)「やっぱり僕には一生ブラックは駄目だお」

砂糖をいれようと探すと兄者が砂糖を持っているのを見て僕は驚いてしまった。
兄者はカップのふち一杯まで砂糖をいれている。





17 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件11 投稿日:2007/11/03(土) 17:46:22.49 ID:MiWmBorb0
そんな兄者に弟者と僕が声をかける。

(´<_` )「時に落ち着け兄者。それは飽和状態を超えている」
( ´ω`)「兄者いつもは砂糖をいれないはずだお」
( ´_ゝ`)「フッ、俺は苦くて呑めないから砂糖をいれているわけじゃない。
        糖分を取ることによって脳みそを活性化するわけだ」

その言葉にドクオが口を出す。

('A`)「脳みそが必要とするのはグルコース。ぶどう糖なんだから砂糖をとっても意味ないぜ。
    そんだけ、糖分を取るとインシュリンが多量分泌されて思考能力が低下するぞ」

ドクオは色んなことを知っている。
頭も皆の中で一番良い、顔さえ良ければ苦労はしなかっただろうに。



18 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件12 投稿日:2007/11/03(土) 17:47:04.48 ID:MiWmBorb0
( ´_ゝ`)「馬鹿なっ!では、あの世界一の名探偵の甘党好きはなんだったのだ」

僕の心配をよそに兄者は憤慨しながらもカップのふちスレスレまで入った砂糖水を飲みこんでいった。

( ´_ゝ`)「ぐっ」

いきなり兄者が嘔吐し倒れる。

(´<_` )「兄者!?」

全員がいきなりの事に驚き、目を見張った。
弟者が必死に倒れた兄者に呼びかけるがすでに意識は消えかけているようだった。




19 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件13 投稿日:2007/11/03(土) 17:47:58.94 ID:MiWmBorb0
( ゚∀゚)o彡゜「おー、中々おしゃれだなー」
( ´_ゝ`)「たまにはこういうのも良いな」

みんな口々に感想を言いあいながら山荘へと入っていく。
町から南に下って三時間あまり。

新巻先生の持っている山荘は洒落たログハウスだった。

今回の旅行のメンバーは
顧問の新巻先生、兄者、弟者、ジョルジュ、ドクオ、クー、ツン、僕の八人。

( ^ω^)「先生、旅行前に聞きましたが、もう一度説明してもらえますかお?」
/ ,' 3 「よろしい、では説明をしようかの」

玄関を抜けたところで荒巻先生に言う。
旅行前にあらかた説明を受けたがやはり実際に見てから説明してもらった方がわかり易い。






21 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件14 投稿日:2007/11/03(土) 17:48:47.24 ID:MiWmBorb0
/ ,' 3「まず、ここが玄関。そして、右手と左手に見えるのが客室。それが君たちの泊まる部屋だ。
     そこの中央の扉を抜けると広間がある。その広間から台所と倉庫にいける。
     そこの階段をのぼった先はワシが寝る部屋じゃ。わかったかな」
( ^ω^)「はいですお」

それぞれ自分が寝る部屋を決め、荷物を置きに行く。

ツンとクー、流石兄弟が左手の部屋。
僕、ドクオ、ジョルジュが右手の部屋に決まった。

右側の余った空き室には適当な荷物を放り込んでおいた。
各部屋それぞれトイレと風呂がついているのには感動だ。

/ ,' 3「ワシは論文を書くからしばらく部屋にこもる。
     何かわからない事があったら遠慮なく聞きにきなさい」

荒巻先生はそう言い残し自室へと引き上げていった。





23 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件15 投稿日:2007/11/03(土) 17:50:26.81 ID:MiWmBorb0
兄者は目の前で冷たくなった。

ξ;⊿;)ξ「どうして……」
( ´ω`)「なんでだお……なんでだお……」

ツンと僕はへたり込みながら呟いた。

親しかった人間が目の前で死んでしまった。
皆倒れた兄者をどうすることも出来ずに名を呼び続けるしかできなかった。

弟者は俯いているため、表情が見えない。
彼と兄者はいつも仲が良かった。
兄者が調子に乗ったところに彼が冷静に突っ込みを入れる。
流石だな、俺らをもう聞くことは永遠にできなくなってしまった。


24 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件16 投稿日:2007/11/03(土) 17:51:05.17 ID:MiWmBorb0
クーとドクオが兄者の遺体に近づいていった。
クーが兄者の苦悶の表情に目を背けながらも、口元に鼻を近づける。

川 ゚ -゚)「このにおいは……」
('A`)「アーモンド臭、青酸カリか」

青酸カリ、よく推理物で出てくる毒物。
摂取して胃酸と反応するとアーモンド臭を発生させる致死性の高い毒だ。






26 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件17 投稿日:2007/11/03(土) 17:51:39.70 ID:MiWmBorb0
クーとドクオは互いに頷きあう。

川 ゚ -゚)「やりたくないが犯人探しをするしかない、このまま居てもまた誰かが死ぬかもしれない」
( ´ω`)「ジョルジュが戻るまで大人しくしてるんじゃなかったかお」

僕は恐る恐る言ってみた。

川 ゚ -゚)「ジョルジュがこれだけ遅いということは土砂崩れや事故にでもあったのかもしれない。
     いや、あの車にもしかしたら……」

その続きは、容易に想像できたのだろう。
そんなことはあってほしくないと、皆言葉に出すことはなかった。


27 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件18 投稿日:2007/11/03(土) 17:52:21.07 ID:MiWmBorb0
ジョルジュがそれに気がついたのはつい先ほどのこと。
助手席の小物入れから紙が少し飛び出していた。

気がつく前は良かったのだが、一度気がつくとついつい気になってしまう。
最初は無視していたのだが、カーブや段差を通るたびにヒラヒラとして気が散る。
仕方なく紙を引っ張りだした。

その時彼の運命は死へ向かい走り出した。

確か、この字はあいつの――


28 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件19 投稿日:2007/11/03(土) 17:53:05.14 ID:MiWmBorb0
( ゚∀゚)o彡゜「えー、なになに。時速60kmの車から手を出すと……おっぱいの感触!?」

ジョルジュは歓喜した。必ず、かの空気圧の乳を揉まねばならぬと決意した。
ジョルジュはただの学生である。乳をもみ、おっぱいと叫んで暮らしてきた。
だからこそ、乳のことについては人一倍行動力があった。

窓を開け右手を外に出す。雨と風が車の中に吹き込むが今の彼にはとても些細なことだった。

( ゚∀゚)o彡゜「おっぱい!おっぱい!おっぱい!」

歓喜している彼の目にさきほどの紙がうつる。
吹き込む風が先ほどとは違う文章を彼の目に写した。



29 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件20 投稿日:2007/11/03(土) 17:53:54.16 ID:MiWmBorb0
( ゚∀゚)o彡゜「お、まだ何か書いてるな。時速60kmの車から手を出すとおっぱいの感触。
        そして……アレを出せばぱいずり!?」

ジョルジュは即座に行動を開始した。ズボンを下ろし、アレを取り出す。
そして、アレを窓の外に出しつつ時速60kmオーバー。
いかに無茶な体勢だとわかるだろうか。
しかし、彼にそんなことは関係なかった。

( ゚∀゚)o彡゜「うおおおおおおおおおおおおお」

急カーブが近づいていたがジョルジュの目には写っていない。
かの者の目に今写るのはただ一つ。
そう、おっぱいである。幻であるはずのおっぱい。

しかし、幻とは見ているものにとっては現と変わらないのだ。

カーブを曲がりきれずジョルジュは車ごと深い谷底へと落ちていった。

ジョルジュは最後までおっぱいの夢を見ていた。
幸せの絶頂で死ぬことができた彼は幸福だったのだろうか。

それは、誰にもわからない。


30 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件21 投稿日:2007/11/03(土) 17:54:50.09 ID:MiWmBorb0
川 ゚ -゚)「青酸カリは即効性の毒物だ。コーヒーを飲んだ瞬間に兄者は倒れた」

クーはそういいツンの方を向いた。

ξ゚⊿゚)ξ「違う!私は何もしてないわ!」
( `ω´)「そうだお、僕とツンは普通にコーヒーをいれただけだお」

僕とツンはコーヒーをいれただけ。
その間にコーヒーに毒をいれたりカップに毒を塗ることなどしなかった。

必死に僕とツンは主張する。

川 ゚ -゚)「だが、二人が共犯ということもある」
( `ω´)「僕とツンはあまったカップを取っただけだお!」

クーはあくまで僕とツンを疑っているようだ。

その時、弟者が声を絞り出した。


31 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件22 投稿日:2007/11/03(土) 17:58:17.83 ID:MiWmBorb0
(´<_` )「時に落ち着け、皆……コーヒーでなく砂糖に毒が入っていたのかもしれない」

声に覇気が全く無い。
最愛とも言える肉親が目の前で亡くなったのだから無理はない。

川 ゚ -゚)「すまない、ツン、ブーン」

クーもやはり冷静ではなかったようだ。

('A`)「まずは何に毒が入っていたか、
    いつ毒を入れることが出来たか、
     誰か疑うのはそれからでもいいだろう」

顔面蒼白なドクオが言う。

ξ゚⊿゚)ξ「砂糖に毒が入ってたらブーンも危なかったのね」
('A`)「それを今から調べる」

ドクオは胸ポケットからいつも持っているボールペンを取り出す。



32 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件23 投稿日:2007/11/03(土) 17:58:45.99 ID:MiWmBorb0
( ´ω`)「なにするんだお?」
('A`)「いいから黙って見てろよ」

僕のコーヒーを取りペンを少しつける。
ペンを取り出し眺めたあと、砂糖をコーヒーにいれまたペンをつけた。

('A`)「やっぱり砂糖に入ってたみたいだな」
(´<_` )「なるほど」

ドクオとクー、弟者が納得している。

( ´ω`)「なるほどってなんだお?」
('A`)「このペンには銀が使われてるんだ。
    そして、青酸カリが入った液体に銀をつけると曇っていた表面が光る」
ξ゚⊿゚)ξ「砂糖を入れる前は光らなかったけど入れた後は光った。
      だから、砂糖に入ってたってことなのね」

やっぱりドクオは色々知ってるお。


33 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件24 投稿日:2007/11/03(土) 17:59:15.18 ID:MiWmBorb0
( ´_ゝ`)「雲が出てきたな」
ξ゚⊿゚)ξ「天気予報じゃ崩れるなんて言ってなかったのに……」

空がどんどんと暗雲に覆われていく。
僕の心も空のようにどんどん黒く塗りつぶされていく。
いや、無になっていくと言うべきか。

原因ははっきりしない。ツンだろうか。
ツンとは元々幼馴染だった。高校まで親しくつきあっていた。
一緒に同じ大学に進むはずだったのに、僕は浪人してしまった。

最初はそれでも交際を続けていた。
しかし、健全な大学生と浪人生では話すことも会う時間もすれ違っていてばかり。
やがて、僕とツンの関係は自然消滅していた。
一年後同じ大学に入ることができたが、ツンへは連絡をしなかった。
妙なプライドが彼女と会うことを拒否していたのだ。


34 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件25 投稿日:2007/11/03(土) 17:59:54.26 ID:MiWmBorb0
学年が違えば受ける講義も違う。
6000人を超えるマンモス校では会うこともそうそう無い。
ツンの事は忘れて大学生活をすごそう。そう思ってた時に、ツンは現れた。

VIPサークルにいた。吹っ切ったと思っていた僕の心はまたぐちゃぐちゃになった。
嬉しさ、愛しさ、せつなさ、恥ずかしさ、恨めしさ、様々な感情が僕の中で渦をまく。
たぶん、その時からだろうか。僕の心に妙な気持ちが湧き出てきたのは。

ツンは前と変わらない様子で僕と再会できたことを素直に喜んでいた。
僕も素直に喜べばよかったのだろう。

しかし、プライドだけは一人前の僕は浪人したという事実が、
彼女への負い目となり中々前のように話すことができなかった。


35 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件26 投稿日:2007/11/03(土) 18:03:07.23 ID:MiWmBorb0
( ´ω`)「人が死ぬのかお」

兄者が言おうとしていたことを察し口に出す。兄者が親指を立てて宣言した。

( ´_ゝ`)「次々と殺されていく仲間たち!そして最後に残った名探偵の俺と犯人の直接対決!」
(´<_` )「時に落ち着け、兄者。皆殺されるまで犯人がわからないなんてヘボ探偵にもほどがあるぞ」

ぐう、と息を呑む。

ξ゚⊿゚)ξ「冗談でもそういうのやめてよね」
川 ゚ -゚)「全く不謹慎だ」

ツンとクーにも冷たい言葉を投げられる。

( ´_ゝ`)「こんなジョークも通じない奴らと一緒の部屋に居られるか!俺は部屋に戻るぞ!」
(´<_` )「時に落ち着け、兄者。それは死亡フラグだ」

憤慨し自室へと引き上げていく兄者を追い弟者も出て行った。



36 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件27 投稿日:2007/11/03(土) 18:03:42.66 ID:MiWmBorb0
その時、

( ゚∀゚)o彡゜「皆!」

ジョルジュが息を切らせて走ってくる。彼は風呂に入っていたと思うが何かあったのだろうか。

( ゚∀゚)o彡゜「聞いてくれ!」
川 ゚ -゚)「どうした、何かあったのか?」
( ゚∀゚)o彡゜「凄い大発見だ」

その言葉を聴いた瞬間にツンとクーはジョルジュを無視して会話に戻る。
どうせ、いつものことだろう。

そんな二人の態度には気がつかないのか、

( ゚∀゚)o彡゜「風呂に入って気がついた。
        良いか、風呂の中で手をこぐんだ。お湯の温度は38℃付近にしてな」
('A`)「なるほどな、人肌と同じ温度のおっぱいの感触ってわけか」

最後まで言い終わるまでにドクオがあとを続けた。
聞いてないふりをしつつ心に刻み込んだ。風呂に入る時に試そう。

( ゚∀゚)o彡゜「ドクオはやっぱり俺の親友だな!」

ジョルジュは感極まった声でドクオの両手を掴み上下に振る。
ジョルジュに手を振り回されながら、

('A`)「今度、風呂とかじゃなくもっと簡単に楽しめる方法を教えてやるよ」

ドクオは笑った。


37 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件28 投稿日:2007/11/03(土) 18:07:46.37 ID:MiWmBorb0
皆が広間から解散し自室に戻り30分ほど立ったころだろうか。
二階から何か倒れるような凄い音がした。

僕は何の音だろうと部屋の扉から顔出したところ、
ちょうど玄関の方から歩いてくるドクオと出くわした。

( ^ω^)「今二階から凄い音がしなかったかお」
('A`)「あぁ、そうだな」
( ^ω^)「心配だし見に行くお」

荒巻先生の部屋に行くには玄関ホールのはしにある階段をのぼる必要がある。
玄関ホールへ向かうとクーとツン、流石兄弟が騒いでいるのが見えた。

川 ゚ -゚)「お前たちにも聞こえたのか」
( ^ω^)「先生が心配だお」
( ´_ゝ`)「これは事件の臭いがするな」
(´<_` )「時に落ち着け、兄者。何も早急に決め付けることはない」
ξ゚⊿゚)ξ「とりあえず、二階にいきましょ」
('A`)「どうせ、大したこと無いと思うけどな」

口々に言い合い、二階へとのぼって行く。




39 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件29 投稿日:2007/11/03(土) 18:09:21.76 ID:MiWmBorb0
( ^ω^)「先生大丈夫かおー?」

ノックをするが声は聞こえない。

窓が開いているのか、風の音が轟々と唸っている。

('A`)「先生あけますぜ」

ドクオが扉を開けた瞬間、強い風が僕たちに襲い掛かる。

( ^ω^)「先生……?」

皆が部屋の中を覗き込む。
僕とドクオが部屋へと入った。

('A`)「おい」

ドクオが窓の近くを指差す。
扉からはベットが邪魔をして見えなかったのだろう、足が見える。

この瞬間想像ができた。
近づくにつれ先生の体全体が見える。
悪い予感や想像は当たるものだ。
先生は頭から血を大量に流していた。


40 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件30 投稿日:2007/11/03(土) 18:10:24.32 ID:MiWmBorb0
ドクオが駆け寄り、脈を取る。

('A`)「駄目だ……」

僕は呆然としながら部屋を見回した。
争ったのだろうか、色々と物が散乱していた。
小物から大きな荷物までぐちゃぐちゃだ。

先生のすぐ近くには真っ赤な血に塗れたガラスの灰皿が落ちている。

( ´_ゝ`)「先生はこれで殴り殺されたのか」

兄者の放った言葉を弟者が諌めることはなかった。

('A`)「ツンとクーは下に下りてジョルジュを起こしてきてくれ。
    警察に知らせにいってもらおう」
川 ゚ -゚)「わかった、ツン行こう」

ドクオの言葉にツンとクーは下に下りていった。





42 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件27-28の間にwwwww 投稿日:2007/11/03(土) 18:14:19.80 ID:MiWmBorb0
(´<_` )「兄者にシーツだけでもかけてやりたいんだが」
('A`)「そうだな、流石にこのままじゃ可哀想だ」

弟者が自分の部屋からシーツを持ってきてかける。

(´<_` )「まず第一の事件である新巻先生の方から考えてみよう」


43 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件31 投稿日:2007/11/03(土) 18:15:48.21 ID:MiWmBorb0
川 ゚ -゚)「私とツンはすぐ下に降りたからよくは見ていないが不審な所は無かったのか?」

クーの言葉に弟者とドクオが語りだす。

(´<_` )「あの時、部屋の窓が開いていた。
       窓から外部の人間が侵入する事はできると思うか?」
('A`)「一階の窓ならわかるが二階だ。それに外は雨と風が強かった。
    窓枠は雨で塗れていたが泥とかはついていなかったしな」
(´<_` )「外から二階まであがるのは無理ってことだな。
       しかし、二階から一階に降りるのはどうだ?」
( ^ω^)「どういうことだお?」

二人の会話に僕とツンは若干取り残されている。



44 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件32 投稿日:2007/11/03(土) 18:18:01.06 ID:MiWmBorb0
(´<_` )「二階の新巻先生を殺す。そして、ロープか何かを使って外に出る。
       この風雨だがのぼるのは難しくても降りるのなら何とかなるだろう。
       その後は自分の部屋の窓から入り何食わぬ顔で皆に合流する」

その言葉を聴きツンがいった。

ξ゚⊿゚)ξ「それなら、外部の人間っていうことも考えられるんじゃないの?」

そう、外部の人間が侵入するのは何も二階でなくてもいい。
一階から侵入後、二階の新巻を殺しロープか何かを使い逃走する。

ここまで考えて一つ思ったことがある。

( ^ω^)「ロープで逃げたとしてもロープが二階の部屋に残るんじゃないかお?
       そんなもの窓になかったお」

僕の発言にクー、ドクオ、弟者は呆れたような視線を向ける。


45 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件33 投稿日:2007/11/03(土) 18:19:07.68 ID:MiWmBorb0
('A`)「ロープの両端を結んで大きな輪を作る。
    その輪をベッドなりどこか自分の体重を支えれそうな物に引っ掛ける。
     降りたらロープを切る。そうすればあとは引っ張れば良い」

少し考えたあと納得した。

ξ゚⊿゚)ξ「やっぱり、私たちじゃなくても誰かがやってきてそうしたってことも……」

ツンも本当はそんなことを思っていないはずだ。
しかし、この中に犯人が居るとは考えたくがないための言葉なのだろう。

川 ゚ -゚)「ツン、そう言いたいのもわかるが外はこの大雨だ。近くには民家もない。
     ちゃんと広間の窓は鍵が閉まっていたし誰かの部屋から侵入したとも考えにくい」
( ^ω^)「そういえば、ドクオ。
       僕が扉から顔を出した時、広間の方から歩いてきてたお。何してたんだお」

ドクオは僕をにらみつけてきた。


46 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件34 投稿日:2007/11/03(土) 18:19:44.16 ID:MiWmBorb0
('A`)「台所の冷蔵庫まで飲み物を取りに行ってただけだっての」
(´<_` )「フーン、それなら砂糖に青酸カリを混ぜることもできただろうな」

弟者の指摘に三人が不審の目を向ける。

('A`)「おい!勘弁してくれよ。俺が犯人ならもっと上手くやるっての。
    砂糖に毒を入れたのがこの中に居るとは限らないだろ。
     ジョルジュが戻ってこないのは奴が犯人かもしれないし、
      もしかしたら新巻先生がいれてたのかもしれない」
ξ゚⊿゚)ξ「そんなこと……」
(´<_` )「時に落ち着け、皆。疑いだしたらきりがない」

場の空気がどんどんと悪くなる。
新巻先生の事件は間違いなく僕以外が犯人だ。


47 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件35 投稿日:2007/11/03(土) 18:20:55.47 ID:MiWmBorb0
ξ゚⊿゚)ξ「全員が広間で解散した後の行動を聞けばいいわ」

ツンの言葉で大事なことを忘れていたことに皆が気がつく。
まずはアリバイだ。
最初にドクオが言い出した。

('A`)「皆が解散した後は部屋に戻ったんだ。そして、喉が渇いたから台所まで行ったのさ。
   そして、水を飲んで部屋に戻る時に音を聞いたのさ。その時ちょうどブーンが顔を出した」
(´<_` )「つまり、アリバイはないわけか」
('A`)「ふん、俺が殺したならアリバイくらいちゃんと作るさ。
    それに音がしてすぐにブーンと顔をあわせたんだ。
     時間的に二階から一階へくるのは無理だろ」

険悪な空気を止めるべく僕が喋りだす。


48 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件36 投稿日:2007/11/03(土) 18:21:37.51 ID:MiWmBorb0
( ^ω^)「僕は解散したあと、部屋でずっと考え事をしてたお。
       しばらくしてから音が聞こえたから部屋から顔を出してちょうどドクオとであったお」
川 ゚ -゚)「ブーンもアリバイ無し」
( ^ω^)「そうだお」
ξ゚⊿゚)ξ「次は私とクーね。解散した後は二階から音が聞こえるまで二人で話してたわ」
川 ゚ -゚)「あぁ、そうだ」
('A`)「二人が共犯でもない限りアリバイはあるわけだ」
ξ゚⊿゚)ξ「共犯なんて……」
(´<_` )「時に落ち着け、ドクオ。そこまで疑うときりがなくなる。次は俺だが」

弟者は落ち着いて話し出した。

(´<_` )「解散後は兄者と……ずっと話していた」

やはり、まだ辛いのだろう。
声が少し震えてる。


49 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件37 投稿日:2007/11/03(土) 18:22:56.14 ID:MiWmBorb0
(´<_` )「音がした時、兄者は事件だと叫び部屋を飛び出した」
川 ゚ -゚)「そうだな、向かいの部屋にいた私たちの所へ来て事件だ事件だと騒いだな。
     それを弟者が落ち着かせていた」
('A`)「とりあえず、ツンとクー、弟者と兄者は音がするまで一緒にいたからアリバイは完璧か」

あの音は新巻先生が倒れた音だろう。
音がなるまでツン、クー、弟者、そして念のために兄者は、
それぞれ一緒にいたそうだからこの四人はアリバイは成立だ。

音がするまでアリバイが無いのは僕とドクオ、そして、
今警察に知らせに行っているはずのジョルジュの三人だ。

音がしてからすぐに僕とドクオ、ツン、クー、兄者、弟者は顔を互いに見ている。
そうなると怪しいのは自分自身がやっていないことをしっているから、
ドクオかジョルジュの二人の内どちらか。

ジョルジュは特に音がする前もした後も誰とも顔を合わせていない。

('A`)「俺はやってないぜ。そうなるとブーンかジョルジュだ」
( `ω´)「違うお!僕じゃないお!」

僕は新巻先生に何もしてない。


50 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件38 投稿日:2007/11/03(土) 18:23:22.10 ID:MiWmBorb0
ξ゚⊿゚)ξ「ブーンじゃないわよ」

ツンが言った。

ξ゚⊿゚)ξ「だって、ブーンはコーヒーに砂糖をいれようとしてたんだから」

ツンの言葉が胸に痛い。

( ´ω`)「僕は……」
川 ゚ -゚)「そうだな、このメンバーでコーヒーに砂糖をいれるのはブーンだけだった」

そう、いつもコーヒーに砂糖をいれるのは僕だけだった。
何で、兄者は今日に限って砂糖をいれたんだろう。

(´<_` )「兄者はデスノートに最近はまってしまったらしくな。
       コーヒーに角砂糖をいれるわチョコを何枚も食べるわ。
       馬鹿な兄者だ……」

最後は涙声で掠れて消えた。





52 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件39 投稿日:2007/11/03(土) 18:23:58.84 ID:MiWmBorb0
('A`)「本当ならブーンが毒で死んでいたってことか」

そう、本当なら僕が死ぬはずだったのに兄者が死んでしまった。僕は号泣しながら弟者に謝った。

(´<_` )「ブーンお前のせいじゃない」
ξ゚⊿゚)ξ「そうよ、悪いのは毒をいれた人なのよ」
( ´ω`)「僕だお。僕が悪いんだお……」



53 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件40 投稿日:2007/11/03(土) 18:26:36.43 ID:MiWmBorb0
( ´ω`)「僕が毒をいれたんだお……」

そう、僕が毒をいれた。
大分前から心の中に妙な感情が生まれていた。
その感情はどんどん膨れていき僕の正常な心を塗りつぶしていった。

死を常に考えるようになった。
死を考えるが死にたいわけじゃない。
ただ凄く身近に考えられた。

そして、なんとなくずっと毒を持っているだけだった。
別に今日皆の前で死のうと思っていたんじゃない。


54 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件41 投稿日:2007/11/03(土) 18:27:08.28 ID:MiWmBorb0
ただ今日、ふっ、と皆と一緒に騒いでる時に急に寂しくなった。
すぐ近くで笑っているのにガラス一枚隔てたように見える。
僕も笑っているけど心は全く動かなかった。

その瞬間ついにこの日が来たんだなと思った。
不思議と静かで安らいだ気持ちだった。

僕は皆が解散したあと砂糖に毒を混ぜた。
コーヒーに砂糖をいれるのは僕だけだったはずだから。
暫くして部屋に戻り遺書を書くべきかどうか迷っていた時に二階から音が聞こえた。

新巻先生が亡くなったのには驚いた。
新巻先生の死体を見た時正直僕はうらやましいと感じた。
もう何も考えることもない。楽しみもないかわりに悲しみもない。



55 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件42 投稿日:2007/11/03(土) 18:28:25.98 ID:MiWmBorb0
(´<_` )「ブーンお前が毒を?」

弟者の言葉に僕は力なく頷いた。

('A`)「新巻先生もお前が殺したんだな」

ドクオの言葉に僕は必死に首をふった。
皆が僕に向けるのは侮蔑の視線だった。

当然だろう、自殺しようと砂糖に毒をいれた。
その結果、兄者を巻き込んでしまった。
砂糖を兄者がコーヒーにいれているときに必死にとめればよかった。

僕はただ驚いて間抜けな言葉を口にしただけだった。


――兄者いつもは砂糖をいれないはずだお


56 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件43 投稿日:2007/11/03(土) 18:29:19.81 ID:MiWmBorb0
( ´ω`)「違うお、信じてお。毒を入れたのは僕だけど新巻先生は殺してないお」
ξ;⊿;)ξ「ブーン貴方どうして……」

ツンの瞳が僕を責め立てる。
止まったはずの心が痛みだす。痛い……

僕は叫びながらドクオを突き飛ばし玄関から飛び出した。

夜の森は雨と風で何か大きな生き物のように見えた。

半狂乱になりながら必死で足を動かす。
僕はどこに向かって走っているのだろうか。

不意に森が開けつり橋が現れた。
下では川が増水し激流となっていた。


57 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件44 投稿日:2007/11/03(土) 18:38:02.24 ID:MiWmBorb0
ブーンを探しにドクオと弟者が飛び出していった。
それからの時間の流れは酷く曖昧だった。

どのくらい経ったのだろう。

やがてドクオが一人戻ってきた。

ξ;⊿;)ξ「ドクオ!ブーンは!?」
川 ゚ -゚)「弟者はどうしたのだ」

妙な真顔でゆっくりと語りだした。

('A`)「今日昼間みんなで遊んでたつり橋のかかった川があっただろ。
   ブーンはそこに立っていたんだ。
   俺と弟者はブーンに危ないから戻れって言ったら……」
ξ;⊿;)ξ「……」
川 ゚ -゚)「……」
('A`)「あいつ、俺と弟者に襲い掛かってきた。
   それで、あいつは弟者と一緒につり橋から……」
ξ;⊿;)ξ「嘘よ。そんな……」

その後のことはもうほとんど覚えていない。


58 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件45 投稿日:2007/11/03(土) 18:41:11.63 ID:MiWmBorb0
あれから半年がたった。

新巻、ジョルジュ、兄者、弟者はブーンに殺されたということで事件は解決した。
ブーンがあの時、兄者を殺したのを自白していたため、
警察はブーンが一連の事件すべてを行ったという前提で捜査したらしい。

ブーンと弟者の死体はかなり下流で見つかったという。
死体は激流に流されたせいでボロボロだったという。

ツンはどこかの精神病棟に入っているらしい。クーは大学をやめ外国へ行ったと聞く。

――あの時


59 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件45 投稿日:2007/11/03(土) 18:42:45.05 ID:MiWmBorb0
――あの時
玄関から飛び出したブーンを俺と弟者がすぐに追いかけた。
あいつはどんどん森の中を走っていく。

この先は確か昼間遊んだ川があるはずだ。
この夜の嵐の中でそんなところに向かうのは危険だ。
すでに姿を見失い、このままでは自分たちも危ないと思い弟者に声をかけ戻ろうとした時、
ふいに風が凪ぎブーンの姿が微かに見えた。

――見つけた。

つり橋に上に立っている。

('A`)「弟者あそこを見ろ」

後ろにいた弟者に声をかける。


60 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件47 番号間違えた 投稿日:2007/11/03(土) 18:43:50.88 ID:MiWmBorb0
(´<_` )「なんとか連れ戻そう」
('A`)「ああ……」

ゆっくりと足元に気をつけながら進んでいった。

('A`)「ブーン」

俺が呼びかけると奴はビクリと肩を震わせ振り向いた。
雨に打たれながらもわかるほどの涙を流していた。

(´<_` )「ブーン危険だ。こっちに戻って来い」

弟者がゆっくりとブーンに近づいていく。

下は激流だ。
落ちれば万が一にも助かる見込みは無いだろう。

弟者を前にしてゆっくりと二人でブーンの方へと歩いていく。
精も根も尽き果てたのか、ブーンはただ泣いているだけで動こうとしない。

――好都合だ。


61 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件48 投稿日:2007/11/03(土) 18:45:17.12 ID:MiWmBorb0
ブーンと距離が一メートルほどまで近づいた時、
俺は弟者を橋から突き飛ばした。
落ちながらこちらを見上げた弟者の顔は何が起こったのかわからないようだった。
弟者はそのまま激流の中へと消えて行った。

( ゜ω゜)「ドクオ……?」

ブーンは何が起こったのかわからない様子で硬直している。



62 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件49 投稿日:2007/11/03(土) 18:46:54.13 ID:MiWmBorb0
('A`)「兄者が毒で死んだ時は驚いたよ。
   お前が前から様子がおかしかったのには気がついていたがまさか自殺するつもりだったとはな。
   兄者も不幸なことだ。お前の自殺に巻き込まれて死んじまった。
   弟者とジョルジュもお前が殺したことになるだろうよ」

( ゜ω゜)「ドクオ何をいってるんだお……?それにジョルジュは」

('A`)「新巻を殺したのは俺さ。
   そして、ジョルジュの車にはある内容を書いた紙を助手席の小物入れに挟んであった。
   あの馬鹿、それを行動に移してどっかで事故ってるだろうよ。
   新巻殺しはジョルジュに罪をきせるつもりだったんだが」

ブーンは硬直したまま全く動かない。いま喋ったことの内容を理解できないのだろう。



63 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件50 投稿日:2007/11/03(土) 18:47:39.14 ID:MiWmBorb0
( ゜ω゜)「ドクオはだって音がしてすぐに僕と顔をあわせたお……」

('A`)「あの音が死体が倒れた音を勘違いしてたみたいだな。
   死体が倒れたくらいであんな音がなるかよ。
   あれはでかい荷物をベットの上に置いてそれを両端を結んだロープで引っ掛けといたのさ。
   そのロープを窓から垂らしてあとは下の倉庫の窓から引っ張るだけだ」

ブーンはようやく俺の言っている言葉が理解できてきたのか体を震わせている。



64 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件51 投稿日:2007/11/03(土) 18:48:21.30 ID:MiWmBorb0
('A`)「兄者が死んだ時には焦ったぜ。俺以外に人殺しが居るのかとおもってな。
   けど、お前の自殺に巻き込まれただけってわけだ。
   そして、お前は自分がした事に耐えれず自白しちまった。
   そんなお前に俺様が新巻殺しもジョルジュ殺しも全部の罪をお前に被せてやる」

( `ω´)「馬鹿いうなお!兄者を殺したのは確かに僕だけど他は全部お前だお!
       新巻先生も、ジョルジュも弟者も!全部警察に吐いてやる!」



65 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件52 投稿日:2007/11/03(土) 18:49:01.60 ID:MiWmBorb0
もういいだろう。

秘密と言うのは誰かに喋りたくなるものだ。

そして、こいつに聞かせて満足した。

こいつはもう用済みだ。

('A`)「お前は必死に説得する俺と弟者につかみかかり、
   弟者を道ずれに激流の中へと消えていきましたとさ」

俺はブーンを蹴り飛ばし激流へと叩き込んでやった。


66 名前:( ^ω^)VIP山荘殺人事件53 投稿日:2007/11/03(土) 18:52:52.07 ID:MiWmBorb0
思い出すたびに口元がにやけてしまう。

新巻も馬鹿な奴だ。俺の書いた論文を自分の物のように書いて発表するなど。
まぁ、お陰で奴を殺す決心がつき、事件後には奴の後任として出世する事ができた。

[ 2008/02/24 09:08 ] 短編まとめ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://boonroop.blog5.fc2.com/tb.php/8-4c0e062d








上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。