ブーンミコ酢 ブーン系過去作まとめ

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34:M【残り29日】◆0ED/DArWzw
01/24(木) 01:39 ZTU7WeZvO

暫く2人は静まり返り、クーが一言、ドクオに問う。


川 ゚ -゚)「…ドクオ。…私は待つぞ?」

(;'A`)「…な…なんだ…藪から棒に…」

川 ゚ -゚)「君の話を、すまないが聞かせてもらった。昨日のショボンとの会話、あの電話の事も、全てな」

('A`)「…聞かれてたのか…」

川 ゚ -゚)「その物質があれば、君は助かるかもしれないなら。その為に、どんな苦痛があろうと、私は君を助ける」

('A`)「…クー…」

川 ゚ -゚)「…頼む」

('A`)「…あの物質を使うならば、俺は、この生活と別れなくちゃならないんだ」

川 ゚ -゚)「…」

('A`)「…自分で、自分を動かせなくなる、この悲しみ…苦しみ…忌ましみ…。お前に…わかるのか…?」

川 ゚ -゚)「…」


クーは黙り込む。


('A`)「動けないんだ…。動きたくないんじゃない…!動きたくても、もう動けなくなる悲しみがわかるのか?!」

川 ゚ -゚)「…わかっているつもりだ」

(#'A`)「…っならば!何故自らの動源力を犠牲にしてまで!」

川 ゚ -゚)「君は間違っている」

('A`)「…?」

川 ゚ -゚)「動けない代償として、君は助かるかもしれない。その間、確かに動けないだろう。しかし、君は、助かるかもしれないという可能性を手にするのだぞ?」

('A`)「…わからねぇな。もし失敗すりゃ、寝たきりだった命日までの日数が台無し…」


パンッ。

クーは、ドクオにビンタを一発。


川 ゚ -゚)「…まだわからぬか」

('A`)「…」

川 ゚ -゚)「君は、生存の道がある。末期ですぐに世を消え去る患者よりも、君はまだチャンスがあるんだ。1度の未来を揉み消す様な自害はするものでない」

('A`)「…だが…わかってるのか?それが、どういう事かなんてのは」

川 ゚ -゚)「…いつまでも付き添ってやる。安心しろ」

('A`)「…」


ドクオは、とある連絡先に連絡を入れる。


('A`)「…もしもし、…はい、ドクオです。はい、内科の…はい…その先生です、えぇ…」

川 ゚ -゚)「…」


('A`)「…先生ですか?…えぇ、はい。じゃあ今日辺り…はい…わかりました」


電話を切り、クーに振り向く。


('A`)「…50%に、懸けてみるしか、なさそうだな」

川 ゚ -゚)「そうか」

35:M【残り29日】◆0ED/DArWzw
01/24(木) 01:58 ZTU7WeZvO

('A`)「もう、此処にも戻れるかわからないな…」

川 ゚ -゚)「信じろ。今の科学を」

('A`)「…」

川 ゚ -゚)「何かあったら、私が助けてやる。君は安心して、生きる事だけを考えるんだ」

('A`)「…こんな事…あったんだな。…自分が、この歳にして末期癌なんて…煙草だけでも、こんなに早く末期には至らんのに…」

川 ゚ -゚)「…」

('A`)「…あれ、おかしいな…なんか…」

川 ゚ -゚)「どうした?」

(;A;)「いや…目から…水が溢れちまって…おか…しいな…?」

川 ゚ -゚)「…」

(;A;)「なん…でだよ…どうして…俺……」

川 ゚ -゚)「…泣いていいんだぞ?」

(;A;)「うっ…うぁぁぁぁぁっ!!!」


ドクオはクーにしがみつき、泣き叫んだ。
幼い子供の様に、明るい部屋に響く、ドクオの情けなく泣き響く絶声。
嬉し涙なんかじゃない。
笑い泣きでも、もらい泣きでも無い。

ドクオ自身が溜めていた、誰にも打ち明けられなかった、過去の分の涙。
そして今の、悔しみの涙。


川 ; -;)「…」


1人で、帰っては来ない両親にも打ち明けない涙を、ただただ、抱え込んでいたその涙を、今、全て流す。


川 ; -;)「…辛かった…だろう…」

(;A;)「うぅぅっ…ひっ…ひっく…」

川 ; -;)「泣くんだ。全て流して、前に、進むんだ…!」


慰める事しかクーにはできない。
しかしドクオは、それでも良かった。
自分の涙を認めてくれる誰かが、いてほしかった。


川 ; -;)「…うっ…」


クーは、しがみつくドクオを抱く。
ドクオは応える様に、クーを抱く。


川 ; -;)「いつまでも…お前の隣りにいるからな…!」

(;A;)「あぁぁぁぁぁっっ!!っっ畜生……畜生…!」


その叫びは、数十分の間、止む事は無かった。

40:M【残り29日】◆0ED/DArWzw
01/24(木) 17:07 ZTU7WeZvO

2人はいつの間にか就寝し、朝どころか、昼を迎えていた。


('A`)「…今からでも行くか…」

川 ゚ -゚)「私も行こう」

('A`)「…あぁ」


ドクオは、最後になるかもしれない自室に向け、一礼した。
そして、2人は病院に向かう。





( ゚д゚)「やっと来たかね?」

('A`)「いや…すいません」

( ゚д゚)「気にしていないさ。さ、中に」



[内科―]



( ゚д゚)「さて、…もう一度聞くよ?どうするんだね?」

('A`)「…物質でお願いします」

( ゚д゚)「…命日まで、全く体が動かなくなるぞ?」

川 ゚ -゚)「私がいる」

( ゚д゚)「…この子は?」

('A`)「…彼女です」

( ゚д゚)「彼じ…っ!…何か、すまない事をしてしまったね…」

('A`)「そんな事ないですよ」

( ゚д゚)「…しかし…いいんだね?」


ドクオは、ゆっくり頷いた。


( ゚д゚)「…私につきてきなさい。」


ドクオとクーは、後を追った。

41:M【残り29日】◆0ED/DArWzw
01/24(木) 18:12 ZTU7WeZvO

('A`)「…此所は?」

( ゚д゚)「…君の人生を変える部屋だ。…わかるかね」

('A`)「…」


ドクオの人生を、変える場所。
遂に、手術室に来た。


( ゚д゚)「無論、今からやるわけじゃないさ。暫く時間をおいて、早くても明日の早朝になるだろう。今日はこの病院に泊まって、点滴打ちながら…だな」

('A`)「わかりました」

( ゚д゚)「…私は正直、驚いているよ」

('A`)「?」

( ゚д゚)「君の様な、まだ成人でもないのに、この意志を持てるとは…なかなか肝が座った兄ちゃんだな…」

('A`)「…そうですか…?」

( ゚д゚)「あぁ。…君のその意志、無駄にはしないぞ」

('A`)「頼みます」



ドクオは、個室に入れられた。
受付にいたクーも個室に来る。


川 ゚ -゚)「言わば今日は、嵐の前触れ…か」

('A`)「…まぁ、受け取りは間違っちゃいない」

川 ゚ -゚)「ドクオ…」

('A`)「…落ちるとこまで落ちりゃ、後は登るだけさ」

川 ゚ -゚)「まぁ…そうは言うがな…?」

('A`)「ま、暫く落ち着こう。テレビまでついてるんだぜ?快適じゃないか」

川 ゚ -゚)「…」



クーは、わかっていた。
ドクオはああして快感を得ようとしているが、違う。
それは作られた仮の顔。
本心は、絶望に満ちた…今にも自殺しかねない願望者にしか見えない。

42:M【残り29日】◆0ED/DArWzw
01/24(木) 18:24 ZTU7WeZvO

('A`)「…わりぃ、ちょっと、俺の家からノートパソコン持ってきてくれないか?」

川 ゚ -゚)「…わかった」


クーが病室を出ると、ドクオは孤独に浸った。


('A`)「…もう、アニメとも触れ合えそうにない…な」


ベッドに横たわり、天井を見つめる。


('A`)「二次元の世界に…行ける日が…わざわざ向こうからおい出ましてくれるとは思わなかったな…」


孤独に浸った後、ドクオは一眠りついた。












一方、クーは、ノートパソコンを入手し、玄関の鍵を閉める。


川 ゚ -゚)「さて、行くか」


クーが前に踏み出そうとした。


踏み出そうとした足を、止めた。

43:M【残り29日】◆0ED/DArWzw
01/24(木) 18:41 ZTU7WeZvO

(;-@∀@)「こ…こんにちは」

川;゚ -゚)「あ…あぁ、こんにちは」

(;-@∀@)「いきなりで悪いんですけど、私、貴方の事が好きです!」

川;゚ -゚)「…!!」


所謂一目惚れというやつだろう。
クーは暫く黙って、口を開いた。


川 ゚ -゚)「悪いな。既に私には愛すべき人間がいる」

(;-@∀@)「…えぇっ…!」

川 ゚ -゚)「君には悪いが、諦めてもらいたい」

(;-@∀@)「いやだ…いやだいやだ!!認めないぞ!そんなの!」

川;゚ -゚)(扱いにくい少年だな全く…)

(;-@∀@)「こうなったら…襲ってしまえ…!!」


少年は全速でクーに向かった。
クーは少年を避ける様に逃げる事を試みる。
…しかし



(;-@∀@)「フヒヒ…捕まえた!」


あっさり捕まってしまった。


川;゚ -゚)「はっ…離せ!」


腕を振るが、一向に離れない。
ドクオが待つというのに…。


(;-@∀@)「貴方は僕のものなんだよ!既に決まってたんだからさ!おとなしく僕の妻になってよ!」


慣れた手つきでクーの制服を脱がし始める。


川;゚ -゚)「やめろ…、やめろ…!!!」


ワイシャツのボタンがほつれた後、簡単に上半身下着姿になってしまった。
少年は、止まる事を知らない様だ。


(;-@∀@)「貴方は僕のもの、僕のもの…」


自らのズボンを脱ごうとしているのか、チャックを開けようとしている。
しかし、噛んでなかなか降りない。

逃げるなら今だ。


川;゚ -゚)「くっ!」


ノートパソコンを持ち、下着姿のまま走り出す。
病院までは、走れば3分もかからない。


(;-@∀@)「あっ!待て!」


少年は気付いたのか、クーの後を追いかける。


川;゚ -゚)「助けて…助けてくれ…」


ブツブツ喋ったが、勿論聞こえるわけもない。

44:M【残り29日】◆0ED/DArWzw
01/24(木) 19:16 ZTU7WeZvO

川;゚ -゚)「はぁ…はぁ…」


病院まで目と鼻の先。
病院の入口には、ドクオがいた。


('A`)「遅すぎだな…何してんだよ…」

川;゚ -゚)「ドッ…ドクオ!!!」

('A`)「あれっ…?なんであいつ…」


ドクオは多少疑いながら、クーに近付く。


(-@∀@)「待って~!!」


その姿が見えたのか、ドクオは表情を変えた。


川;゚ -゚)「ドクオ…あ…これには…」

('A`)「…任せとけ。500万は頂く」

川;゚ -゚)「?」

('A`)「死ぬ前に善はしとかないとな」


そう言ってクーに上着をかけ、少年の元へ走り出す。


(;-@∀@)「?」


差が無い程の近距離に達した。


('A`)「よぉぉいっっしょぉぉぉぉぉぉーっ!!」


凄まじきドロップキックを少年にぶつけた。
少年は元いた地点から数メートル先へ飛ばされた。


(#-@∀@)「なにするんだ!」

('A`)「黙れ。500万は頂いたぁぁぁぁぁぁ!!!」


血相変えて少年の元へ走り出し、更に蹴りを飛ばす。


(;-@∀@)「痛いっ…痛い…!」

(#'A`)「死ね!死ね!死ねぇぇぇぇぇぁぁぁぁぁぁ!!!」

とどめの蹴りをくらわせた後、少年は気絶してしまった。

(#'A`)「よっしゃぁぁぁぁ!!警察GO!!」


少年を引きずり、近くの交番へ走り出した。
とても引きずっているとは思えない。






暫くクーは、その場を動こうとはせず、ドクオが戻るのを待っていた。



('A`)「おまたへ」

川;゚ -゚)「ドクオ…!」

('A`)「あいつは指名手配だったんだ。意外にホイホイやってくるんだな、金ってのは」

川 ; -;)「…うっ…」

(;'A`)「お…おい…取り敢えず病室行こう。な!」


クーは黙って頷き、病室に戻った。

45:M【残り29→28日】◆0ED/DArWzw
01/24(木) 19:25 ZTU7WeZvO

病室に戻る途中、ドクオは立ち止まった。


(;'A`)「…っ…またか…」


恒例とでも言えよう、時報の時。
1分を経った後、通常に戻る。


(;'A`)「…この痛みは好きになれないな…」


時計を見ていなかった為か、不意打ちにあってしまった。


川;゚ -゚)「ドクオ…見てくれ!パソコンが…」


パソコンには、[ドクオ 残り 28 日]と書かれていた。


('A`)「…ふっ…時報にカウントダウンされるたぁ、何とも言えん感覚だな」

川;゚ -゚)「…」

('A`)「取り敢えず、部屋行こうぜ?受付にいても仕方無いじゃないか」



2人は病室に戻り、パソコンをまじまじと見ていた。

[ 2003/03/16 19:43 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

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