ブーンミコ酢 ブーン系過去作まとめ

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( ^ω^)は電車で揺られるようです

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:08:12.48 ID:dRVOstmH0
僕は揺られていた。

これは僕の人生の一部の話。
そっと。書いておく。

そっと。


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:09:20.53 ID:dRVOstmH0
――僕は乗った。
先ほど流れ出るようにでた人は真っ先に階段に向かっていった。
その後、ほぼからっぽとなった電車は僕を迎え入れる。
ここから僕の人生は始まった。

僕は辺りを見て、空いてる席に座る。
といってもほとんど空いているのだが

…と、言いたいところだが僕の目の前にはサラリーマン風の男性。
スーツの上にコートを羽織って俯いている。
雨からか、若干ぬれていた。

( ^ω^)「こんにちはだお」

僕は声をかけていた。なんとなく。
するとその男は顔を上げ、僕の顔を見る。
そして口が開かれる。

('A`)「…どうした?青年」

青年といっても僕はもう成人だ。
男は顔からみて三十代。


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:11:18.64 ID:dRVOstmH0
( ^ω^)「なんとなく、だお。
      どこへいくんですかお」

男は再度俯き、話し始める。
窓からは相変わらず強い雨音。

('A`)「あ~…実家に帰る途中だ」

始まる雑談。
聞くとこの人は東北の出身で二十代に上京。
サラリーマンとのことだ。
…まあこれが本当の話なのかどうかは別だが。

( ^ω^)「では僕もついていっていいですかお?」

('A`)「え? …電車賃とかは?」

( ^ω^)「問題ないですお
      自分の分は払いますお」

('A`)(変わった人だ)


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:12:59.18 ID:dRVOstmH0
そんな話の中で電車は停車し、次の駅に着く。
ここからはもう田舎街道で降りる人がほとんどだ。

( ^ω^)「サラリーマン。その響き、どうですかお?」

('A`)「あ~どうだろうな。一般人とまったくかわらんよ」

( ^ω^)「マンネリという言葉も聞きますお」

('A`)「まさにそれだな。マンネリ。サラリーマンってのはそんなもんさ。
   毎日せっせと仕事して、上司に怒られて、電車で眠ってほい終電」

( ^ω^)「おっおww毎日終電は大変だお」

('A`)「その度タクシーで帰ることになるしな」

と、いつの間にか次の停車駅に着く。
ドアの前に立っていた中年の女性が降りた。

( ^ω^)「それにしてもやまないですお」

('A`)「雨か?そうだな…最近雨マークばっかだしな」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:14:57.30 ID:dRVOstmH0
終りのない雑談。聞える雨音。
それに伴って駅もどんどん過ぎていく。
そのうちには何回か乗り換えをする。
こんなのもほどほどにしたいのである提案をする。

( ^ω^)「ここらで一回降りてみますかお?
      一時間後の電車でまた行けばいいですお」

('A`)「切符は?」

( ^ω^)「駅員さんに頼むお」

僕とドクオと名乗った男は切符を見せ、二人しか居ない駅員の一人に説明する。
意外にもあっさりだしてくれた。

雨はいつの間にか雪になっている。
駅名からしてここは新潟。もうほぼ東北だ。


10 名前:>>9まあ自己満足でも書いてしまったから投下するんだぜ 投稿日:2008/03/09(日) 14:17:25.47 ID:dRVOstmH0
( ^ω^)「雪、ですかお」

('A`)「都会じゃみられんもんな」

( ^ω^)「雪だるま作りますかお!」

('∀`)「懐かしいなあ。まあこのぐらい積もってんなら小さいのぐらい作れるだろ」

( ^ω^)「おっお」

僕等は雪をかき集める。
駅員さんがこちらをちらちら見ているが興味はないようで、
小さい公舎の中でテレビを見ている。

…「できたお!」
できたのは小さい雪だるま。
それほど時間はかからなかった。

('A`)「…懐かしいな」

僕は公舎の隣にひっそりと雪だるまを置く。
ドクオはその隣で座り、顔は雪だるまに。
その顔は雪だるまに向けていてもどこか遠くを見ているようだった。


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:19:20.20 ID:dRVOstmH0
( ^ω^)「懐かしい、その感情は大切だお
      前に進むための感情にもなりうるお」

('A`)「…そうだな」


懐かしい、か。


と、相変わらずの轟音を上げ、電車が来る。
遠くから来るものに僕等は目を奪われていた。

( ^ω^)「では、いきますかお」

('A`)「早かったなあ」

再び電車に乗る僕等。
またしてもからっぽで、乗っているといったら数人。
僕等は向かい合うテーブル席に座る。


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:21:34.82 ID:dRVOstmH0
その後話をしているうちに何十駅も通過していた。
…そしてお別れだ。

停車駅は新潟の北の方。本人の話だが。

('A`)「じゃあな」

( ^ω^)「またご縁があれば」

ドアが閉まる。
ドアの向こうには手を振っているドクオ。
僕は電車側のドアで手を振っていた。
電車は再び轟音を上げ、動き出す。

僕は顔だけ動かしドクオを見送った。



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:23:53.73 ID:dRVOstmH0
――またしても座って揺られていた。
すると、二・三駅過ぎただろうとこから珍しく人が入ってくる。
僕はその人の隣に座る。
…その人の手には小さい雪だるま。僕等が作ったものではない。

こうして二人目の出会いが始まった。

(´・ω・`)「ん?こんにちは」

( ^ω^)「こんにちはだお」

反射的に挨拶。そして簡単に自己紹介。
男は四十代らしくでけっこう年増のらしい。

( ^ω^)「おっお。その雪だるまは?」

(´・ω・`)「娘のお土産。かな?
      まあ駅も近いし、もって帰ろうかと」

( ^ω^)「ここ弱い暖房きいてますお」

(;´・ω・`)「え?そうなの?どうしよう」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:26:26.45 ID:dRVOstmH0
( ^ω^)「まあまあ。その雪だるまをベースにして雪くっつけちゃえばいいですお」

(´・ω・`)「ま、それもそうだよね」

男は胸を撫で下ろし、背もたれに寄りかかる。
だが僕は話を続ける。

( ^ω^)「流石に雪も弱くなろうと思いましたけど逆ですおね」

(´・ω・`)「まったくだよ。この分吹雪にならないといいんだけど。
      なんせ周りが山だからなあ」

( ^ω^)「電車が不通になったら大変だお」

(´・ω・`)「あははは、まったくだよ」

相変わらず響く電車の轟音。
そして停車。
…それと同時に男が立つ。

(´・ω・`)「じゃあ僕はこれで。
      雪だるまも直さなきゃいけないし。
      電車が不通にならないといいね」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:28:26.48 ID:dRVOstmH0
( ^ω^)「あ、僕もここでおりますお。
      もう午後過ぎてるし、雪だるまも直しますお」

(´・ω・`)「あ、そう?じゃ行こうか」

相変わらずの雪。
電車もこれから僕が向かう方向へと走っていた。

そして僕等は無人の駅に居る。

(´・ω・`)「では一曲」

( ^ω^)「え?」

(´・ω・`)「いやーなんか歌いたくなってさ。
      あ、直しといて」

( ^ω^)「は…はいお」

解けかけている雪だるまを渡される。
すると手に渡ると同時に歌が聞えてきた。

(´・ω・`)「粉~雪~ねえええええ!!(ry」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:30:22.89 ID:dRVOstmH0
酷い歌声。
と、言うのは黙っておこう。

…しばらくして雪だるまが復元された。

( ^ω^)「粉雪じゃおさまんないおね」

(´・ω・`)「まったくだね」

言うのと同時に、雪だるまを手渡す。
その後先に口を開いたのはショボンだった。

(´・ω・`)「ありがとうね。僕は先に帰るよ。
      はいお駄賃。お昼ごはんでも」

( ^ω^)「いや、いいですお」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:33:24.89 ID:dRVOstmH0
僕の財布は今お金でいっぱいだ。
当たり前だ。

家財道具すべてを売ったのだから。

(´・ω・`)「いやいや、どーぞどーぞ」

( ^ω^)「あ~…わかりましたお」

無理やり受け取らせられたのは、肖像画が描かれた一万円札だった。
僕はそれを無造作にポケットに突っ込む。

(´・ω・`)「じゃあね!またいつかあ!」

切符を誰も居ない寂れた公舎に置き、歩き出していた。
僕はそれに声をかける「いつかまたご縁があれば!」
男は振り返り、にっこり笑い手を振った。




20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:35:16.64 ID:dRVOstmH0
――永遠と揺れる。
人は生きている。
だから当たり前に将来を語る。
その将来があると仮定して。

僕にその将来はあるのだろうか?


僕はさっきから僕と同じように揺られている女性に話しかけた。

川 ゚ -゚)「おや?どうかしましたか?」

見た目は二十代。女だからどうかわからないが。
まあ知ったとこで関係ない。

( ^ω^)「いや、どこへいかれるんですかお?
      雑談でもと思ってお」

川 ゚ -゚)「(え?ナンパ?)はあ」

( ^ω^)「ナンパではないので安心してくださいお」

川 ゚ -゚)「はいはい」



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:37:38.76 ID:dRVOstmH0
川 ゚ -゚)「実家に戻ろうかと」

実家、か。
あるべくしてあるもの。僕にはないが。

( ^ω^)「雪、やみませんおね」

川 ゚ -゚)「そろそろ不通になっちゃうんじゃないか?」

( ^ω^)「それは困りますお」

川 ゚ -゚)「まったくだよ」

女性は呆れたようなため息をつく。
そして僕は何故かよくわからない言葉を発していた

( ^ω^)「雪、つまりきっかけは人にそれぞれの感情を与えるものと思いませんかお?」

川 ゚ -゚)「え?」

( ^ω^)「あ~…いえなんでもないですお」

川 ゚ -゚)「それぞれ思い出に左右されるものでしょう」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:39:24.65 ID:dRVOstmH0
確かに。
ドクオがいった懐かしい。それは雪によるもの。
ショボンも然り、だろう。

川 ゚ -゚)「そういえば飴いりますか?飴」

( ^ω^)「あ、いただきますお」

渡されたのはオレンジの袋に入った小さな飴

川 ゚ -゚)「それ、思い出の飴なんですよ」

( ^ω^)「お?」

川 ゚ -゚)「私、母親を小さい頃に亡くしたんです。
     母は意識を失う直前に、私に飴をくれたんです。
     それがその時渡された飴と同じものです」

袋から取り出し、まじまじと見つめる僕。
袋と同じ色の飴玉は懐かしさを感じさせる古いものだった。

( ^ω^)「お、そうですかお…」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:42:38.69 ID:dRVOstmH0
こうしてこの女性が降りるまで雑談をした。
楽しんだかどうかは別。
ほぼ哲学的なことが多かったような気がするが。

女性が降りる駅に停車する電車。
女性は立つのと同時に言った。

川 ゚ -゚)「最後に。
     思い出は将来に活かせるはずです。きっと。」

そして呆然と座っている僕に対して女性はドアの向こうへ行く。
その背中はなにかを隠してそうだった。





27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:45:50.63 ID:dRVOstmH0
――これが最後の出会い
文字通り、最期の。

そして出会った。

( ^ω^)「…ツン?」

他の車両から移動してきた女性。
どこかで見覚えがあった。
女性に話しかける僕。

( ^ω^)「ツンかお!」

ツン。
僕の幼馴染。
小さい頃、家が隣だった僕とツンはよく一緒に遊んでいた。
だけど、ツンは父親が転勤族でツンが十歳にもならないうちに引っ越した。
それ以来連絡先がわからなかったので連絡したくてもできなかった。


そして僕は言う。

( ^ω^)「好きだ」




28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:47:45.01 ID:dRVOstmH0
――僕はもういない。
だけど、これでよかったと思う。

ありがとう。みんな。

ツン。
幸せになってくれよ。













無意味伏線回収
1、ブーンはいきなり当てもなく家財道具を売り、放浪しはじめた。
それは自分が生きる意味を見つけるため。(哲学的に)
2、何故一人称箇条書きという面倒な読みにしたかは、
ブーンの頭がおかしくなっているのを意識したから。(俺の頭もおかしいぜ)
3、gdgdすまん。シリアスは俺には似合わないことがよくわかりもした。
今度はギャグにする。書かなくていい?書いちゃうんだぜ。


[ 2000/03/16 18:35 ] 短編まとめ | TB(0) | CM(0)

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