ブーンミコ酢 ブーン系過去作まとめ

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( ><)粉雪のようです

2:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 20:57 dLVCUmz00

望むところ 望まざるところ 朝は 必ずやってきます
ぼくは ゆるゆるとベッドの上寝返りを打ちました。

壁の時計をちらりと見る こんな何気ない事ならば毎日続けられるのになぁ
そんなくだらない事を思いました。

2:00

( ><)「・・・・・・」

午前 ではなく 午後です

ため息ひとつ ぐるりと体を起こしました。

以前ならば まだ真夜中だったか とうんざりしていたのに
今では もう一日の半分が過ぎてしまったと 何処か物悲しさを覚えてみたり。

まだまだ夢現気分な頭を一振り。

ぼくはまず煙草に手を伸ばします
これも悲しい習慣で 今年で10年続けている悪癖になってしまいました

ぷかりと煙を浮かばせて 曜日感覚を忘れた頭を懸命に絞ります

はて。昨日がまず何曜日だったか。

灰皿に吸殻を押しつけ ベッドを出ます
朝食を摂る気は起きないので そのまま洗面へ

歯磨きの時に「オエッ」と言うようになったら それが老化のサインだとか

それからパソコンの電源を入れます
これも習慣です

独り言を言う癖は無いので 頭の中で色々と反芻します

3:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 20:58 dLVCUmz00

気が進まないけれども まずは自分のページの確認をします

作ったまま放置したサイト
ブログ
SNS

もう日記すら書くのが億劫でした

(;><)「あ」
思わず声が出ます

反射的にSNSを退会していました

まだ寝ぼけているようでした

やがてぼくは お気に入りの海を漂い始めました
ネット廃人とは恐ろしいもので 気づけば軽く数時間が経過してしまいます

あー 人生浪費してる。

思ったら負け、らしい。


寝巻きのスエットを着替える事も無く
というか これが普段着になっているような
ともかく ぼくは 以前よりは確実に身なりがだらしなくなっています
散髪に行ったのも いつの事だったか わかりません
とは言っても 髪は自己流カットで 大体ウルフにしていました

気づけば夕飯時です

空腹を覚え始めました

とは言っても 独り 独りなのです
作るのが億劫 しかしお金がありません
仕方なくぼくは冷蔵庫を開け 変わり映えの無い食卓を囲む事にしました

ぼくの料理はよく美味しいと言われるけれど
不思議と 自分で食べると舌が馬鹿になったように 味気ないのです

誰かと一緒にご飯が食べたいなぁ
ふと そんな考えが浮かびましたが 次の瞬間霧散しました

ぼくが会話をするのは 月に2回 決まったお出かけをする時です
何故だか それ以外での会話が 億劫になってしまいました

ネット内でも、です

昔はあんなにチャットや掲示板への書き込みを頻繁に行い
はたまた メッセンジャーや 電話なんかもしていたのに

原因が無いから 不思議なものです

4:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 20:59 dLVCUmz00

アパートの壁はとても薄く この前も 金髪の男性が怒鳴り込んで来たばかりだったので
ぼくは物音に非常に敏感になってしまいました

時計を確認すると 午後8:30
ギリギリ 入浴タイムだと判断して 急いでバスルームへと向かいました

もう少し早く時間に気づけば ゆったりと湯船に浸かれたのに
今日もまたシャワーのみです

いつまでもだらだらとネットをしていた ぼくが悪いのですが


忙しない入浴を終えると ヘッドフォンを装着

うん やっぱりこの人の歌は何回聴いてもいいなぁ

そんな事を思いながら ポツリと 「おつかれ」 とだけコメントしました

あとはまた 寝るだけです
と言っても これが最大の難関なのですが

いくら遅く起きたからと言って そのまま朝を迎えれば自然と眠気が来るものです

しかし ぼくは違います

お出かけの時にもらったお薬をひとつ、もうひとつの粉薬を流し込みました

それでも眠気は中々来ないのです

というか お薬も 果たして 効いているのか いないのか

先生のお話に寄ると 人間は 48時間以内に一度 短時間でも睡眠が摂れれば良し だそうです
その時に 先生が

( ´_ゝ`) 「僕も君と同じ睡眠薬を飲んでいてね。これはそんなに、重くない」

と なんだか聴いちゃいけないお話をしたような気がするのですが 忘れることにしましょう

運動不足が原因と 誰かに聴いたので それも気をつけていますが
ぼくの不眠は 相変わらずでした

5:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:00 dLVCUmz00

そのまま頭ごと むしりたくなるような ひどい夢から目覚めました

時間は 午前7:00

あれだけ 濃厚な夢を見たというのに 一時間しか眠っていなかったとは

二度寝を試みたいところですが 生憎今日は 用事がありました

洗顔を済ませ きちんと服を着ます
あまり気はすすみませんが 窓を開けて掃除機をかけました

今日はお出かけの一回目 病院に行く日でした。

寝不足特有の 嫌な頭痛と共にバスに揺られ

いつもの病院につきました

以前 通っていたところは ホテルのような豪勢な造りでしたが
先生も スタッフも なんだかロボットみたいな人でした

今のこの病院は 人で溢れかえり
良く言えばアットホームなのでしょうが 人込みの苦手なぼくには 中々厳しくもあり

ここからの待ち時間はとても長いので ぼくはひとまず受け付けを済ませた後
飲み物を買って 薬局の喫煙所に行く事にしました
前回来た時にはあった 院内喫煙室は 廃止されてしまいました

確かに 健康を買いに(?)来ている場所に 毒にしかならない煙草は必要ないのでしょうが
一般の病院ならともかく こういう病院の中には 頻繁に煙草を口元に運ぶ
おじさんがいたりします

  _、_  
( ,_ノ` )y━・~「・・・・・・」

見ると おじさんは 外で 落ち葉の溜まった地面に 屈む様にしながら 煙草を吸っていました

6:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:00 dLVCUmz00

暦は すっかり 冬でした

ぼくがはじめてこの病院に来た時は 春でした
もうすぐ 一年経つのだなぁ と思いながら レモンティーを一口


('、`*川 「また会ったね」
( ><)「あ、こんにちはなんです」

声に振り返ると いつも顔を合わせるおばさんでした

手首から 腕にかけて 分厚い包帯が覆われています

前回会った時は 手首だけだったのに

そんなぼくの表情を 読んだのでしょうか

おばさんは 苦笑いのように

('、`*川「またやっちゃった」

と呟きました


おばさんは チャレンジャーでした

先日などは 車道にしつこく飛び込み 警察を呼ばれてしまったそうです
その前は 薬局を何箇所も巡り 風邪薬を大量に買い込んで 服用したそうで
ICUのベッドの上 三日三晩 生死の境を 彷徨ったとか

('、`*川 「覚えて無いんだけど、点滴の管とか引きちぎって暴れて、縛られたんだって」

そんなおばさんに あなたはどうしたの? と軽い調子で 促されて
ぼくはほとんど覚えて居ない話を ぽつりぽつりとはじめました

ぼくは 今年 3回死にかけて 3回死に損なっていました

今の病院に連れてこられた時に 新しく病名が増やされました

『薬物依存』

違法なお薬がイメージとして 先行しましたが
病院で 出される お薬でも 同じだそうです

もっとも ぼくはただ以前の病院の お薬を飲んでいただけで
それが異常な量になった頃には すっかりおかしくなっていましたから 気づきませんでしたけれども

('、`*川 「何をしたの?」

おばさんは ぼくがどうしてここへ転院してきたのか 気になったようでした

('、`*川 「あ 行かなきゃ。また生きてたら会おうね」

おばさんはそう行って立ち上がり 話す事を躊躇っていたぼくは 安堵しながら
引き攣った笑顔で手をふりました

7:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:01 dLVCUmz00

待ち時間はとても長く ぼくは独り 考える事にしました

お薬で滲んでしまった 記憶の縁取りをはじめます
ぼくは ほとんどの記憶を 失くしてしまい 周りから 教えてもらいました
だから なんだか 他人事のようであり よくわかりません

そう ぼくは お仕事でおかしくなったのでした

登校拒否で 高校中退

はじめてついたお仕事は ホテルマンでした

( ^Д^)「ビロード、あの仕事どうなった」
( ><)「え?あれはシラネーヨ君が担当しているんです」
(♯^Д^)「うるせぇな!!俺は今お前にやらせる事にしたんだ!!」
(;><)「す、すみません。今すぐやるんです!!」
(♯^Д^)「ああ、もういいわ」
( ><)「え?」
(♯^Д^)「社長にお前がサボッてたって報告しとくからよ」

慣れない環境と 先輩からのいじめ 嘘
はじめての 就職で 必要以上に 構えてしまったようでした

(*゚∀゚) 「ビロードのヤツ、プギャーに目つけられたんじゃないのかい」
( ・∀・)「まずいな。明日から僕の下につけよう」

( ><)「モララーさん、終わったんです!」
( ・∀・)「うし、OK・・・」
(♯^Д^)「おい、ビロード!!あの仕事どうした!!」

(*゚∀゚)「あれは杉浦の担当じゃないか。」
(♯^Д^)「こいつは人よりトロいから、どんどん仕事させないとダメなんだよ!!」
(*゚∀゚)「ああん?アンタよりよっぽど仕事出来るよ、ビロードは」
(♯^Д^)「なんだとコラ!!」
(;><)「やめるんです!!ぼくがやるんです!!」

(♯^Д^)「・・・これは社長に報告しておくからな・・・」



( ゚д゚ )「ビロード君、話はプギャーさんから聞いたよ。君、残業代せしめようと
     わざと仕事のペース遅くしているそうじゃないか」
(;><)「え?違うんです。プギャーさんに、残業しろと言われたんです」

( ゚д゚ )「君は新入社員なんだから、もっと先輩の言う事を聞くべきなんじゃないのかい」

( ><)「・・・すみません、でした・・・」

8:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:02 dLVCUmz00

( ><)「こんにちは、当ホテルをご利用頂きありがとうございます」
(*゚ー゚)「やっほービロード」
(;><)「・・・しぃ、ちゃん」
( ゚∀゚)「こんちわ。307号室でヨロシク」
( ><)「・・・はい、お待ちください」

しぃちゃんは ぼくの 彼女です

( ><)「お部屋へご案内致します。こちらへどうぞなんです」

高校を辞めて なんか色々苦しかった頃
はじめての 彼女にもフラれたぼくは ネットに入り浸ってました

そこで知り合ったのが しぃちゃんです

( ゚∀゚)「お前エロすぎー」
(*゚ー゚)「あんただって」

ぼくの 記憶に寄れば 喫茶店で お茶をして それが初対面のはずでしたが

(*゚ー゚)『レイプされたって訴えられたくなかったら、付き合って』
そう言われて よくわからないまま 付き合うことになりました

( ><)「こちらのお部屋になります」
( ゚∀゚)「おー!いーじゃんいーじゃん」
先にスタスタと 中へ行ってしまった男性の背中を 見ていると
(*゚ー゚)「体だけの関係だから大丈夫!」
と よくわからない事をしぃちゃんに言われました

( ><)「・・・・・・」

別れたいけど また死ぬって言われたり 脅されても 嫌だしなぁ

3時間ほどして 2人はチェックアウトしていき
清掃道具を持って 部屋を開けると
それはそれは生々しい 2人の痕跡が残されていました

(;><)「・・・なんだか・・・気持ち悪くなってきたんです」

ぼくは 急いでトイレへ行きました

(*゚∀゚)「・・・ヤバイんじゃないかい。ビロード」
(;・∀・)「ああ・・・なんか目がおかしいぞ、アイツ・・・」

(*゚ー゚)「やっほー。今日も来ちゃった」
(=゚ω゚)ノ「いいホテルなんだょぅ」

(*゚ー゚)「今日は708号室ね」
<ヽ`∀´> 「ホルホルホル」


(*゚ー゚)「文句あるの、ビロード?無いよねえ?あんたも、汚い体なんだから、言える訳ないよね」
( ><)「・・・・・・」


抵抗しないまま ぼくはひとり 追い詰まり

9:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:02 dLVCUmz00

( ; ;)「うっ・・・うっ・・・」
( ・∀・)「ビロード?」
( ; ;)「わかんないんです・・・わかんないんです・・・」
(;・∀・)「おい!」
( ; ;)「やってもやっても・・・お仕事が終わらないんです・・・」

仕事中に泣き出して 手につかなくなった事から 病院にかかるよう薦められたのでした

( ><)「お家の近くの病院にするんです。他の病院は・・・わかんないんです」



/ ,' 3「はじめまして。ラウンジ病院、あなたの主治医となる荒巻です」

最初に ぼくに下された病名は うつ でした
ショックを受けなかったと言ったら 嘘になります

けど 治るときいていたぼくは 毎日欠かさずお薬を飲みました

/ ,' 3「君は少し頑張り過ぎだねぇ」

おじいさん先生は ぼくにとても優しかった事を覚えています

ぼくはそのお薬のおかげで 久しぶりにぐっすりとお布団の中で眠れました

( ^Д^)「おい、お前今日はもう上がれ」
( ><)「え?まだお仕事が残ってるんです」

( ^Д^)「いいからいいからwww」

先輩は ぼくの診断書を見てからしばらく 優しくなりました

同僚に 聞いた話では ぼくに 自殺されたら 困るからと 言っていたそうです


それが続けば 良かったのだけど


( ^Д^) 「おいビロード、お前土日も組め」
( ><)「土曜日は、病院の日なんです」
(♯^Д^)「うっせぇなぁ!!その変わり水曜日空けてやるから!!」
( ><)「・・・わかったんです」

( ^Д^) 「うはwww土日エロゲやり放題wwww」

お仕事の都合で ぼくは おじいさん先生とお別れする事になりました

( <●><●>) 「あなたの頭がおかしいことはわかってます」

次の先生は なんだかぼくを実験動物を見るような目をしていて
心臓が びくりとするような言葉を吐く人でした

何故か お薬が増えました

10:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:03 dLVCUmz00

(♯^Д^)「きちがいと一緒に仕事なんかしたくねぇんだよ!!」

(♯^Д^)「こんなミスすんの、どうせお前だろうが!!頭が腐ってんじゃねぇの!?」

(*゚∀゚)「プギャー!!それはシラネーヨの担当だっつの!!」
(♯^Д^)「うるせーな!!全部このキチガイのせいにしときゃいいんだよ!!」

こんな言葉を使う人が 社会にいたなんて

いつの間にか ぼくと 世界のスピードは噛み合わなくなったようです

ぼくの知らない事が 次々とぼくの責任として押しかかってきました

それがぼくじゃないと 論破する証拠も 仲間もいたのに



例えば 仲間から向けられる励ましも
例えば 先生からのアドバイスも

いつの間にか泥のように ぼくの胸の中へと沈殿していったようです

何故か お仕事は辞めたくなくて
石に齧りつく様に しがみついていたけれど

( ゚д゚ )「プギャーさん、君、仕事量こなすのが遅れてるねぇ」
(;^Д^)「え!?いや、頑張ります!!すみませんでした!!」
( ゚д゚ )「うちも余裕が無いんだよ。仕事が出来ない人には考えてもらわないと・・・」
(;^Д^)「ッ・・・」
( ゚д゚ )「ビロード君、使えるって評判だからねぇ」

(♯^Д^)「!!・・・社長」


( ^Д^)「この前の企画流したの、ビロードです」

11:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:04 dLVCUmz00

先輩の嘘で ぼくは クビになってしまいました

( ><)「・・・ニートなんです・・・」

もう明日から 決まった時間に起きる必要はありません
もう明日から 何をすればいいのかわかりません

( ><)「・・・お仕事がしたいんです・・・」

先生が 申請した方がいいと言っていた 手帳が届きました

よくわからずに ネットで調べると ぼくは障害者で 普通のお仕事が 出来ないのだそうです

( ><)「・・・完全に社会から外れてしまったんです・・・」

何かが 抜け落ちたようで ぼくはすっかりくたりと 力が無くなりました

( ><)「年金未払いで 障害年金無し・・・」
( ><)「・・・次の年から、全額完納していても、ダメ・・・」
( ><)「・・・滞納していても、その年に一度でも納めていれば支払われる・・・」
( ><)「・・・・・・」
( ><)「今から携帯のプランを変更すると お金がかかる・・・」
( ><)「・・・何の役にも立たないんです。この手帳・・・」

お薬がどんどん増えて行きました

貯金が どんどん減って行きました

ぼくは泣かなくなった代わりに とてもイライラするようになりました

(♯><)「・・・・・・」

お家のガラスを割ってしまいました

眠れず お布団を捨ててしまいました

途中で ご飯を作るのが嫌になって 全部ゴミ箱へ捨てました

( <●><●>) 「うつとパニック障害と不安神経症とメニエールと不眠とPTSDと
        ともかく頭がおかしいのはわかってるんです」 

病名が なんだか色々増えましたが さっぱりわかりませんでした

お薬を飲んでも飲んでも 良くなりません

体がずんと重く なのに眠れず

ああぼくは このままどうなるのかと
時折訳も無く たまらない恐怖と絶望 色々な葛藤に襲われました

眠れた日は ひどい悪夢を見ました

ぼくをいじめた先輩
過去にぼくと嫌な出来事があった人たち

彼らが 一様に成功をおさめ ぼくを嘲笑し 楽しく暮らしていました

恐ろしいほど 記憶は連なり 名前すら忘れ果てたような人までもぼくは恨んでいました

( ><)「・・・・・・ちくしょう・・・」

殺してやりたいと思いました

12:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:05 dLVCUmz00

目覚めて 夢か現かわからずに
このまま ぼくはよからぬ事をするのでは無いかと 体が震え
気づけば 包丁で腕や足を 切り付けていました

そしてそれは 習慣になりました

お薬が増えるように 簡単に傷跡が増えて行きました
その頃のぼくには 最早それが正しいか正しく無いか 良い事か悪い事かどうでも良かったのです

この 前触れも無く沸きあがる 人を殺したいという感情を沈める為の手段ですから

誰と話しても 暴言が飛び出し ぼくは一切の連絡を絶つ事にしました

体がゆらゆらとして 吐き気がするので お外へ 出ない事にしました

起き上がれなくなり お布団が 湿気ってはいけないと 大きなベッドを買いました

お薬で お腹が苦しいので 食べ無い事にしました

誰とも会わないので お風呂にも入らなくなりました




誰かが尋ねてくる声で 起きました

( ><)「・・・誰なんです?」

真夜中でした
幻聴のようです

誰かがぼくの横を通りすがりました

( ><)「・・・・・・」

ぼくは家に独りです
幻視のようでした

朝 起きたら 何か食べた後と 煙草を吸ったあとがあり ぼくは何故か裸で
ベッドの下を見ると 服が脱ぎ散らかっていました

(;><)「な、ななな・・・大変なんです・・・」

睡眠薬で 奇行をしたようでしたが 覚えて居ませんでした

( ><)「とりあえずガス詮も締めたし・・・ライターとかはこの箱に隠すんです」

火事になっては大変だと 火の元を隠しました

なんだかとても疲れていました
本も読めないし テレビを見ても面白くありません

( ><)「何て書いてあるのかわかんないんです・・・」

誰とも話さないし 何かを伝える事も億劫で
ぼくはただただ ベッドの中丸まって過ごしました

( ><)「・・・疲れたんです・・・」

なんだか 思いっきり眠りたいなぁと思いました

睡眠薬では とてもたくさんの量を飲まなければ死ねないと ネットで読みました
大抵は 三日も眠りこけて自然に覚醒するのだとか

ぼくはそのまま病院からのお薬を全て それと部屋の中にあった錠剤を片っ端から流し込んで
ベッドに入りました

( ><)「眠くなってきたんです。このまま寝るんです!」


J( 'ー`)し「ビロード?元気にしてる?」

( ><)「・・・・・・」

J(;'ー`)し「ビロード!?」

13:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:05 dLVCUmz00

死にかけて 家族に病院へと運ばれ ぼくははじめて閉鎖病棟に入れられました

( ><)「・・・ここは・・・」
(-_-)「病院です」
(;><)「あれ?どうしてこんなところに・・・」
(-_-)「君、死にかけたんですよ。」
(♯><)「誰ですかオムツを履かせたのは!!ぼくは赤ちゃんじゃないんです!!」
(;-_-)「君、二日意識不明だったんだけど・・・」


( ><)「・・・なんだか・・・陰気なところなんです・・・」
( ><)「・・・タバコでも吸いに行くんです」

(・∀ ・)「明日晴れ曇り雨知らないよ空からメッセージが来るからそれを北の方に向けて」

喫煙室 ずっと独り言を言い続けるおじさんがいました

从 ゚∀从「リタもってっかー!?スニッフ最高ォ!!ヒャハハハハ!!!」

なんだかとてもハイになるお薬が好きな女の人は 一日中笑い転げていました

全てが薄暗く 眠れない夜に歩く廊下ですれ違う患者は まるでゾンビのように不気味でした

(;><)「耐えられないんです・・・」

ぼくは早々とそこを退院しました

先生に 死にたいという 漠然とした考えがある事は 告げていました

けれど 死にたいという人はまず死なないから大丈夫 と言われてました
あのままなら死んでいた と言われたぼくは どうしてほっといてくれなかったのかと
恨めしいような気持ちでいっぱいでした

( <●><●>) 「残念でしたね。死ねばよかったことはわかってます」
と先生に言われて 何やら家族が激昂しました

J(♯'ー`)し「こんな病院、こっちから願い下げよ!!」

それがきっかけで ぼくは今の病院に転院してきたのでした

14:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:06 dLVCUmz00

( ´_ゝ`) 「はじめまして。VIP病院、主治医の流石です。
        ビロードさん、まずは今の死にたいという衝動、人を殺めたいという
        衝動についてお話します」


ぼくは 薬物中毒になっていたそうです

マイナー系、メジャー系とお薬は分かれていますが

ぼくはマイナーが全く効かない体になったそうです

(♯><)「・・・衝動が出てきたんです」
( ><)「このお薬を飲むんです」
(;><)「ぶあああ!?苦い!!苦いんです!!・・・あ?」
( ><)zzzzz・・・・

ところが メジャーを服用すると ぼくは決まって昏睡してしまうのでした

(;´_ゝ`)「すごく効きやすい体質のようです。粉末にしましょう」

飲んでいるのかいないのかわからない少量のお薬が試されました

それまで 薄い青色やら 紫色や 不思議な模様が描かれたお薬から
一見すると 片栗粉のようなお薬が少し 袋に入る事になりました

( ><)「・・・もう三日寝てないんです・・・また変な幻聴が始まったんです・・・」

眠れない夜が何日も続き
ぼくはお薬の中毒症状で 色々な人に暴言を吐き

(♯><)「どいつもこいつもむかつくんです!!死ねばいいんです!!」
( ><)「ああああああ!!!」

とうとう手首の動脈を切断しました

なんだかいっぱい血が出ているのですが 痛みが無かったので そのまま放っておく事にしました

J(;'ー`)し「ビロード!?」

けれど やはり駆けつけた家族によって ぼくは病院へ連れて行かれました

(;,,゚Д゚)「お前、麻酔でも扱ってんのか?こりゃ珍しいケースだわ」

そこのお医者さんが言うには 動脈というのはとても深いところにあるらしく
普通 痛くて静脈を切るのが精一杯なのだと 教えられました

痛くなかったけどなぁ とぼくが呟くと 皆が 変な生き物を見るような顔になりました

どの死に方なら見つからないのかなぁ と思いました

( ><)「午前2時・・・この時間なら大丈夫なんです」

海に入りましたが 散歩中の男性に見つかり ずぶ濡れのまま家に帰りました

( ><)「・・・失敗したんです。あんな時間にウロウロする人もどうかしてるんです」

死ぬ事と眠る事の違いがわからず ぼくは先生に何度も訊きました

今のぼくは夢の中ですか
それとも起きていますか

( ><)「わかんないんです」

と。

15:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:07 dLVCUmz00

また新しく病名が増えました
よくわかりませんが 現実感を喪失してしまう病気らしいです
痛みも放棄してしまうので 今は現実なのだと強く言い聞かせるように と言われました

何がきっかけだったかもよくわからないまま
ふと水面へと顔を出したように
ぼくは少しずつ 現実へと戻ってきました

( ><)「・・・!本が・・・読めるんです!」

痛みや 悲しみや 喜びを 感じるようになりました


ふと 悪い夢から起きたように なんだか あっさりとしていました


(*゚∀゚)『もしもし?ビロード?今大丈夫かい?』
( ><)「つーさん!久しぶりなんです!大丈夫です!」
(*゚∀゚)『実はね、あんたが辞めた後、プギャーの不正が発覚して、アイツクビになったのさ』
( ><)「・・・・・・!!」
(*゚∀゚)『・・・会社に、戻ってくるつもりはないかい?手帳とかも、大丈夫だから』

( ><)「・・・いえ。せっかくなんですが」

プギャーさんの事 好きだったと言えば 嘘になりますが
でも

( ^Д^)「妹が病気でさ。親いねぇから、俺が養わないといけないんだ」
( ><)「大変なんです・・・」
( ^Д^)「まぁ、ここしか雇ってくれるところないしなあ。何とかやるさ」

そう 言ってたのを 思い出してしまいました

それなのに ぼくが戻るのは なんだか 悪いような気がしたのです

今 プギャーさんは どうしているんだろう
妹さんは 大丈夫なのかな・・・ 


( ><)「こんにちはなんです!」
( ´_ゝ`) 「ビロードさん、こんにちは。急性期を抜けたようですね」
( ><)「急性期?」
( ´_ゝ`)「・・・そうですね、熱が一番高くて苦しい時のようなものです」

ぼくのお薬は 相変わらずほんの少しの粉薬で

ある時 それを日に透かして見ていると うっすらと輝いている事に気づき

( ><)「粉雪みたいでキレイなんです」

と思いました

粉雪は 甘いので 錠剤の方が好きなぼくでも あまり苦にせず飲む事が出来ます

けれど ぼくは一度だけ またそのお薬をまとめて飲んでしまいました

16:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:07 dLVCUmz00

(*゚ー゚)「なんちゃってメンヘラの彼氏出来た。」


(;><)「・・・なんなんですか、それ」
(*゚ー゚)「アタシ、そういう人が好きなんだよね。けど、ビロードはマジでおかしいから、
     重いしウザイんだよ。」
(;><)「何言ってるか、わかんないんです・・・」
(*゚ー゚)「あ、安心して。別れるつもりはないから。あんたが自殺したら、その彼氏の方に
     行くけど」
(;><)「・・・・・・別れてくれて、いいんです。さよならなんです」
(;゚ー゚)「ちょっと!!勝手な事言わないでよ」
( ><)「勝手なのはしぃちゃんなんです。」

わがままで 強引で 乱暴で 嘘つきなしぃちゃんだけれど
それでも ぼくなりに 色んなものが足りないぼくなりに 愛したつもりでした

浮気されるのも もう何度目かわからないし
だんだん ぼくの病気に 良く無い存在なんだと わかるようになってしまいました


(* ー)「どうしても別れるっていうの・・・?」
( ><)「新しい彼氏によろしくなんです。」
(* ー)「・・・あっちも、あんたが死ぬまで待ってあげるって言ってるんだよ・・・?」

新しい彼氏は 人のものを奪うというのは 気が引けるので
ぼくと しぃちゃんが死に別れてから 後釜になるつもりなのだそうです

(♯><)「・・・・・・」

奪う方が 人道的な気がしますが

(♯><)「バカにするのも言い加減にして欲しいんです!!
     ぼくはそんな事望んで無いんです!!」

(* ー)「・・・どうしても、新しい彼氏を悪者にするつもり・・・?」

(♯><)「何言ってるか全然わかんないんです!!」

(*゚ー゚)「わたしたちに迷惑かけるなら、死んで」

( ><)「・・・・・・・・・・え・・・?」

咄嗟に 腕を突き出していました
深々と刺さっているのは 包丁

(;><)「うわああああ!!痛い!!痛いんです!!」
焼けつく様な 鋭い痛みが走って
ぼくは あの 現実感を失くす病気が 本当に良くなっているのだと 思いました

(*;ー;)「ビロードが悪いんだから、警察に行ったら、死んでやるから!!」

しぃちゃんは ぼくより おかしかったみたいです

17:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:08 dLVCUmz00

(,,゚Д゚)「おう、久しぶりだなぁ・・・って!!どうしたんだこの傷!!」
( ><)「・・・自分でやったんです」

動脈を切断した時に 診てもらった その病院は ぼくのお話を 信じてくれたようで
ぼくは 縫合される時に とても痛くて 唇を噛んで 我慢していました

前は 全然痛くなかったのに 不思議なんです・・・


家に帰ってから 独りの部屋の中

置きっぱなしだった携帯と パソコンが しぃちゃんの新しい彼氏に 襲撃されていました
 
(;><)「・・・・・・」
その文面に 頭が ぐらぐらしました

なんだか しぃちゃんと お似合いかも知れない

(;><)「末期の厨二病さんなんです・・・」

そういえば そんな人たちが集まる ネットの掲示板で 知り合ったと 言ってたなぁ

一体 しぃちゃんは 何処までぼくの話をしていたのか

新しい彼氏は ぼくが 子供の頃の事を よく知っていました

お母さんが 病気で 長期入院をしていた時 お父さんに 毎日殴られていたこと

なんだか 変なおじさんたちに ぼくの体を触らせていたこと

学校に行っても ぼんやりしてしまい いじめられたこと

吐き気が止まらなくなって 変な 緑色のものを吐いていたこと

病院に 連れて行ってもらえず 死にかけたこと

変なおじさんに とても痛い事をされたこと

退院したお母さんが気づいて お父さんと離婚したこと

ぼくはよく覚えていなくて その頃つけていた日記帳の事も忘れていて

遊びに来たしぃちゃんが それを勝手に読んだようでした

書き殴ったような 乱れた字だったので よく読めたなあと感心ひとつ

ここまで 言いふらしたのかと 溜息ひとつ

18:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:08 dLVCUmz00

それから毎日 眠っている時間に 電話が鳴り
嫌がらせがたくさん続きました

(;><)「なになに・・・『彼女を奪われて悔しいだろう』?・・・
     『自分に魅力が無い事を認めろ』・・・
     『俺の方がお前より苦しんでいる事を理解しろ』・・・」

その後 なんだか ポエムチックな文体で 自分がいかに可哀想なのか
延々と綴られていました

性質の悪い ケータイ小説のようなお話でした

(;><)「邪気眼が暴走しているんです・・・」

どうも 彼はぼくを蹴落としたと 確信しなければ 気が済まないようでした

しぃちゃんから聞いた 「とても略奪愛なんか出来ない彼氏」とは かけ離れています 

( ><)「・・・また本が読めないんです・・・」

ストレス でしょうか
抜け毛が ひどくなって 円形ハゲが 出来てしまいました

(;><)「毛まで失ってしまうんです!」

携帯が鳴って しぃちゃんからのメールでした

(*゚ー゚)『アタシは2人とうまくやって行きたかったのに、あんたのせいでメチャクチャよ!
     新しい男、完全にあんたに嫉妬してウザイし!!』

( ><)「なんて自己厨」

警察に 行こうかと考えましたが
しぃちゃんに 今度こそは 殺されてしまうんじゃないかと
そんな嫌な考えで いっぱいになってしまいました

情で 通報しなかったのも少しは あったのかも知れません

( ><)「・・・・・・」

このまま一生 ぼくは色々な事に怯えて 生きるのかと
心が沈んでいきました


体より心か張り裂けそうな程痛み

そうだ 逃げよう と思いました

19:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:09 dLVCUmz00

(;><)「・・・すごい味とにおいなんです。注意書きしなくても誰も飲み物と間違えないんです」

ぼくは お薬と 漂白剤を一緒に飲みました

(;><)「げふっ、げふ!!」

(;><)「・・・血・・・」

ああ なんだか 喉と 食道と 胃が 物凄くヒリヒリします

ベッドにごろりと 仰向けになりました

どれ程時間が 過ぎた頃か

突然 ガチャリと 鍵を刺し込む音がして お母さんが お土産とバッグを持って
現れました

J( 'ー`)し「ビロード!!」

(;><)「!お、お母さん、なんで・・・げふっ!!」

独り暮らしのぼくが 何も言わなくても 何故か こういう時にやって来る お母さん
もしかしたら エスパーなのかな


J(;'ー`)し「もしもし、救急車を!!」



胃が少し溶けてしまいましたが ぼくは死に損ないました

J( 'ー`)し「・・・警察に訴えるって言ったら、もう近づかないって」

ぼくの留守を預かる間 お母さんに しぃちゃんの事が バレてしまいました

J(;'ー`)し「あんな彼女、もう勘弁してちょうだいね・・・」

邪気眼に あてられたらしく 心底疲れた声で 呟きました

(;><)「・・・ごめんなさい」

もう一度 ごめんなさいと言おうとして

何故か 喉の奥に 押し込めてしまいました





(;´_ゝ`)「薬と漂白剤一緒に飲んで、助かったんだって?
       冷や汗が出たよ。奇跡としか言いようがない」

先生は 安心したような 気の抜けたような声を出すと

体型や体質によって 用量に関わらず 人間は死ねると言いました

( ><)「そういえば・・・かなり痩せたんです・・・」

20:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:10 dLVCUmz00

三度目に死に損なった日から ぼくはそうする事をやめました

理由はわかりません

理由がわからないので 理由も無くまたやるのかも知れません

だからまだ あの時の 二回目のごめんなさいは 取っておこうと 思いました

21:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:10 dLVCUmz00

( ><)「はい、今出ます」
( ^ω^)「おいすー」
('A`)「よぉ、生きてたか」
(´・ω・`)「空気嫁ドクオ、ぶち殺すぞ」
( ><)「みんな!久しぶりなんです!」

( ^ω^)「少し調子が良くなったって聞いたから、様子を見に来たんだお」
( ><)「わかったんです!上がってください!」

お部屋は きちんと片付けていました
調子の悪かった頃は 空き巣が入ったように 荒れていましたが

( ><)「・・・もう来てくれないと思ってたんです」
(´・ω・`)「ああ、だって調子が悪かったんだから仕方ないだろう」
( ^ω^)「おっおっ。ブーンも寝起きに電話されたらぶちギレるお」

あんなにひどい事を言ったのに さらりと流してもらえました

(;'A`)「おいおいビロード、なんだこのバイオレンスな装飾は」
( ><)「え?」

見ると、血の跡のことでした

( ><)「しぃちゃんに刺されたんです」
(;^ω^)「何という午後のワイドショー」
(´・ω・`)「うん、おかしいおかしいとは思ってたけど、立派な殺人未遂だよね」
(;'A`)「まじかよ・・・カップルは皆滅べって呪詛を毎晩かけてた効果が・・・」

( ><)「・・・色々あったけど、別れたんです」
(;^ω^)「マジかお。死ねおしぃ」
('A`)「おれが先に病院のお世話になると思ってたけど、甘かったわ」
(´・ω・`)「修羅場過ぎるね。」

( ><)「・・・あんまり悪く言わないで欲しいんです!」
('A`)「お前、どんだけお人好しなんだよ」
(;^ω^)「お・・・」
(´・ω・`)「・・・ふむ。ドクオより先に君が病院に行った理由が判明したね」


君は、NOと言えない病だ。


( ><)「!」
(´・ω・`)「悪い事じゃないんだけどね。損はするよ」
( ^ω^)「でもビロードの性格、僕は好きだお」
('A`)「・・・ああ。」
( ><)「・・・ありがとうなんです」



その日を境に ぼくはたまに彼らとお出かけする事がありました
けれど 何となく断ってしまう時もありました

最初は もやもやした気分になったものですが そのうち それでもいいと思えるように なりました

22:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:11 dLVCUmz00

('、`*川 「やぁ、生きてたかい」

今日もおばさんと会いました
おばさんはお薬を乱用し過ぎて 先生に出してもらえなくなったそうです

ぼくが VIPに転院してから 入院した閉鎖病棟で 掲示板にあった画鋲で 自傷した事を知ると
おばさんも 入院時に その画鋲を集めて飲んでしまい 大変な騒ぎになってしまったそうです



('、`*川 「失敗しちゃったわ・・・」

ぼくはあまり お話をしない事にしました
死なれたら 困ります
人の事 言えないけど

(*‘ω‘ *) 「ビロードさん お薬ですっぽ」

ぼくの名前が呼ばれました

この薬剤師さんとも もうすぐ一年近い付き合いになるのだなぁ

(*‘ω‘ *) 「久しぶりに会えましたっぽ」
(*‘ω‘ *) 「今日は寒いですっぽ」
(*‘ω‘ *) 「よく眠れてますかっぽ」

薬剤師さんは ぼくが何気なく年齢を訊いて

(;><)「年下だと思ってました」

と答えた日から

雑談を振ってきては ぼくが来るたびに嬉しそうな笑顔を浮かべたり
目が合うと 照れ笑いをしたりします

なんだかなぁ これってどういう事なのだろう
ぼくが良くなってきてると思ってくれているのかな


それ以上踏み込むのはぼくが良しとしないので なんだか最近はぎこちない返事しか出来ません
うん ぼくもいい年だからもっと愛想良くしたいんだけど



( ><)「バス、いつ来ますか」
(*‘ω‘ *) 「30分後ですっぽ」
そう答えられたのですが ぼくが煙草を咥えたその時に バスが来たので
慌てて乗り込んで ふと見ると 薬剤師さんがなんだか不思議な顔でぼくを見ていました

しばらくじっと見つめあっていましたが バスは間も無く走り出しました

次に会った時は どんなお話かなあ

寝不足で体も心もヘロヘロなぼくは 薬剤師さんから受け取った粉雪をリュックにしまい込むと
今日の晩御飯は何にしようか と肘をつき

( ><)「あ、そこのコンビニで降りるんです。仕事情報誌を買うんです」

と バスの運転手さんに告げました

お仕事をはじめたら 言えるでしょうか
今まで迷惑をかけて ごめんなさい と


ぼくはうつらうつらとしながら バスの揺れに身を任せる事にしました


終わり。

[ 2000/03/10 18:04 ] 短編まとめ | TB(0) | CM(0)

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