ブーンミコ酢 ブーン系過去作まとめ

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( ^ω^)を愛した川 ゚ -゚)のようです 前編

6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/07/01(日) 12:12:31.13 ID:eqrqvEEY0

私は、ロボット。

感情があるロボット。

ご主人様を支えるロボット。

それが、ワタシ。

ご主人様を、愛したロボット。

壊れた、ロボット。

ソレガ、ワタシ。


( ^ω^)を愛した川 ゚ -゚)のようです 前編


7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/07/01(日) 12:13:16.24 ID:eqrqvEEY0

『クー!どこにいるんだお?クー!』


朝はいつも庭のお掃除から始まる。
今日はご主人様が朝から起きているようで、ワタシを呼ぶ声が聞こえた。


川 ゚ -゚)「はい。ここにいます」
( ^ω^)「あっ、こんなところにいたのかお!」


ご主人様は、お父上とお母上を亡くされて、一人ぼっち。
そんなご主人様を支えるように、私は作られた。


川 ゚ -゚)「朝ごはん、すぐにお作りします」
( ^ω^)「お、ありがとうだお。それよりクー。今日はメンテナンスの日だお。お昼頃になったら博士の所へいくお!」


川 ゚ -゚)「はい。いつもありがとうございます」
( ^ω^)「それはこっちの台詞だお」

8 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/07/01(日) 12:14:24.80 ID:eqrqvEEY0

ご主人様は、優しい。
こんなワタシの事を、大切にしてくれている。
感謝をこめて、いつも美味しい料理を作る、そうすれば、ご主人様は喜んでくれる。

川 ゚ -゚)「お持ちしました」
( ^ω^)「ありがとうだお!いただきますお!」

笑顔で食べてくれるご主人様を見ると、どこかが、満たされる。
燃料が入っているタンクでは無くて、どこか、深い深い場所。

……おかしい。


川 ゚ -゚)「では、お庭のお手入れへ戻ります。何か御座いましたらすぐおよび下さい、ご主人様」

広いお屋敷には、ご主人様しかいない。
一人っ子、それに、外へはほとんど出たことが無い。
ご主人様は、外に出るのを嫌がっている、でも、私の体を気遣ってくれて、いつも無理して連れ出してくれる。

川 ゚ -゚)「……」

庭の手入れを終わらせると、ご主人様の呼ぶ声が聞こえた。
時間を確認すると、もう13時。
博士の所へと連れて行ってくださるようだ。

9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/07/01(日) 12:15:18.80 ID:eqrqvEEY0

( ^ω^)「さあ。行くお」
川 ゚ -゚)「……はい」

いつも、出かけるときは手を繋いでくれる。
繋いでくれるようになったのは、少し前の事。

『み、道に迷うと危ないお!だから手を繋ぐお!』

そう言って、私の手を握ってくれた。
その帰り道には、

『本当は、ブーンが迷うから、繋いでてくれって言いたかったんだお。でも、恥かしかったんだお。ごめんお、クー』


嬉しかった。
理由なんて関係無い。

ただ、ご主人様と手を繋げて、嬉しかった。
その日の事は、今も私の記憶ディスクの中に、鮮明に刻み込んである。

夕焼けに照らされた、私の手は、自分の物とは思えないほど綺麗で――。


『……ー?』
『クー?どうかしたのかお?』

10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/07/01(日) 12:16:27.45 ID:eqrqvEEY0

川 ゚ -゚)「……!い、いえ。何も御座いません」
( ^ω^)「最近、無理してないかお?ロボットにも疲労はあるから、疲れたら言ってくれお?」

川 ゚ -゚)「ありがとうございます。大丈夫ですよ」
( ^ω^)「そうかお!ならいつもみたいに博士の所へいくお、クー!」


私の手を強引に掴むと、ご主人様は腕を振りながら歩いていく。

私も、楽しい。
ご主人様と一緒にいる時間が、ずっと続けばいいのに。

11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/07/01(日) 12:17:14.07 ID:eqrqvEEY0





( ´∀`)「……そう、思ったんだモナ?」

川 ゚ -゚)「……」

ロボットに於ける、完全なる欠陥。
それは、予期せぬ出来事による、持ち主への感情の付与。

( ´∀`)「異種間特別交友。これは法律で禁じられているモナ」

機械と人間の間に、特別な感情は生まれてはいけない。
特別な感情は、ロボットを朽ち果てさせ、願わない想いは、暴走の元へとなるからだ。

川 ゚ -゚)「……感情」
( ´∀`)「感情、モナ。ブーン君は聞いてないから安心して欲しい。
このままでは君は壊れてしまう。ブーン君を愛して、君が壊れるか、ブーン君と一生一緒にいるために、その感情を消すか、どっちかだモナ」


川 ゚ -゚)「……わかりました」
( ´∀`)「……君の体は、僕が責任を持ってメンテナンスするモナ」

12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/07/01(日) 12:18:18.27 ID:eqrqvEEY0

そうなんだ。
私は、ご主人様を愛している。
今、博士から聞いて確信してしまった。


機械なのに……。
ロボットなのに……。


私の深い深い場所にあるものは、この事だったのだろうか。
――苦しい。


幸せなのに、なぜここまで苦しいんだろう。
このナニカが私を苦しめる。


川 ゚ -゚)「ご主人様」
( ^ω^)「お?なんだお?」

13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/07/01(日) 12:19:14.38 ID:eqrqvEEY0


川 ゚ -゚)「私を、どう思ってらっしゃいますか?」

――駄目だ。
ナニカに気づいた途端、制御が聞かない。


( ^ω^)「クーをかお?」
川 ゚ -゚)「はい」


押さえ、切れない。


( ^ω^)「大好きだお?ずーっとそばにいて欲しい、そう思ってるお!」
川 ゚ -゚)「……ありがとうございます」


ロボットなのに。
確かな、何かを欲しがってる……。


川 ゚ -゚)「帰ったら、すぐに晩御飯の仕度をします」
( ^ω^)「お。お願いだお」


が、マンしなきゃ……。
ご主人様を、こまらセてはいけない。

14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/07/01(日) 12:20:12.87 ID:eqrqvEEY0

私という固体を捨てるか、私を捨てて固体を維持するか。
もう、答えなんて、出ない。

あ、あいシてなんかナイ。
アイしてナなんかナイ。

アイ……。

愛、藍、相。

川 -) 「あイ……」

(;^ω^)「クー!!!」

ご主人様の声が、遠く、遠くなる。
そんな顔しないで……。

ずっとそばに、いてあげますから……。

川 -)「……」
(;^ω^)「……クー」



ずっと、そばにいてあげますから……。


( ^ω^)を愛した川 ゚ -゚)のようです 前編 完


[ 2009/03/12 21:44 ] 短編まとめ | TB(-) | CM(0)

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