ブーンミコ酢 ブーン系過去作まとめ

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(,,^Д^)は奪って堕ちてゆくようです  上の中

16 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/16(月) 18:13:08
───────────────
   上の中   くだらないこと
───────────────



それにしても、荒巻というあの男、何者だったんだろう

どうでもいいことだが。

家に帰る道、そんなことを考えていた

そうやって歩いていると、交差点に引っ掛かった

信号は赤だ

僕の左前方に、「いかにも」って奴がいた。

ああ、やっぱりだ

車側の信号が赤になった。まだ歩行者側の信号は赤じゃない。

それでも奴は歩いたんだ

だから止めてやるのさ



『青になるまで待て──信号無視をしようとする気持ちを奪え』



奴は止まった。なんか呆然としている

さぞかし変な気持ちになっただろう

僕は間抜けな「奴」を見て少しほくそ笑んだ。
.



17 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/16(月) 18:14:11

さあ、青だ

存分に歩くがいい

僕は奴から意識を放し、横断歩道を渡った

奴よりも速く。ね

下らない優越感に浸ってやる。



そんなこんなで家に帰りつく

親はいない

一人、制服やらなんやらを脱ぎ散らかす

僕は眠ることにした。

どうでもいいや。

力の使い道なんてどこにあるんだよ

よくよく考えてみると、変な話だ

人を自由自在に操れるという力をもったところですることなんてほとんど無い

それに、僕の力はそこまで有能じゃない

単に、人を妨害するだけのもの。

だから面白い遊びを思いつくまで眠るのさ
.


18 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/16(月) 18:15:04



親が帰ってきた。11時

どうでもいいよ。

僕は既に寝ていた

歯も磨いて、風呂にも入って

寝たのさ

明日は学校が休みだ

何して遊ぼうか



やっぱりこの能力を存分に使って遊ぼうか



そんなこんなで僕は次の日、公園に繰り出した

wktkしながら

皆はどんな風に僕を笑わせてくれるのだろうかと


.


19 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/16(月) 18:15:46

朝食も摂らずに家を出る

鍵をかける

正真正銘誰もいない家

それを尻目に公園へ出かける

晴れ渡った空

僕はこんな空が好きだ

微妙に曇っている長閑な昼の陽射しも好きだけど

水色の中に一際輝くオレンジも、この季節なら好きだ

どうでもいいこと、だけどね



公園

近所の子供がうるさい

爽快な騒音

それを僕は奪うことができる

『騒ぐ気を無くせ──発声する気を奪え』
.


20 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/16(月) 18:16:18

急に静かになる

親も不思議そうだ

子供達は平気そうだがね

ただ、走り回る

なるほど人形のようだ

小鳥のさえずりだけが響き渡る

不思議なものだ。面白くない

子供のうるささは有ってしかるべき、というわけか

子供が再び騒ぎ出す

力を解除した。どうでもよくなったから

子供──

子供子供子供──

平衡感覚を奪えばそれは面白いことになるだろうな……

でも、しない。

なぜそんなことをしなければならないのか
.


21 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/16(月) 18:17:03

良心じゃない

「なぜしてはいけないのか」という問いに対して答えられない場合

「してもいい」ということになる

だが、逆に「しなくてもいい」ということでもある

だからしない。

全てが自由の今、選択権は僕にある

どう使おうと僕の勝手

いつの間にこんなにいい身分になったのかねえ

自分を嘲る。

自分の思い上がりを嘲る

でも、僕はその思い上がりに従う

皆、

僕を見ておかしいと思うかい?

ま、

あんたらがどう思おうと勝手だけどね

誰もいない空間に、心の中で語りかける
.


22 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/16(月) 18:18:03

足元を見ると、蟻がいた

じっと、黒い生き物を見つめる

黒い生き物、黒い動物、黒い動く物体

修飾語を取ると

物体

(,,^Д^)「『mother mを○ったら──other 他○です』……ってか」

僕の脳みそに、懐かしい衝突球の映像が流れた



『動く力を奪え』



なんと。

動かなくなった

非常にだるそうだ

そりゃ、昨日のカラスだって落ちたんだ
.


23 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/16(月) 18:18:55

『元に戻れ』

そう念じ、蟻を再度動けるようにする



『氏ね──命を奪え』



憎かったわけではない

ただ、やってみた

手までかざして、強く念じた

ふざけて、だよ?

氏ね。死ねじゃなくて、氏ねって言ってるだろ?

実験さ

するとどうだろう

蟻は



動いている



ほっとしたような、残念のような

ま、殺人鬼にはならなくてすみそうだね。



黒い物体は、僕から遠ざかっていき、芝生の緑と同化した
.


24 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/16(月) 18:19:39



子供達は楽しそうだよ

親御さんたちもね

僕は公園を出た



この世界は僕の物

この大空も……

なんて上を見つめて歩いていた

衝撃。

肩に誰かの肩がぶつかっていた

(,,^Д^)「すみま──



『気にするな──怒る気を奪え、違和感を奪え』



相手の男はそのまま去っていった
.


25 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/16(月) 18:20:15

謝りたくなかった

別に謝る必要もないだろう

だからやった

僕は少しほくそ笑んで、下品な笑い声を少し漏らして

進んだ

ああ、madってこんな感じかな?



しばらく歩くと、住宅地が見えてきた

皆子供の頃はピンポンダッシュなんてやってたっけ……

僕はバカバカしいと思って、なにより怒られるのが怖くてやらなかったけど



やろうかな

18になってピンポンダッシュ……バカバカしいね

だが、それが良い

僕の指はインターホンを押していた
.


26 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/16(月) 18:20:48

「はい?」

(,,^Д^)「あ、すみません押し間違えました」

「……は?」

呆気にとられている

まあまあかな

住民は不思議そうな顔をして「そうでしたか」と言ってインターホンを切った

こんなピンポンダッシュじゃ子供のやるのと同じかな……

新ジャンル「逃げずにいいわけをする」は大して新しくもないかもしれないし……

まだまだ低レベルか……

もっとハイクオリティに……どうする?



うん、くだらないね

僕は飽きやすい

同時に、僕は情けない

何より、アホだ

救いようがないぜよ
.


27 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/16(月) 18:21:48



僕は家に帰る途中、この力について考えた

あの、荒巻はなんだったんだろう

能力者に対してはこの力は使えない……どういうことだ?

他にも能力者はいるって事なのか?

荒巻の目的は?

僕は探偵じゃない。

荒巻については、あっちから来てくれないと話が進まない

僕は貰った力を活用するだけだ

今の使い方が活用と言えるのか?

言えないだろうな。

ま、

それを決めるのは僕だろ?

それでも活用とは言えないことぐらい分かっているさ

面白いね、人間の考えることってさ

なに? この自己矛盾



─────────────────
   上の中   くだらないこと   終
─────────────────


[ 2006/03/06 20:22 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

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