ブーンミコ酢 ブーン系過去作まとめ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

(,,^Д^)は奪って堕ちてゆくようです  下の上

67 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/21(土) 14:44:53
───────────
   下の上   飾り
───────────



(# ;;- )「ん……?」

外は真っ暗

カーテン

部屋は蛍光灯が明るい

(,,^Д^)「起きたかい?」

(#゚;;-゚)「……あれ? どうしたの……? どうなって……?」

嘘情報を畳み掛ける

(;^Д^)「いやね、君が……えーと子供時代の話をしていたら……その……

      カーテンが眩しくって光を閉めた……じゃなかった……その……

       突然気を失ったんだよ…………大丈夫? 気分は悪くない?」

(#゚;;-゚)「うん……気分は悪くない……ごめんね……急に気絶なんかしちゃって……」

(;^Д^)「いや、いいって、仕方ないし……君が謝るべきじゃない……」

そう。謝るべきは僕だ

謝ることさえできなかったが
.



68 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/21(土) 14:45:39

Σ(#゚;;-゚)「……あ、もうこんな時間……帰らなきゃ……」

でぃさんは19時になった時計を見てそう言った

(,,^Д^)「あ、それなら送るよ」

とっさに出る言葉

(#゚;;-゚)「本当?……ありがとう……」

自然な会話だな

僕が望んでいたのは

これ

まさに

これだったんだ

自分に腹が立って泣きそうになった

が、なんとか堪えて笑顔を作る

でぃさんは

(,,^Д^)

僕のこんな顔

好きなのかな?

笑顔が嫌いな人なんていないよね
.


69 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/21(土) 14:46:42



夜道

僕らはでぃさんの家に向かった

(#゚;;-゚)「タカラ君」

(,,^Д^)「何?」

(#゚;;-゚)「今日はありがとうね」

(;^Д^)「……え? なんで……」

礼を言われるような覚えは無いよ。でぃさん。

(#゚;;-゚)「子供時代のこと……皆知ってるだけで、分かってくれようとしなかった……

    誰も同情だってしてくれなかった…………からかう奴だっていたのに……

    タカラ君は自分の昔のことにも言及して、私としっかり話をしてくれた……」

(;^Д^)「……そう?……ありがとう……」

……でもさ

(; Д )「……でもさ、そんなこと言われると……恥ずかしいな……

       僕はそんな、たいそうな人間じゃないさ…………どっちかっていうと……駄目な男だよ……」

本心。

(#゚;;-゚)「………………」
.


70 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/21(土) 14:47:31

(#゚;;-゚)「それでもいいよ」



「だって、

  他人の評価なんて

  他人が決めることでしょ?」



(#゚;;-゚)「…………タカラ君のおかげで助かったと思ってるから、それでいいの」

(,,^Д^)「…………本当にありがとうね……そんなこと言ってくれる人……初めてだよ……」

僕と同じ様な考えを

しかも励ましの言葉に使うなんて

嬉しい

でぃさんは、どこまでも優しい人なんだ

僕は優しくない

不釣り合い

それでも、でぃさんと一緒にいたい



それから何分歩いたろうか

(#゚;;-゚)「ここら辺で大丈夫」

(,,^Д^)「本当に? いいの?」

(#゚;;-゚)「……うん……ほら、ここら辺も物騒なんだから、タカラ君も早く帰らないと危ないよ?」

(,,^Д^)「……ん、そうだね……」
.


71 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/21(土) 14:48:22



(#^;;-^)



「じゃあね、タカラ君」



「……うん、じゃあまた明日」



僕の顔、どうだったんだろう

でぃさんの顔は

とびっきりの笑顔だったよ



君は



本当に罪作りな人だ



僕にはその笑顔は重いよ

美しすぎてさ

支えきれないよ

だからさ

また、八つ当たりをしに行きたくなるじゃないか



ここまで来て、責任転嫁だよ

よりによって、君にだよ

こんな僕で、ごめんね

こんな僕でも、良かったら

これからも、少しでいい。

一緒にいてよね
.


72 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/21(土) 14:49:11



僕は変な奴だな

「ぐ…………ぐげえ……」

『抵抗する力を奪え』

でぃさんに、普通に好かれるようになりたいと思っているのに

『判断力を奪え』

「……がはっ……」

こんなところへ来てる

殴る

拳が痛くなる

もう戻れないのかな

誰か捕まえて

叱ってくれないか?

助けて

でぃさん……



そこら辺の悪ガキ……僕も10位ぐらいにランクインできるかな……

そいつらを殴って

意味も無く財布を抜き取る

そんなことを繰り返す日が、何日か続いた
.


73 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/21(土) 14:49:55

でも、

こんな行動で

僕は自分を「正義のヒーロー」だと慰めている

この前まで要らなかった

むしろ嫌っていた

肩書きが

欲しくなる。

現金な奴だ

こんなことをしても僕のことを、でぃさんが好いてくれるわけがない

それなのに、やめられない

なんで

僕は

動いてるんだ?

でぃさんだって言ってたろ?

全ては他人が決めるんだって

でぃさんに好かれたかったら

でぃさんに好かれるように行動すればいいって

分かってるだろ?
.


74 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/21(土) 14:50:39



学校での生活も

あまり楽しいものになった気はしなかった

でぃさんと、少し話す機会が増えただけ

もともとは0回だったのが、1,2回に

恐かった

でぃさんはどう思っているんだろう

それが恐かった

だから僕は

他人と関わるのは嫌だった

それがでぃさんであっても

恐かった

あの日から

でぃさんにあの力を使うことを止める勇気だけは持てるようになった

でも、

やっぱりチキンは簡単には変わらない
.


75 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/21(土) 14:51:36

力の無駄遣いも止めるようになった

信号無視の制止

あれは続けたほうが良かったのかもしれないが、やめた。

そういうことを考えるからには……僕には一応、まだ公益性とか、公共の福祉とか

そういう概念が残っているらしいけど……ね。

おかしいよね

八つ当たりで暴力を振るうのには

使えるのにさ



もう、自分が何者か

分からないよ

警察にも、捕まっちゃおうかな

それでも僕の体は

勝手に西の方向へ向かうんだ



ほら、

警察が来たぞ

ってね
.


76 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/21(土) 14:52:37



川 ゚ -゚)「……なんだ……またか」

マケボノ10人。

<ヽ`∀´>「……どうします?」

川 ゚ -゚)「まあ、……救急車の手配だけして様子を見るか? 聞きたいこともあるし……」

<ヽ`∀´>「……さすが素直クルール」

川 ゚ -゚)「あんまりそのあだ名で呼んでほしくないんだが」

<ヽ`∀´>「分かりまし……た」

最近こんな事件ばかりだ

財布を抜き取られて、フルボッコにされている。

警察署にも重要にも思われてない事件

だが、ただのガキの喧嘩じゃない

全ての被害者が、犯人の顔を覚えてない



そして、事情聴取

そして出てくるのは、被害者となった犯罪者の姿

デカイ事件に関わっている可能性があるので、俺達は虱潰しに被害者を搾り上げる

まったく、なんのための警察か。

困っている人のために働く、はずだ。

困っている人なんて、どこにいるんだ。

この満ち足りた社会に。
.


77 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/21(土) 14:53:52

犯罪も既に、「人を困らせるから犯罪」ではなくなってきている

どうしても、「違法な○○」だとかそんなもので検挙するほうが多い

麻薬密売だって、買う奴がいなければ良いだけの話

誰が困っている?

まあ、実際に困る人はいるんだが……

気が狂った奴に愛する人を殺された人はいるわけで……

でも、皆は言うんだ

麻薬だとかに手を出す奴にこう言うんだ

「お前の体がボロボロになるだけだ、やめておけ」って

俺にとってはそんなことはどうでもいい

結局大事なのは自分っていう考えなんだろ?

じゃあ自分を大事にしない奴にはそんな考えは通用しないわけだ。

実際、麻薬に手を出した奴のことなんて、どうでもいい

そうだろ? みんな。

現代の大人たちに問いたい。

さて、クイズです。

クーさんはなんでクルールな警察官になってしまったんでしょう?
.


78 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/21(土) 14:55:19

よくよく考えてみればな……

おかしいんだよ……

クルールなだけの人間が、警察官になるだろうか?

いつの間にか、やりがいの無い仕事になってしまったんだよ。

本当はクーさん、

あんたも、希望を持ってこの世界に入ったんじゃないのか?

俺達はもう大人だ。

いつの間にか、大人に洗脳された

大人だったんだ。



「……ダー? ニダー? どうかしたのか? 大丈夫か?」

Σ<;`∀´>「は、はい!」

川 ゚ -゚)「呼びかけても返事が無いから心配したぞ?」

<ヽ`∀´>「す、すみません……ちょっと考え事してたもんで……」

川 ゚ -゚)「仕方ないな…………ほら、行くぞ!」

<ヽ`∀´>「は、はい!」



そう言うクーさんの後ろ姿に、

希望が僅かに乗っかっていたように見えたのは

大人の作る、ネオンサインのいたずらだったのだろうか



──────────────
   下の上   飾り   終
──────────────


[ 2000/03/06 20:15 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://boonroop.blog5.fc2.com/tb.php/27-ecaeb095








上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。