ブーンミコ酢 ブーン系過去作まとめ

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( ´_ゝ`)と(´<_` )のバレンタイン大作戦のようです 第一章

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 00:46:27.83 ID:hLxs9dXW0



「ごきげんよう」  「ごきげんよう」
        
        さわやかな朝の挨拶が、済みきった青空にこだまする。
        マリア様のお庭に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑g



( ^ω^)「おっおっwwwwwwここは男子校だおwwwwwwww」

('A`)「おまけに女子高なら隣だろ」

( ´_ゝ`)「何を言う。気分だけでも乙女になりたいとは思わんのか」

( ><)「思わないんです」



                      ( ´_ゝ`)と(´<_` )のバレンタイン大作戦のようです

                         第一章  ジョルジュと崖に咲く百合の花




99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 00:49:15.69 ID:hLxs9dXW0

そう、ここはお姉様方も薔薇の香りも一切存在しない、井伊音湖男子高校。
この町で女子高と言ったら、この学校の隣に位置する、私立吸逸女学園だけである。


( ´_ゝ`)「あーあ隣のJKと付き合いたいなー、バレンタイン近いしなー」

(´<_` )「こんなむさ苦しい学校じゃ義理チョコすらもないだろうな」

( ^ω^)「僕は毎年手作りの義理チョコ貰ってるお」

( ´_ゝ`)「それ既に本命じゃねえか」

('A`)「それでもお前ら好きな人くらい居るんだろ?」

( ´_ゝ`)「居るんだけどかなりの照れ屋でさあ、画面の中から出て来ないひきこもりなんだよな。
      まあそれでも今年はチョコくらいくれるかもしれないな、
      何せ将来の嫁ですからwwwwフヒヒwwwwww」

(´<_` )('A`)( ^ω^)(……駄目だこいつ、早くなんとかしないと……)
  _
(;゚∀゚)「…俺には居るぞ、三次元のな」





101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 00:52:34.74 ID:hLxs9dXW0

( ´_ゝ`)「ほほう、長岡のお目がねに適うとはなかなかの巨乳だろうな?」

(´<_` )「お前は黙ってろ」
  _
(;゚∀゚)「う、いや別に巨乳ってわけじゃないけど…」

(;'A`)「何!!お前が胸の価値を無視してまでも夢中になれるほど可愛いのか!?」
  _
(*゚∀゚)「まあ可愛いっちゃ可愛いけど、何せ彼女は……」

( ^ω^)「彼女は…何だお?」

(;´_ゝ`)「まさか女装少年!?そそそれなら何組か教えてくれ、いや学年をまず…」

(´<_`#)「男とは言ってねえだろ」





103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 00:54:53.63 ID:hLxs9dXW0

そう言って長岡は遠い目をして、校門の外を見つめた。
その先には、吸逸女学園へと向かうお嬢様方の姿も何人かあった。
長岡は彼女たち、いや彼女たちの向かう方向に目を向けていた。

( ´_ゝ`)「まさか、お前の好きな人って…」

(´<_` )「吸逸女学園の生徒なのか?」
  _
(;゚∀゚)「あ…ああ、一目惚れだったんだ…」

(;'A`)「ちょ、お前いくら何でもハードル高杉だろ!」

(;^ω^)「第一その人とは面識があるのかお?」
  _
(*゚∀゚)「もちろん、あるさ。あれは秋風が肌寒い11月17日金曜日午後15時20分のこと……」

(´<_`;)(何でそんなに細かく覚えているんだ…)





105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 00:56:47.78 ID:hLxs9dXW0



从;'ー'从『ああどうしよう…たしかこの辺にあったはず…』
  _
( ゚∀゚)『どうかしましたか?』

从;'ー'从『あ、わ、私、朝この辺でハンカチを落としてしまって…』
  _
(;゚∀゚)『…もしかして、あの木の枝に引っかかってるものですか?』

从;'ー'从『ああっ、あれ私のハンカチです!でもあんな所じゃあ…諦めようかな…』
  _
(*゚∀゚)『そんな事なら僕にお任せ下さい!!!』 スルスルスール
  _
(*゚∀゚)『さ、どうぞお嬢さん!!!』

从*'ー'从『わあっ、ありがとうございます!このご恩は忘れませんっ!』
  _
(*゚∀゚)『(か、可愛い……)み、見つかって良かったですね。ででででは、ぼ、僕はこれで!』 スタコラサッサー

从*'ー'从『あの、本当にありが……あっ、行っちゃった…』








106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 00:58:58.56 ID:hLxs9dXW0
  _
( ゚∀゚)「…というわけがあってな」

( ´_ゝ`)「お前何時の時代の純朴男子だよ」

(´<_` )「気持ちは分かるさ、好きな人の前では緊張するもんだ」

( ´_ゝ`)「俺はいつもどっしり構えてられるぞ」

(´<_` )「液晶一枚挟んでるからな」

( ^ω^)「それからずっとジョルジュはその人に恋してるのかお?」
  _
( ゚∀゚)「ああ…想いを伝えようと思い、ラブレターを下書きした回数34回、清書した回数21回。
     校門の近くで待ってみて引き返した回数17回……」

(;´_ゝ`)「うわっきもちわるっ」

(´<_`;)「人のこと言える立場か!」





107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:01:04.84 ID:hLxs9dXW0
  _
(;゚∀゚)「でも所詮あの人は高嶺の花、自分なんか相手にされないって考えたら、
     どれもこれも実行してるうちにバカらしくなってきてさあ…」

('A`)「お前……」
  _
(;゚∀゚)「でももうすぐバレンタインだし、もしかしたら…なんて思って。
     はは、やっぱりバカだよなあ」

( ´_ゝ`)「…長岡、本当にそう思ってるのか?」
  _
(;゚∀゚)「え…?」

(#´_ゝ`)「高嶺の花?女子高が何だ、お嬢様が何だ。
       男ならそんなひょろい垣根、よじ登ってみせろ!!!」
  _
(;゚∀゚)「で、でも、どうすれば……」

( ´_ゝ`)「そんなこと心配するな、なあ弟者?」

(´<_`;)「俺にふるな!!」

( ´_ゝ`)「ここは一つ、聖ヴァレンティーヌスの如き慈愛の手を差し伸べてしんぜよう」

(´<_`;)「何だそりゃ…」




108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:03:16.90 ID:hLxs9dXW0








                      ( ´_ゝ`)と(´<_` )のバレンタイン大作戦のようです

                         第一章  ジョルジュと崖に咲く百合の花







(´<_` )「なんでもう一回タイトルコールするんだよ」

( ´_ゝ`)「いや何となく、ここで言った方がかっこいいと思って」




112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:13:29.76 ID:hLxs9dXW0

             
                    1-A 教室内

( ´_ゝ`)「うーむ、この遠さじゃいまいち分からんなー」
  _
( ゚∀゚)「これ以上はズームできなかったんだよ」

俺は弟者・内藤・ドクオと共に、今朝の長岡の想い人の写真を見せてもらった。
どうやら盗撮したらしく、ズーム機能でギリギリ顔が確認できる程度に撮れたらしい。
なるほど控え目そうで、セミロングの癖っ毛が可愛い女の子だった。

( ^ω^)「でも可愛い子だお」

('A`)「こんな可愛い娘がお前に振り向くかなー」
  _
(;゚∀゚)「う、そ、そうだけど……」

( ´_ゝ`)「だから俺たちがなんとかしてやるってばよ」

(´<_`;)「俺も含まれてんのかよ」




114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:22:53.72 ID:hLxs9dXW0

そう言って俺はノートとシャーペンを取り出した。

( ´_ゝ`)「古風な君には、恋文作戦でいこう」

(´<_` )「だが告白するには少し早くないか?」

( ´_ゝ`)「ノンノン、告白なんかじゃないのだよ。
      まずは文通から始めるのが一番だろう」
  _
( ゚∀゚)「文通…か。何を書けばいいんだ?」

( ^ω^)「まずは自分のことを教えた方がいいお」
  _
( ゚∀゚)「というと名前だよな、その前に挨拶も書いて……
     うーん、難しいなあー」
  _
( ゚∀゚)「もう名前は知ってるから挨拶くらいは書けるな」

( ´_ゝ`)「問題は本文だな」





115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:28:31.44 ID:hLxs9dXW0

大分出だしは決まってきたものの、肝心の中身が思いつかない一同。
仕方ない、ここは一発神のお告げに期待しよう。


      (手紙の進行状況)
  _
( ゚∀゚)『初めまして渡辺様。僕は井伊音湖男子高校に通う、
     一年生の長岡ジョルジュと申します。
     僕は>>120が趣味です。』





120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:32:50.53 ID:WteFQgVX0
床オナニー


122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:34:19.56 ID:tigGcZdY0
これはwwwww


124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:36:45.29 ID:hLxs9dXW0


      (手紙の進行状況)
  _
( ゚∀゚)『初めまして渡辺様。僕は井伊音湖男子高校に通う、
     一年生の長岡ジョルジュと申します。
     僕は床オナニーが趣味です。
     特技は、>>130で>>140をすることです。』





130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:38:15.89 ID:WteFQgVX0
あなたの写真



140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:44:33.51 ID:WteFQgVX0
>>134


134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:40:50.78 ID:d/iw22m70
オナニーの回数記録更新


142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:48:21.41 ID:hLxs9dXW0


      (手紙の進行状況)
  _
( ゚∀゚)『初めまして渡辺様。僕は井伊音湖男子高校に通う、
     一年生の長岡ジョルジュと申します。
     僕は床オナニーが趣味です。
     特技は、あなたの写真でオナニーの回数記録更新をすることです。
     かねてよりお見かけしてから、お友達になりたいと思っていました。
     お返事を待ってます。』


  _
( ゚∀゚)「よしっ、出来たぞ!」





143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:49:00.06 ID:ea9LIY1c0
ただの変態じゃねーかwwwwwwwww


144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:50:26.09 ID:WteFQgVX0
なんという変態wwwwwwwwwwww


145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:52:39.19 ID:LchwdqylO
ジョルジュwww
絶対付き合えねぇだろwwwwwwww


146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:56:41.40 ID:d/BjWx+2O
渡辺 泣くぞwwww


147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 01:56:49.18 ID:A/qaCouD0
変態すぎるwwwwww


148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 02:00:30.66 ID:hLxs9dXW0

( ´_ゝ`)(´<_` )( ^ω^)('A`)「………」

……何だコレは。とりあえず長岡が失恋したいということだけは分かってきた。
自信満々に差し出してきた手紙を無理矢理奪い取って、
自家用シュレッダーで粉雪にしてやった。

( ´_ゝ`)「こなああああゆきいいいい」 ガガガガガ
  _
(;゚∀゚)「うわあああお前何をするんだああああ!!!!!!」

そうして出来上がった長岡の恋心の結晶を、
ゴミ箱にそっと収めながら次の策を考え続けた。

( ´_ゝ`)(こいつの文章はあてにならん、ということは代筆だな…)

( ´_ゝ`)「長岡、手紙を損ねてしまったお詫びに、俺が文章を考えよう。
      お前が伝えたいのは…えっと、一日のオナニーの回数だっけ?」
  _
( ;∀;)「いや、それよりも友達になりたいってことの方が…」

( ´_ゝ`)「把握したぞ」
  _
( ;∀;)「ああ…俺のありったけの恋心が…」





153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 02:14:57.07 ID:hLxs9dXW0

やがて朝会の始まる合図のチャイムが鳴った。
俺はみじめったらしくゴミ箱を抱きしめて涙ぐんでる長岡と、
それを見捨てるべきかどうか悩みまくってる
ドクオとブーンを置いて、弟者と共に我がクラスへと引き返した。

弟者は俺の前の席に座り、俺も定位置に腰を下ろした。
担任の話を聞きながら、俺はひたすら文章の推敲をする。


なかなか案が出て来ないので、暇つぶしに弟者にちょっかいかけることにしよう。
弟者の背中にシャーペンを突き立ててみる。

(´<_`;)「いってえええ!!!」

( ´_ゝ`)「そうか、『僕はあなたを思うと胸が苦しくて、悲鳴をあげてしまいそうです』
      なんてのもオシャレでいいな」

(´<_`#)「お前聞いてんのか」

( ´_ゝ`)「『ああ、あなたの声を早く聞きたい…』はロマンチックすぎるかな」

(´<_`#)「…あとで覚えてろ」 ボソ




156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 02:28:26.59 ID:hLxs9dXW0

そうして一通り文章案を出しては下書きし、それを何度も繰り返し、
清書が出来たのは6時限目のことだった。
あと、今日一日中弟者が口きいてくれなかったのは何故なんだろう。
頑張ってるお兄ちゃんに惚れ直して、ついつい照れちゃったのかな?
うん、九分九厘そういうことだろうな。

( ´_ゝ`)「出来たぞ長岡」
  _
( ゚∀゚)「おおっ、これなら今日中にも渡せるかもしれないな」

(´<_` )「渡すっていったってどうするんだ?向こうは女子高だから
      セキリュティも物凄いぞ」
  _
(;゚∀゚)「そういえばそうだよなあ、どうしよう」

( ^ω^)「それなら僕に任せるお、僕の幼馴染があの学校に通ってるから、
      頼めば渡してくれるはずだお」

そういえば内藤にはかなり可愛い幼馴染が居るんだった。
どうせ手作りの義理チョコとかその子にもらったんだろちくしょう裏切り者め。




159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 02:39:23.25 ID:hLxs9dXW0
  _
( ゚∀゚)「それならブーン、頼んでもいいか?」

(*^ω^)「了解だお、僕もジョルジュの恋が実るように応援してるお」
  _
(*゚∀゚)「ははは、ありがとよ」

幸せそうに笑い合うリア充とリア充候補生。
ちくしょう、お前らなんか犬のうんこ踏んでそのままアスファルトの上に転んじまえ。
そういえば他人の恋を応援するより大切なことがあった気がする。

( ´_ゝ`)「そうだ、俺も恋しようとか言ってた気がする」

(*´_ゝ`)「もしかしたら長岡のおかげで出会いがあるかもしれんな…」

(*´_ゝ`)「……」

(*´_ゝ`)(関係ないけど、長岡が長門って見えてきた)




160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 02:41:46.31 ID:OHTFJUwn0
見えたところでどうなるwww


161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 02:48:33.75 ID:hLxs9dXW0

( ´_ゝ`)(ん?待てよ?)

( ´_ゝ`)(長岡が長門って見えてきたってことは…)

(*´_ゝ`)(長岡も頑張れば長門に見えるかもしれない!?)

流石俺!実に天才的なアイディアだ!
とりあえず長岡の顔をじっと見つめてみる。きっと長門に見えるはずだ。

( ´_ゝ`)ジーーー
  _
( ゚∀゚)「?」

( ´_ゝ`)ジーーーーーー
  _
(;゚∀゚)「な、何だよ兄者」

( ´_ゝ`)(やっぱり長門には見えないかあ) フー





227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 13:48:16.03 ID:hLxs9dXW0

さておうちに帰るとしよう。だが弟者が喋ってくれないから、やけに帰り道が長い。
ドジっ子の俺は、家の近くのコンビニまで来て、やっと怒ってる理由が分かった。

( ´_ゝ`)「なあ弟者」

( ´_ゝ`)「もしかしてお前…」

(*´_ゝ`)「長岡のこと好きだったのか?」

(´<_`;)「ちげーよバカ兄貴!お前が朝シャーペンブッ刺してきて、
      そのまま放置してたからだろうが!」

( ´_ゝ`)「あ、そうだったのか。でもあれのおかげで大分アイディアが
      浮かんできたんだぞ」

( ´_ゝ`)「まあ全部ボツだけどね」

(´<_`#)(この野郎…)




233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 14:09:36.49 ID:hLxs9dXW0

家に着いても尚弟者の機嫌が治らないので、本当に困ってきた。
その間にも時間は過ぎ、夕飯を食べ、適当に自由時間を過ごし、
弟者が風呂に入ってる間、2chしながら俺は悩んだ。

( ´_ゝ`)「どうしよう、このままじゃコンビ解散も危うい」

( ´_ゝ`)「なんか簡単に行動できる方法ないかな」

画面を見つめれば、今日も安価スレが軒を連ねている。
もうお分かりだと思うが、俺はこれを利用することにした。

( ´_ゝ`)「『安価で弟に何かする』っと」 カタカタ

( ´_ゝ`)b「困ったときの2ch頼みとは流石俺だな」

( ´_ゝ`)「適当に>>240でいいや」




243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 14:15:19.42 ID:hLxs9dXW0

(;´_ゝ`)「うーん…安価したはいいが、内容が激しくズレてないか?」

( ´_ゝ`)「もっかい再安価、>>250にしようか」




250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 14:20:32.09 ID:leFjtba2O
逆チョコ


254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 14:35:29.52 ID:hLxs9dXW0

( ´_ゝ`)「お、いつの間にか安価決まってた」

( ´_ゝ`)「なん…だと……?」

今までもらうことしか頭に無かった俺には、逆チョコはまさに逆転の発想。
むしろ新たな道を開拓できたような気分。
早速姉者と妹者の部屋にお菓子作りの本を漁りに行こうとしよう。

(;´_ゝ`)「種類がいっぱいあってよう分からん」

専門用語や調理器具等の名称に四苦八苦しながらも読み進める。
大体の道具は家にあるはずだから、多分ほとんどのものは作れるはずだ。

( ´_ゝ`)「うん、ここは無難にチョコレートケーキだな」

(*´_ゝ`)「まあ俺が食べたいだけなんだけどな」

カレンダーを見れば2月1日。これから準備するには十分な期間だ。
バレンタインデーのためにも、今日は素直に謝っておこう。




258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 14:44:37.49 ID:hLxs9dXW0

              翌日・学校

普段どおりのんびりと登校し、教室のドアを開けると、
長岡がものすごい勢いで俺に掴みかかってきた。
  _
(;゚∀゚)「おおおお前、何勝手に俺のメアド手紙に書いてるんだよおおお!!!!!」

( ´_ゝ`)「ということは早速メールが届いたか」
  _
(;゚∀゚)「何が書いてあったのか知らないけど、『面白い人ですね』とか言われたんだけど!!!」

( ´_ゝ`)「ああ、趣味はバンジージャンプをする想像をすること、って書いといた」
  _
(;゚∀゚)「意味わかんねーよ!!」

( ´_ゝ`)「まあ結果オーライじゃないか?結局彼女から返事が来たんだから」
  _
(;゚∀゚)「う…ま、まあそうだけどさ…」

( ´_ゝ`)「それなら良いじゃないか、これから頑張り給え長岡くん」




263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 14:57:31.48 ID:hLxs9dXW0

そう言いつつも長岡は内心喜んでるに違いない。
そして俺の方もこの作戦を完遂させなければいけないし、
このことを弟者には絶対知られてはいけない。
男同士の友チョコだっていいじゃないの、人間だもの  あにじゃ

教室に戻り、姉者たちの部屋からパクってきたお菓子の本を広げて思案する。
まずは練習も必要だろうから、今日あたり試作品を作ってみようか。

( ´_ゝ`)「まずは初心者用の簡単なものにしようか」

( ´_ゝ`)「あ、これもいいな」

( ´_ゝ`)「いや、こっちも中々美味しそうだな」

気分は女子高生そのもの。頑張った自分へのご褒美に目移りしちゃう俺。
だから弟者からの熱烈な奇異の視線なんかも気にしない。

(´<_`;)「……」




268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 15:05:33.26 ID:hLxs9dXW0


兄者が教室に戻ってきたと思ったら、いきなりお菓子作りの本なんか読み始めた。
なんかすごい楽しそうに、それは多分恋する乙女そのもの。

(´<_` )(…何で急にそんなもん読んでるんだ?)

(´<_` )(まさか、もらえないならいっそ自分で作ってやるううう!!!とか思ったのか?)


(´<_`;)(……ハッ!)


(´<_`;)(まさか兄者、モテないからって男に路線変更した…とか?)

(´<_`;)(あああどうしよう、俺がもっと優しくしとけばこんなことには…
      いや、優しくしてたらもっと深みにはまってたか?
      でもこのバカ兄貴のことだからそれとしか思えないんだけど…
      どうしよう俺、どうすればいいんだよおおおくぁwせdrftgyふじこllp)


( ´_ゝ`)「うーん迷っちゃうなあ」




273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 15:14:51.90 ID:hLxs9dXW0

(´<_`;)(こうなったら俺が何とかしてチョコを偽装してプレゼントするしか…)

(´<_`;)(あれ?なんか前にもこんなこと考えたような…)

(´<_`;)(そんなことよりどうやって兄者を正しい道に帰してあげようか)

(´<_`;)(…これは直球勝負でいくしかないな)


(´<_`;)「な、なあ兄者。さっきから何でそんな本読んでるんだ?」

(*´_ゝ`)「え?あ、ああ、まあちょっとあげたい人がいるんだよなー」



( <_ )





276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 15:26:33.11 ID:hLxs9dXW0

(´<_`;)「ち、ちなみに誰だか教えてくれないか…?」

(;´_ゝ`)「そっ、それは無理なお願いだなあ弟者くん!!!」

(´<_`;)「何でだよ、俺には言えない奴にあげるのかよ!」

(;´_ゝ`)「まあ極端に言えば…そうかな?」

(´<_`#)「いいから吐け!今からそいつのとこ行って説得してきてやるから!!」 ガタンッ

(;´_ゝ`)「ななななな怖いよ怖いよ!!!落ち着けよ弟者!!!
      とっ、とにかくこれ以上詮索しないでくれ、頼む!」

(´<_`;)「……」

ああ兄者はなんと遠い所まで行ってしまったんだろう……。
もう悲しすぎて涙も出て来ない。
それも俺には言えない相手だなんて、もう俺死ぬしかない気がする。




280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 15:36:41.21 ID:hLxs9dXW0


(;´_ゝ`)(ふー危なかったー)

弟者が急に怒り出したと思ったら、今度はとぼとぼと教室を出て行ってしまった。
なんか相手言わなかったことに怒ってるのかもしれないが、
今は絶対に知られてはいけないので、たとえ掘られようとも言わないったら言わない。

( ´_ゝ`)(しかし弟者は何であんなに怒ってたんだろう)

( ´_ゝ`)(もしかして、「自分にはくれないのに、どうして他の奴にあげるんだー」
      って思ってたのかもしれないな)

(*´_ゝ`)(全くもう、可愛いところあるじゃんか弟者くんめ)

そんな弟者のためにも気合を入れて作らねばならないと思った。
当日喜ぶだろうなーとか考えながら、練習用に作るチョコレートのレシピをメモする。
きっと女子がバレンタイン好きな理由は、こういう気持ちがあるからなんだろうな。


(;´_ゝ`)(しかし授業が始まっても戻ってこないなんて、よっぽどショックだったのか…)




281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 15:44:21.67 ID:hLxs9dXW0

  _
(*゚∀゚)「っていう話で昨日渡辺さんと盛り上がってさー」

('A`;)「全く、お前この頃その人の話しかしてないぞ」

( ^ω^)「いいことだお、仲良くなれて良かったお」
  _
( ゚∀゚)「でも彼女、ときどき不思議なこと言うんだよなー
     一昨日スカイダイビングの話してたら、『きっと長岡さんは上手なんですね』
     って、褒められたんだ」

( ´_ゝ`)「ははは、天然で可愛いじゃないか」

(´<_` )(こいつ絶対、「特技はスカイダイビングです」とか書いたな)

長岡は例の彼女と順調にメールのやりとりを繰り返し、
お互いに色んな話ができるほど打ち解けていた。
ここまでいったら、もう後は実行に向けて外堀を埋めるだけだ。




284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 15:57:25.15 ID:hLxs9dXW0

( ´_ゝ`)「ときに長岡、そろそろデートなんかはしないのか?」
  _
( ゚∀゚)「俺もしたいけど…どうやって誘えばいいのか分からないし、
     デートコースなんかもよく分からんぞ」

( ´_ゝ`)「おk、デートコースは任せろ。お前は彼女を誘えばいい」
  _
(;゚∀゚)「ちょ、ちょ、ちょっと待てよ!急展開すぎるだろ!」

( ^ω^)「でももうすぐバレンタインだから、一回でも会っておかないと
      長岡にチョコレート渡すとき困るお」
  _
(*゚∀゚)「俺に…チョコレート…」

(´<_` )「内藤の言うとおりだ、早く会って彼女と親交を深めてこい」

そうして長岡のデートは決行することに決まった。
リア充候補生がリア充になる手伝いをするのかと思うと腹が立つが、
ここは友のために一肌脱いでやらんこともない。

('A`)「俺、なんか話題についていけてねえ…」




301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 17:03:08.08 ID:hLxs9dXW0

                  流石家・兄者と弟者の部屋

( ´_ゝ`)「デートコースと言ったら、まずは映画館とかだな」 カタカタ

長岡のデートは、今週の日曜日ということになった。
彼女に誘いのメールをするとき、体中の至るところから液体を出してしまうほど
頑張っていた長岡のためにも、今回は真面目に考えることにした。

( ´_ゝ`)「内容はまあ無難にコメディとかでいいかな」

( ´_ゝ`)「当日の流れ  到着→映画→昼食→カラオケ→帰宅」

( ´_ゝ`)「面白味の無いデートコースだな」

( ´_ゝ`)「まあ気張ってスベるよりは、王道を選んだ方がいいな
      おまけにカラオケは色々とチャンスも多いし」

気がついたら時計の針は、夜10時を指していた。

( ´_ゝ`)「おっ、そろそろ見てこようか」




303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 17:12:02.17 ID:hLxs9dXW0

( ´_ゝ`)「おお…なかなかの仕上がりだ」

台所の冷蔵庫から、固まらせておいたチョコレートを取り出した。
最初はなかなか固まらなかったり、お湯の中にチョコレートそのまんまブチ込んで
チョコレート湯を作ったこともあったが、
何回も繰り返していれば上手になってくるもんだ。
だが、鍋を焦がしたときの母者のプロレス技は忘れられない。

( ´_ゝ`)「スポンジケーキは難しいから、買ってくればいいや」

( ´_ゝ`)「あ、でもそれじゃ手作りにならないか」

(;´_ゝ`)「いやいや、母者からの制裁を避けたいならば、大人しく買ってくるべきだな」

これでバレンタインへの準備は完璧だ。
あとは長岡にデートコースの相談をして、実行に移すのみ。
出来上がったチョコレートをもう一回冷蔵庫にしまって、部屋に戻った。




306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 17:16:55.10 ID:hLxs9dXW0

                翌日・学校

( ´_ゝ`)「これでどうだろう」
  _
( ゚∀゚)「ありがとう兄者、彼女にもOKもらえたし、メールしてみるよ」

長岡曰く、彼女もとても楽しみにしているとのことだ。
普通に決まり文句だと思うんだが、恋する男に野暮なことは言わんでおこう。
ウキウキしながら当日の妄想をしてる長岡に、本題を聞いてみる。

( ´_ゝ`)「ところで告白はどうするんだ?」
  _
( ゚∀゚)「告白かあ…それは彼女に賭けてみることにするよ」

( ´_ゝ`)「賭ける?」
  _
( ゚∀゚)「もしバレンタインにチョコレートをくれたら、そのまま告白する。
     くれなかったら、次の機会を待つ」

( ´_ゝ`)「今の時点では何とも言えんぞ」
  _
(*゚∀゚)「そんなもの明後日に分かるさ」





309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 17:23:13.18 ID:hLxs9dXW0

明後日に分かるだなんて、彼女にその気が無かったらどうするつもりだ。
こいつはかなり脳みそとろけてる。
突っ走りすぎて転ばないことを祈ろう。

( ´_ゝ`)「ついでに言っておくが、お前にはこれを持ってもらう」

そう言って長岡の手に握らせたのは、小型の盗聴器。
何らかのために予め購入しておいたものだ。

( ´_ゝ`)「当日のデートには、俺と弟者に内藤&ドクオもついていく」
  _
(;゚∀゚)「なっ…」

( ´_ゝ`)b「なあーに、心配ゴム用。俺たちは隠れてサポートするだけだ
       若いお二人のジャマはしない」
  _
(;゚∀゚)「そ、そうなのか?」

( ´_ゝ`)「もちろんだとも」

まあデート見物したいっていう方が大きいんだけどね。




315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 17:35:43.88 ID:hLxs9dXW0

                    休み時間


( ´_ゝ`)「と、いうことなので、みなさん長岡くんに付き合ってやりましょう」

('A`;)「何が楽しくてリア充どものデート見なきゃならないんだ」

( ^ω^)「でも最初はみんなで見守ってあげた方が、ジョルジュも安心するお」

(´<_` )「だが何でこんなにゾロゾロと引率せねばいかんのだ」

(*´_ゝ`)「友人全員でサポートしてあげたいという俺の真心から出たアイディア」

(´<_`;)(絶対興味本位で付いてくつもりだな…)
  _
(*゚∀゚)「お前ら…俺、頑張るよ。絶対デート成功させてやる」

( ´_ゝ`)「おう、頑張るんだぞ」




320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 17:49:47.24 ID:hLxs9dXW0

                  流石家・兄者と弟者の部屋

(´<_` )「今日も嬉々として始めてるよ…」

長岡のおかげで忘れていたが、兄者はあれから日々チョコレート作りを練習している。
それで山のように量産しては、俺に食わせて感想を聞いてくる。

(´<_`#)「なんで俺が兄者の恋の手伝いをせねばならんのだ!!
      というか、いい加減チョコレート飽きた!
      兄者がチョコ作り始めてからもう2キロぐらい太ったんだけど!
      それと相手は誰だかさっさと教えろ!!
      そいつの目の前でチョコレートをシュレッダーで泥雪にしてやる!!!」

(´<_`;)「ふー…」

兄者が下の階に居るのをいいことに、とりあえず大声で叫んでやった。
すると階段の方から誰か登ってくる音が聞こえてきた。
すぐにドアが開いて、兄者が板チョコ片手に覗いてきながら何かボソボソ言ってくる。

(;´_ゝ`)「なんか俺のことシュレッダーにかけてやるって言ってなかった?」

(´<_`;)「どこをどう聞いたらそうなるんだ」




330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 18:03:40.06 ID:hLxs9dXW0

(;´_ゝ`)「あ、そうなの?なら良いんだけど…」

ビクビクしながら台所に戻ろうとする兄者の手首を掴み、
我慢の限界とばかりに思いっきり問い詰めてやろうとした。

(;´_ゝ`)「ななななんでしょう弟者くん?」

(´<_`#)「いい加減あげる相手を教えやがれバカ兄貴」

(;´_ゝ`)「だからそれは無理って言ってるだろ」

(´<_`#)「じゃあ性別だけでも言え!!!」

(; _ゝ )「ひいいいいい」

正直言って性別が一番の問題だ。
ここで男だなんて言ったら、VIPにスレ立ててやってもいい。
「実は母者に日ごろの感謝の気持ちを…」なんて言うオチを期待しながら、
兄者をはっ倒しかねん勢いで詰め寄る。

(´<_`#)「ほらさっさと白状しろ!!!」

(; _ゝ )「ううう、えーと……」




333 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 18:10:38.02 ID:hLxs9dXW0





(;´_ゝ`)「男…で、す……」





(´<_` )


( <_  )


( <_ .゜・。.‘、


(    )





334 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 18:11:23.68 ID:rAXIvq3h0
弟者死んだwww


335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 18:12:38.52 ID:flXPGQoz0
弟者ーー!!!!wwww


336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 18:14:40.08 ID:lUmjvPBJO
弟wwww者wwwww


339 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 18:26:48.57 ID:hLxs9dXW0

(;´_ゝ`)「あの、弟者くん?」

何ということだ、これはもうスレ立てどころじゃない。
まさか俺の身近でksms展開が起こるとは思わなかった。
どうすればいいんだ俺は。切実にライフカードがほしい。

(;´_ゝ`)「あの、じゃあ俺戻るぞ。火つけてるから」

( <_  )「……待て」

(;´_ゝ`)「ひいっ」 ビクッ

俺の人生をかけたライフカード、>>350 >>355 >>360
どうなるかは運任せだ、覚悟しやがれ兄者。




350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 18:31:12.77 ID:4dxGIIiSO
女装男子


355 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 18:32:50.79 ID:UwImUxs60
弟者にマジ告白


360 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 18:34:22.92 ID:x+JdreKS0
弟者と挙式


363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 18:37:47.23 ID:lUmjvPBJO
頑張れ弟者www


364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 18:38:25.90 ID:3Jo1sf7wO
どうすんだよこれ


365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 18:39:41.05 ID:gSZQils10
弟者が詰んだwwww



371 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 18:54:44.06 ID:hLxs9dXW0

安価ありがとう。適度にアレンジさせてもらった。


(´<_` )(1 俺が女装する 2 兄者に本気で告白 3 未来を約束する)

(´<_`;)(…なんてひどい神もいたものだ)

(´<_`;)(だが俺は迷わない、兄者を何とかして正気に返してみせる)

(; _ゝ )(怖いよ怖いよ怖いよ怖いよ弟者が恨めしそうにこっちを見てるよどうしようどうしようどうしよう)

(´<_`;)(だが兄者がここまでやるんだから、なんか理由があるはずだよな)

(´<_`;)(内藤とドクオに友チョコあげるつもりだったのかもしれないし…)

(´<_` )「分かったよ兄者、もう聞かないよ」

(;´_ゝ`)「本当か?」

(´<_` )「本当だってば。ほら、火つけてるなら早く戻れよ」

(;´_ゝ`)「あ、ありがとう弟者…」




373 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 19:05:52.27 ID:hLxs9dXW0

来たときより大分老けて見えた兄者を部屋から追い出し、
床に寝っ転がりながら頭の中を整理するこことにした。

(´<_` )「友チョコ…なら仕方ないだろうな。内緒にしたいだろうし」

(´<_` )「だが違う場合だったら、俺が女装して告白して将来を誓わねばならんのか」

(´<_`;)「………」

(´<_`;)「とりあえず今は、日曜日のことを考えよう」

下から兄者の悲鳴が聞こえる。
恐らく火をつけっぱなしにしたのを、母者の身を以って叱られてるんだろう。

(´<_`;)(すまん兄者)

そうしている内にも日が暮れて、夕飯の時間が近くなった。




374 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 19:18:37.73 ID:hLxs9dXW0


                   そして日曜日


午前9時25分、待ち合わせ場所の駅前にて。
さっきから長岡は近くのベンチに座りながら、しきりに時計を気にしている。
恐らく目的の彼女はあと5分で着くはずだ。

( ´_ゝ`)「しかしあいつ、待ち合わせ1時間前に来るとは」

('A`)「気合入りすぎてて逆に怖いな」

(´<_` )「俺たちが到着したのだって30分前だぞ」

俺たちは駅の向かいにあるファーストフード店の窓際に座り、
長岡の様子を観察していた。
前日にテンパって俺に「スーツ着てきた方がいいか?」などと聞いてきたが、
ちゃんと普段着で来たようだ。

( ^ω^)「あそこに女の子がいるお」

( ´_ゝ`)「例の彼女だな」

('A`)「どれどれ」




376 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 19:25:17.66 ID:hLxs9dXW0

从'ー'从「あのー…もしかして長岡さんですか?」

GJ俺。盗聴器のおかげで彼女の声もバッチリ聞こえる。
  _
(;゚∀゚)「はっ、はい!!どうも初めまして!!!」

从'ー'从「初めましてだなんて、以前お会いしたことありますよね?」
  _
(*゚∀゚)「お、覚えててくれたんですか…」

从*'ー'从「もちろんです!あの時は本当にありがとうございました」
  _
(*゚∀゚)「いやいや良いんですよ、ハハハ」


( ´_ゝ`)「なかなか好感触だな」

( ^ω^)「これだったらきっと成功するお」

('A`)「鬱だ死のう」




381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 19:47:07.68 ID:hLxs9dXW0
  _
( ゚∀゚)「とりあえず映画館の方にでも行きましょうか」

从'ー'从「そうですね」

その場を離れる二人、もちろん俺たちは尾行するつもりでいる。
荷物をまとめ、各自出口を目指す。
二人は楽しそうに会話をしながら映画館の方に歩いて行ってる。
もちろん会話は丸聞こえだ。

(´<_`;)「何でこいつ無駄に敬語使ってんだ」

('A`)「緊張し過ぎだろ」

こちらもまったりと盗聴する。
穏やかな日差しの中で語らう二人の男女と、その3mあとに続く四人の野郎ども。
改めてシュールな絵だな。
何事も無いかのように思われたが、悲劇は突然やってきた。

( ´_ゝ`)(やばい)

( ´_ゝ`)(間違えてラブストーリーもののチケット渡しちゃった)




383 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 19:53:06.23 ID:gSZQils10
なつかしの恋空だったりしてな


384 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 19:54:05.95 ID:T+Swfr0U0
恋空は別の意味でアウトだな


385 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 19:54:54.99 ID:hLxs9dXW0

初デートな上に付き合ってもいない男女が見るにはマズイと
思った俺の配慮が台無しになってしまったじゃないか。
おまけに多分あれ姉者のチケットだ。死亡フラグまでもが成立してしまった。
しかもドクオが見たら憤死決定に決まってる。

(;´_ゝ`)(どうしよう、ここで引き返すわけにはいかないし)

(;´_ゝ`)(多分長岡はチケットの内容を知らないだろうな)

(;´_ゝ`)(考えろ俺!全脳細胞を結集させろ!)



( ´_ゝ`) カタカタカタカタ チーン



( ´_ゝ`)「弟者、頼む」

(´<_`;)「何を聞かずとも嫌な予感がする」




389 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 20:04:31.66 ID:hLxs9dXW0

とっさにバッグの中を探り、もしものための場合に持ってきた
変装用のカツラとマスクとサングラスを取り出した。
それから、今朝渡したものと同じ白い封筒が出てきた。

( ´_ゝ`)「おお、多分こっちが正しいチケットだ」

案の定それが本来長岡の手元にあるべきものだった。
そして長岡に渡したのは、絶賛放映中の「恋空」のチケットだ。
それらを弟者に託し、俺と上着を交換させてから弟者に言った。

( ´_ゝ`)「実は長岡に渡したチケットは姉者のものだったんだよ。しかも恋空」

(´<_`;)「なんというスイーツ(笑)」

( ´_ゝ`)「で、完璧に変装した君に、これと長岡が持ってるチケットを交換してきてほしい」

(´<_`;)「明らかに怪しまれるだろ」

( ´_ゝ`)「だからひったくってくればいいんだ」

(´<_`;)「強行突破させんな!!」




391 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 20:13:53.16 ID:hLxs9dXW0

完璧に変装させた弟者は、明らかに不審者だった。
だが友の恋のために犠牲になるその姿はとても勇敢だ。

川#●□●)「AAにするな!ほとんど別人じゃねえか!」

前方を歩いている内藤とドクオにバレないように、弟者を送り出した。

( ´_ゝ`)「いけ弟者!!長岡のために走れ!!!」

川;●□●)「ちくしょおおお失敗したら許さないからなバカ兄貴!!!!!」

内藤とドクオの間を割って走り、幸せな二人に接近する弟者。

(;^ω^)「あっ、兄者!?」

( ´_ゝ`) 「俺はここにいるぞ」

('A`;)「じゃああいつは弟者か?何をするつもりだあいつ」

( ´_ゝ`)「まあちょっとね」




421 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 21:25:19.19 ID:hLxs9dXW0

ドドドドドドドドドド
  _
( ゚∀゚)「ん?何だこのおt川;●□●)「すわっしゃあああああああ!!!!!」
_
(;゚∀゚)「GYAAAAAAAAAAAA」

長岡の手からチケットを奪い取ったと同時に、本物を渡す弟者。
その華麗な手さばきには感心せざるをえない。
弟者はそのまま突っ走っていったが、残された二人は呆然としている。

从;'ー'从「な、何だったんでしょうか今のは…」
_
(;゚∀゚)「わ、わかりません…」


(´<_`;)「ハー、ハー…こ、これでいいんだろ?」

( ´_ゝ`)「おkおk、GJだ弟者」

一応弟者から受け取った封筒を見てみる。
本来ならこれには恋空が入ってるはずなので、それがあれば成功だ。

( ´_ゝ`)「よし、恋空がある。これで成功だ」




425 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 21:34:10.98 ID:hLxs9dXW0

                     映画館

从'ー'从「それで、今日は何を見るんですか?」
  _
( ゚∀゚)「えーっと、待って下さい。どれどれ…」

弟者が渡したあの中にはDMCの券が入ってるはずだ。
多分これなら一般受けすると思う。
  _
( ゚∀゚)「あ、あったあった」

  _
( ゚∀゚)「恋…空……?」




( ´_ゝ`)

(´<_` )


(´_!_`) (´_!_`)




427 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 21:34:44.61 ID:5oh+7+ei0
こっちみんなwwwww


428 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 21:37:11.66 ID:Ssjlr06w0
こっちみんなwww


429 : 【神】 :2009/02/01(日) 21:38:20.05 ID:ea9LIY1c0
こっちみんなwwww


430 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 21:40:47.79 ID:hLxs9dXW0

(´<_`#)「何であいつが恋空持ってんだよ!!!」

(;´_ゝ`)「知らねえよ!!!ちゃんと俺渡したじゃないか!!!」

(´<_`#)「知らねえよじゃねえよ!!!」

(#´_ゝ`)「そんなこと言って実は取り替えられなかったんだろ!!!」

(´<_`#)「ウソつけ!さっき恋空入ってただろ!!」

(;´_ゝ`)「ソウイエバソウデシタ」

  _
( ゚∀゚)「……」
  _
( ゚∀゚)「では行きましょうか!!」


(;´_ゝ`)(´<_`;)「ええええええええええ?!!!」




434 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 21:53:13.00 ID:hLxs9dXW0

本気で長岡はあのスイーツ映画を見るつもりかよ?!
いやむしろ相手が困るんじゃないか?
だが、女子ってのは恋愛モノなら大抵平気なんだろうか?

('A`)「で、俺らも行くんだろ?」

( ^ω^)「何を見るんだお?」

( ´_ゝ`)「恋空 切ナイ恋物語、です」

('A`;)「何でそんなもん選んだんだよ…」

(´<_`;)「兄者のバカが間違えたらしいんだ」

( ´_ゝ`)「まあとにかく行こう、レッツゴゥ喪男諸君」

('A`)「うっせえよ」




438 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 22:03:28.74 ID:hLxs9dXW0

会場は見渡すばかりの、カップルカップルカップルカップルカップry
ドクオが今にも体育座り始めそうなほど鬱状態になってる。
出口に向かっていくドクオの襟首を掴んで引きずりながら、席を探した。
長岡たちはもう前の方に座っていた。

( ´_ゝ`)「あったあった」

('A`)「やだやだやだもう帰りたい帰りたい帰らせて」

俺たちは後ろの方から二人を見守るかたちになる。
暴れるドクオを護身用ロープで後ろ手に縛り座らせたところで、映画が始まった。

('A`)(うわああああああ)

(´<_`;)(何でこんなもん見るはめになるんだ…)




441 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 22:12:07.56 ID:hLxs9dXW0



『私は今も、あの空に恋をしている』

『――――――恋空……』

感動的な言葉で締めくくられた恋愛活劇。
なんともご都合主義な面白い映画だと思いました。
  _
( ゚∀゚)(何とも言えねえ…)

从'ー'从「あの、面白くなかったですか?」
  _
(;゚∀゚)「いや、そんなことないですよ!?感動して表情が固まってたんですよハハハ」

さすがの長岡もダメージくらってる。
だが隣でぐったりしてるドクオに比べれば元気な方だ。

( ^ω^)「ドクオ、起きるおー」

('A`)「イキルノメンドクセ」




443 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 22:13:30.68 ID:tigGcZdY0
ドクオ生きろwwwww


445 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 22:27:53.26 ID:hLxs9dXW0

さてお昼の時間になったが、向こうは映画の話題で盛り上がってる。
こっちはドクオを励ますのに必死になっている。
生死に関わるダメージを与えられるほどなら、
やっぱり大人しく外に出した方が良かったかもしれない。

从*'ー'从「それであの時のヒロの台詞が…」
  _
(;゚∀゚)「そ、そうですね。僕もそこで感動しました」

从*'ー'从「本当ですか?嬉しいです!」
  _
(*゚∀゚)「趣味が合いますねー」
  _
(*゚∀゚)(やっぱり笑うと可愛いなあ……)




447 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 22:38:26.58 ID:hLxs9dXW0

                    カラオケ店内

本日最期のイベントとなるカラオケは何事も起こらないでほしい。
そう願いながら、俺たちは長岡たちの隣の部屋に入った。
カラオケなら薄暗い上に、個室ならではの密着感、そして狭さがある。
簡単にフラグ成立となるわけだ。
  _
( ゚∀゚)「渡辺さんは何を歌うんですか?」

从'ー'从「えへへ、見てからのお楽しみです!」

大人しい子だから、恋を歌った曲や古いバラードなんかだろうな。
勝手に妄想しながら二人の会話を聞いていると、
一番手の長岡が歌い始めた。

( ´_ゝ`)「なんて音痴なんだ」

( ^ω^)「幻滅されるお」




450 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 22:46:35.00 ID:hLxs9dXW0

('A`)「おーおきーな、ゆめっゆめっ、すきでしょっ♪」

長岡の音痴を聴いてる最中に聴こえてきたドクオの声は、
ある意味救いだった。アニソンだけど。

(´<_` )「長岡が終わったなら、次は彼女だな」

( ´_ゝ`)「ああ、どんな曲歌うのか気になるな」


从*'ー'从「じゃ、じゃあ歌いますね。ちょっと恥ずかしいですけど…」


( ^ω^)「おっお、始まるおっ」

('A`)「じゃあ次、もってけセーラー服歌いまーす」




452 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 22:50:41.59 ID:WczLyTJ+0
ドックンwwwかっけぇwwww


453 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 22:55:38.08 ID:hLxs9dXW0

こっちのアニソンとかぶるようにして流れたのは、えっと…ロック?
いやこれは恐らく、デスメタル的な何かだと思う。
しかしあんな可愛い子がこんなもの歌うのk



从゚ー゚从「SATUGAIせよ!!!SATUGAIせよおおお!!!!!」



まぎれもなく彼女の声、盗聴器からキンキン伝わってくるデスボイス。
今頃ノリノリでソファーの上に乗ったりしてるんだろうな…。
長岡の声も音も一切聞こえないが、安否が心配になってくる。

(;^ω^)「ひ、人は見かけによらないお…」




455 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 22:58:30.97 ID:JwKGRsm3O
デスメタ噴いたwww


471 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 23:49:18.45 ID:hLxs9dXW0


从*'ー'从「友達が好きで私も聴いてるんですけど、歌うのは久しぶりなんです」

彼女は歌い終わったあと、普段の可憐な少女の声でこう宣言していた。
デスメタル勧める女子高生ってどうなんだ。
というか久しぶりってことは、普段歌ってるのかよ。
  _
( ゚∀゚)「…と、とても素敵な歌声で、正直驚きました…」

从*'ー'从「えへへ、そうですか?」
  _
( ゚∀゚)「はい、とても驚きましたとも」

長岡は正直に感想を言っているが、恐らく表情はフリーズしているな。

从*'ー'从「じゃあ次は長岡さん、どうぞ」
  _
( ゚∀゚)「はい、ありがとうございます。なにいれよっかなーははは」

相当なダメージを受けているに違いない。
あんな歌聴いちゃったあとって、どんな歌歌えばいいんだ。

('A`)「こっづっくっり、しまっしょ♪」




474 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 23:52:01.55 ID:WeQYUtiXO
子wwwww作wwwwりwwwww


475 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 23:52:54.60 ID:4dxGIIiSO
最強ドクオ計画


476 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/01(日) 23:53:36.51 ID:Xy4jQFin0
しwwwwまっwwwwしょwwwww


477 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 00:01:05.17 ID:4dr8uJXp0


                 そして解散の時間

  _
(*゚∀゚)「今日は本当に楽しかったですね」

从'ー'从「はい、私もとっても楽しかったです。
      カラオケではちょっと白熱しちゃいましたしね」
  _
(;゚∀゚)「ハハハ、とっても楽しそうでしたよね」

あの後カラオケでは、長岡の音痴と彼女のデスメタル&ロックの繰り返し。
こっちはドクオのアニソン独唱状態だった。
部屋を出た直後の長岡は、生気を吸い取られたかのような枯れた顔をしていた。
彼女はというと、久しぶりに歌ったおかげなのかピンピンしてた。

(;´_ゝ`)「俺たちも何だか耳が疲れた」

(´<_`;)「こっちじゃアニソン、あっちじゃロックだもんな」

駅前に向かう一同。夕焼けが今日一日疲れた俺たちを癒すかのように照る。
この旅ももうすぐ終わりかと思うと、少し寂しい気もしてきた。




483 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 00:12:35.77 ID:4dr8uJXp0
  _
( ゚∀゚)「それじゃあ、この辺で」

从'ー'从「はい、また遊びましょうね」

今日は待ち合わせ場所で解散の予定だ。
長岡は別れ難そうにしながら、彼女に挨拶をした。
彼女の背中が駅の構内に消えてから、長岡は俺たちに合図した。
  _
( ゚∀゚)「ふー、お前ら出て来てもいいぞ」

('A`)「ようリア充候補生」

( ^ω^)「今日は楽しそうだったお」

( ´_ゝ`)「俺たちも十分に楽しんだがな」

(´<_`;)「お前のせいでどれだけ苦労したことか…」

口々に今日のことを話し合う。
長かった一日が終わり、笑い合いながら俺たちは帰路に着いた。
決戦のバレンタインデーまであと数日。
きっと長岡は、その日からリア充になるんだろうな。




486 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 00:25:07.51 ID:4dr8uJXp0


             2月13日 バレンタインデー前日・教室内

  _
(;゚∀゚)「うわあああ!!!みんな大変だあああ!!!!!」

朝っぱらから長岡が絶叫しながら教室に駆け込んできた。
俺たちの机のとこまで這うようにしてやってきて、
息も切れ切れに報告してきた。
  _
(;゚∀゚)「わ、わ、わ、渡辺さんから…」
  _
(;゚∀゚)「『明日チョコレートを渡したいので、午後15時に三丁目の公園で待ってて下さい』って…」
  _
(;゚∀゚)「メールがきた……」

チョコレートが渡される=長岡が告白する、という風になっている。
つまりめでたく長岡は喪男&童貞卒業ということか。
いやまだ断定するのは早い、それも長岡が決めることだ。




489 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 00:29:54.42 ID:4dr8uJXp0

( ´_ゝ`)「ということはお前、告白するんだよな?」
  _
(*゚∀゚)「もちろんだ!俺のありったけの恋心を彼女にぶつけるために
     今日まで頑張ってきたんだぞ!」

( ´_ゝ`)「ほほう、そこまで意気込んでるなら安心だな。
      だが今度はオナニーの回数なんか披露するんじゃないぞ」
  _
(;゚∀゚)「当たり前だ!!!」




490 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 00:35:06.96 ID:4dr8uJXp0

長岡は告白する。今度は何から何まで自力で成し遂げるつもりだ。
友人として、俺たちは精一杯応援するつもりでいる。

( ´_ゝ`)「成し遂げる、と言えば」

俺ももう一つやらなければいけないことがあったはずだ。
何日もかけて頑張ってきた努力の成果を、弟者に渡すために。

( ´_ゝ`)(日頃の感謝の気持ちと言ったら何だが、そういうことにしておこう)

(;´_ゝ`)(元々は安価スレの安価の結果だしな)




496 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 00:49:51.48 ID:4dr8uJXp0


                    流石家・兄者と弟者の部屋


(´<_` )(明日はやっぱりシュレッダーを持って行くべきなんだろうか)

兄者がチョコレートを渡す相手を明かさないまま、前日になった。
弟の俺としては兄者が道を大幅に踏み外す前に、なんとかしてチョコレートごと
恋心を粉砕消滅抹殺してやりたいと思っている。
当の兄者はそんな俺の悩みなど露知らず、その本命に渡すチョコを作ってる。

(´<_` )(いっそ今すぐ下に行って、チョコレート踏み砕いてやろうか)

(´<_`;)(いやダメだ、今の兄者にそんなことしたら半殺しにされそうだ)

恋する乙女並に浮き立っている兄者を、今はただ見守ることしかできない。
長岡じゃないが、全ては明日に賭けよう。





497 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 00:58:16.41 ID:4dr8uJXp0



                2月14日 バレンタインデー当日・放課後



今日で全てが決まり、それから新たな日々が始まる。
長岡も待ち合わせの公園の前で、そんなことを思ってるのだろうか。

( ^ω^)「なんかドキドキしてきたお」

('A`)「本当ならリア充ライフが始まる瞬間なんか見たくねーけど、今回だけだからな」

今回もデートのときと同じ形式で、俺たちが遠くから見守ることになっている。
俺たちは公園の草むらの後ろに隠れながら、運命の時を待った。


从'ー'从「お待たせしましたー」





501 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 01:06:08.33 ID:4dr8uJXp0

彼女はピンク色の小さな袋を手に提げてやって来た。
きっとその中にチョコレートが入ってるんだろう。

从*'ー'从「これ、色んな感謝の気持ちです。良かったら受け取って下さい」

長岡が冷や汗流しながら彼女を凝視している。
硬直しているのか、差し出された袋を受け取らず、直立不動の体勢のままだ。

从*'ー'从「あの、長岡さん?」
  _
(;゚∀゚)「わっ、渡辺さん!!!」

从'ー'从「?はい」

口を「す」って発音の形にしながら、なんか間合いを溜めている。
行け長岡!!失敗したら戻ってこれないと思え!!



  _
(;゚∀゚)「実は僕、あn从 ゚∀从「おーい!渡辺ー!!」





503 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 01:10:10.95 ID:BF8jLZyVO
ここでハインッ!?


504 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 01:10:38.67 ID:UI8PnbbvO
まさかの百合フラグ


505 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 01:10:53.07 ID:tJrPl+LZ0
さあどうなる?


506 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 01:11:01.53 ID:jxesN3GhO
やめろおおお


511 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 01:14:00.27 ID:4dr8uJXp0


  _
( ゚∀゚)「え……」


从 ゚∀从「遅いぞ、何やってんだよ」

从'ー'从「あ、ごめんねハインちゃん。お友達にチョコ渡してたの」

从 ゚∀从「おいおい友達にはあげるのに、俺への本命チョコはナシかよー?」

从*'ー'从「んもう、恥ずかしいからそういうこと言わないでっ」


止まった。
何がって?時間も空気も長岡も俺たちも、全てが止まった。
まさかの百合展開だなんて、この時点で誰が予想できただろうか。


从'ー'从「じゃあ長岡さん、またお会いしましょうね」

从 ゚∀从「渡辺ー、手繋ごうぜ」

从*'ー'从「まったくハインちゃんたら、もう…」




512 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 01:14:54.28 ID:pA4buvc5O
oh…


513 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 01:15:18.72 ID:O/uw9Y1h0
ああ・・・


514 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 01:15:26.53 ID:tJrPl+LZ0
ジョルジュ・・・


519 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 01:23:06.88 ID:4dr8uJXp0

幸せそうに、手繋いで帰っていく少女二人。
ピンク色の可愛らしい袋を両手で掴んだまま硬直する青年。
それを草むらの向こうから見つめる男四人。
またもやシュールな絵だが、今はそんなことに突っ込んでる場合じゃない。
呆然としている長岡を救ってやらねばいかんな。
  _
( ゚∀゚)「お、俺…」

('A`;)「な、何も言うな!何も言わなくていい!」

(;´_ゝ`)「残念だったが、また次があるさ!」

(;^ω^)「そそそ、そうだお!まだまだ人生これからだお!」

(´<_`;)「泣いていい、泣いていいんだぞ長岡……」


  _
( ゚∀゚)「そんな……う…」
  _
( ;∀;)「うわあああああん!!!!!」





520 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 01:24:45.18 ID:u+I5TyEd0
うわああああああああああああああああああああん


521 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 01:25:54.50 ID:O/uw9Y1h0
  _
( ;∀;)うわああああああああああああああーん


526 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 01:34:13.02 ID:4dr8uJXp0

弟者のその言葉を聞いたと共に、火が点いたように泣き始める長岡。
もう鼻水やら涙やらで見る陰も無いが、今の長岡には泣くことが一番必要だった。

みんなで慰めているうちに、ドクオがもらい泣きを始めた。
内藤までもが涙目になりながら、「大丈夫だお」と繰り返し言っていた。

やがて長岡の涙の嵐が治まって来たので、
底冷えするような冬の風に吹かれながら俺たちは歩き始めた。


( ^ω^)「今日はどっかでパーッと遊ぶお」

('A`)「そうだな、遊び回ってストレス発散しようぜ」

(´<_` )「どこに行くんだ?」

( ´_ゝ`)「そんなことは歩きながら考えよう」
  _
( ゚∀゚)「そうだな!」





529 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 01:42:54.60 ID:4dr8uJXp0


                      流石家・兄者と弟者の部屋


(´<_`;)「あー長い一日だったなあ」

みんなで散々遊んでる途中に、兄者が急に家に帰ると言って帰宅してしまった。

(´<_`;)(そういえば、今日学校にチョコ持って来てなかったから、
      これから渡しにでも行くつもりなのか?)

そうなったらマズイ。一刻も早く兄者を止めなければ、もう引き返せなくなってしまう。
慌しく階段を駆け上がったせいでスピードがつき、思わずドアを乱暴に開けてしまった。

(´<_`;)「兄者あああああ!!!!!」

居ない。ということは…

(´<_` )「手遅れですね」

何と言うことだ、一気に脱力感が襲ってきた。床に座り込むというよりへたり込んでしまった。
そのとき、どこからか軽快な破裂音が聞こえてきた。


パンッ

(*´_ゝ`)「ハッピーバレンタイーン」




534 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 01:51:09.33 ID:4dr8uJXp0

ゆっくりと顔を上げると、兄者が机の裏から
クラッカー持って頭を出している。
机の裏から這い出てきて、俺に紙袋を差し出してきた。

( ´_ゝ`)「ほれ、お兄ちゃんからのプレゼントだ」

恐る恐る中身を見てみると、小さめのチョコレートケーキが一台入っている。
もしかして、この頃チョコレートばっか作ってたのは…

(´<_`;)「俺にくれるためだったのか?」

(*´_ゝ`)b「YES レッツ友チョコ」

友っていうか兄弟チョコじゃねーかなんて思ってるのに突っ込めない。
まさか俺のために、もらうことばっか考えてた兄者が作ってくれるなんて、
そんなことは夢にも思わなかったから、余計嬉しい。

(´<_`*)「ありがとう、兄者」

( ´_ゝ`)「いいってことよ。さ、食べよう」

(´<_`*)「おk」




537 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/02(月) 01:58:37.49 ID:4dr8uJXp0

(´<_` )「うまいな」

( ´_ゝ`)「うん、かなりよくできた」

さすがに何回も繰り返し練習しだけあって美味しかった。
素直に感動してると、急に兄者が話を切り替えてきた。

( ´_ゝ`)「ときに弟者」

(´<_` )「何だ?」

( ´_ゝ`)「ホワイトデーは3倍返しで頼むぞ」

(´<_`;)「自分から要求すんな」


多分ホワイトデーは俺が何か手作りせねばならんのだろう。
傍から見れば実に虚しい贈り合いだが、今年だけは良しとしよう。



                 

                      ( ´_ゝ`)と(´<_` )のバレンタイン大作戦のようです

                        第一章  ジョルジュと崖に咲く百合の花      完
                                    



[ 2009/02/03 21:59 ] 短編まとめ | TB(-) | CM(0)

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