ブーンミコ酢 ブーン系過去作まとめ

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('A`)はポストの中にいるようです

4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 13:21:14.57 ID:488/Ex2F0

~ある日の朝~

チュン…チュン…

汚い部屋の中でのそのそと動く布団。
その中から一人のニートが顔を出した。

( ^ω^)「今日も爽やかな朝だお!」

ドンドンドン!

「内藤さーん!いるんでしょー!金返してくださいよー!ねー!」
「おらー!!内藤ー!金返せやコラァァァ!!」

( ^ω^)「・・・・」


( ;ω;)






7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 13:32:15.00 ID:488/Ex2F0

執拗に続く激しいノックと怒声。

( ^ω^)「…今開けますお」


ガチャ

「おう、出てきたのは感心じゃのう。で、金はできたんかい」

( ^ω^)「お金なんか無いですお…」

ピクリ、とヤクザの顔に血管が浮く。

「ほう、金が無いったぁどういうことじゃ」

( ;ω;)「もう…そっちに払うお金なんか残ってないお!」

( ;ω;)「トーチャンとカーチャンは貯金持って家出したお!」

( ;ω;)「もう…もうブーンに残ってるのはこの家だけだお!」

ヤクザは大げさに首を振りながら、ブーンに一歩近づく。
そして、静かに、諭すような声で告げた。

「おい坊主、この家はもう銀行が抑えてんだよ。しかもお前の親共がどこそこから金借りたせいでド酷く汚れてんだ」

( ;ω;)「…ブーンには…家すらも残ってないのかお…」

9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 13:40:17.48 ID:488/Ex2F0

「貯金もねぇ…家もねぇ…そんな身分で金を借りる屑なんだよお前の親はよぉ」

( ;ω;)「…」

「親の尻ぬぐいは息子の役目だよなぁ?な?」

ポンポンとブーンの肩を叩きながらヤクザは諭すように語りかける。

( ;ω;)「でも…そんな莫大な借金返す余力なんてないお…バイトしたって足りるわけないお…」

ヤクザはニタァと笑ってブーンの頭を両手で掴み、顔を寄せ、貼り付けたような笑顔でささやく。

「お前は今お金があるのかな?ん?」

フルフルと首を振るブーン。ヤクザの煙草臭い息に顔をそむけようとした。

が、ヤクザの手がいきなり伸び、ブーンの首を鷲掴む。
それを乱暴に引き寄せてヤクザは一転、怒声を浴びせる。

「だったらてめぇが働いて返すんだよ糞ボケがぁぁぁあ!!!一生かかってもなああぁぁぁ!!!」


10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 13:46:37.78 ID:488/Ex2F0

( ゚ω゚)「あ…あ…」

完全に気を呑まれたブーンはもう何も言い返せなかった。
ガクガクと足が震え出し…

ジョー

「うわっ!こいつ小便漏らしやがった!」


( ゚ω゚) ジョージョー

「てめぇコラァ!何わしのスーツに…!!」

ドゴォッ

( ゚ω゚)「ブゲッ」

ヤクザの拳がブーンの腹に叩き込まれた。
加えてひざ蹴りを顔に食らう。

「次来たとき金が無かったらどっかに売り飛ばすからな!」

そんなヤクザのセリフを聞きながら、ブーンの意識はフェードアウトしていった。


11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 13:56:53.88 ID:488/Ex2F0

────

(メ-ω-)「う…」

(メ^ω-)「ここ…は…」

ブーンは玄関先で倒れていた。小便の水たまりに顔をつけて。

(;^ω^)「わぷっ!?」

慌てて体を起こそうとするが、鈍い痛みが腹に走った。

(;゚ω^)「ぐ…痛…」

そのままよろけて、慌てて手をついた。
しかし手をついた先は、先ほどの水たまり。
ビチャリと嫌な感覚に背筋が悪寒が走る。

(;^ω^)「あ…」

( ^ω^)「はは…手に小便ついちゃったお…」

( ^ω^)「皆さーんここに小便の海で倒れてる男がいますおー」

( ^ω^)「しかもそいつ親が作った借金にまみれて明日売られちゃいますおー」

( ^ω^)「あははははははは!」

( ;ω;)「あははははははははは!」

13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 14:06:56.59 ID:488/Ex2F0

ブーンは小便を拭こうともせずに、よろよろと立ちあがる。
気絶していたのは1時間ほどらしい。まだ太陽は昇り始めたばかりだ。

ビチャ、ビチャ、という音を立てながら、ブーンはのろのろと歩き出した。

親からの手紙が来てるかもしれない。
心配しないで、すぐにお金作って帰るから。
そんな手紙が来てるかもしれない。
リストラに会って自殺未遂の後失踪した父も、浮気相手と逃げていった母も…

( ;ω;)「トーチャン…カーチャン…ブーンを…見捨てないでお…」

ゆっくりと、ポストに向かって行った。

14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 14:27:42.76 ID:488/Ex2F0

────

ポストにははちきれんばかりに封筒が詰まっていた。

( ^ω^)「…『金返せ』をNGにしたら綺麗になるのかお…」

ブーンは力無くひとりごちだ。
束をつかんで引き抜き、ひとつひとつ眺めては下に落とす。

( ^ω^)「VIPファイナンス…ニュー速金融…」

もう怒りも悲しみも沸き起こらない。淡々と送り先を見ては、その場で下に落とす。
もう1ヶ月もそうしてきた。
ブーンの足元には、借金返済を迫る封筒が芝生の緑を埋めて散らばっている。
耳をすませば金を返せの大合唱が聞こえてきそうだ。

ふと、ブーンの手が止まる。
届け先不明、宛先と「内藤様」しか書かれていない簡素な封筒。
ブーンは乱暴にビリビリと封筒を破くと、急いで中の紙を開く。


16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 14:32:44.90 ID:488/Ex2F0

『金返せ 火事にはくれぐれもご用心』

( ^ω^)「…」

ふぅ、と一つ溜息をつく。

( ^ω^)「今日も、トーチャンカーチャンからの手紙は無し、か」

そうこぼして、また一つ、溜息をついた。

( ^ω^)「なんでだお…」

一陣の風が通り過ぎる。地面に散らばった封筒が一斉にはためき、コロコロと庭を駆け回る。
ブーンの手にあった紙もはためき、やがてブーンの手から離れ、庭の運動会に参加した。

ブーンはそれをぼんやりと眺めた。
この運動会に、自分が見たい子はいないんだお。
そう思ったら、たまらなかった。

17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 14:34:42.75 ID:488/Ex2F0

ブーンは首をゆっくりと回し、ソレを見た。
ポストはだらしなく口を開いたまま、素知らぬ顔で立っている。

( ;ω;)「なんでだお!なんでだお!なんでだお!」

ブーンは絶叫しながらポストにむしゃぶりついた。
ポストの首を抱きながらめちゃくちゃに体を振る。

( ;ω;)「なんでトーチャンからの手紙がないんだお!なんでカーチャンからの手紙がないんだお!」


( ;ω;)「おおおおおおおおおおおおおおッ!!」

ブーンはポストを地面から無理やり引っこ抜くと、庭に思いっきりぶん投げた。


ガゴッ

鈍い音がして地面にポストが転がった瞬間

(゚A゚)「うわあああああああ!!」

何か出た。

20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 14:55:39.37 ID:488/Ex2F0

(;'A`)「ななななんだお前は!」

こっちのセリフだ。
そう心の中で突っ込みながらも、口に出す余裕は無かった。
ブーンは目をパチクリさせながら、その小男をまじまじと眺める。

大きさは小学生ぐらいだけど、顔はどうみても老けている。
しかも全裸でお粗末なものがプラプラしているし、ポストから飛び出すなんてどう見ても普通じゃない。

(;^ω^)「おおおおおお前がなんだってんだお!!」

(;'A`)「お、お前俺が見えるのか!?」

(;^ω^)「み、見えるお!見たくないものまではっきり見えるお!」

('A`)「…」

(;^ω^)「…?」

('A`)「そうか…」


22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 15:15:12.44 ID:488/Ex2F0

─────

そいつはドクオ、と名乗った。
ブーンは取りあえず自分の部屋で話を聞くことにした。
庭で対峙しているところを近所の人に見られたくない、というのもあったが。

('A`)「なるほどな、それでポストをぶん投げたわけか」

( ^ω^)「…まさかあんたみたいなのが出てくるとは思わなかったお」

(#'A`)「なんだその言い方は!失礼だな!」

( ^ω^)「で?そのポストの妖精(笑)さんが何の用だお?」

(#'A`)「あ!お前今絶対馬鹿にしたろ!」

キーキー騒ぐドクオを尻目に、ブーンはテーブルの酒に手を伸ばす。

('A`)「おいおい、真昼間っからいいのか?」

( ^ω^)「いいんだお…もう…どうだって」

そうつぶやいてブーンは自嘲気味に笑った。

('A`)「…」

24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 15:44:45.58 ID:488/Ex2F0

( ^ω^)「もうブーンの身の上話聞いて満足したお?もう帰れお」

ブーンはどっこいしょ、と腰を上げて、ドアに進む。

やだね、とドクオが言った。
ドアノブに伸ばしたブーンの手がピタリと止まる。

( ^ω^)「何か言ったかお?」

ブーンは軽く苛立った声で言った。

( ^ω^)「嫌なら追い出すお、さっさとポストに帰れお」

ブーンとドクオの目が合った。
ドクオはまじまじとブーンを見詰めながら言った。

('A`)「お前、自殺する気だろ」

ブーンは軽く驚いた。
お見通しかよ。

( ^ω^)「…だったらなんだってんだお」

('A`)「…ふん、これも何かの縁だ。力を貸してやるよ」

25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 15:54:57.56 ID:488/Ex2F0

( ^ω^)「お前なんかに何が出来るんだお」

('A`)「おいおい、俺はなんたって妖精だぜ?」

( ^ω^)「じゃあ今すぐ大金でも出せんのかお」

('A`)「無理に決まってんだろ、俺は『ポストの妖精』だ。50円切手なら出せるがな」

(#^ω^)「…」

('A`)「そんな怖い顔すんなよ。いいか?俺が指をひと振りするだろ?するとな…」

そう言ってドクオが軽く人差し指を振った瞬間。

ボン

もわもわとした煙が上がり…

| ^ω^| 

('A`)「ほら、お前を葉書きにすることだって出来るんだぜ」


| ^ω^|

| ^ω^ |

26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 16:13:01.94 ID:488/Ex2F0

|#^ω^| 「あqwせdrftgyふじこ;p@!!!!!!!」

('A`)「まあ落ちつけよ」

|#^ω^| 「落ちついていられっかお!」

('A`)「安心しろ、全てが済んだら元に戻してやる」

|#^ω^| 「今すぐ元に戻せこの短小包茎!」

('A`)「破くぞ?」

| ^ω^|「すみませんでした」

ドクオはブーンの机からペンを取ると、葉書きになったブーンにサラサラと何かを書き始めた。

|*^ω^| 「く、くすぐったいお」

(;'A`)「動くな、書きづらいだろ」

途中ブーンが体をくねらせたせいで少し文字は歪んでいるが、書き終えるとドクオは満足そうに頷いた。

27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 16:17:58.65 ID:488/Ex2F0

('A`)「よし、あとはこれを…」

ドクオはブーンを指で挟むと、そのまま大きく振りかぶった。

| ^ω^| 「お?」

('A`)「おらっしゃあああああああああああぁぁぁ!!!」

ドクオの投擲によって、ブーンは窓から手裏剣よろしく飛び出していった。


| ゚ω゚| 「ああああああああああああああああ!!」

ブーンは絶叫しながら空をカッ飛んでいた。
家並みも林も視界から現われては消えていく。

小さくなった我が家の窓から、ドクオが親指を立てているのが見えた気がした。


29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 16:35:08.63 ID:488/Ex2F0

────

「おーい」

| -ω-| 「…」

「ねぇってば」

|;^ω^| 「おっ!?」

(´・ω・`)「お目覚めかい?」

ブーンは薄暗い部屋で目を覚ました。
一つの壁に横一線の隙間があり、そこから光が漏れている。

その光が、丸っこい顔をした男の半身を照らしている。
男はブーンをじろじろと眺めまわす。

|;^ω^| 「あ、あんたは…ここは…!?」

シッ、と男は口に指を当てる。

(´・ω・`)「まだ日も高い。あんまり喋ると変に思われるだろ?」

そして、ブーンを指さしながら続ける。

(´・ω・`)「葉書きなんだからさ」

31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 16:49:16.15 ID:488/Ex2F0

|;^ω^| 「あ…」

そこでブーンは自分が葉書きであることに改めて気づいた。
どうにか体を動かそうとするが、微かに身をよじる程度に終わった。

|;^ω^| 「こ、ここはどこなんだお!?」

(´・ω・`)「ここは郵便受けの中だよ」

|;^ω^| 「!…てことはあんたも"ポストの精"かお?」

(´・ω・`)「そうだよ。名前はショボン。よろしくね」

ペコリと頭を下げながら男は言う。
ブーンはこれ幸いとショボンにまくしたてる。

|;^ω^| 「なんかドクオとか言う奴にこんな姿にされちゃったんだお!元に戻してくれお!」

ショボンはしょぼくれた顔のまま聞いていたが、ゆっくりと口を開いた。

(´・ω・`)「君、人間に戻りたいのかい?本当に?」

|;^ω^| 「え・・・な、何言ってるお」

反論しようとしたが、ブーンには出来なかった。
人間に戻っても待ち受ける人生に何の価値があるんだろう。何の意味があるんだろう。


33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 17:04:41.59 ID:488/Ex2F0

(´・ω・`)「このまま葉書きになっちゃえよ。そのうち資源ゴミになって生まれ変われるよ?」

| ^ω^| 「…」

(´・ω・`)「もう頑張る人生はやめなよ。もう君は十分苦しんだじゃないか」

そうだ。
このまま葉書きになって
再生紙にでもなった方が
よっぽど

| ;ω;| 「…でも、やだお…」

ポツリ、とブーンがこぼした言葉。
たった一言。
でもそれは、ブーンの最後の意地だった。
ブーンの全人生を乗せて、ひねり出した言葉だった。

(´・ω・`)「…」

| ;ω;| 「ブーンは…ずっとニートで…働いたことなんかなかったお…そんなんで終わりたくないお…」

| ;ω;| 「一生かかっても返し切れないかもしれないお…」

| ;ω;| 「でも…でも…逃げちゃ駄目なんだお…」

ドクオはそのチャンスをくれたんだお。
涙声になりながら、ブーンは言葉を紡いだ。

35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 17:14:16.39 ID:488/Ex2F0

(´・ω・`)「その言葉、嘘はないよね」

ブーンはこくり、と頷いた。

(´・ω・`)「ふふ…ドクオに頼まれてたんだよ。君を試してくれってね」

ショボンは嬉しそうな顔でうんうん頷くと、ブーンを両手でそっと掴んだ。
そして少し芝居がかった調子で、ブーンに語りかけた。

(´・ω・`)「ポストはね、人をつなぐ心の駅みたいなもんさ」

(´・ω・`)「手紙に書き手の魂を載せて、受け取る心へ口づけするんだ」

(´・ω・`)「僕たちはそのお手伝いをさせてもらってる」

ショボンはブーンを抱えると、壁の隙間──ポストの口へと、そっと持って行った。

差し込む光に、ブーンは思わず目を細める。

| ^ω^| 「世界って…こんなに明るかったんだお…」

ショボンの高らかな声がファンファーレよろしく鳴り響く。

(´・ω・`)「さあ、旅立つんだ!君の新たな門出へ!」


39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 17:27:54.83 ID:488/Ex2F0

────

ドンドンドン!

ヤクザ「おらぁー!金返せぇ!…って誰もいねぇのか?」

('A`)「いるぜ、ここに」

ヤクザ「! なんだてめぇは、別の金融屋か?」

('A`)「俺は…ブーンを逃がした者だ」

それを聞いて激昂したヤクザはドクオの首根っこを掴む。

ヤクザ「あぁん!?てめぇ夜逃げ屋か!?フザけやがって!!」

首に食い込ませた指に力を込めてまくしたてる。
だがドクオは動じる様子もなく静かに、しかし怒りを込めた口調で言った。

('A`)「フザけんなってのはこっちのセリフだ…」

ゴオ、と風が舞う、ヤクザとドクオを中心に渦が出来る。
ヤクザは思わず手を離すが、ドクオの瞳は怒りが渦巻いている。
心の駅を汚した罰だ、とドクオは言い放った。

(#'A`)「毎日毎日汚ねぇモン大量に食わせやがってぇぇーッ!!てめぇなんぞ南極のポストに送ってやるーッ!!」

その日、北半球を縦断する流星が見えたとか、見えてないとか。

41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 17:42:38.40 ID:488/Ex2F0

────

( ^ω^)「お?」

気がつくと、ブーンは寂れたアパートの郵便受けを背に立っていた。

(;^ω^)「おっ!?」

立っている。手がある。足がある。
人間に戻ったのかお…
ブーンは郵便受けを振り返りながら、軽く息を吹いた。

(´・ω・`)「それで」

(;^ω^)「ぶひっ!?」

何故かブーンの正面に彼がいた。

(´・ω・`)「君は、これからどうするんだい?」

( ^ω^)「…わかんないお…でも…」

ブーンはゴクリ、と唾を飲み込んで、はっきりと言った。

( ^ω^)「心をつなぐ人間になりたいお」

42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 17:43:46.51 ID:488/Ex2F0

それを聞いて、ショボンは満足そうに微笑んだ。
そして、眼でブーンの手を指す。

( ^ω^)「お?」

ブーンの手には葉書きがあった。
葉書きには、少し歪んだ文字で、つらつらと何か書かれていた。

(´・ω・`)「さっきまで"君"だったものだよ」

ショボンが悪戯っぽく笑う。

さっきまで"僕"だった…?てことは…

( ^ω^)「ドクオが書いた…」


ブーンへ。

これを読んでるってことは、人間に戻れたってことだよな。おめでとさん!───

44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 17:50:22.50 ID:488/Ex2F0

('A`)『お前が俺に"見える"って言ったとき、ほんとどうしようかと思ったよ』

('A`)『あ、別にあそこ見られちゃうから恥ずかしいとかじゃなくてな』

('A`)『俺らって、"死期が近い人間"にしか見えないんだよな』


ハッとブーンが顔を上げると、ショボンの姿はうっすらとして、今にも消えそうになっていた。
ショボンは微笑んだまま、続きを読みなよ、とあごで手紙を指した。


('∀`)『でもお前さ、やったじゃん!』

('∀`)『生きたいって思えたんだろ?じゃあ精一杯生きるだけだ!』

('∀`)『もう絶対、俺達が見えるようなことになるんじゃねぇぞ!』

('∀`)『じゃあな!』


( ;ω;)「…」

ショボンの姿はもう、消えていた。

45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/07(日) 17:54:13.45 ID:488/Ex2F0

────

早朝の町。

新聞を取りに来た子供が、目をこすりながら庭へ出る。

そこへ赤い自転車が止まった。

自転車から降りた男は、にこにことしながらポストへ手紙を入れる。

「あ!郵便屋さん!おはよう!」

明け方の空に抜けるような元気な声に、男はもっと顔をほころばせた。

( ^ω^)「おはようだお!」


                     完
[ 2009/02/02 22:50 ] 短編まとめ | TB(-) | CM(1)

Re: ('A`)はポストの中にいるようです

何気に良作!
[ 2009/02/04 03:58 ] [ 編集 ]

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