ブーンミコ酢 ブーン系過去作まとめ

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ブーンが光を失ってから一年が経ったようです

この作品は( ^ω^)ブーンは光を失ったようです の続編に当たる作品です。
前作を読んでから読むことをお勧めします。



6 :VIP足軽utu:2006/11/18(土) 20:33:15.54 ID:0rgXg2U60
ブーンがツンと結婚して、一年が過ぎた。
二人の子どもであるjrことあぷーも立って歩けるようになり、いよいよ子育てを始めとした、色々なことが大変になる時期であった。

7 :VIP足軽utu:2006/11/18(土) 20:37:45.01 ID:0rgXg2U60
ξ゚⊿゚)ξ『ブーン!あぷーの子守りお願いね!私はゴミ捨て行ってくるから!』
( ^ω^)『わかったお!』
ツンはゴミ袋を両手に持ち、大きな声でブーンにそう言うとドアを閉めた。
そう言わなければ、下手したらブーンは気付かないからだ
――ブーンは目が見えない。
一年前に目が急に見えなくなったのだ。

8 :VIP足軽utu:2006/11/18(土) 20:42:53.37 ID:0rgXg2U60
( ^ω^)『あぷー、パパとお留守番するおー』
(*ノωノ)『あぷー...』
あぷーはブーンの服の裾を掴み、少し左右に揺らす。
( ^ω^)『ん?ご飯かお?多分ツンがテーブルの上に離乳食を置いてくれたはずだお』
目が見えないブーンにとって、まだ満足に喋れないあぷーの訴えを知る手段は、音と感触だけである。
ブーンは目が見えない分、他の感は鋭くなっていた。

9 :VIP足軽utu:2006/11/18(土) 20:50:16.15 ID:0rgXg2U60
( ^ω^)『ご飯ご飯...どこにあるのか...お?』
しばらくテーブルを撫でるようにしていたブーンだが、その手が隅の方の温かい皿に触れた。
(;^ω^)『あったあった...ツン、いつもより遠くに置いてるから探すの苦労したお。さ、あぷー、ご飯食べるお』
(*ノωノ)『あぷー!』
( ^ω^)『よしよし、あぷーは日に日に重くなってるおねー、と...』
(;^ω^)『あれ、スプーン...スプーン?』
皿を引き寄せ、皿の上を少し探ってみるも、いつもあるはずのスプーンは無かった。
(;^ω^)(置き忘れたのかお...;;やばいお、取りに行かなくちゃだお)
ブーンはそう考え、あぷーに『いいこにして待ってるお』と言い、キッチンのほうへ向かった。

11 :VIP足軽v:2006/11/18(土) 21:00:54.29 ID:0rgXg2U60
( ^ω^)『スプーンは...えっと』
食器棚を手探りで探す。
一年もいれば間取りは覚える。しかも、ブーン達が住んでるのは団地。
狭い団地となれば目が見えないブーンでも躊躇わずに全部屋を回れるだろう。
ただ、問題は置いている家具にある。
ツンは占いが大好きだ。特に、風水には目がない。だから、そっちこっちと家具を置き換えてしまう。
だから、ブーンにとっては模様替えしたあとの部屋はジャングルだった。
しかもその大移動は昨日あったのだから、ブーンは食器棚の場所がわからなかったのだ。
(;^ω^)『ないお...ツンめ、今度はどこに置いて...』

14 :VIP足軽v:2006/11/18(土) 21:07:34.30 ID:0rgXg2U60
( ^ω^)『あっ...あったお』
ブーンが食器棚を見付けたときだった。
三つの音が重なった。
ブーンがスプーンを掴んだ音と、ドアが開く音と、食器が落ちた音。
そして数瞬経ってから、ツンとあぷーの悲鳴が重なった。
(*ノωノ)『ーーっっっ!!』
ξ;゚⊿゚)ξ『あぷー!!!』
ブーンにはなにが起きたかはわからなかった。
ただ、ツンとあぷーの悲鳴というか、絶叫というか、な声が頭に響いた。

15 :VIP足軽v:2006/11/18(土) 21:16:08.71 ID:0rgXg2U60
二人は病院にいた。
あぷーはブーンがスプーンを探している間に、離乳食が入った皿を引っくり返したらしい。幸い冷ましてあったので、やけどはほとんどなかった。
しかしブーンには、幸いとか、そういうのは関係がなかった。
――大切な子どもが自分の不注意でケガをした。ブーンにはそれは少なからずショックだった。
ξ゚⊿゚)ξ『...そう...私のせいで、ごめんねブーン』
( ^ω^)『ツンのせいじゃ...ないお。...僕のせい...だお』
ξ゚⊿゚)ξ『ブーン...』

16 :VIP足軽v:2006/11/18(土) 21:22:55.50 ID:0rgXg2U60
( ^ω^)『...ツン』
ξ゚⊿゚)ξ『なぁに?』
( ^ω^)『...なんで僕は目が見えなくなっちゃったんだろうお...?』
ξ;゚⊿゚)ξ『!...ブーン』
( ^ω^)『僕は悪いことしたのかお?なにか....こんなことにならなくちゃいけないようなことを、僕はしたのかお?』
ブーンは自分の手を見つめる。
もちろん、ブーンには自分の手はおろか、なにも見えはしない。映るのは闇だけだ。
だけど見つめずにはいられなかった。
――やがて、ブーンは手すりを伝いながら、よろよろと病院を出た。

17 :VIP足軽v:2006/11/18(土) 21:28:46.39 ID:0rgXg2U60
('A`)『...で?』
ブーンの親友であり、理解者であるドクオは、しょぼくれているブーンに缶ビールを渡しながら聞いた。
( ^ω^)『だから...世の中は不公平なんだお。僕だけこんな、こんな...』
('A`)『まぁそうだろうな。公平なことなんか世の中にはありはしないさ。』
( ^ω^)『僕は子どもの顔を知らないんだお?今のツンの顔を知らないんだお?...そんなの...』
缶ビールを一口飲んで、ドクオはやれやれ、と立ち上がった。

18 :VIP足軽v:2006/11/18(土) 21:36:57.87 ID:0rgXg2U60
そして
('A`)『お前の不安は、それだけか?』
そう一言言い、思いきりブーンを殴り飛ばした。
(;^ω^)『いた...なっなにするお!?』
('A`)『るせーよ馬鹿。お前盲目になってからますます馬鹿になったらしいな』
見えないブーンにもわかった。
ドクオは怒っていた。

28 :VIP足軽b:2006/11/19(日) 00:04:14.97 ID:jrWh6iSk0
ドクオはまた座り込むと、ブーンを睨んだ。
('A`)『お前さ、ツンのことは考えたことあんのか?』
(;^ω^)『あるに決まってるお!僕はいつだってツンのことを...』
('A`)『なら、なんでツンが今日まで盲目のお前と付き合ってこれたのかは考えたのかよ?』
(;^ω^)『え...』
――ツンがなんで僕に付いてこれたか。
(;^ω^)『それは...』
二人に静寂が訪れる。
ブーンは答えが出なかった。そんなことを考えたことなどなかったから...。
('A`)『ツンがお前を好きだからだろ。盲目でもなんでも、そのままのお前を受け止める、てツンは思ったからだろ』

31 :VIP足軽b:2006/11/19(日) 00:17:36.61 ID:jrWh6iSk0
( ^ω^)『あ...』
('A`)『それをなんだよ。自分ばっかり悲しみを抱えてますみたいなツラしやがって』
ドクオは最後のビールの一口を飲みほし、缶をぐしゃっ、と潰した。
そして、もとの――いつものドクオの顔にもどって、ブーンの肩に手を置いた。そして、呟いた。
('A`)『お前はみんなに好かれてるんだよ。安心しろ』
( ^ω^)『ドクオ...』
( ;ω;)『ドクオ.....!!』
ブーンはドクオの手を握り、ただただ泣いた。
ブーンの中の不安やイライラはすべて涙と一緒に流れたようだった。
そして、ツンを、かけがえのない友達を、大切にしようと、もうツンを困らせるようなことはしない、と、心のなかで誓った。

34 :VIP足軽b:2006/11/19(日) 00:27:49.78 ID:jrWh6iSk0
ξ゚⊿゚)ξ『ブーン...帰ってこなかったなぁ...』
ツンはその日、眠らずにブーンを待った。
ブーンのことだ、夜には戻ってくるだろう。そうおもっていた。
ξ゚⊿゚)ξ(だけど...やっぱり傷付いてたんだよね...)
目が見えないのはもはや当たり前に感じていたから、ブーンのああいった動揺を見たツンにはショックだった。
ただしそれはブーンがひきずっていたことではなく、自分がそれは「ただのハンデ」と思っていたからだ。
月日は感覚を鈍らせるんだなぁ...と思い、ツンは頭を掻いた。

35 :VIP足軽b:2006/11/19(日) 00:33:03.98 ID:jrWh6iSk0
ξ゚⊿゚)ξ(あー...もう朝じゃん、会社...会社どうし...あ、今日土曜日じゃん...)
もうツンの頭は回らなくなっていた。眠気と疲労とでくたくただったからだ。
もう寝てしまおうか、そう考えた時だった。
玄関からドアノブがひねられる音が響いた。
ξ゚⊿゚)ξ『ブーン!?』
眠りかけていた頭はまた回転し、ツンは玄関に走った。

37 :VIP足軽b:2006/11/19(日) 00:38:07.68 ID:jrWh6iSk0
ξ゚⊿゚)ξ『ブーン!...』
('A`)『...お...ツン、おはよ』
しかし、ドアの向こうから現れたのはブーンではなくドクオだった。
ξ;゚⊿゚)ξ『どうしたのよこんな朝はや
('A`)『おええeeeeeee』
ξ!!゚⊿゚)ξ『きゃああやめて吐かないでよ汚いっ!!ほら、トイレに行って!』
(;'A`)『geeeeee』
ドクオはツンに半ばひきずられる形でトイレに連れて行かれた。
(;^ω^)『.....』
ブーンは玄関に立って、ドクオに酒を大量に飲ませたこと、家に連れてきたこと、その他色々なことを悔やんだ。

39 :VIP足軽b:2006/11/19(日) 00:46:53.31 ID:jrWh6iSk0
ξ゚⊿゚)ξ『....そう、ドクオのとこにいたんだ』
( ^ω^)『そうなんだお...したらドクオが「飲むぞ!」って...んでこうなったんだお』
('A`)『めんぼくねぇ』
三人はテーブルに腰掛け、今までの簡単なことを話し合った。
( ^ω^)『それより...ツン、さっきは悪かったお。僕はツンの優しさに気付いてなかったお。本当に...ごめんだお』
ブーンはツンのほうを向いて、せいいっぱいの詫びの言葉を言う。
ξ゚⊿゚)ξ『私こそ...ブーンの気持ち、考えてなかったよね...ごめ
('A`)『おえええええ』
ξ゚⊿゚)ξ『.....』
ドクオはよろよろとトイレに向かった。
それをみて、二人はドクオに悪いと思いながらも笑いあってしまった。
いつだって、場を明るくしてくれたのはドクオだった。と思いだしながら。

43 :VIP足軽b:2006/11/19(日) 00:53:38.02 ID:jrWh6iSk0
しばらくすると若干やつれたドクオが帰ってきた。
('A`)『うあ―...気持ちわりぃ。ほんともう酒飲めねぇ...お』
ドクオは飾り付けられた可愛らしいベビーベッドを覗きこみ、次にブーンとツンを見た。
ξ゚⊿゚)ξ『なによ、あぷーと私たちを見て』
( ^ω^)『言っておくけど手出したら裏拳だお?』
('A`)『ちげーよwいやさ、お前らの血が入ってんだから、この子はさぞかし面白い子になりそうだなって思ってさ』
あぷーの頭を軽くさする。
(*ノωノ)『...ぷぅ』
くすぐったそうに寝返りをうつあぷーを微笑みながら眺め、『幸せっていいな』と言った。


44 :VIP足軽c:2006/11/19(日) 01:01:42.99 ID:jrWh6iSk0
ξ゚⊿゚)ξ『あ』
( ^ω^)『お?』
ξ゚⊿゚)ξ『よく考えたら今日金曜じゃない』
(;^ω^)『...七時.....五分』
('A`)『おえっ...また......』

その日は久しぶりにツンもブーンも忙しく動いた。
ツンは猛ダッシュで駅まで走っていった。
あぷーを保育園に連れて行くのはドクオが引き受けてくれた。
そして、家に残ったのはブーン一人。
( ^ω^)『....おー』

46 :VIP足軽c:2006/11/19(日) 01:09:40.75 ID:jrWh6iSk0
ブーンはただ広がる闇を見つめた。
ずっと、この先も広がるであろう闇を。
闇は想像の産物、とサンデーのマンガで書いてあった。
闇は怖い。ブーンだって闇が怖かった。
だけど、今彼の闇に映るのはブーンの愛する人達だけ。
ドクオ、ショボン、あぷー...ツン!
顔は見えなくても、そこに存在がわかるから、いつまでも覚えていられる。
( ^ω^)『...幸せ、かお』
自分はきっと、人生の終りに『幸せだった?』と聞かれたら、迷わず『はい』と答えるだろう。
嘘ではない。幸せだ。今も、過去も、未来もきっと。
だから、この闇に映すのは皆との思い出だけにしよう、と、ブーンは誰に言うでもなく つぶやいた。
 
おわり

47 :VIP足軽c:2006/11/19(日) 01:14:17.97 ID:jrWh6iSk0
予定より短くなりましたが終わります。
実は微妙にまえスレで書きたくても書けなかったやつなんですが。
自分は盲目ではないし、本当の辛さはわからないけど...書きたくて書きました。反省はしない。
糞スレと言われようが駄作と言われようが僕は命の大切さ、友達の大切さを見直して欲しいと思って書いた。反省はしない。
見てくれたわずかなかたがた、ありがとうございました。
 
反省はしない。
[ 2009/01/01 18:04 ] 短編まとめ | TB(-) | CM(0)

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