ブーンミコ酢 ブーン系過去作まとめ

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(,,^Д^)は奪って堕ちてゆくようです 上の下

28 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 18:56:55
───────────
   上の下   憎悪
───────────



僕は家に帰りついた

宿題しなきゃいけないけど、別にいいや

おやすみ

敷きっぱなしの布団に、僕は体を埋める





宿題やってねえ……

まあいいや

その通り、僕はこの力を使って宿題をサボっても怒られないようにしようというのだ

あったまいーねー、~ボ○ギ○ール~♪



なにやってんだろ……

アホらしすぎて、シュールすぎて

何とも言えない
.



29 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 18:57:31

いろいろと、頭が腐りそうなので、何も考えずに学校へ行くことにした



学校

何も考えて無くても足は勝手に到達している

DQN「…………」

煙草吸ってやがる

いつもクラスで騒いでるDQNじゃねえか……

いつもうぜぇんだよな……親御さんに代わってお仕置きしてやらにゃならんな……

(,,^Д^)「おはよう」

DQN「? よ、タカラ──

微妙な音。

僕は全力でDQNを一発殴った



『今のことを忘れろ──記憶を奪え』



DQN「?

    …………

    痛トエエエエエエエエエエエエイ!!!!」
.


30 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 18:58:22

(,,^Д^)「大丈夫? どうかしたの?」

白を切る。生憎誰も見ていない

DQN「いてちえてちえいちいえてちえてねtねんてn──え? 何?──痛くて──いたいちあいた」

何を言ってるんだ

僕の所為だけどね

DQN「ああ゛ーーーだめだーーーもう帰るううーーー」

DQNは変な呻き声を上げながら校舎に入っていった

あーあ、ホントに家に帰ればよかったのに



意地悪な笑い

落ちた煙草

全部踏みつけて僕は教室に入った



(#゚;;-゚)「…………」

でぃさんはもう教室にいた

遅刻寸前で入ってくるような(僕は定刻10分前で入るのだが、)人じゃないからな……

(,,^Д^)「おはよう」

(#゚;;-゚)「あ、おはよう……」
.


31 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 18:59:05

今日の僕は調子に乗っている

本当はドキドキしたけど勇気を出して声を掛けてみた

チキンな僕が良くやった

ま、この力があって自信がついただけだけどね。

でぃさんは優しいし、絶対に挨拶したら返してくれるって信じてたし──

そう、全部でぃさんのおかげだ

僕自身には何も力が無い。

あの力があるから、嫌われないだろう……とか、なんとか言ったって……

でぃさんがあんなにもいい人だったからできたわけで……

ま、どうでもいいか

だんだんでぃさんに近づけるんだったら……なんでもいいよ……

授業が始まる



宿題やってなかった
.


32 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 18:59:50

そんなこんなで、学校は終わった。

宿題についても、うまくやったし

あの「貸せ貸せ厨」も……借りる気を奪ってやったし……



なんていい気味なんだ

と、嘘をついた

いい気味でも何でもない

もともと学校があること自体面白くないわけで……

でぃさんとも積極的に話すことはなかった

まあ、それは僕の押しが弱いからで……

急激に接近しなくてもいいだろう?

力を手に入れても、僕はヘタレだ。

僕は帰り道をそそくさと歩いた



……あいつは……大丈夫か?

僕の眼に映ったのは今朝のDQN。

何の心配しているかって?

記憶を完全に奪えたかどうかだよ

誰がDQNの心配なんかしてやるか
.


33 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 19:00:32

(,,^Д^)「なあ、今朝は大丈夫だったかい?」

DQN「あ、……ああ……あれぐらい……にしてもなんだったんだろうな……」

よしよし、上出来だ

(,,^Д^)「まあ、元気そうで何よりだ。じゃあね」

DQNからは完全に殴られた事実の記憶が消えていた

じゃあ、この力のルールはどうなっているんだ?

確か持続的に奪い続ける場合は……意識を対象から放せば消えるんだよな……

じゃあ、記憶は「持続的に奪うもの」と言うよりかは「永久に奪えるもの」というわけか……



僕は実験を帰り道で実験をいくらかやった

『歩く力を奪え……永久に!』

効かないだろうことは分かっていた。もし、効いていたら…………ま、どうでもいいか

そこらの人間にいろいろ術を掛けてやった

『目的地までの道の記憶を奪え』

この命令は効いた。しかし、迷った素振りは数分後に消えた。
.


34 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 19:01:10

その実験で分かったこと。

本来ある力(歩く力など)を永久に奪うことは出来ない

そもそも、奪うのは「意思・意識・感情・感覚」だ

だから、そういう系統のものを永久に無くさせることはできない

注意力なんかもそうだ。本来あるような意識

つまり本能を奪い続けるには、対象にずっと集中してなければならない。

ただし、記憶やその類は、完全に消し去ることが出来る。

習慣や、アイデンティティ、抱負に基づくような、長期記憶でない限り。

つまり、DQNを殴ったことのように、突然起きた出来事なんかは忘れさせることができるわけだ。



僕は帰り道、そんな実験をしていた。

なるべく人通りの少ないところを狙って、やったから怪しまれはしなかったとは思うが

見られていたら変態に思われたかもしれない。

同じ道を行ったり来たり

そうやって得た知識を、家に帰ってからメモ帳に書き込んだ。

誰もいない家に帰ってから、ね。
.


35 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 19:01:44



僕は外を見ていた

帰ってきた頃にはもう赤かった

すっかり暗くなった外を

ネオンサインが夜の闇に艶を出している

外は暗く、家の中は明るい

窓に、自分の顔が写る

(,,^Д^)

ああ、いつもの僕の顔だ

笑っているよ

何に対して笑ってんだろうね

愛想笑いさ

誰に対してって?

さあ? 知らないね。

憎たらしい笑顔だな、

恐い顔ができないんだよ

なんでかは知らないけど
.


36 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 19:02:27

大して喜びも無いんだ

嬉しくもないんだ。

あるのはこの力と

愛想笑いの顔だけ。

面倒は嫌だし

友達もいないし、欲しくないし

どうでもいいし

もう

分からないよ

分からなくてもいいよ

この力がある限り

僕は生き延びれるんだ

だから、

社会に媚びることもない



僕は夜の繁華街に繰り出した
.


37 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 19:03:02



さあ、

どこかな、

こんな夜にお外で過ぎるおイタをしている子供達は

お兄さんがね

捕まえて

ぼこぼこにしてやんよ

今までやらなかったことを

僕はやる

自分の望むままに

それが唯一

それだけ

確かに僕がするのは

それだけ

文学ではこんな考え方のこと

耽美主義って言うんだっけ?

ま、

それさえもどうでもいいよ

既にその範囲からも出ているのかも
.


38 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 19:03:38

だってさ、



「あ? 何だお前」



「いや、別に? 

    ぶつかっただけだけどね。文句があるならぶち殺すよ?」



耽美派ってのは美を追求するんでしょ?



「んだあぁとおぉぉ?!」



『力をこめようとする意識を奪え』



こんな奴らをさ、相手にして



「?1」



「どうしたの?

          殴らないの?

                     ぶち殺されちゃうよ? 三人とも

                                 それでもいいの?」



「?! …………ぐげええぇぇぇ」



殴ったってどこが美しいの?
.


39 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 19:04:06



財布も少し抜いておいた

僕の人相の記憶と一緒に

別に金が欲しかったわけじゃない

さあ、

僕のものだよ

どう使おうか?

そうだ、

コンビニの募金箱に入れよう

皆、

僕のこと偉いと思うかい?

まあ、その意見は人それぞれだろう

僕は、ただ単に思いついただけなのさ

僕に正義感は無いよ

難民を救おう?

知るか、知ったこっちゃ無いね
.


40 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 19:04:49

こんなふうに、僕は自分が神様になった気でいるんだ

僕のやっていることが、正しいと思うかい?

正しくないだろう、なんて言わないよ

だってそれを決めるのは僕を見てる、あんたたちだもんね

ヒーローって言われている人達って、こんな感じかもしれないよ?

他人を、ヒーローって決めるのは

他人の価値を決めるのは

そう

あんたたちだ



僕は誰もいない空間に向かって指を差してみた

いい気味だ

僕は下品な笑い顔に湛えながら


.


41 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 19:05:25

電子音

暖かい……いや、生ぬるい空気が押し寄せてくる

コンビニ

電子音

外の冷たい空気が押し寄せる

募金箱に突っ込まれた財布

大きく口を開けた店員

目に映っているのは僕の後ろ姿だろう



大して面白くないや

損した気分だね



と、思っていたのだが、そうでもないようだ

思いがけない人物に出会った

正確には見かけた、だけどね
.


42 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 19:06:05

でぃさん……

(#゚;;-゚)

どうしてこんなところに?

あれが私服だろうか

ま、普通の服だ。僕の好きな感じ

あんな下品なミニスカートとかではない



でぃさんは、いつの間にか僕の視界から消えていた

どうしてこんなところに?

気にはなる……が

騒音

ネオン

人いきれ

こんな空間で、でぃさんを探すには、距離が遠すぎた

諦めて、家に帰ろう
.


43 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 19:06:40

明日、学校でそのことを訊こうかな

やめとこうかな

どうしようかな



僕は

とんでもないことに気がついた

あはははははははははは

何考えてんだろ

もう、

いやだな

僕は

ああ

アホだ

いい加減にしてくれ

この力を使えば



でぃさんをどうにでもできるじゃないか



きやー! やめてー!

このけだものー!

自分に向かってそう呟く

もう、本当に死のうかな



──────────────
   上の下   憎悪   終
──────────────


[ 2000/03/06 19:39 ] 中篇まとめ | TB(-) | CM(0)

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