ブーンミコ酢 ブーン系過去作まとめ

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( ^ω^)この夏、僕は恋をする「ようです」 4

24 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:15:24
 
 
4
 
どうかしてるんじゃないかと自分でも思う。
生徒が教師に惚れるだなんて、テレビや漫画の中の話だと思っていたのだから。
でも僕は今、こうして胸の高鳴りが先生の所為だという事が十分に理解できている。

『ワタシも誰かとワケアリになりたーい』

( ゚ω゚)「ぶふぁ!」

突然耳に届いたその歌は、とんでもないことを口走っていた。
先生と二人きりの部活を終え、どうにか謝りとおして帰ってきたCDウォークマンには
二つ目のディスクがセットされている。

(;^ω^)「ワケアリ…ゴクリ」

果たして僕だって男の子だ、あんなことやこんなことを考えるのはいたって普通だろう。
ただ、それがもしも先生だと考えると。

( ^ω^)「…ふひっ…」

奇妙な含み笑いをしながら、僕は急いで帰宅した。


25 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:16:03
 
 
『女性に 聞きたいことがある』

ξ゚⊿゚)ξ「…好きな人が、できた?」

( ^ω^)「おっ!そうなんだお」

夕方六時。僕の部屋では相変わらウーハーが叫び散らしていた。
そんな僕の部屋に、女の子が居る。
彼女はツンデレといって、僕の幼馴染だ。

ξ゚⊿゚)ξ「誰よ」

『でもそれは言わない』

( ^ω^)「秘密だお」

ξ゚⊿゚)ξ「何よ、イジワルね」

( ^ω^)「おっおっ。お相子だお」


26 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:16:48
ツンにも好きな人が居るらしいのだが、一度たりとも僕に相手の名前を言うことは無かった。
だから僕も先生の名前は出さない。

( ^ω^)「で、ツンにアドバイスを頂こうと思って呼んだんだお」

アドバイスねー、と一人呟くツン。
僕はまだかまだかと言葉を待った。

ξ゚⊿゚)ξ「どんなタイプなの?」

はて、どんなタイプとは何だろう。

ξ゚⊿゚)ξ「どんな感じの子なのって聞いてるの」

ああ、そういうことか。

( ^ω^)「んー…綺麗で、静かで、時々暴力があったりなかったり…」

ポンポンと頭の中を飛び回る先生のイメージを口に出す。


27 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:17:29
( ^ω^)「…後、微笑みが凄く綺麗なんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「…微笑み?」

( ^ω^)「微笑み」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚ー゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「私?」

( ^ω^)「下らない事言ってんじゃねーおバカ」
 
<オイ、ダレガバカダッテ?
 
<キ、キキマチガイデスオォォオイタタタタ!!
 
ξ゚⊿゚)ξ「ふーん…私じゃないんだ」

(メ#)ω^)「違いますお」


28 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:18:10
ふと、少しツンが寂しそうな顔をしたのを僕は見逃さなかった。

(メ#)ω^)(…?何だお?)

ξ゚⊿゚)ξ「まっ、いいわ。アドバイスしてあげるわよ」

(メ#)ω^)「おっ!本当かお?」

ξ゚⊿゚)ξ「私にかかれば女の一人や二人、余裕の夜明けの剣よ!」
 
※夜明けの剣…マイクル・ムアコックの小説『ルーンの杖秘録』に登場する魔剣。
  暁の剣と訳されることもある。
 
(メ#)ω^)「何か分けの分からん説明出てるけど気にしないお。で、どうすればいいんだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね…あんた、明日その人と会うの?」

(メ#)ω^)「おっ」

ξ゚⊿゚)ξ「そう…じゃぁ―」


29 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:18:48
 
 
明くる日。今日も強制部活へと駆り出された僕は、やはり美術室にいた。
この日もまた、休部の日だ。やはり部屋には僕だけとなった。
室内にはまだ先生は来ておらず、少し安堵の溜息が漏れたのは何故だろう。

(;^ω^)(…本当に、ツンの言うことを信じていいんだろうかお…)

結局、昨日はツンより三つのアドバイスを授かり、本日を以ってしてソレを実行しようとしている。
だが、頭の悪い僕でも、ツンの言っていたことにはどこか首を傾げてしまうのだった。
果たして本当にうまくいくのだろうか。と、悩む僕の耳に、廊下から歩く音が聞こえてきた。
カツカツと少し速い足取りで、この部屋を目指してきているのが分かる。
先生だ。僕は直感した。

(;^ω^)(えーい、こうなりゃツンを信じるしかないお!)

ガラッ、と戸が開かれる。

川 ゚ -゚)「来ているか、内t」


30 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:19:32
( ^ω^)「ヘイベイベ☆トゥデイもベリーキュートだぜマイエンジェエエエエッルァ!!(若本ボイス)」

先生の目には僕はどのように映っているんだろう。
恐らくは、エルヴィス顔負けのモミアゲに、フレディ・マーキュリーばりのピチピチ白タイツを纏った
変態がいたことだろう。

ξ゚⊿゚)ξ『一つ目。やっぱりインパクトがある男に女は堕ちるものよ!』

そう言われ渡されたのがこのモミアゲカツラとピチピチ白タイツである。
何故コレを持っているのかは不明だが、着た僕も僕だ。

( ^ω^)「どうだぁい、今日のミーは!一味も二味もちいいいがうだろぅぁ?(セルボイス)」

ξ゚⊿゚)ξ『二つ目はナウなトーキングよね、やっぱ』

手渡された台本を昨夜一通り暗記した僕は、純粋にツンを信用したのだ。
一体どこがナウでヤングなのかさっぱり僕にも分からない。

( ^ω^)「ん~マダーム、お手にキスをば。ンチュ~っんま!(アナゴボイス)」

シャラリと膝をつき、硬直する先生の手を取りすかさずキスをした。


31 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:20:28
ξ゚⊿゚)ξ『最後に積極性!男らしさが女を虜(笑)」

流石にいきなり抱きついては変態呼ばわりされるだろう。
そう考えた僕は紳士(笑)な態度をとって見せたのだった。

( ^ω^)(…やった、僕は全部出し切ったお…見たかおツン、僕は…やり遂げ…)

( ゚ω゚)「―ハッ!」

ふと、握る先生の手が震えているのに気づいた。
不思議に思い顔を上げれば、そこには身に黒紫のオーラを纏う一匹の鬼の姿。

(;゚ω゚)「殺意の…波動だと…?」

川  - )「覚悟はできてるんだろうな、内藤君?」

まずい、何故だか先生の怒りが頂点を示している。
僕は立ち上がると、急いでその場を離れようとした。


32 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:21:08
川  - )「我が殺意の拳をとくと見よ―」

しかし時既に遅し。
片膝を上げ、残像を残しながら先生は僕へと触れた。

(;゚ω゚)「ば、馬鹿な…馬鹿なああああ!!」

川  - )「―瞬獄殺」

途端、世界が闇へと落ちる。
続いて体に襲い掛かる幾多もの打撃。
遠くなる意識の中、僕は「作者何暴走してんだお…」と思うのだった。

川 ゚ -゚)「天!!」

川 ゚ -゚)「…で、いきなり何してるんだこの変態」

グリグリと僕の頭を踏みながら先生はそう言った。


33 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:21:56
(;^ω^)「いやぁ、若気の至りというやつですお、ははは」

川 ゚ -゚)「それで許されるとでも思っているのか?」

『ヤバイ さらにやばい バリヤバ』
思い浮かんだ曲は、まさしく今の状況にピッタリだなぁと僕は思った。
 
いや、そもそも分かってはいたんだ。ツンの作戦が信用できないことくらい。
しかし折角呼び出してまで聞いたのだから、実行しないというのもツンに悪い。

(;^ω^)(で、こんなことになってるんですけどね!)

けど状況は最悪。
未だ僕の頭に足を乗っける先生からは痛いほど怒りを感じる。

川 ゚ -゚)「で、こういう時はなんて言うんだ、内藤?」

(;^ω^)「す、すみませんでした…もう二度としません…」

そこでようやっと頭にかかる重圧は無くなった。


34 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:22:30
(;^ω^)「いたた…何もここまでしなくても…」

川 ゚ -゚)「何か言ったか?」

(;^ω^)「い、いえ!滅相も御座いません!」

川 ゚ -゚)「ならさっさと課題に取り組め。夜まで残らせるぞ」

(;^ω^)「サー、イエッサー!」

しかし、ここまで怒らせたのは僕が初めてなのだろうな、と。
顔を俯ける僕の目の前で仁王立ちする先生をチラチラ見ながらそう思った。
しかしこれは俯け過ぎじゃないだろうか。後五センチという距離に紙があるくらいだ。
だがまぁ、それほど今は先生と顔をあわせにくいということだ。

(;^ω^)(なんつー馬鹿なことしたんだお、僕)

きっと、ツンはこうなることを知っていたのではないだろうか。
そうして僕が彼女に報告すれば、きっと彼女はこう言うだろう。


35 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:23:08
 
 
ξ゚⊿゚)ξ「えwwww本当にやったとかwwwwww馬鹿じゃないのwwwww」
 
 
 
 
 
( ^ω^)
 
やはりだ。

ξ゚⊿゚)ξ「ふ、普通に考えればwwwwwやらないでしょwwwwww」

(#^ω^)「き、貴様!僕で遊びやがったおね!」

結局、僕の予想は外れなかった。
彼女は昨日と同じく、夕日の差し込む僕の部屋で大きな笑い声を響かせた。


36 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:23:54
(#^ω^)「あー、気分悪いお。冷房うざったいからきるお」

そう言って僕はエアコンのリモコンを手に取り、電源を切った。
ファン、と虚しい音を立てて機能は停止し、部屋には間もなく冷気が無くなった。

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、何その微妙な嫌がらせ。っていうか自分も被害被るじゃん」

言われてみればそうだった。
既に額にはうっすらと汗が浮いて、やはり夏は苦手な時期だなと思う。

(;^ω^)「ふ、ふん!僕は体内に冷却機関を備えてるから屁でもねーお」

ξ;゚⊿゚)ξ「何だそりゃ」

ふと、そこで会話が止まる。何だか無気力になるのだ。
人というのは気温の変化でこうまでなってしまうのだから、自然とは脅威だな。
なんてくだらない事を考えながらも、僕は窓から見える夕日を眺めながらこう呟いた。

(;^ω^)「…夏だおねー…」

微かに聞こえる蝉の鳴き声。
珍しく僕の部屋には音楽が流れてはいなかった。
とにかく無気力なのだ。

ξ;゚⊿゚)ξ「そうねー…」

ミンミン。


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[ 2008/09/05 00:51 ] 夏祭りまとめ | TB(-) | CM(0)

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