ブーンミコ酢 ブーン系過去作まとめ

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ヒーロー演じる 最終話

122:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:36 JuzN/z7M0

ブーンが去って、数分後のことだった。

ξ゚⊿゚)ξ「まったく、ひどい渋滞だったわね。
      随分時間が掛かっちゃったわ」

('A`)「ホントですね……
    もうブーンはいないんじゃないですか?」

ようやく空港に辿り着いた二人が、ロビーに立っていた。

ξ゚⊿゚)ξ「どうしてそんなに早く着けるのよ?」

(;'A`)「まぁ、色々と多才な奴ですからね。
    その気になれば凄い奴ですよあいつは」

訝しげな表情のツン。
首を傾げ、ふと視線を向けた先。

ξ゚⊿゚)ξ「あれ?」

ある人が目に留まった。


123:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:36 JuzN/z7M0

「……ふむふむ、よぉし。
閃いたぞ! これで――うん」

ξ゚⊿゚)ξ「こんなところで何しているんですか?」
  _
(;゚∀゚)「な、ツンじゃねぇか!」

ロビーの椅子で呟いていた男は、ツンに焦りの表情を見せる。

('A`)「? 誰ですか、ツンさん」

ξ゚⊿゚)ξ「脚本家のジョルジュさんよ」

ξ゚⊿゚)ξ「それより、どうしてジョルジュさんがこんなところに」
  _
( ゚∀゚)「あぁ、ネタ探しってやつかな。
     実はな、俺はここ数日ブーンの行動を監視していたんだ」
  _
( ゚∀゚)「あいつは気づいていないだろうが、ヒーローのモデルはあいつなんだ」

124:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:37 JuzN/z7M0

  _
( ゚∀゚)「俺の地元には……なんつうかな、ガキ大将がいたわけだ。
     強かったし、図体もでかかった。
     そしてなにより、優しかったんだ」
  _
( ゚∀゚)「ショボンが俺にブーンの話をしてくれたとき、俺の頭の中ではかつてのガキ大将のイメージが重なったんだ。
     もっとも、ショボンにもそんな感じの人間を呼んでくれって言ってあったから、ショボンもそのイメージを持っていたんだろうな。
     まぁ実際会ってみたときには驚いたが。妙に頼りなげというか何と言うか」

(;'A`)(俺がブーンを勧めてなかったらどうなってたんだろ)

ξ゚⊿゚)ξ「……それでもブーンが主人公になったわけですか」
  _
( ゚∀゚)「あぁ、こっちとしても切羽詰ってたがな。
     もうこうなっちゃおしまいだが。
     あいつらしい最後を、最終回を見せられると思うぜ」

125:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:37 JuzN/z7M0

ξ゚⊿゚)ξ「……きっと私が主役をやる企画が通っていたら、そうはならなかったでしょう」

ξ゚ー゚)ξ「よかったですね。書きたい脚本が書けて」
  _
( ゚∀゚)「ありがとよ。
     まぁどうせそんとき俺は書きたがらなかっただろうが」


  _
( ゚∀゚)o彡゜「お前にはおっぱいが足りないからな」


('A`)(……ハゲド)

ξ#゚⊿゚)ξ「――#」

その日、空港で二度ほど騒ぎが起こった。




数日後、ブーンの出演していた番組が最終回を迎えた。

126:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:38 JuzN/z7M0

/ ,' 3「もう終わりじゃ。この館は炎に包まれる。
    ワシなどもうこの世から消える。それでy」

(;;゜ω゜)「よくないお!
      死んでいい人間なんているわけないお」

( ゜ω゜)「博士は確かに大勢の人を苦しめてきたお。
      それを許せない人間もきっといるお」

( ;ω;)「でも博士には理由があったお。
      もともとは人を助けるために行っていたことだお。
      悪に手を染めてしまったけど、それは連中があんなことをするから……」

( ;ω;)「とにかくこのまま死んでしまってはいけないお!
      連中に苦しめられて死んだ子供たちがそんなことを認めるわけが無いお」

127:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:38 JuzN/z7M0

/ ,' 3「ならば、わしはどうすればいい?
    あれほど人々を苦しめて、悠々と生きるわけには」

( ;ω;)「償うんだお。
      世界中に蔓延した悪の仲間を捕まえることで。
      それに博士の研究を利用すれば、当初の目的どおり人々を救えるはずだお」

( ^ω^)「博士は二度と悪には屈しないお。
      僕が保証するお」

/ ,' 3「!! ありがとう、少年。
    私を悪の道から救い出してくれて……」

( ^ω^)「それがヒーローだお。
      さぁ、早く逃げるお」

燃え盛る館から、ヒーローは博士を連れて飛び出す。
直後、悪の根城は業火に焼き尽くされた。

戦いは終わったのだ。

128:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:39 JuzN/z7M0

組織との契約でヒーローの力を失うブーン。
だが、その顔は穏やかであった。
青空の下、大きく手を広げて走る元ヒーロー。
そうして、物語は終わったのであった。



( ;ω;)「うぅぅ、感動的だお」

ξ;⊿;)ξ「そうね……
      ホントはどうして私の家に来て見るのか問いただしたいところだけど」

( ;ω;)「しかたないお。
     うちのテレビ壊れちゃったんだお。
     最終回くらいちゃんと見届けたかったんだお」

( ^ω^)「ホントは昨日の晩から泊まりに来てもよかったのかお?」

ξ#゚⊿゚)ξ「追い出すわよ」

(*^ω^)「おっおっお、やっぱり無理やりにでも押しかけてアーとかピーとか」

129:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:39 JuzN/z7M0

その後、本当にツンの家を追い出されてしまったブーン。

トボトボと歩いているとあの公園に着いた。

ショボンと出会った。
ギコと出会った。
ドクオと再開した。
ジョルジュと話した。
様々な思い出が詰まったあの公園。

( ^ω^)(ひょっとすると今回もまた誰かがいるかもだお)

意気揚々と公園に飛び込んでいったブーン。


いたのは一人だけだった。

(*゚ー゚)「……ぁ、どうも」

しぃはブーンを見つけると会釈する

130:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:39 JuzN/z7M0

(;^ω^)「しぃさんですかお……予想外でしたお」

( ^ω^)「というかどうしてここにいるんですかお?
      モナーさんのとこにいるはずじゃないんですかお?」

(*゚ー゚)「いえ。
     父には無理を言ってこっちに一人暮らしすることにしました。
     これからは、以前から使っていたあの家で暮らします」

( ^ω^)「おっお、よかったですお。
      多分ギコの奴も大喜びですお。
      そういや今頃あいつはどこに」

(,,゚Д゚)「おう、俺のこと呼んだか?
     ヒーローさんよぉ」

131:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:40 JuzN/z7M0

( ^ω^)「お、噂をすれば何とやらだお」

(*゚ー゚)「ギコ君!! やっと来たね」

(,,゚Д゚)「遅れてすまないな、しぃ」

ギコは笑いながら、しぃに近づいていく。
良く見るとその姿は妙に小奇麗で、整っていた。

( ^ω^)(……僕はお邪魔みたいだお)

寄り添う二人組みを見て、ブーンはふと思った。

(*゚ー゚)「それじゃ、私たちは行くところがあるんで」

(,,゚Д゚)「じゃぁな、ヒーロー」

( ^ω^)「おっおっお、ちょっと前までただのチンピラだったのに、変わったもんだお」

(,,゚Д゚)「ギコハハハ!! あんたのおかげだぜ。
    そういや俺今度スイミングスクールの先生やることになったんだ。
    そのあとは忍者屋敷に勤めるつもりだぜ」

(;^ω^)(やめること前提かお……)

( ^ω^)「とにかく、バイバイだお~」

132:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:41 JuzN/z7M0

立ち去る二人を見送った後、ブーンはベンチに腰掛けた。

( ^ω^)(いい天気だお。
      空も飛べそうだお。ヒーローのマントでもつけて)

暖かい日差しがブーンを包み込む。

それは、ゆっくりとブーンの意識を遠ざけていった。



「……お、いたな」
「ぐっすり眠ってますね~」

誰かの話し声がする。
足音が近づく。
耳から入ってきたそれらの情報が、次第にブーンの重い瞼を上げさせた。

( ^ω^)「? 誰だお」

133:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:41 JuzN/z7M0

(´・ω・`)「起きたか、ブーン君。
       久しぶりだな」
  _
( ゚∀゚)「全く、すっかり一般人になっちまった感じだな」

二人の男がブーンに語りかけてきた。

( ^ω^)「ショボンさん、ジョルジュさん!
      いったいこんなところで何してるんだお?」

(´・ω・`)「あぁ、少し話したいことがあるんだ。
      スタジオに来てくれないか?」
  _
( ゚∀゚)「ついでに昼飯もおごってやるよ。
     もう正午を周ったからな」

ブーンはハッとして時計を確認した。
確かにもう午後と呼べる時間帯。
自分がどれほど熟睡していたかが思い知らされた。

134:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:41 JuzN/z7M0

(;^ω^)「続編ですかお!?」

スタジオ内――ブーンの驚きの声が上がる。

(´・ω・`)「あぁ、そうだ。
      最終回が思いのほか数字を取ってな。
      視聴者からの要望が、上の人たちを動かしたんだ」
  _
( ゚∀゚)「俺らもいろいろ考えたけどよ、やっぱりヒーロー役はお前だろうって思ってな」

ノパ⊿゚)「その代わり今度の撮影はもっとハードにやるぞ!!
     爆発させまくって炎上させまくって、建物破壊しまくってでっかい怪物をドカーンと」

(#・∀・)「そんなこと考えてる暇があったらもっとCGの勉強しろ!!
      全部本物がどれだけ危険だと思ってるんだ」

ノパ⊿゚)「いいじゃねぇか、モララー監督!
     CGじゃ迫力が違うんだよ迫力が」

( ・∀・)「爆発させなきゃいいだろうに。
      前の撮影で何人のスタントマンを犠牲に」

(#´・ω・`)「話に入ってくるんじゃねぇよ。ぶち殺すぞ」

~( ・∀・)ノパ⊿゚)「すんませんでした~」

135:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:42 JuzN/z7M0

(´・ω・`)「まぁそんなわけだ。
      君がヒーローを続けたいかどうか。
      出来れば明日辺りには答えをもらいたいところだ」
  _
( ゚∀゚)「無理することじゃねぇ。
     ひょっとしたらお前の将来が関わってるのかも知れないからな。
     じっくり考えときな」



やがて、ブーンはスタジオを後にした。

空はもう夕焼け色に染まっている。
もうじきその濃さは増して、辺りは闇へと染まるのだ。

( ´ω`)(う~ん、どうしたものかお)

ブーンは悩んでいた。
ひょっとしたら自分の一生が掛かっているのかもしれない。
そんな重圧がブーンの決断を遅らせた。

果たして自分はこの仕事をやりとおせるのか。
今まで数々のアルバイトを飽和感ゆえに切り捨てていた自分がやっていける職業なのか。


トボトボとした足取りは、やはりあの公園へ向かっていた。

136:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:42 JuzN/z7M0

( ´ω`)(……ん?)

ブーンに駆け寄ってくる影が一人分。

('A`)「よぉ、ブーン」

ドクオだった。

('A`)「おいおい、どうしたよ、そんなしょぼくれた顔しちゃって」

ブーンは自分の悩みを打ち明けた。
自分が俳優として生きていくべきなのかどうか。

それを話しきったとき、ドクオは少し考えてから、口を開けた。

137:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:42 JuzN/z7M0

('A`)「なぁ、俺らが最初に出会ったのって、コンビニアルバイトしていたときだよな」

不意に出てきた言葉に、ブーンは躊躇して、答えた。

( ^ω^)「そうだお。僕の最初のアルバイトだお。
      でもそれがどうしたお」

('A`)「あんとき、お前言ってたよな。
   早く職業に就いて、母親に楽させてやりたいって」

( ^ω^)「……!」

ブーンは思い出した。
母親に楽させてやりたい。
そして気づきもした。
その望みは決して昔のものではないことに。

( ^ω^)(そうだお。
      僕は就職したかったんだお。
      かーちゃんを喜ばせたかったんだお……)

ブーンは自分の思い出したことに頷いていた。

138:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:43 JuzN/z7M0

('A`)「……こんなこと俺が言うのも難だがな」

('A`)「お前は随分楽しそうにヒーローやってたと思うぜ?」

('A`)「だからよ……」

ドクオの言葉が、ブーンの耳から心へと染み渡っていく。



('∀`)「お前は俳優になるべきだと思うぞ」



ブーンは頷いた。

( ^ω^)「そうだおね。
      ありがとうだお、ドクオ」

( ^ω^)「僕は就職するお。
      俳優になって、ヒーローになって
      かーちゃんや、みんなを救うんだお」

139:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:45 JuzN/z7M0

ドクオと別れて一時間ほど。
空はすっかり星に満たされている。
都会の光が邪魔をして白んではいるが、それでも光は届いていた。

( ^ω^)(……)

いろんなことがあった。
それはブーンを確かに変えていた。

( ^ω^)(ずっと、ヒーローが何なのか探していたお)

悲しんでいる人を救うこと。
ブーンはヒーローのすることをそう結論付けていた。


だけど、今、もう一つのことにも気づいた。

救われたのは『誰か』だけではない。
『自分』も救われていたのだ。

( ^ω^)「……頑張るお!」

両手を広げて駆けていくブーン。

星の光は確かに、ブーンも照らしていた。





~~「( ^ω^)はヒーローを演じるようです」 おわり~~



141:◆XCUz.aHnWE
05/04(日) 17:55 JuzN/z7M0

( ^ω^)はヒーローを演じるようです

何とか書き切りました。
数日前にブーン小説と出会って、ただ「書きたいなぁ」と思って書き続けました。
書いてみて初めて、その難しさがわかったと思います。

この作品も、さっさと書いてしまった感じで、ちょっと残念です。
もう少しちゃんと、ゆっくり書いていけばよかったです。

キャラに大差なかったり、自分で張った伏線まとめて回収したり、ブーンの顔がいつの間にか変わってたり……

ホントに稚拙ですいませんでした。

自分はもっと他のブーン小説を読んでいこうと思ってます。

書くとしたら、今度は別の場所、恐らくはVIPになると思います。

パソコンが直ったので、今度書くときはパソコンで書きます。
携帯で書いた作品はこの作品だけになると思います。

書き上げられて本当に良かった。
嬉しいです。

最期に今までこの作品を見続けてくれた方々、本当にありがとうございました。

それでは、失礼します。

[ 2008/05/25 00:43 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

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