ブーンミコ酢 ブーン系過去作まとめ

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('A`)ぺロ…!!これは羅生門! のようです  

※原作 羅生門 読んだほうが面白いです。(リンク先 青空文庫)
また、原作羅生門を汚されたくない方等は閲覧注意です。


1 名前: ◆FEvaeH3GGA :2008/09/27(土) 20:52:27.39 ID:6pNEmyOg0

( ^ω^) ひょっほーwwwwwwwwwwwwwwwwwww

( ^ω^) 俺ですwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

( ^ω^) これから重厚な歴史文学来るから覚悟しろよwwwwwwww
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[ 2008/09/29 21:27 ] 短編まとめ | TB(-) | CM(0)

(*゚ー゚)しぃはゴニョゴニョっ娘のようです

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 22:46:48.50 ID:2SehEHZVO
(*゚ー゚)「さぁ、皆、お昼寝の時間ですよ~」

VIP保育園の一室。
「さくら組」と名付けられたその部屋で、
保育士であるしぃは元気にはしゃぎまわる幼稚園児達を寝かせつけるべく手を叩いた。

(*゚ー゚)「皆、お片付けをしましょうね~」

しぃが笑顔でさくら組の園児達に呼び掛けると、園児達から元気の良い返事が返ってくる。

(*゚ー゚)(皆良いコだな~。この分なら早く寝てくれそう)

お昼寝の時間は保育士にとって言わば休息のひと時である。

この調子ならばその時間が早く取れるだろうと思った矢先だった。

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/27(水) 22:49:04.16 ID:2SehEHZVO
(*゚ー゚)「あれ?モララー君とショボン君は?」

しぃは部屋の中を見回して、二人の園児の姿が見えないことに気付いた。

('、`*川「モララー君とショボン君はトイレだよー」

園児の一人、ペニサスちゃんがしぃに伝える。

(*゚ー゚)「あら、そう。じゃあ二人が戻って来たらお昼寝にしましょう」

二人とも言う事をよく聞いてくれるいい子だし、すぐに戻って来てくれると、しぃは思った。

そんなしぃを見つめる園児達は、ほんの一瞬視線を交わし合い、
無邪気な、しかしそれ故に不気味な笑みを浮かべた。

(*゚ー゚)しぃはゴニョゴニョっ娘のようです
[ 2008/09/28 22:23 ] 短編まとめ | TB(-) | CM(0)

ξ゚⊿゚)ξは明るい未来を描くようです

その1

その2

その3
[ 2008/09/25 22:30 ] 短編まとめ | TB(-) | CM(0)

ξ゚⊿゚)ξは明るい未来を描くようです 1

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/25(月) 04:06:37.78 ID:ueNj69pyO
大学入学式 前日


(;^ω^)「ああ、全然荷物の片付け終わらないお」


ξ゚⊿゚)ξ「もう、いっつもいっつもしっかり計画立てないからよ!」


私とブーンは同じ大学に入学することになった。
今私はブーンの新居への引越し手伝いをしている。


(;^ω^)「でもツンと同じマンションに住む事になって助かったお」

ξ゚⊿゚)ξ「本当よ!あんたも運がよかったわね、こんなに頼れる美人と一つ屋根の下なんだから」

( ^ω^)「ねーよw」

ξ゚⊿゚)ξ「ほら、口より手を動かす!」バキ

(#)ω^)「はい」


[ 2008/09/25 22:29 ] 短編まとめ | TB(-) | CM(0)

ξ゚⊿゚)ξは明るい未来を描くようです 2

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/25(月) 05:38:28.94 ID:ueNj69pyO
ブーンが風邪を引いてから一週間。
私は看病につきっきりだった


( ´ω`)「ゴホゴホ…」

ξ゚⊿゚)ξ「あんたが規則正しい生活送らないからよ!!」


( ´ω`)「病人には優しくしてくれお!」


ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ私バイトあるから夜にまたくるわ」

ガチャリ バタン

( ´ω`)「ゴホゴホ…」


ピロリロリ

( ´ω`)「……メールかお?」


[ 2008/09/25 22:28 ] 短編まとめ | TB(-) | CM(0)

ξ゚⊿゚)ξは明るい未来を描くようです 3

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/25(月) 06:24:23.44 ID:ueNj69pyO
翌日



( ^ω^)ζ(゚ー゚*ζアハハハハ



(´・ω・`)「なんかあの二人急に仲良くなってない?」


( ゚∀゚)「デレが看病しにいったらしいぜ」


(*゚ー゚)「あれ?ツンは?」

ξ゚⊿゚)ξ「………」


(´・ω・`)「元気ないねツン……」

(*´・ω・`)「もしかしてあの日かなあ?」ムフフ


ξ゚⊿゚)ξ「……ハァ」


[ 2008/09/25 22:27 ] 短編まとめ | TB(-) | CM(1)

( ・∀・)未練のようです (,,゚Д゚)ナクシモノのようです

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/24(日) 19:19:07.38 ID:MlON/WCQ0
その男は普通のしがない会社員だった。
ごく普通の家庭を持ち、ごく普通の家に住み、ごくごく普通の生活を送っていた。
ある日彼は仕事の帰り、道端にうつぶせになって倒れてる人を発見した。

( ・∀・)「どうなさいました。救急車を呼びましょうか」

( ∵)「……」

しかし、すでに手遅れであった。
よく見ると、血を吐いているし、足も変な方向に曲がっているのに気がついた。

[ 2008/09/12 20:50 ] 短編まとめ | TB(-) | CM(0)

まとめる短編予定

黒ネコさんのまとめていた短編(googleキャッシュより)

( ´ω`)ブーンは鬱のようです
川'A`川 3年鬱組ドク八先生のようです
('A`)は電車男のようです
( ^ω^)は今日も働くようです
('A`)の部屋にサムライが来たようです
( ^ω^)ブーンはイケメンのようです
( ・∀・)未練のようです
('、`*川 外れない予言のようです
( ^ω^)には定義があるようです
(´・ω・`)は頼み事をするようです
('A`) は本気を出すようです
( ^ω^)ブーンが正義に目覚めたようです
ξ゚⊿゚)ξは明るい未来を描くようです
ホ"゚⊿゚)レ惚れと(゚、゚#ハプ の相合傘のようです
(゚、゚*ハプ ハップーの見た青い空、のようです
今日の川 ゚ -゚)にゃんのようです
(´・ω・`) ショボンはアドバイザーなようです
('A`)残業カードバトルのようです
( ´・_ゝ・`)は変わったヒーローのようです
(‡`Д´)Ψ悪魔がやってきたようです
( ´∀`)三人のある日の風景のようです
(*゚ー゚)(,,゚Д゚)なかよしねこは夢を見るようです
( ><)ビロードは会いに行くようです
( ^ω^)と1が野球部に入るようです



12月2日 New.C都市伝説合作 現在参加者募集中
11月27日 New.S ( ^ω^)は騎手のようです
11月27日 New.T (´・ω・`)親父は黙って背中で語るようです
11月27日 New.T ('A`)ドクオは援助交際するようです
11月25日 New.T(^p^) あうあうあーのようです
11月25日 New.T(*‘ω‘ *) 猫と恩返しのようです
11月24日 New.Sある人たちの、ある物語のようです(■∀■―)
11月24日 New.R('A`)と歯車の都のようです
9月17日 New.T(´・ω・`)ありえない面接のようです
9月7日 New.T('A`)はポストの中にいるようです
9月3日 New.T( ^ω^)ブーンはドクオの結婚式を盛り上げたいようです

Googleキャッシュよりそのままコピペ。現行意外はまとめたいと思っています。
[ 2008/09/12 20:24 ] 予定 | TB(-) | CM(0)

( ^ω^)先生の文化祭のようです

2 : ◆06NY4sFIG.:2008/09/08(月) 23:09:42
8月23日日曜日
その知らせはかなり唐突なものだった。

ζ(゚ー゚*ζ「先生!」

( ^ω^)「お?なんだおデレさん」

ζ(゚ー゚*ζ「これ見てください」

( ^ω^)「《8月30日VIP高等学校文化祭》…これは文化祭の募集要項だお」

ζ(゚ー゚*ζ「それのここです!ここ!」

3 : ◆06NY4sFIG.:2008/09/08(月) 23:11:20
( ^ω^)「先生方の出演者募集…いまさらすぎるお。しかも、もう締め切り終わってるお」

ζ(゚ー゚*ζ「心配いりません!既に出しときましたから!」

(;^ω^)「…へ?いまなんと?」

ζ(゚ー゚*ζ「だからすでに登録してます。ほら、プログラムの草案ですよ」

( ^ω^)「…」
(^ω^)「…」

ζ(゚ー゚*ζ「こっち見ないでください」

4 : ◆06NY4sFIG.:2008/09/08(月) 23:12:56
(;^ω^)「いやでもね、僕はサインした覚えが…」

ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫です!私の彼、生徒会長ですからw」

( ^ω^)「ちょwwwそれ職権濫用www」

ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫ですよ」

( ^ω^)「いやでもね…」

ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫です!ね!ね!よし決定です」

5 : ◆06NY4sFIG.:2008/09/08(月) 23:14:19
( ^ω^)「行っちゃたお…。別に止めにできるんだけどな、一応先生だしおね。
      でもここで引き下がるのは教師の名が廃るだお。ここは一つデレちゃんの顔を立てるつもりで頑張るおw」







( ^ω^)先生の文化祭のようです
8 :張り忘れです…orz>>5と>>6の間に ◆06NY4sFIG.:2008/09/08(月) 23:19:59
このお話の登場人物

( ^ω^)…VIP高校の音楽教師。もとはピアノ専攻で音大に入ったが、高校の部活でチェロもやっていて大学の授業とは別でチェロを習い、そこそこうまく弾ける。

ξ゚⊿゚)ξ…ブーンの幼なじみで、現在同棲・婚約中。

(*゚ー゚) …ブーンの先輩でVIP高校の数学教師。在学中チェロを弾いていた。

( ・∀・)…VIP高校の校長。ブーン達が在学中は数学の教師で管弦楽部の顧問だった。

その他…生徒
[ 2008/09/11 19:09 ] 夏祭りまとめ | TB(-) | CM(0)

最終日 トリップ晒し

203 : ◆mrAZVn/486:2008/08/31(日) 06:16:42
それじゃ、僕からいいですかね

◆xjCZpXtL0U です。死合うの者です
( ^ω^)この夏、僕は恋をする「ようです」 を書かせていただきました

初の合作、よい経験を出来て嬉しかったです


207 : ◆ZTwLFpk8Ao:2008/09/01(月) 00:34:54
スレ立てるほどじゃないね。じゃあ俺も。
◆kT8UNglHGgです。オナニーされたとかの人です。
今回書いたのは
『( ^ω^)終末は雪となるもようです』です。
祭りの方向性に沿えずに申し訳ない。要素があればいいと思ってた。いやすまない。
ではまた。


208 : ◆QG4PJ7Y4ts:2008/09/01(月) 02:05:55
ここで決まりかな?
◆pGlVEGQMPEです。狼はアレの者です。
『lw´‐ _‐ノv陽炎の夜のようです』を書きました。
終了時間無視ってごめんなさい。ネタでめろんちゃんつかってごめんなさい。
長すぎてごめんなさい。
夜通し支援してくれた方には頭が上がりません、ありがとうございます。

機会があればまたこういうのやってみたいですね。
ありがとうございました。


209 : ◆tYDPzDQgtA:2008/09/01(月) 07:30:56
それでは俺も
◆418hTmpEgE(◆/NwXemodck)です。なんか春の日々とかなんとか言うの書いた奴です。

『从'ー'从『いつもどおり』のようです』を書きました。
捨て酉バレた奴です、どうもご迷惑お掛けしました。でもみんながあの酉を名前欄に入力してるのを考えたらお茶吹きました。

もう青春恋愛なんてこりごりだと思いつつ、楽しかったです。ありがとうございましたー。


210 : ◆nemc.9MzAM:2008/09/01(月) 09:42:22
捨て酉◆q0Qs1wQu8s
お兄ちゃんとか書いた人です。
「( ∵)不思議な恋のお話。のようです(#゚;;-゚)」を書かせていただきました。
いい経験になりました。


211 : ◆wVoxvyek5Q:2008/09/01(月) 13:11:48
夏祭り唯一の地雷。それまさしく私なり。
名無しでございます。代表作?なにそれおいしいの?
「( ^ω^)ブーンたちの運命はアイスに委ねられているようです」を書きました。
最初のプロットのまま書けばよかったなんて思いつつでもこんな厨2も面白いなぁなんて思っちゃったり。
いい経験になりました。読者の皆さんにthanks


212 : ◆WTcPt8rFq.:2008/09/01(月) 19:59:50
ごめんなさい。パソコン壊れたのは僕です。
直ってパソコン来たらここに投下してもおK?


[ 2008/09/05 00:59 ] 夏祭りまとめ | TB(-) | CM(0)

( ^ω^)この夏、僕は恋をする「ようです」 目次

1

2

3

4

5

6
[ 2008/09/05 00:54 ] 夏祭りまとめ | TB(-) | CM(0)

( ^ω^)この夏、僕は恋をする「ようです」 1

2 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 18:59:59
 
 
1
 
『気づいたら俺はなんとなく夏だった』
僕の好きな曲のワンフレーズに、こんな言葉がある。
その曲を演奏しているバンドはとても破壊的で、僕は好きだ。

(;^ω^)「『なんとなく夏』ってレベルじゃねーお」

それでもこの暑さはどうしようも無いんじゃないだろうか。
茹だる様な暑さ、身を焼く太陽。
時期は八月と夏真っ盛りで、僕はCDウォークマンを聴きながら一人呟いた。

(;^ω^)「さっさと学校に行くお…」

イヤフォンから耳へと届く音の塊は、『気づいたら夏だった!!』と叫んでいた。


[ 2008/09/05 00:53 ] 夏祭りまとめ | TB(-) | CM(0)

( ^ω^)この夏、僕は恋をする「ようです」 2

9 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:05:52
 
 
2
 
『夕暮れまでどのくらい?』
イヤフォンから耳にその歌が届いたとき、既に当たりは夕暮れに包まれていた。
ボンヤリと沈んでいく太陽を追うかのように、カラスが二羽、空を飛んでいる。

( ^ω^)「カラスの鳴き声は聞こえないけど、帰るおー」

『夕暮れはもう到来』
前に伸びる影を追うように、僕は帰路に着く。

( ^ω^)(…あー)

ふと、僕の横を自転車が通り過ぎた。
荷台には女の子が、運転を男の子がしていた。
ふん、と鼻を掠める風と、ほんの少し甘い香りが鼻腔をくすぐる。

( ^ω^)(……)

恋。僕はその単語が頭に浮かんだ。
前を行く自転車は既に豆粒ほどの大きさになっていたことから、自然と僕の足が止まっていることに気づく。


10 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:06:27
( ^ω^)「…はぁ」

羨ましい。彼らのような人種が。
 
恋は素晴らしいことだと思う。
例えばソレはチョコレートのような誘惑。とろけるように甘く、切ない。
例えばソレは画鋲を放り込まれた上靴。身の危険を回避するために捨ててしまう。
一喜一憂し、時には叫びたくなるような胸のくすぶり。
締め付けられるような、体がしびれるような。
好きな人を想うだけで顔が真っ赤になったり、恥ずかしくなったり。
 
そんなことがよく漫画では描かれ、僕は興味をそそられたものだ。

( ^ω^)「ちくしょー」

何だか居た堪れなくなり、近くに転がっていた小石を思い切り蹴り飛ばした。
僕は恋をしたことが無いのだ。


11 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:07:07
 
 
『真夜中は何食ってもうまい』
部屋のウーハーから流れる歌は、そう呟いた。

( ^ω^)「まったくもってその通りだお」

カップメンを啜り、独り言を呟いた。
少し自分が寂しい人間のように思えたが、気にしたら負け。
そそくさとカップメンを空けると、僕はいよいよ鉛筆を握り締めた。

( ^ω^)「決まらあああああん!」

しかし数秒という時間の間に僕は鉛筆をへし折った。
これで五本目である。
僕が何故このような奇行をしでかしているかといえば、部活が終わって帰ろうとしたときだ。


12 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:07:58
川 ゚ -゚)『おい、内藤』

( ^ω^)『何だお?』

川 ゚ -゚)『お前まだ明後日応募する課題終わってないだろ』

( ^ω^)『は?』

川 ゚ -゚)『市の美術コンクールのだ。テーマは自由。明日までにもってこい』

( ^ω^)「いや無理ですから!無理ですから!」

ああ、もう時間は一時を指しているというのに、未だ目の前の紙は白々しい。
本日六本目の被害を出したところで、僕は机の上に頭を置いた。

( ^ω^)「僕は絵が嫌い僕は絵が嫌い僕は絵が嫌い僕は絵が嫌い……」

ぶつぶつと呟く。
傍から見れば異常だと思うだろうが、どうだっていいことだ。
今はこの顔の下に広がる白の大地を染め上げることを考えねばならないのだ。


13 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:08:33
『君よりはイカれていない』

( ^ω^)「!」

ふと、我にかえる。
相変わらず僕の部屋は、ウーハーが怒鳴り散らす音で酷い有様だ。

『ここ焦燥都市24時』

( ^ω^)「こ…」

浮かした頭をコンポへと向ける。

( ^ω^)「これだお!」

『さすらっていた』

( ^ω^)「きたきたきたきたおー!!」

ばっと鉛筆を取る。
先ほど頭を掠めたイメージを殺さないよう、丁寧に、優しく現実へと、この紙へと引きずり出す。
そうして粗方下書きができて、僕はいよいよ筆を握り締めた。
まるで走り回るような絵の具。爆発したような荒い着色。
影だとか色だとか、僕は知ったことではない。
何故なら僕は絵が大の苦手だからだ。
何と一時間で完成したその絵に、最後に僕は題名を書いた。


14 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:09:14
 
 
川 ゚ -゚)「『焦燥都市24時』…」

明くる日の昼過ぎ、僕は先生に完成した絵を届けに来た。
相変わらず夏日が差込み、開かれた窓からは運動部の掛け声と蝉の鳴き声が届いた。

川 ゚ -゚)「なるほど、確かにこの筆遣いは焦っているようにも見える」

(;^ω^)「いや、馬鹿にしてんのかお」

今日は部活の日ではない。
従ってやはり、この美術室には僕と先生の姿しかないのだ。
少し口の角を上げて笑い顔を作る先生に、僕は少し頭にきた。
絵の苦手な僕だが、生まれて初めて良い感じに描けたと思っている。
そんな作品を、まるで馬鹿にされたようで悔しいのだ。

川 ゚ -゚)「だが―」

突然、先生は絵を持ったまま背を向けてしまった。
何だ、と不思議に思うも、次の仕草で僕は何ともいえない気持ちになるのだ。


15 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:10:01
川 ゚ ー゚)「いい絵だ」

ミンミン、蝉がなく。
振り返った先生の初めて見る微笑みで、何故か僕はほんの少しだけ、ドキリとした。

川 ゚ -゚)「どうした?」

(;^ω^)「え?あ、いや、こ、これでもう帰っていいのかお?」

静止していた僕に先生が近寄ると、不思議そうに僕を覗き込んだ。
慌てて離れると、焦ったように上ずった声でそう訊いた。

川 ゚ -゚)「ん、あー、いや駄目だな」

(;^ω^)「へ」

川 ゚ -゚)「お前ここのところサボってばかりだったろ、やってない奴全部片付けろ」

そうとだけ言って、先生はイスに腰掛ける。


16 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:10:34
(;^ω^)「あのー…」

川 ゚ -゚)「何だ?」

(;^ω^)「体調が悪いので帰りますお…」

川 ゚ -゚)「駄目だ」

( ;ω;)「鬼ー!嫌だお帰らせてくrごふぁ!」

川 ゚ -゚)「さぁ、まずは先週の―」


3へ
[ 2008/09/05 00:52 ] 夏祭りまとめ | TB(-) | CM(0)

( ^ω^)この夏、僕は恋をする「ようです」 3

17 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:11:08
 
 
3
 
カリカリ、サッ、ゴシゴシゴシ…カッカッ…カリカリ…ガリガリガリ…ガッ…ガッ…ガッ!

( ゚ω゚)「があああああああ!!」

ベキリ、と鉛筆をへし折る。
本日10本目である。

川 ゚ -゚)「煩い」

(;゚ω゚)「ごふぁ!」

頭に振り下ろされた鉄拳により、口からうめき声が漏れる。

川 ゚ -゚)「一体このやり取りを何度繰り返せばすむんだ」

ちなみに鉛筆を折るとこのやり取りが始まる。


18 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:11:45
( ;ω;)「先生ぇ…先生ぇは僕を殺す気かお…」

川 ゚ -゚)「そんなつもりは無いが、お前の山積みになった課題は後108はあるぞ」

( ;ω;)「あ…なんかおじいちゃんが見える…あはは可笑しいよね一昨年死んだのに」

ガクリと肩を下げて、ついでに折れた鉛筆も床に落とす。
カランカランと空しい音が響き、先生の拾えの合図で僕は泣く泣く拾った。
先ほどようやく先月までの課題を終えたというのに、まだ残っているという。
実際僕は月に一度は顔を出せば良いほうで、それだけ溜まっているというのも頷ける。

(;^ω^)「だからって後108はねーお」

もう馬鹿馬鹿しくなり、僕は口を尖らせた。
そうだ、音楽でも聴こう。気分の晴れないときこそ彼らの出番ではないだろうか。
いそいそと鞄からCDウォークマンを取り出すと、僕は電源を入れた。
イヤフォンを耳につけ、さぁ彼らとご対面。
と、いう時に。


19 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:12:29
川 ゚ -゚)「学校で、あまつさえ教師の前でそんな態度を取るとはいい度胸だな、ん?」

僕のCDウォークマンを持ち、静かな怒りを纏う先生が目の前にいた。

(;^ω^)「あ、いや、ほら。インスピレーションが沸かなくて。あはははは」

川 ゚ -゚)「言い訳はいい」

没収だ、と言いイヤフォンごと奪い取る。

( ;ω;)「か、堪忍!堪忍したってくだせぇお代官様!それだけは、それだけはいかんとです!」

しかし聞く耳持たず、といった素振りで先生は僕を睨むだけだった。

川 ゚ -゚)「いいからさっさと描け」

びっと指を僕に向けてそう言う。
何とも言えない無気力だが、もはや従うしかないだろう。
僕は紙にひたすら鉛筆を動かした。


20 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:13:00
 
 
「君、よ、りはーイカれてなーい」

( ^ω^)「え?」

人は集中すると周りが見えなかったり、声が聞こえなかったりする。
僕は結構集中していたはずなのだが、聞こえてきた声に馴染みのある
言葉が含まれていたから、顔を上げた。

川 ゚ -゚)「俺、五秒ーでーグラスをあーけた」

見上げた先に、耳にイヤフォンをつけて僕のCDウォークマンを使用している先生の姿があった。
椅子に座り、僕を見ながら、僕の大好きな歌を口ずさんでいたのだ。

川 ゚ -゚)「『EIGHT BEATER』…実は私も大好きでな」

イヤフォンを耳から外し、そう言った。

( ^ω^)「そうなのかお」


21 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:13:38
対する僕といえば、内心驚きに満ちていた。
何故かは分からない。ただ、少し。

( ^ω^)「似合わないおww」

そう思ったのだ。

川 ゚ -゚)「煩い、いいからさっさと描け」

僕の言葉に、少し頭にきたのか顔を顰めてそう言った。
しかしその顔は似合わなくて、どこか笑えてしまう。

川 ゚ -゚)「お、おい、笑うな。教師を馬鹿にしてはいかんぞ」

どうやら笑い声が漏れてしまっていたようで、とうとう先生は僕の前に立った。
しかしまだ若く、身長も全然無い先生が前に立たれても、威厳も糞も無いと思う。

( ^ω^)「いや、これは失敬。あまりにも先生のしかめっ面が可愛くて」

少し、自分の言った言葉にドキリとしてしまった。
こんなこと、よく馬鹿にするときに使う言葉なのに、何で今はこんなにドキドキするんだろう。


22 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:14:12
川 ゚ -゚)「……」

対する先生も、何故か無言だった。
妙な沈黙が流れる。
この空気の中、僕の心臓はラッパを吹くばかり。
ああ、早く先生、何か言ってください。何だか変な気分です。

川 ゚ -゚)「…冗談も程ほどにしろ」

ようやく口を開いたとき、そう言って僕の頭をこつんとグーで小突いた。

( ^ω^)「…冗談じゃねーおwww」

何故僕は、こんなことを口走っているんだろうか。
口は笑ってるけど、心の中は未だドキドキと叫んでいるのに。
一体、僕はどうしたんだろうか。

川 ゚ -゚)「もういいから、早く描け」

( ^ω^)「サーイエッサー」


23 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:14:51
妙な気分だ。
先生の微笑を見てからというもの、どこか僕はおかしい。
昨日までは普通に接していられたのに、胸が熱くなってくるのだ。

( ^ω^)(あ)

そこで僕はようやく気づくことになる。

( ^ω^)(なんてこったい…)

僕は先生に惚れてしまったのだ。


4へ
[ 2008/09/05 00:51 ] 夏祭りまとめ | TB(-) | CM(0)

( ^ω^)この夏、僕は恋をする「ようです」 4

24 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:15:24
 
 
4
 
どうかしてるんじゃないかと自分でも思う。
生徒が教師に惚れるだなんて、テレビや漫画の中の話だと思っていたのだから。
でも僕は今、こうして胸の高鳴りが先生の所為だという事が十分に理解できている。

『ワタシも誰かとワケアリになりたーい』

( ゚ω゚)「ぶふぁ!」

突然耳に届いたその歌は、とんでもないことを口走っていた。
先生と二人きりの部活を終え、どうにか謝りとおして帰ってきたCDウォークマンには
二つ目のディスクがセットされている。

(;^ω^)「ワケアリ…ゴクリ」

果たして僕だって男の子だ、あんなことやこんなことを考えるのはいたって普通だろう。
ただ、それがもしも先生だと考えると。

( ^ω^)「…ふひっ…」

奇妙な含み笑いをしながら、僕は急いで帰宅した。


25 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:16:03
 
 
『女性に 聞きたいことがある』

ξ゚⊿゚)ξ「…好きな人が、できた?」

( ^ω^)「おっ!そうなんだお」

夕方六時。僕の部屋では相変わらウーハーが叫び散らしていた。
そんな僕の部屋に、女の子が居る。
彼女はツンデレといって、僕の幼馴染だ。

ξ゚⊿゚)ξ「誰よ」

『でもそれは言わない』

( ^ω^)「秘密だお」

ξ゚⊿゚)ξ「何よ、イジワルね」

( ^ω^)「おっおっ。お相子だお」


26 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:16:48
ツンにも好きな人が居るらしいのだが、一度たりとも僕に相手の名前を言うことは無かった。
だから僕も先生の名前は出さない。

( ^ω^)「で、ツンにアドバイスを頂こうと思って呼んだんだお」

アドバイスねー、と一人呟くツン。
僕はまだかまだかと言葉を待った。

ξ゚⊿゚)ξ「どんなタイプなの?」

はて、どんなタイプとは何だろう。

ξ゚⊿゚)ξ「どんな感じの子なのって聞いてるの」

ああ、そういうことか。

( ^ω^)「んー…綺麗で、静かで、時々暴力があったりなかったり…」

ポンポンと頭の中を飛び回る先生のイメージを口に出す。


27 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:17:29
( ^ω^)「…後、微笑みが凄く綺麗なんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「…微笑み?」

( ^ω^)「微笑み」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚ー゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「私?」

( ^ω^)「下らない事言ってんじゃねーおバカ」
 
<オイ、ダレガバカダッテ?
 
<キ、キキマチガイデスオォォオイタタタタ!!
 
ξ゚⊿゚)ξ「ふーん…私じゃないんだ」

(メ#)ω^)「違いますお」


28 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:18:10
ふと、少しツンが寂しそうな顔をしたのを僕は見逃さなかった。

(メ#)ω^)(…?何だお?)

ξ゚⊿゚)ξ「まっ、いいわ。アドバイスしてあげるわよ」

(メ#)ω^)「おっ!本当かお?」

ξ゚⊿゚)ξ「私にかかれば女の一人や二人、余裕の夜明けの剣よ!」
 
※夜明けの剣…マイクル・ムアコックの小説『ルーンの杖秘録』に登場する魔剣。
  暁の剣と訳されることもある。
 
(メ#)ω^)「何か分けの分からん説明出てるけど気にしないお。で、どうすればいいんだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね…あんた、明日その人と会うの?」

(メ#)ω^)「おっ」

ξ゚⊿゚)ξ「そう…じゃぁ―」


29 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:18:48
 
 
明くる日。今日も強制部活へと駆り出された僕は、やはり美術室にいた。
この日もまた、休部の日だ。やはり部屋には僕だけとなった。
室内にはまだ先生は来ておらず、少し安堵の溜息が漏れたのは何故だろう。

(;^ω^)(…本当に、ツンの言うことを信じていいんだろうかお…)

結局、昨日はツンより三つのアドバイスを授かり、本日を以ってしてソレを実行しようとしている。
だが、頭の悪い僕でも、ツンの言っていたことにはどこか首を傾げてしまうのだった。
果たして本当にうまくいくのだろうか。と、悩む僕の耳に、廊下から歩く音が聞こえてきた。
カツカツと少し速い足取りで、この部屋を目指してきているのが分かる。
先生だ。僕は直感した。

(;^ω^)(えーい、こうなりゃツンを信じるしかないお!)

ガラッ、と戸が開かれる。

川 ゚ -゚)「来ているか、内t」


30 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:19:32
( ^ω^)「ヘイベイベ☆トゥデイもベリーキュートだぜマイエンジェエエエエッルァ!!(若本ボイス)」

先生の目には僕はどのように映っているんだろう。
恐らくは、エルヴィス顔負けのモミアゲに、フレディ・マーキュリーばりのピチピチ白タイツを纏った
変態がいたことだろう。

ξ゚⊿゚)ξ『一つ目。やっぱりインパクトがある男に女は堕ちるものよ!』

そう言われ渡されたのがこのモミアゲカツラとピチピチ白タイツである。
何故コレを持っているのかは不明だが、着た僕も僕だ。

( ^ω^)「どうだぁい、今日のミーは!一味も二味もちいいいがうだろぅぁ?(セルボイス)」

ξ゚⊿゚)ξ『二つ目はナウなトーキングよね、やっぱ』

手渡された台本を昨夜一通り暗記した僕は、純粋にツンを信用したのだ。
一体どこがナウでヤングなのかさっぱり僕にも分からない。

( ^ω^)「ん~マダーム、お手にキスをば。ンチュ~っんま!(アナゴボイス)」

シャラリと膝をつき、硬直する先生の手を取りすかさずキスをした。


31 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:20:28
ξ゚⊿゚)ξ『最後に積極性!男らしさが女を虜(笑)」

流石にいきなり抱きついては変態呼ばわりされるだろう。
そう考えた僕は紳士(笑)な態度をとって見せたのだった。

( ^ω^)(…やった、僕は全部出し切ったお…見たかおツン、僕は…やり遂げ…)

( ゚ω゚)「―ハッ!」

ふと、握る先生の手が震えているのに気づいた。
不思議に思い顔を上げれば、そこには身に黒紫のオーラを纏う一匹の鬼の姿。

(;゚ω゚)「殺意の…波動だと…?」

川  - )「覚悟はできてるんだろうな、内藤君?」

まずい、何故だか先生の怒りが頂点を示している。
僕は立ち上がると、急いでその場を離れようとした。


32 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:21:08
川  - )「我が殺意の拳をとくと見よ―」

しかし時既に遅し。
片膝を上げ、残像を残しながら先生は僕へと触れた。

(;゚ω゚)「ば、馬鹿な…馬鹿なああああ!!」

川  - )「―瞬獄殺」

途端、世界が闇へと落ちる。
続いて体に襲い掛かる幾多もの打撃。
遠くなる意識の中、僕は「作者何暴走してんだお…」と思うのだった。

川 ゚ -゚)「天!!」

川 ゚ -゚)「…で、いきなり何してるんだこの変態」

グリグリと僕の頭を踏みながら先生はそう言った。


33 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:21:56
(;^ω^)「いやぁ、若気の至りというやつですお、ははは」

川 ゚ -゚)「それで許されるとでも思っているのか?」

『ヤバイ さらにやばい バリヤバ』
思い浮かんだ曲は、まさしく今の状況にピッタリだなぁと僕は思った。
 
いや、そもそも分かってはいたんだ。ツンの作戦が信用できないことくらい。
しかし折角呼び出してまで聞いたのだから、実行しないというのもツンに悪い。

(;^ω^)(で、こんなことになってるんですけどね!)

けど状況は最悪。
未だ僕の頭に足を乗っける先生からは痛いほど怒りを感じる。

川 ゚ -゚)「で、こういう時はなんて言うんだ、内藤?」

(;^ω^)「す、すみませんでした…もう二度としません…」

そこでようやっと頭にかかる重圧は無くなった。


34 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:22:30
(;^ω^)「いたた…何もここまでしなくても…」

川 ゚ -゚)「何か言ったか?」

(;^ω^)「い、いえ!滅相も御座いません!」

川 ゚ -゚)「ならさっさと課題に取り組め。夜まで残らせるぞ」

(;^ω^)「サー、イエッサー!」

しかし、ここまで怒らせたのは僕が初めてなのだろうな、と。
顔を俯ける僕の目の前で仁王立ちする先生をチラチラ見ながらそう思った。
しかしこれは俯け過ぎじゃないだろうか。後五センチという距離に紙があるくらいだ。
だがまぁ、それほど今は先生と顔をあわせにくいということだ。

(;^ω^)(なんつー馬鹿なことしたんだお、僕)

きっと、ツンはこうなることを知っていたのではないだろうか。
そうして僕が彼女に報告すれば、きっと彼女はこう言うだろう。


35 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:23:08
 
 
ξ゚⊿゚)ξ「えwwww本当にやったとかwwwwww馬鹿じゃないのwwwww」
 
 
 
 
 
( ^ω^)
 
やはりだ。

ξ゚⊿゚)ξ「ふ、普通に考えればwwwwwやらないでしょwwwwww」

(#^ω^)「き、貴様!僕で遊びやがったおね!」

結局、僕の予想は外れなかった。
彼女は昨日と同じく、夕日の差し込む僕の部屋で大きな笑い声を響かせた。


36 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:23:54
(#^ω^)「あー、気分悪いお。冷房うざったいからきるお」

そう言って僕はエアコンのリモコンを手に取り、電源を切った。
ファン、と虚しい音を立てて機能は停止し、部屋には間もなく冷気が無くなった。

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、何その微妙な嫌がらせ。っていうか自分も被害被るじゃん」

言われてみればそうだった。
既に額にはうっすらと汗が浮いて、やはり夏は苦手な時期だなと思う。

(;^ω^)「ふ、ふん!僕は体内に冷却機関を備えてるから屁でもねーお」

ξ;゚⊿゚)ξ「何だそりゃ」

ふと、そこで会話が止まる。何だか無気力になるのだ。
人というのは気温の変化でこうまでなってしまうのだから、自然とは脅威だな。
なんてくだらない事を考えながらも、僕は窓から見える夕日を眺めながらこう呟いた。

(;^ω^)「…夏だおねー…」

微かに聞こえる蝉の鳴き声。
珍しく僕の部屋には音楽が流れてはいなかった。
とにかく無気力なのだ。

ξ;゚⊿゚)ξ「そうねー…」

ミンミン。


5へ
[ 2008/09/05 00:51 ] 夏祭りまとめ | TB(-) | CM(0)

( ^ω^)この夏、僕は恋をする「ようです」 5

37 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:24:40
 
 
5
 
遠くから聞こえる、ヒューン、バーン。
夜空にはいくつもの花が咲き誇り、枯れて行く。

「なーいーとーうー!」

花火の音色に夢うつつだった僕を、誰かが呼び戻す。
腰掛けていたイスから立ち上がり、窓の外を覗く。
外には、浴衣を着込んだツンの姿があった。

ξ゚⊿゚)ξ「花火!見に行きましょうよ!」

( ^ω^)「おっ!今行くお!」

特にすることも無かった。
だから僕はツンの誘いに嬉々として受けたのだった。


38 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:25:17
 
 
『村人達は祭りの準備』
この川原は毎年多くの人でにぎわう。
所謂絶景スポットなのだ。
あけた空、上がった花火は雄大な水面に映り、どこか幻想的な印象を受ける。

( ^ω^)「綺麗だおー」

僕の家からこの川原まで、歩いてさほどかからない距離だ。
行く途中にも花火が見え、その度に僕もツンも歓喜をあげていた。

ξ゚⊿゚)ξ「……」

そんなツンは、ここに到着してからというもの無言だった。

( ^ω^)「ツン、見てみろお!すんげー綺麗だお!」

ξ゚⊿゚)ξ「え?あ、そうね」

( ^ω^)「…?」

どこか、ツンからよそよそしさを感じた。


39 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:25:52
( ^ω^)「な、何か食いたいものとかあるかお?買ってくr」

ξ゚⊿゚)ξ「ねえ、内藤」

(;^ω^)「お、ぉお?」

唐突にツンの声が遮った。
ツンは僕に真剣な眼差しを向けている。

ξ゚⊿゚)ξ「あんた、あれ以来、その、好きな人とは、どうなのよ?」

ひゅるるるる、ばーん。
空には色鮮やかな花が咲き、何処からとも無く歓声が沸き立った。

(;^ω^)「どう、って…」

ξ;゚⊿゚)ξ「う、うまくいってるのかどうかってことよ!」

暗い視界、ふと花火により照らされたツンの顔は、どこか熱を帯びていた。

( ´ω`)「…微妙だお。前回怒らせてからというもの、話しかけにくくて」


40 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:26:47
実際、あの日以降僕は先生に話しかけにくくなった。
何だか未だに先生が根に持っているように思えたからだ。
僕の思い違いかもしれない。しかし、それを確かめることさえ僕には出来なかった。
理由は、分からない。いや、本当は分かっている。
嫌われそうで、怖いのだ。

ξ゚⊿゚)ξ「…ごめんね、私のせいで」

(;^ω^)「おっ、あ、いいんだお、別に。実行した僕が馬鹿だったんだお」

本当は違う。
心のどこかで、ツンを怨んでいた。
だが、怨んだところでもはや変わるまい。
そう思うと、何時の間にか僕の心にあったツンへの怒りは、静かに消えていった。

( ^ω^)「ま、過ぎたことはしょーもねーお」

それより、と僕は意気込む。

( ^ω^)「せっかく花火を見に来たんだから、もっと楽しもうお!」


41 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:27:19
そう言って僕は立ち上がり、ツンに手を指し伸ばした。
ツンはニコリと微笑み、僕の手をとると立ち上がる。

ξ゚⊿゚)ξ「―そうね!今日ははしゃぐわよー!」

バン、ドンドンドン、バーン。
賑やかな音色、人々の歓声。
その中に僕とツンはいた。
まるで子供の頃のように走り回る僕達。
時たま花火に照らされたツンの姿が、どこか可愛らしく見えた。


42 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:27:57
 
 
( ^ω^)「あー、楽しかったおー」

帰り道を行く僕は呟く。
夏の夜というのは僕は好きだ。
涼しげで、どこからともなく聞こえてくる虫の音色。
空気からは火薬の香りが漂い、祭りの後なのだと実感する。

( ^ω^)(夏も悪いもんじゃねーお)

さんざん夏が嫌いだと言って来たが、これだけは許しておこう。

ξ゚⊿゚)ξ「花火、綺麗だったわねー」

僕の隣を歩くツンがそう言った。
彼女の家は、実は僕の隣だったりする。

( ^ω^)「来年もまた来ようお、ツン」

ξ゚⊿゚)ξ「え?」


43 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:28:35
その時、本当に一瞬だけ時が止まった気がした。
風の音も、虫の鳴き声も、そして僕の呼吸の音さえも、全てが止まった気がした。

(;^ω^)「……?」

それに対する疑問は無い。何しろ唐突だし、理由も分からないからだ。
けど、ツンは未だ僕を見たまま眼を見開いていた。

ξ゚⊿゚)ξ「…それって、どういう意味?」

( ^ω^)「おっ?」

ツンのその態度は、怒っているときのものだ。
僕はこれでもツンとは長い付き合いだ。それくらい手に取るように分かる。
だが、何故怒っているのか、それが謎だ。

( ^ω^)「どういうって―」

ξ゚⊿゚)ξ「友達としてなの?」

リンリン、ミンミン。
静寂の中には、ただ虫の音だけが響いていた。


44 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:29:17
(;^ω^)「ツン、何を言ってんだお。何で怒ってんだお?」

駄目だ、いくら考えても怒らせた理由が分からない。
僕はツンへと近寄ると、その手をとろうとした。

ξ ⊿ )ξ「っ!」

バシ、と音が響く。ツンに手を撥ね退けられたのだ。
僕が戸惑っていると、突然ツンが来た道を走り出してしまった。

(;^ω^)「ツン!」

慌ててツンの背を追う。
もはや理解不能だ。僕は何をやっているんだ。
けど、今はとにかくツンを追いかけなきゃいけない。
そんな気がした。
 
走って十分ほどだろうか。
ようやく立ち止まったツンを確認した僕は疲れた体を休めながら
ツンへと近づいていった。
ふと、頭の中に『CIBICCOさんよ なんばしよんの?』と響いた。


45 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:30:09
(;^ω^)「げは、はぁ、はぁっ…ツン、どうしたんだお」

運動の大嫌いな僕が、本気で走って追いつける速度のツン。
あとはご想像通り。そう、僕は体力を使い果たしていた。

ξ ⊿ )ξ「……」

僕が話しかけても、ツンが返してくれることは無かった。
そんな状態が何時まで続いただろうか。
ようやく体力も回復し、しびれを切らした僕はツンへと近寄り、肩を掴んだ。

(;^ω^)「ツン、僕が何か気に障るようなことをしたのなら謝るお。ごめんお。
      けど、もう時間も遅いお。早く帰ろうお」

それでも無言。
一体、僕にどうしろと言うのだろう。
あーでもない、こーでもないと考え、いっそのこと帰ってしまおうかと考え、
手を引っ込めた瞬間だった。

( ^ω^)「――」

ξ ⊿ )ξ「――」

ツンが、僕に抱きついたのだ。
ふわん、と鼻腔をくすぐる甘い香り。
僕はその時、ああ、これは女性特有の香りなのだなあと初めて理解した。


46 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:30:55
( ^ω^)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(;^ω^)(いやこれどういう状況ですかおー!?)
 
もう、これは唐突ってレベルじゃねーぞ、とか。
体に押し付けられてる小さなプリン最高、とか。
数多の疑問と欲とがせめぎあい、頭の中を駆け巡っていた。

( ^ω^)「ああああああの、ツンさん。これこれここれは一体」

もはや限界を超えた僕の頭は爆発寸前である。

ξ ⊿ )ξ「私ね、内藤」

( ^ω^)「はい」


47 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:31:31
ξ ⊿ )ξ「あんたが好きなの」

( ^ω^)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
( ^ω^)ヘーイテーキオーイ、ハガターターン、コゥゲキナラヤルイミナ・アーイ

ξ ⊿ )ξ「マジメに聞いてよ!」

( ^ω^)「ごふぁ!」

現実逃避をしていた僕に、突然襲い掛かる腹への激痛。
ようやく現実へと戻された僕はツンから離れた。

( ^ω^)「…ツン。それは、本当なのかお…?」


48 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:32:11
僕とツンは幼馴染だ。
物心ついたときにはいつもツンと一緒だった。
そんなツンのことを、好きか、と問われたとき、僕はどう答えるだろう。
ツンのことは好きだ。だが、それは友達としてである。
恋愛感情を抱いたことはあるかもしれない。
けど。

ξ ⊿ )ξ「…私はね、ずっと、ずーっと内藤のことが好きだった」

( ^ω^)「……」

ξ ⊿ )ξ「幼稚園のときも、小学生のときも、そして、今も」

ツンの頬に伝う何かがあった。
それは涙だ。

ξ;⊿;)ξ「内藤に好きな人が出来たって聞いたとき、悲しかった。
       だからメチャクチャな事いって、破滅させようと思った」

最低だよね、ごめんね、とツンは呟く。


49 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:32:57
ξ;⊿;)ξ「ずっと告白しようと思ってた。けど、自信が無かった。
       けど、さっきの言葉!何よ、何なのよ!」

ξ;⊿;)ξ「何で、期待させるようなことを言うの!?
       何で、きっぱりと諦めさせてくれないの!?
       酷いよ、内藤!」

浴びせられた言葉に、ようやく僕は理解する。
ああ、そうか、僕はツンに酷いことをしてしまったんだな。
僕のあの言葉は、きっと友達へと向ける些細な言葉だったのかもしれない。
けど、僕がツンだったとしても、あれでは期待してしまうだろう。

( ^ω^)「…ごめんお、ツン」

ここできっぱりと言わなきゃいけない。
それはきっとツンも望んでいることだ。
僕には分かる。
何故なら、僕はツンと一番の友達だから。

( ^ω^)「僕は、ツンの事を友達としか見れないお」

そこで、またごめんと言いかけた。
きっと、言ってしまったら余計にツンを傷つけてしまう、そんな気がして
僕はその言葉を留まった。


50 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:33:42
( ^ω^)「僕には好きな人がいるお。それは、クー先生だお。
      ツンも知ってる、僕等の学校の先生だお」

( ^ω^)「正直、高望みだって言うのは分かってる。
      僕みたいな子供が、あんな綺麗で、きらびやかな大人相手に叶うわけないってことくらい。
      けど、それでも諦めれないし、あの人以外に好きになれる気がしないんだお。
      だからツン、僕は君の気持ちにはこたえられないお」

ξ;⊿;)ξ「……」

ようやく言い終えたとき、ツンはただ黙って僕を見つめていた。

ξ;⊿;)ξ「…ふん、ばっかよね」

ξぅ⊿;)ξ「あんたみたいな奴が、クー先生みたいな美人と釣りあうわけないわよ」

(;^ω^)「おっ、おー」

ξ ⊿ )ξ「けど」

涙を拭い、目の真っ赤なツン。
だがそれよりも印象に残ったのは。

ξ゚ー゚)ξ「この私を振ったんだから、成功させなさいよね!」

今まで見たことも無いほどの、綺麗な笑顔だった。


51 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:34:16
(;^ω^)「おっ!まかせろお!この内藤ホライゾン、見事成し遂げてやるお!」

ξ゚⊿゚)ξ「はっ、どーだか。おめおめと振られても、もう遅いわよ?」

(;^ω^)「ふ、ふん!こっちから願い下げだお!」

あっ、しまった、と思ったときにはもう遅かった。
額に血管を浮かせ、静かな怒りを纏うツンの姿がそこにはある。

ξ#゚⊿゚)ξ「ほぅ、いい度胸じゃない!こら、待て!」

(;^ω^)「待てと言われて待つ馬鹿はいねーお!」

ギャーギャーと叫び声を揚げながら、僕達は追いかけっこをしながら帰路に着く。
どこか名残惜しく、それでいてさわやかな気分になった、そんな一夜だった。


6へ
[ 2008/09/05 00:51 ] 夏祭りまとめ | TB(-) | CM(0)

( ^ω^)この夏、僕は恋をする「ようです」 6

52 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:35:09
 
 
6
 
先生を怒らせてからというもの、それから僕はしっかりと部活に顔を出すようになっていた。
時間も始まるときにはいたし、課題も全て提出した。
兎に角僕はこれ以上先生に怒られたくないがために必死になった。
いや、それは違うのかもしれない。

川 ゚ -゚)「ふむ。提出ご苦労」

本日の課題であった風景画を先生へと提出する。
この糞暑い中、屋外に出て汗まみれになりながら絵を描くのは極めて困難だった。
と、いうのも。数多くの日陰に当たるところは他の部員に占拠されてしまっていたし、
仕方なく選んだのが屋上だったからだ。
日差しの照りつける中、僕は伝う汗も気にせずに必死となって見える景色を
紙へと起こしたのだった。

(;^ω^)「いやー、今日も一段と暑かったお…」

川 ゚ -゚)「この風景、屋上からか?頑張ったじゃないか」

(*^ω^)「お、おっおっ。まぁ、いい景色だったからお」


53 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:35:53
少し気恥ずかしくなって、僕は強がって見せた。
先生はそんな僕に、またあの微笑を見せて頭を撫でたのだった。

川 ゚ ー゚)「いや、よく頑張ってるよ、内藤は。見違えるほどさ」

その一言で僕はまた頑張れるのだ。
僕は本当は、怒られたくないから必死になっているのではない。

(*^ω^)「ま、まぁ、僕が本気出せばこんなもんだお!」

褒められたいから必死になっているのだ。


54 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:36:28
 
 
川 ゚ -゚)「それじゃ、今日はここまで」

午後三時。この日の部活はこれで終了した。
部員達はそれぞれ帰路に着き、美術室には静寂が訪れた。
否。相変わらず部屋には運動部の掛け声や蝉の鳴き声が響く。
やはり日差しは窓から差し込み、空気はどこか生ぬるかった。

川 ゚ -゚)「ん?どうした内藤。帰らないのか?」

( ^ω^)「おっ」

ボーッと外を眺めていた僕に、先生は近づいてきた。

川 ゚ -゚)「どうした?」

( ^ω^)「いや…何でも…」

返す言葉は冷たいが、僕は内心歓喜に満ち溢れていた。
今まで溜まっていた課題を片付けてからというもの、個人部活は無くなったし、
いざ一緒の空間、となっても他の生徒が居るものだから喋ることが少なかった。
だから今、こうして二人きりになれたことに喜んでいるのだ。


55 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:37:09
( ^ω^)「……」

僕は、未だ先生に気持ちを伝えていなかった。
何故、と問われれば、やはり前回の過ちゆえだ。
何だかまた怒らせてしまうような気がして行動に移せない。

( ´ω`)「はぁ…」

どうすればいいのだろう。
いっその事、このまま想いを伝えなくてもいいんじゃないだろうか。
だが、それで僕は納得できるか、と問われれば答えは否だ。
ツンを振った手前もある。だがそれよりももっと大事な何かがあるのだ。

川 ゚ -゚)「…何か悩んでいるようだな」

思い悩む僕に、先生がそんなことを言った。

( ´ω`)(ま、アナタのことなんですけどね)「まーお」

川 ゚ -゚)「恋でもしたか?」

( ゚ω゚)「ぶふっ!!」


56 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:37:59
先生にそう聞かれたものだから、僕は思い切り噴出してしまった。
何だこの人は、エスパーか何かか?

川 ゚ -゚)「何だ、図星か」

(;^ω^)「ち、ちげーお!」

苦し紛れにそう言うが、先生は憎たらしい笑みを浮かべている。

川 ゚ -゚)「うむ、青春だな。いいことだ」

(;^ω^)「馬鹿にしてんのかお」

川 ゚ -゚)「いやいや、そんなつもりは滅相も無いよ」

(;^ω^)「……」

その割には、未だ憎たらしい笑みが消えていない。

川 ゚ -゚)「ま、好きな人が居るのならさっさと想いを伝えてこいよ」

( ^ω^)「え?」


57 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:38:35
ブワッ、と風が入り込んできた。
この季節の風は柔らかい。僕は風に包まれながらそう思った。

川 ゚ -゚)「意外と、待ってたりするものなんだよ、女っていうのはね」

そう言って、顔を僕に向けた。
風に吹かれた髪はフワリと靡いて、よりいっそうその美しさに磨きがかかる。
ほんの数秒、僕は完全に見とれていた。

( ^ω^)「…でも、先生。その人と僕、歳が離れすぎてるんだお」

先生からようやっと僕は顔を戻すと、もう一度窓の外を見る。
グラウンドでは陸上部やサッカー部、野球部が精を出している。
気合の入った掛け声が美術室まで入り込んでは、また消えていった。
広がる空は青く、雲は白く、太陽は強く輝いている。

川 ゚ -゚)「…いいんじゃないか?愛に歳の差なんて、関係ないと思うぞ」

はっとした。
瞬間、僕は顔を俯かせる。


58 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:39:36
( ^ω^)「…ずるいお、先生」

川 ゚ ー゚)「ふふっ…」

『赤いキセツ 到来告げて』

( ^ω^)「けど、まぁ、いいお」

僕は決心がようやく着いた。
この夏、初めての恋を知り、そうしてきっと、それはうまくいくだろう。

川 ゚ -゚)「帰るのか?」

『今、俺の前にある」

( ^ω^)「うんお。それじゃ」

じゃ、と言って僕は戸を開ける。
ふと振り返ると、先生は寂しそうな顔で僕を見ていた。
だから僕はこういうのだ。


59 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:40:26
( ^ω^)「先生」

川 ゚ -゚)「ん?」

『軋轢は加速して風景』

( ^ω^)「明日、大事な話があるんだお。だから……」

何だか気恥ずかしくなり、僕は背を向けた。

( ^ω^)「だから―」

川 ゚ -゚)「部活後」

( ^ω^)「え?」

ミンミン。
振り返れば、そこには微笑んだ先生が居た。

川 ゚ ー゚)「部活後、聞いてやる」

『記憶、妄想に変わる』


60 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:41:00
(*^ω^)「お、おっ!分かったお!それじゃ、ばいぶー!」

川 ゚ ー゚)「ああ、また明日」

勢いよく教室を飛び出し、その速度を保ったまま僕は学校から走った。
相変わらず空気はムシムシしてるし、日差しは射すし、蝉が煩い。
けれど、今の僕は、それが嫌じゃなかった。
眼に映る物も、肌で感じるものも、どれもが新鮮に感じるのだから。

(*^ω^)「ああ~!」

きっと、これが恋なのだ。
逸る心は止まらなくて、何もかもが愛しく思える。
居た堪れなくて、けど頭は冷静。
 
恋は素晴らしいことだと思う。
例えばソレはチョコレートのような誘惑。とろけるように甘く、切ない。
例えばソレは画鋲を放り込まれた上靴。身の危険を回避するために捨ててしまう。
一喜一憂し、時には叫びたくなるような胸のくすぶり。
締め付けられるような、体がしびれるような。
好きな人を想うだけで顔が真っ赤になったり、恥ずかしくなったり。


61 : ◆06NY4sFIG.:2008/08/30(土) 19:41:37
(*^ω^)「恋って最高!」

叫び、そうして僕は駆けていく。
迫る明日に向けて、僕は駆けていくのだ。

『気づいたら俺はなんとなく夏だった』
 
僕はこの夏、恋を知った。
 
 
end


[ 2008/09/05 00:50 ] 夏祭りまとめ | TB(-) | CM(0)

( ^ω^)ブーンたちの運命はアイスに委ねられているようです

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/28(木) 23:39:24.92 ID:kgeCw60w0

( ^ω^)「う~、アイスアイス」

今、アイスを求めて全力疾走している僕は、自宅警備を任せられているごく一般的とは言い難いピザな男の子。
強いて違うところをあげるとすれば、アイスに興味があるってとこかナ──
名前は内藤ホライズン
そんなわけで、家から近いコンビニにやって来たのだ。

ふと見ると、コンビニの前に一人の若い男が座っていた。

( ∵)つ呆

ウホッ!いいアイス…

(;^ω^)ハッ

そう思っていると、突然その男は僕の見ている前でアイスの袋をあけはじめたのだ…!

( ∵)つ呆 ジジー

( ∵)つ串 「 食 べ な い か 」

そういえば最近、この地区周辺はアイス露出狂がいることで有名だった。
いいアイスに弱い僕は誘われるままホイホイとアイスを舐めちゃったのだ(ハァト)


その時、ブーンに電流走る。
ブーンの 目の前は 真っ暗になった。

( ∵)「ふふふ………」


[ 2008/09/05 00:42 ] 夏祭りまとめ | TB(-) | CM(0)

( ∵)不思議な恋のお話。のようです(#゚;;-゚)

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/28(木) 19:40:30.07 ID:RbXu7zh9O


ふわふわ もふもふ

 真夏の昼間、陽射しの中をせっせと歩く小さな人影があった
ぼろっちいコートを纏って、それに不釣り合いな真っ白のワンピースを着た少女は
ふと立ち止まると空を見上げた。

空には、真夏のくせに小さな雲が一個だけ
『ここは私の舞台だ』と言わんばかりに浮かんでいた。


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/28(木) 19:43:52.59 ID:RbXu7zh9O


(#゚;;-゚) 「暑いね」

彼女は真っ白なハットを被りなおしながら呟いた。

彼女の名前は でぃ。
僕が中学生になってからは、初めての友達。
風に吹かれてゆらゆら揺れる彼女のワンピースと、夏の澄み渡った空は本当によく合っている。

( ∵) 「そうだね」

僕は彼女の呟きに相づちをうつ。

そういえば
彼女との出会いはここ、橋の上だ。


[ 2008/09/05 00:30 ] 夏祭りまとめ | TB(-) | CM(0)

九月の予定

九月の予定です。興味有る人はどうぞ。

※『予定』です。
[ 2008/09/04 00:46 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

( ^ω^)終末は雪となるもようです 目次

1日目

2日目

3日目+あとがき+FAQ
[ 2008/09/01 23:40 ] 夏祭りまとめ | TB(-) | CM(0)

( ^ω^)終末は雪となるもようです 1日目

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/28(木) 18:11:15.65 ID:O2PBaOPsO

 

 いつ訪れるやも知れない、未来のこと。
 八月、真夏の真っ只中、雪が降った。

 いやに暑い夏であった。連日、過去最高の気温を記録していた。その中、雪が降った。
 勿論これは異常である。更に、それから毎日、雪の予報がされる。
 各国は、これを地球危機として発表。テレビ東京も緊急特番を組んだ。

 科学者たちは原因究明を急ぎ、政治家たちは今後に向け法改正に動き始める。

 しかし、雪はいつまでも積もるばかりだった。



     終末は雪となるもようです




[ 2008/09/01 23:36 ] 夏祭りまとめ | TB(-) | CM(0)

週末は雪 2日目

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/28(木) 19:08:19.08 ID:O2PBaOPsO

 
2日目 奇跡の人

 ところは変わり、東京郊外。
 _
( ○◎○)「コー……シュホー……コー……シュホー……?」
 _
( ○◎○)「コー……シュホー……コー……シュホー……おし、平気っぽいな」

 ガスマスクを付けたジョルジュは、雪を幾片か頭に乗っけながら、頷いた。
 そして、体に付着した雪を丹念に払ってから、高岡研究所と看板が掲げられた建物に入っていく。
 _
( ゚∀゚)「ハイン! おい、ハイン! ガスマスクで何とかなったぜ!!」

从 ゚∀从「……なるほどな、やっぱり雪から発生するガスが問題か」

 中にいたのは、また白衣の女。彼女、ハインは何やら呟いた。
 ジョルジュはため息をついて、ハインに寄る。



[ 2008/09/01 23:36 ] 夏祭りまとめ | TB(-) | CM(0)

週末は雪 3日目&あとがき FAQ

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/28(木) 20:10:07.82 ID:O2PBaOPsO

 
3日目

 相変わらずの空模様が、広い窓から覗く。ラジオはガリガリとノイズを交じらせながら、呻いていた。

『高岡……は、この雪は……が付着した上、……硫化水素……の有毒ガスが……するとし……』

川 ゚ -゚)「下らないな」

 わざわざシャーペンを置き、問題を解くのをやめてから、クーは言った。

(´・ω・`)「……へぇ、何で?」

 彼女の「同意を求めている感」を感じ取り、ショボンはひとまず話をつなぐ。
 長く愚痴を聞かされそうな気がする。読んでいた本に、栞を挟んでから、真横にいるクーを向いた。



[ 2008/09/01 23:35 ] 夏祭りまとめ | TB(-) | CM(0)






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