ブーンミコ酢 ブーン系過去作まとめ

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2 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:01:17
( ^ω^)=3「フヒー、なんとか就職できたお」

ニコニコ笑っている男はブーン
この春専門学校を卒業し、放送会社「2ちゃんねる」に就職できた

('A`)「だな」

体調の悪そうな男がドクオ
そのため口が臭い。これは胃が悪いからだ

やはり彼も専門学校を卒業し、「2ちゃんねる」に就職
お昼時の風が心地良い。頑張った見返りなんだろうか

2ちゃんねるのビルの屋上の空気はなんともすがすがしい
そんな彼らに、初の仕事が舞い降りる……


3 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:05:22
( ´∀`)「おーい、新人!」

('A`)「アッ……プロデューサー」
( ^ω^)「ハイッ、なんですお?」

( ´∀`)「突然だけど、君達テレビに出ないかモナ??」

('A`)(^ω^)「……」

(; A )(; ω )スポポーン     ' ` ゚ ゚「ハァ!!!!!???」

( ´∀`)「やっぱりそのリアクション……天性のモノを感じたモナ」
( ´∀`)「一目見たときからね……フフフ」(ニタァ)

( ´∀`)「とりあえず飛び出した目を拾うモナ」

(; A )「サッ、サーセン……」
( ; ω )「目、目はどこだお……」

( ´∀`)「まだかモナ?」

(;゚A゚)「あっ、ありました……」
( ;'ω`)「おまたせしますたお……」

( ´∀`)「目が逆だモナ」


4 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:08:10
(ガシャーン!!!)

( ;^ω^)「直りましたお」

( ´∀`)「把握モナ。それで…君達には新番組のお兄さん役をやって欲しいモナ」
( ´∀`)「給料は、ちょっと上げるから……(50円くらいね)」

(; A`)「マジすか…ってまた目が…」(ポロッ)
( ´∀`)「うん、早くくっつけろモナ。実は…」

モナーは語る
新番組は児童向けに朝早く放送されるものであり、予算が予想以上に少なくなってしまったこと……
そのため、番組に必要な人材を得られなかったことを

( ´∀`)「とりあえず、番組タイトルは『wkwkさんの奇妙な工作』モナ」

( ´∀`)「5分程度の放送なんだけど……」

( ´∀`)「どうモナ?やってくれないかモナ?」


5 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:10:53
( ;^ω^)「う~ん…どうするお、ドクオ?」
(;'A`)「そうだな~…(ガキは嫌いなんだけどなぁ、でも…)」

(;'A`)(この話し断ったらもう出世できないような…)ブツブツ
(;'A`)(いやいや、それどころかクビも有り得るぞ…)ブツブツブツ

(;'A`)(そうしたら今度は根回しされて再就職すらもできなくなるかも…)
(;;;'A`)(・・・・・・)プッツーン

ドクオは心配性であった

( ;^ω^)「どうしたお…?」
(;@A@)「ウビャビャビャビャビャア!!!!」

(;゚ω゚)「!!!!」
(;@A@)「パピッ、パピッポペポ!!!!11!!!」

(;@A@)「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY」
( ;^ω^)「だっ、大丈夫かお!?」

(;'A`)「ハッ!!……すまなんだ……」

(;'A`)「……受けます、やらせてもらいます!!!」


6 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:13:25
( ´∀`)「おお、そうかモナ!ありがとうモナ!」
( ´∀`)「じゃあ、早速今日から収録なんだモナ!切羽つまってるんだモナ!!」
( ´∀`)ノ「スタジオVIPに3時になったら来てくれモナ!!」

先輩はそう言うとクールに去っていった……もちろんジョジョ立ちも完璧にだ

(;'A`)「ふう…」
( ;^ω^)「ドクオ、そんなのやって大丈夫かお?」

(;'A`)「大丈夫じゃねぇけどよ…まぁお前もやるからなんとかなるだろ」
( ;^ω^)「いや・・・僕は…」

(;'A`)「頼むぜよ。一生のお願ぇだからよ…オラにお金を分けてくれよ」
( ;^ω^)「…まぁわかったお。どうせモナー先輩もそのつもりだろうし」

('∀`)「…ありがとよ」
・・・
・・



7 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:15:04
・・・午後3時・スタジオVIP・・・

('A`)(^ω^)「失礼しまーす」

( ´∀`)「よく来てくれたモナ!」
(´・ω・`)「ほほう、君達がやるんだね」

( ´∀`)「紹介しますモナ。このやせ細ったクソガリビチグソ野郎がドクオで、まさにピザデブとしか言えないような男がブーンですモナ」

(#^ω^)(#'A`)ピキピキ…

( ´∀`)「ブーンにドクオ。今君達を紹介したこの人が、脚本兼監督のショボンさんモナ」
(´・ω・`)「よろすく」

ショボン…彼はこの業界では驚くべきセンスを所持しているピカデリー賞にノミネートされた作品『ニダーの奇妙な冒険』の脚本でもある
『wkwkさんの奇妙な工作』の予算の半分は、この人の給料に使われている程だ


8 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:17:36
( ´∀`)「おどろいたモナ?」
( ;^ω^)「すごいですお」

('A`)「すごい人を起用したな…」
( ^ω^)(ドクオ…)ボソリ

('A`)(なんだ?)
( ^ω^)(ショボンさんて人、呼ばなきゃ予算問題は解決するんじゃないかお?)
('A`)(だよな。俺もそう思う)

( ´∀`)「…なんか言った?」

('A`)(^ω^)「いいえ」

(´・ω・`)「よし、じゃあ始めますか。君達、衣装部屋に着替えがあるから着て来てくれ、まいか?」
( ^ω^)「わかりましたお」
・・・
・・



9 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:25:22
数十分後・・・

「おまたせしましたお」
(´・ω・`)「おっ!似合っているねぇ…」

   /⌒ヽ      ∧ ∧
   (◎ω◎)    ( 'A` )
   ∪  ∪    し   J
   │ ┬│     ┃  ┃
    ∪  ∪     ┠  ┨

(;◎ω◎)「・・・」
∧_∧
( 'A` )「・・・」

ブーンは丸眼鏡とベレー帽に青いオーバーオール
ドクオは、自分とそっくりな顔をした着ぐるみを着ていた


10 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:31:56
( ◎ω◎)「……で、何をするんですお?」
(´・ω・`)「とりあえず、あそこに置いてあるセットで収録だ。カンペとこちらが出す指示に従って進めてくれ。セリフはカンペの言葉とアドリブでいいよ」

∧_∧
( 'A` )「…暑いです…この着ぐるみ」
( ´∀`)「黙ってやれ」

二人はセットの上に立つ

( ◎ω◎)「よっこいしょーのどっこいしょ」
∧_∧
( 'A` )「重いぜこの着ぐるみ…」

(;◎ω◎)「…ガマンだお」

(´・ω・`)「よ~しみんな、準備はいいか~い?」


11 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:36:48
<丶`∀´>「カメラはおkニダ!」
ミ,,゚Д゚彡「照明もおk!」

           巛 ヽ
            〒 !
         |     |  |
   ゴツン  |★   / /
   ___|_∧ / /
      (・ω・`/ / <イヤッh
      ,-     f
      / ュヘ    |
     〈_} )   |
        /    !
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
――――――――――――

(´・ω・`)「いてーぞこのヤロー!!」
(;´∀`)「何故そこに壁が…」

(´・ω・`)「まぁいいや。……よし…3…2…1……」
(´・ω・`)「スタート!」(カチン!)

収録が始まる…


12 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:44:37
             /⌒ヽ       ∧ ∧
    どもだお~> (◎ω◎)    ∩ ( 'A` )∩<イエ~イ
            (    )     \│  │/
          ┏━━━━━━━━━━━━┓
          ┃                  ┃

(;◎ω◎)ノ「きょ、今日はよい子のみんなのために、折り紙をおるお~!」
∧_∧
( 'A` )∩「……やった~!wkwkさんが本気になってるよ~」

(;◎ω◎)「DORORI君…じゃあ紙飛行機を作るお~」
∧_∧
( 'A` )「キョウハ DSデ オイシイニクジャガヲ ツクリマショウ」

(;◎ω◎)「ちょwwwwwwww」
(;◎ω◎)「……というわけで、キョウハ DSデ オイシイニクジャガヲ 
ツクルオ」

∧_∧
( 'A` )「違うでしょ。折り紙でしょ、間違えるなよ」
(;◎ω◎)「すまんお」


13 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:46:30
(´☆ω☆`)キラーン(いいぞ…最高の出来じゃないか…)
( ´∀`)(ショボンさんが笑ってる…これは高視聴率の予感モナ!プロデューサーの僕も鼻高々モナ!)

( ◎ω◎)「よ~し、wkwkさん作っちゃうお~!」(オリオリ…)

ブーン……いや、wkwkさんはカンペに書かれている折り方で、手早く折っていく

( ◎ω◎)「ここをこうしてこうするお~」
∧_∧
( 'A` )「……ねぇ~、wkwkさぁ~ん」

( ◎ω◎)「なんだお?DORORI君」
∧_∧
( 'A` )「着ぐるみが邪魔で折り紙が折れないよ~」

(;◎ω◎)「バッ、この汚らしい阿呆がァァァ!!!!」
(;◎ω◎)「ナァ~ニ言ってるんだおォォォ!!」

∧_∧
( 'A` )「…すんません」

そんなこんなで番組は進んでいく…


14 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:48:36
(;◎ω◎)=3「プヒーッ、できたお~」

          l\        _
         l: \ 「ヽ// _
  _,、rェァ-='" ̄`゙ー'-"-'、//
<..,;__;;___ヘニ二_,ィ‐'\ニニ7
      `'ー‐‐+:丶、 \ヘゝ
              丶、.\
                 "

∧_∧
( 'A` )「…うまいねwkwkさん」
(*◎ω◎)「どんなもんじゃーーーい1!!1!!!!」


15 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:54:08
∧_∧
( 'A` )「僕もできたよ」

               r'゚'=、
               / ̄`''''"'x、
          ,-=''"`i, ,x'''''''v'" ̄`x,__,,,_
      __,,/    i!        i, ̄\ ` 、
  __x-='"    |   /ヽ      /・l, l,   \ ヽ
 /(        1  i・ ノ       く、ノ |    i  i,
 | i,        {,      ニ  ,    .|    |  i,
 .l,  i,        }   人   ノヽ   |    {   {
  },  '、       T`'''i,  `ー"  \__,/     .}   |
  .} , .,'、       },  `ー--ー'''" /       }   i,
  | ,i_,iJ        `x,    _,,.x="       .|   ,}
  `"            `ー'"          iiJi_,ノ


16 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 23:02:19
   ◎-◎
(  ω )「……」  /'           !   ━━┓┃┃
-‐'―ニ二二二二ニ>ヽ、    ┃   ━━━━━━━━
ァ   /,,ィ=-;;,,, , ,,_ ト-、 )    ┃               ┃┃┃
'   Y  ー==j 〈,,二,゙ !  )    。                  ┛
ゝ.  {、  - ,. ヾ "^ }  } ゚ 。
   )  ,. ‘-,,'   ≦ 三  
ゞ, ∧ヾ  ゝ'゚       ≦ 三 ゚。 ゚
'=-/ ヽ゚ 。≧         三 ==-
/ |ヽ  \-ァ,          ≧=- 。
  ! \  イレ,、         >三  。゚ ・ ゚
  |   >≦`Vヾ        ヾ ≧
  〉 ,く 。゚ /。・イハ 、、     `ミ 。 ゚ 。 ・


17 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 23:03:21
(;◎ω◎)      。 。「目がスッ飛んだお…」
∧_∧
( 'A` )「目…食べちゃうぞ~wkwkさぁ~ん」

(;◎ω◎)「やめろこのビチグソがァァァァァ!!!!」

とりあえず目はハメ直した

(;◎ω◎)「…ていうか、どうしてスプーができるんだお?」
∧_∧
( 'A` )「え~、知らないよ。だって、wkwkさんの持ってるカンペ通りに作ったらできちゃったよ~」

(;◎ω◎)「だお。確かにDORORI君もカンペ通りに作ったハズ…」

  ◎-◎
(;゚ω゚)「って何カンペのこと言ってるんだよォ!!!!1!!!!!!11!!」

  ◎-◎
(;゚ω゚)「いい加減にしてるとハッ倒すお!!11!!!1!!」


18 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 23:05:08
∧_∧
( 'A` )「つーかテメーもカンペカンペっていってるじゃねぇか」
∧_∧
( 'A` )「あんまなめた口きいてっと食っちまうぞブタ」

        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´               (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                `ー-、__,|     ''

不穏な空気……

(;◎ω◎)「すいませんでしたお」


19 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 23:07:35
(;◎ω◎)「…さっ、さて!今日の工作はここまでだお!」
∧_∧
( 'A` )ノ「来週までおとなしく待ってろYO」

(;◎ω◎)ノシ「ばっ、ばいぶーだお~」
∧_∧
( 'A` )9m「じゃあな」

(チャ~ンチャララ~ンチャ~~ン…)

終わりの音楽が流れる

(カチン)

(´・ω・`*)「ハイおk!良かったよぉ~二人ともぉ~!」
( 'A` )(;◎ω◎)「ハァ!!!!!!????」

(´・ω・`)「最高だったよ~!うん、これならピカデリー賞も総ナメいけるよ!」
(;◎ω◎)「そっ、そうですかお…」

( ´∀`)(やっぱり起用して良かったモナ…あの二人…)
<丶`∀´>「感動したニダ!」
ミ,,゚Д゚彡「泣きそうになったぜ!」

カメラマン・照明の人も感動していた

(;;'A`)つっミ( 'A` )ガポッ「暑かったぜ…」
・・・
・・



20 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 23:11:10
いよいよ放送日。朝早く…しかも人気番組『ヒッキッキーズ』の中での放送もあり、ドクオ、ブーンの緊張は凄まじかった

(;゚ω゚)「いよいよだお…」
(;'A`)「だな…」

<丶`∀´>「安心しろニダ!カメラワークはバッチリニダ!」
ミ,,゚Д゚彡「俺も頑張ったしな!」

(´・ω・`)「おっ、始まるぞ」

(;◎ω◎)『おいすーだお!』
∧_∧
( 'A` )『朝早くからごくろうなことだな』

(;゚ω゚)「僕緊張し杉だお」
(;'A`)「あの中暑かったなぁ~」

番組は進んでいく…


21 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 23:12:12
<丶`∀´>「ホルホルホル!これは母国の息子にも見せてやりたいニダ!」
ミ,,゚Д゚彡「おもしれぇ!おもしれー!!」

( ;^ω^)「僕にはサッパリ…」
(;'A`)「俺もだ」

そしてwkwkさんのコーナーは終了

<丶`∀´>「楽しかったニダ!」
ミ,,゚Д゚彡「久々に童心に戻れたぜ」

( ;^ω^)「なんか…ヤル気がでるお」
('A`)「なんとなくだけどな」

数日後

(ガチャリ)

(*゚ー゚)「視聴率が発表されたました!」
(´・ω・`)「して、その結果は??」


22 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 23:14:08
(*゚ー゚)「なんと、wkwkさんのコーナーの瞬間最大視聴率は52%を突破。平均視聴率も32%を維持…素晴らしいです!!」

      ∩
( ´∀`)彡「イィィィヤッッッッホォォォォォォォウゥゥゥ!!!!」ガタン

(´・ω・`)「フフフ・・・イーイ気分だァァッ!こんな気分は初めてだァァ!!」

(;゚ω゚)「なんという快挙だお…」
(;'A`)「すげぇな」

(*゚ー゚)「wkwkさんとDORORI君にはお手紙がたくさん来るわよ」

('(゚∀゚∩ 『おいら一目でファンになったよ!』
(,,゚Д゚)『DORORI君カッケー!』
( ´_ゝ`)『朝早くはつらいもんだな』
~中略~

(;゚ω゚)「予想ガイ杉だお」

予想ガイ「想定外デスカ?」

( ^ω^)'A`)「呼んでねぇよ」

第1部 おしまい


25 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 14:53:59
( ^ω^)「それから一ヶ月後……」

('A`)「この日はいつもと違い、外で公演をするということだった」

( ;^ω^)「ナレーションかお?」

('A`)「意味わかんねぇよな」

・・・VIP市・総合体育館・・・

(ザワザワ・・・)

('(゚∀゚∩ 「わ~い、wkwkさんが来てくれたよ~」
(*´_ゝ`)「ドキドキするな、弟者よ」
(´<_`*)「ああ、興奮するな兄者よ」


26 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 14:55:34
・・・準備室・・・
|⊃ω^;)「すっごい人がいるお」
('A`)「ああ・・・こんなに見ている人がいるなんてな」
( ;^ω^)「僕ちょっとトイレいってくるお」

  /⌒ ̄ ̄ ̄\ ρ 「う~~トイレトイレ」
  /川∥∥| ∥|  ゝ  今トイレを求めて全力疾走している僕は
 〈巛《〈〈 \巛 |    TV局で働くごく一般的な男の子
  │◎ー◎ ヘ |    強いて違うところをあげるとすれば
  │┌-   )/     工作に興味があるってとこかナー
   ヽヽ 丿//      名前は内藤ホラ…wkwkさん
    ┼┬┼
 /┴┴┴┴┴ ̄\
 | │       ┤ \
 | │       │\ \
 | │       │ \ \
 | │      /│  │ │
 | │     / │  │ │
┌─ヽ       」   │ │
│ ├┴┴┴┴┤   田田
│ │  ∥   ヽ   / │
├-┤   /   /   LllLノ


27 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 14:56:48
   ;ヾ、,.、,、.、rツ ッッシ、:':' r':' _,、-'゙_,  や 公 通 そ
 ,、,、,ミッン、,._        _,、-'゙_,、-'゙.   っ 園. り ん
 、ィッ ,:、 ゙''ゞ=ミ、~.: _,、-'゙_,、-'゙  __,  て の 道 な
 }; ヾ ゙' {!li;:,. _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,::|_|  来  ト に わ
 ゞァ''゙ぐ _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,、-''" .|_   た イ  あ け
 ,ヘ:'_,、-'゙_,、-'゙..::「┴_,エ ┴  ''"_|_|  の. レ る で
  └i'゙-ニ,ニエ,.:|ニ「 _エ ┴  ''"_|_   だ に
    |エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴  __.|_|_
    |エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ 「fj.||__|__| _|
    |エ | ニエ, |[8] _エ ┴ └‐_|_|__l__,|⊥ |__
    |エ | ニエ, |二 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_
    |エ | ニエ, |┴ _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__|
    |エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_
    |エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__
  -,-=''┷━━|┬ニエ ┬--  .|__|__| _|_|_
   ''ーニ_''ー::、_ ゙┷ 工_二'‐-、,_|_|__l__,|⊥ |__
  二二二`''ーニ`_''ー-、_¨''━、L|__|__| _|_|_
  二二二二二二二`''ーニ_''ー 、_       |⊥ |__


28 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 14:59:33
( ;^ω^)「あれ…?この展開はもしや」
                          ,.、、.,_         座  ベ  ふ
      _,,.、、、、、.,,_             ,ハ爪、,::゙ヽ.          っ  ン  と
    /.:::::::::::::::::::..`ヽ、            `l 'i 'i'`ln:}           て  チ 見
   / .:::::::::::::::::::::::::::::::. '、            l ゙ァ 人{        い に  る
   | :::::::::::::::::::::::::::::::::,ヘ{ツ          `コfェエlユュ         た 一  と
    | ::::::::::::::::::::::::,ィゥ ノ j           /;.;.ヽ   ヽ,        人
   |::::::::::::::::::::::( |.!  ;{           l;.;.;.;.;.|    i'、      の
   .|::::::::::::::::::rリ`l,〉   j}゙          '!;.;.;.;.;|     !;'!_       若
    }:::::::::::::::ノ゙  l  /            '!;.;.;.;.|    「 |||       い
   ,xァ''ー'゙'`    '、 /            ノ;.;.;.;..j     |,,|||      男
  / ー`¨`''''ー-- 、」゙'′_ ..,;:';;'. ;:;:;:;..  /;.;.;.;/ __三」 |||      が
 ''^ーァ 、_____  ̄ /       __/;.;.;/lニl-'┴┴厂
  `>'、,     '''"´ ̄ ̄_二ヽ、 ,';';'; /  >'′ | | l`'Y'))i
  /           /    ヽ   `ー' :;:;: ,|-' 'ー'ニノノ,.,:,:,:
 ,'        ,   /      ゙、""''''''-= :,,_ /| l: : :"''|'′,.,.,.,.
          l /  __      !       / :| l: : : :.|
          l, l  く,_  、   |        /_:::| l: : : :|
 ''''ー--_  、、,,,_リ    `ヽ、ヽ, ,!     /   ̄`''ー'、
       ̄`¨`'''|!    _,,..、二,,_,〉'_ー_/    , ,、   `ヽ,
          |!   'ー''"´  '! /     /ニ''''ー ---'-


29 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:01:41
( ;^ω^)「マズイ…実にマズイお」

ハッ

そう思ってると
突然その男は僕の見ている目の前で
ツナギのホックを
はずしはじめたのだ……!


30 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:04:03
            , '´  ̄ ̄ ` 、
          i r-ー-┬-‐、i
           | |,,_   _,{|
          N| "゚'` {"゚`lリ
             ト.i   ,__''_  ! <やぁwkwkさん
          /i/ l\ ー .イ|、
    ,.、-  ̄/  | l   ̄ / | |` ┬-、
    /  ヽ. /    ト-` 、ノ- |  l  l  ヽ.
  /    ∨     l   |!  |   `> |  i
  /     |`二^>  l.  |  | <__,|  |
_|      |.|-<    \ i / ,イ____!/ \
  .|     {.|  ` - 、 ,.---ァ^! |    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{   ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
  }/ -= ヽ__ - 'ヽ   -‐ ,r'゙   l                  |
__f゙// ̄ ̄     _ -'     |_____ ,. -  ̄ \____|
  | |  -  ̄   /   |     _ | ̄ ̄ ̄ ̄ /       \  ̄|
___`\ __ /    _l - ̄  l___ /   , /     ヽi___.|
 ̄ ̄ ̄    |    _ 二 =〒  ̄  } ̄ /     l |      ! ̄ ̄|
_______l       -ヾ ̄  l/         l|       |___|

(;゚ω゚)「うわああ!!1!!!やっぱり阿部さんだおぉぉ!!」


31 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:05:57
    〃                 i,        ,. -‐
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈    /
    !  :l      ,リ|}    |. }   /   .作
.   {.   |          ′    | }    l
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<    |    ら
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|    |
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|   |     な
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ     |
.    }.iーi       ^ r'    ,'    ノ    い
     !| ヽ.   ー===-   /    ⌒ヽ
.   /}   \    ー‐   ,イ       l    か
 __/ ∥  .  ヽ、_!__/:::|\       ヽ

(;゚ω゚)「だだだだだだっだあだだだあっだだだあだがここここっここkとととわるうるる!!」

ブーンの声が震えていた。多分死よりも恐ろしいことが起きるからだ


32 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:08:45
ブーンは全力で逃げることにした

尿意は無くなった。しかし…

"゚'` {"゚`「待ってくれよwkwkさん」
(;゚ω゚)「ギャアアアアアアアアァァァ!!!11!!」

阿部さんは何食わぬ顔で追ってくるのだ
無表情で「次はションベンだ」とでも言いたげに


33 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:10:48
"゚'` {"゚`「wkwkさん…ノンケのくせに足速いな」

(;゚ω゚)「しーましぇーン!!1!!」

ブーンはどうにか逃げ切ることに成功した


34 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:15:22
( ;^ω^)「ハァハァ…最悪だおぉ…オエェ」

(´・ω・`)「どうした?そんなゲロを吐くくらい怖がらなくたっていいじゃあないか」

('A`)「まぁまぁ。ブーンにも何かあったんでしょう」

( ;^ω^)「ああ……悪夢を、だお」

そうこうしてると、時間がもう迫っていた

(´・ω・`)「オイおまいら。そろそろ出撃いくぞ」

(;◎ω◎)「よし行くお」(カチャリ)

∧_∧
( 'A` )「ああ。準備おkだ」

二人はコスチュームに着替える

(´・ω・`)「よ~し、ヒアウィーゴーだ!」


35 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:20:28
             /⌒ヽ       ∧ ∧
みんなおいす~> (◎ω◎)     ∩ ( 'A` )∩<イエア!
            (    )     \│  │/
          ┏━━━━━━━━━━━━┓
          ┃                  ┃

(;◎ω◎)「今日はみんなのためにピーポ君を作るお~!」
(;'A`)つっミ( 'A` )ガポッ「暑いってこの着ぐるみ」

(;◎ω◎)「……」


(;  ω ) ̄ ̄「アホか―――――――!!11!!」 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゚̄ ゚スポーーン


36 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:23:41
('A`)「キャストオフ!ってやつだぜ」

そういうと、ドクオはチャックを外し、着ぐるみを脱いだ
もちろん、中に着ている服も一緒にだ

(*'A`)「キモチイイ」

ドクオはMだったのだ
自分の体を見られる…なんという快感だろうか

(;   )スポ――――――ω<バカヤローーーーー!!!――ン


37 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:25:24
∧_∧
( 'A` )←結局また着た「早く拾えよ。その ボ ロ 雑 巾 をな。いや、目か」

クリリン「ヤムチャさ―――――――ん!!11!!」

(;◎ω◎)「僕はヤムチャじゃないお」

ベジータ「呼んだか下等民族ども」

∧_∧
( 'A` )「おまえはおとなしく料理でもやってろ」

ベジータ「サーセンwwwwwwwww」

・・・・・


38 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:27:24
(;◎ω◎)「イエア!ピーポ君ができたお!!」

             ,ィ⊃  , -- 、
    ,r─-、      ,. ' /   ,/     }
   {     ヽ  / ∠ 、___/    |
   ヽ.      V-─- 、  , ',_ヽ /  ,'
     ヽ  ヾ、  ',ニ、 ヽ_/ rュ、 ゙、 /
     \  l  トこ,!   {`-'}  Y
       ヽj   'ー'' ⊆) '⌒`  !
         l     ヘ‐--‐ケ   }
         ヽ.     ゙<‐y′   /
      (ヽ、__,.ゝ、_  ~  ___,ノ ,-、
      )           ノ/`'ー-' <
    r'/,   _..   //  l、、、ヽ_)
      ゝ(_/_ノ´ /ヽ_ノ/  __,l ヽ)_)‐'
         {` ーニ[二]‐ク′
           〉   /  /_
         /   ´ ̄`ヽ  )
          (____ノ--'


39 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:30:34
∧_∧
( 'A` )「俺も完成」


         ________
       /:.'`::::\/:::::\
      /::            \
     /::.  /"""  """\ ヽ
     |::〉   ●"    ●" |
   (⌒ヽ             |)
    ( __     ( ∩∩ )    |
      |  、_____  /
      ヽ   \____/  / <どんなもんじゃーい
       \        /
         \____/


40 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:33:05
(;◎:;.:...サァァァァァァ…

∧_∧
( 'A` )「だめだよ~、消滅しちゃ~。それ、『ニフラム』」

<丶`∀´>「なるほど」
ミ,,゚Д゚彡「自分よりレベルの低い相手を消すと」
(;´∀`)「しかも経験値もいらないということモナ」


(:;.:...サァァァァァァァァァ…

∧_∧
( 'A` )「…まぁいい。これからはこの俺がwkwkさんだッッワハハハハ!!」

(´・ω・`)「させるかっ!魔法カード『死者蘇生』!!」

(パァァァァ……)←ゴッドハンド輝によく出てくる音

(..。.ω゚)<アアアァアァァァァァァァァァァ……

(;´・ω・)「しまった……ゾンビになってしまった……『ザオラル』!」

(;◎ω◎)「…なんとか生き返れたお」


41 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:34:09
∧_∧
( 'A` )「そのままくたばってりゃあよかったのにな」

(;◎ω◎)「アンだとぉっ!?」プンスカ

∧_∧
( 'A` )「ケンカっすか?」

(;◎ω◎)「よしきた!今日こそはボコってヤルお!!」

(;◎ω◎)「……」

(;◎ω◎)「キャオラ!」

ボコスカドカバキ


42 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:35:31
(;;)゚ω(;;;・・・


   __,, , , , _ 、 ,,, ... ,, _ ..,_
 ー=、 、ー-、`ヽ、、ヽ`!i' , ,i",r'",-'"=ミ
    `ヽ`ヾ`、 ! ヽ ! l! i! !_i_/_<'"``
     `,ゝ、iliー'" "、,"、', ヽ, リ
      !/!,li ,; /    \ )
  __  i、`!', '   /ヽ    /
ー''`ヽ`,ーi'`''"!、  /─ ヽ /   __
    `il `i ! ヽ、/   │/ iヽ、/ ,.ヽ_
     i! !`   `ーァ、-ー'  ! ノ!トi,!'",ノ-、
   ,..=、i! iヽ-、 rィ',;'!ヽー-、!  `/_,i' _,.!'、
ーニー-、._ `ヽゞニ-、.;' i! ! ,  `ト_ノ`x-'" ノ
=ニヽ、 , `, /ヾ=ソ ノ !/   !、`ー`''イ、
-ー-、 `i, / / ヽ `イ_,  i -'" ̄`! !   ヽ
   ゝノ /-'"  `   ' !    ヽ     !

   くにへ かえるんだな
   おまえにも かぞくがいるだろう・・・


43 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:36:46
(;;)◎ω(;;;「……」

(;;)◎ω(;;;ノシ「ソ…それじゃあ…今日は……バイブー……」

∧_∧
( 'A` )9m「今日辺りお前らん家に襲いかかるからな」

('(゚∀゚∩ 「ばいば~い!」

( ´_ゝ`)「生wkwkさんは興奮するな、弟者よ」

(´<_` )「だな。もう30になるってのにな…俺達……」


(l|i´_ゝ`)l|i ´_>`)「「なにやってんだろ俺達……」」


・・・


44 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:37:45
公園

( ;^ω^)「いんやぁ~、今日は疲れたお」

(;'A`)「汗だくですわよ」

(´・ω・`)「お前らマジサイコーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

(´・ω・`)「これ世界ねらえるんじゃねwwwwwwwwwwwwwwwww」

(´・ω・`)「これからも気張っていこうぜwwwwwwwwwwwwwww」

( ;^ω^)「…なんか気持ち悪いですお」

そのときだった
公園から一人の男が飛び出してきたのだ


45 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:40:12
    〃                 i,        ,. -‐
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈    /
    !  :l      ,リ|}    |. }   /   .ま
.   {.   |          ′    | }    l
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<    |    た
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|    |
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|   |     来
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ     |
.    }.iーi       ^ r'    ,'    ノ    た
     !| ヽ.   ー===-   /    ⌒ヽ
.   /}   \    ー‐   ,イ       l    な
 __/ ∥  .  ヽ、_!__/:::|\       ヽ


(;゚ω゚);'A`);´・ω・)「「「!!!!」」」


46 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:43:47
(;゚ω゚)「うわあわっわあっわあっわわわわわああああわわわあわわ…」

(;'A`)「にっ、逃げろぉぉぉ!!11!!」

(;´・ω・)「この話の僕はうほっじゃあねぇんだ!!すたこらさっさだぜぇ!!」

"゚'` {"゚`「おいおいノンケども。待ってくれよ」

阿部さんの顔は笑っていた

・・・・・


それから十分後くらい・・・

(;゚ω゚)「ハァハァ…もうだめぽ」

"゚'` {"゚`「さぁ…や ら な い か 」

(;´・ω・)「誰か…」



(;´・ω・)「ボスケテー!!」


47 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:45:54
(ガサガサ)

(´・ω・`)「!あなたは…」


     γ´`ヽ
     _ゝ -''` ー- _
   /          \
  /             ヽ
  ,′              ',
  !    , -────── 、 |
  |    |   ィェァ    ィェァ| |
 |    `───────' |
  .|                 |
  |                l
   l              /
   |  ヽ          /
      ` 、     /
         ` ー'ー '

名前:ボンバーマン
特徴;爆弾を使う。爆発したら相手は死ぬ

(;'A`)「ボンバーマンさん!」


48 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:48:09
【ィェァ ィェァ】つ●←爆弾



(;゚ω゚)「え!?ちょ」



"゚'` {"゚`「おま」



ドォォォォーーン!!


49 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:50:46
―病院―

( ;^ω^)「最悪だお」

('A`)「ああ」

ブーン達は奇跡的に生きていた

その代償として、一ヶ月の入院生活を強いられていた

(´・ω・`)「まぁ早く治そうや」

"゚'` {"゚`「これで邪魔するやつは」

(;゚ω゚);'A`);´・ω・)「「「やめてくれ」」」

第2部 おしまい


51 名前:第3部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/29(金) 21:49:09
━200×年6月━
会議室でテレビを見ていたブーン

( ^ω^)「今日はワールド杯本戦のメンバー発表だお!テレビ点けて見るお!」

(カチッ)

Gコ『タマーダ、ヤナギサーワ』

( ;^ω^)「次は誰だお!?」

Gコ『……wkwkサン』一同『おおーっ!』

(;゚ω゚)「ハァー!?僕かおっ!!??」

Gコ『ニダー、ショボーン、DORORIクーン、フサギーコ、モナー』


52 名前:第3部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/29(金) 21:53:02
Gコ監督は次々と名前を挙げていく

リポーター『何故wkwkさん達なんでしょうか』

通訳『アビルカッタソワカッタ』

Gコ『……アパラチャイホワチャイ』

通訳『…Gコ監督はwkwkさんとスタッフ達の結束に期待するようです』

( ;^ω^)「アホか!!僕達soccerなんてやったことないお!!」

(ガチャ)

( ´∀`)「お~いブーン、2ちゃんねるの前にバスが待ってるモナー!」

('A`)「どうやらもう行くみたいだぜ」

<丶`∀´>「早く準備を急ぐニダ!」

(´・ω・`)「展開速いなおい……」

6人はバスに乗り込み空港へ向かった


53 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/29(金) 22:04:36
それから二日が経った

Gコ監督の予想が的中したらしく、一回戦のガイドライン国には810対0で勝った

( ;^ω^)「ていうかDORORI君の着ぐるみを着ると強くなるのかお?」
∧_∧
( 'A` )「だな」

得点したのもほとんどがDORORI君だ。おかしいよね、彼はGKなのに……
ちなみに、着ぐるみをつけてはいけないんじゃないか、というツッコミは無しだ


54 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/29(金) 22:16:34
続く二回戦・三回戦以降も、圧倒的パワーで出場国を殲滅していった
wkwkさんも、試合に出ながら工作をするという前代未聞の事を成し遂げている

そして準決勝。ブーン達のテンションは最高潮に達していた

(;◎ω◎)「試合中に工作をするなんて……」
(´・ω・`)「いいアイデアだろう?」
(;◎ω◎)「ボール当たるはヘディングくらうわで散々ですお……」

wkwkさんの体は激しい衝突で傷だらけだ
wkwkさんはこれが世界かと、改めて実感した


55 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/29(金) 22:22:58
そして試合は始まる。相手は強豪ニューソクだ

ブーンのポジションはMF。この方がより、工作を見せやすいからとのこと

(;◎ω◎)「きょっ、きょu」

ドゴォォォ!!

低空で、更に高速で飛んできたボールがwkwkさんの脇腹にクリーンヒットする

(;◎ω◎)「いてー!!11!」


56 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/29(金) 22:36:11
笛は鳴らない。それくらいのことは当たり前なのがサッカー
いささかwkwkさん達には厳しいか。当然のことながら

そんな中、DORORI君は一人張りきっている

∧_∧
( 'A` )「うおらー!ドライブシュート!!」

勢いよく放たれた(自チームのゴールポストから)ボールが地上スレスレを滑空し、
相手チームのゴールネットに突き刺さる

実況「ゴォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーールッッ!!111!!」
解説「いやはや、DORORI君のシュート力は素晴らしいものです」
実況「えーっ、Oシム氏。今のプレイはどうでしょうか?

Oシム「アイデアの無い人間はサッカーはできてもサッカー選手にはなれない」
Oシム「DORORI君の才能は既に人間の領域ではない」

DORORI君はサッカーにおいても万能だった


60 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:22:16
それから3ヶ月後……

( ^ω^)「久々にシャバの空気を吸えるお」

ブーンは病院から退院していた
そう、ニューソクとの試合でブーンは大怪我を負ってしまっていたのだ
全身打撲……理由はDORORI君のシュートが直撃したせいだ

・・・
・・



61 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:25:42
∧_∧
( 'A` )「キエエエエエエエエ!!」

ぬるぽぉぉぉぉぉぉぉ!!

(;◎ω◎)「ガッ…マ…」

(;´・ω・)「wkwkさん!」

<;丶`∀´>「ブーン!」

ミ;゚Д゚彡「wkwkさん!」

(  ω )……

(;´;ω;)「wkwkさーーーーん!!」


・・
・・・


62 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:27:44
( ^ω^)「あれも、今ではいい思いでだお」

ガチャリ

家の扉を開いて中に入る

テーブルの上にはワールドカップ優勝記念の写真が置いてあった……

第3部 おしまい


63 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:30:10
(ガチャリ)

(´・ω・`)「お~い、なんか手紙が届いたぞう」

( ^ω^)「なんですかお?」

('A`)「差し出し人は……『DIO』?」

三人は手紙を開いた

『拝啓wkwkさんならびにDORORI君。私は君達を一目見たときから気に入ってしまったよ…フフフ、そこで承太郎!きさまが何秒動けようと関係のない処刑を思いついた……おっとすまない。最近気がたっていていてね。興奮しているんだ』

『手紙の中にチケットが入っているだろう?6人分だ。スタッフの分もね。それを使ってエジプトまで来て欲しい』

『君達の工作を心より楽しみにしてる。歓迎するよ』


64 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:31:22
( ^ω^)「DIO様って誰だお?」

(;'A`)「わからん……わからんがなんだか尻の穴にツララをブチこまれたような気分だぜ……」

(´・ω・`)「吉幾三!……でもエジプトは広いからわからんぜよ」

( ^ω^)「待つお!なんか写真が入ってるお!」


65 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:33:07
    /  ,/ / /   _,..-''
  ,.ィ <´  〈,/〃/-//-'"/ / ,/_
  } } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′//-  ____ノ
  ,) Y ノ // ,r'' ―、''"二´‐'/
 ,イ   ノ り ,=、-ニ_   ====-‐''"
 ,) Y  ィイィノ || ,r'ヽ´‐'==-‐''ニ__
〈 `ヾべ| :::   ゥ) `8、ヽ‐ ヽニ_-ニ__
〈 Z⌒\{::::  _"\ \ヽヽ''-._ニ.._
 `‐''^ └-ィ..ノ  /  ||  \
     ,. --ヾ__/ ☆    \
     >----<,,,,)        \
    (||>/ ̄         ヽ |ヽ
     (           ヽ   | ||
      \      |ノ  ノイ /
        |      ヽ   |ノ /|


66 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:39:00
(´・ω・`)「これは……」

(;^ω^)「よくわかんないがプレッシャーを感じるお」

(;'A`)「写真のクセにぃ~!ガクブルしやがるぜッ」

(´・ω・`)「まぁいいや、さぁいくぞう」


67 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:48:38
 /⌒ヽ     ∧∧ ∧∧  ∧∧< ̄ ̄/
 (ω◎ ) (A`) (ω・`)<∀´ゝ>ミД゚..彡(∀` )
  9m│´(  ゝ│ m │ │ミ   彡(   )
  (  │ /\  │ │ │ │ミ   彡 │ │
  ∪∪ /  \ ∪∪ / \ ∪∪ (_(_)

ババーン!

ポーズも決まった!


68 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:52:52
( ^ω^)「さぁケツの穴締めていくお!」

・・・

空港

(;'A`)「う~ん、落ちつかないなぁ」

(´・ω・`)「じゃあ着ぐるみきなよ」

(´・ω・)つ( 'A` )「ホラ」

(っ'A`)つ( 'A` )「どもっす」

∧_∧
( 'A` )「う~ん、落ちつくなぁ」

( ;^ω^)「ていうかそれじゃ検問が…」

∧_∧
( 'A` )「すたこらさっさだぜ」

すたこらするまでもなく、ドクオは検問を通過できた

( ;^ω^)「……絶対おかしいお」


69 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:54:19
~中略~

エジプト
もう夜だった

( ;^ω^)「時差ボケってやつかお」

<丶`∀´>「仕方ないニダ」

(´・ω・`)「まぁはよDIO様の家にいこうよ」

<丶`∀´>「でも場所がわからないニカ?」

( ´∀`)「あっ!あそこに車があるモナ。連れていってもらうモナ」

6人は車にのりこんだ

「これこれ…若いお方というものは血気盛んすぎていかんことだのう…フォフォフォ」

∧_∧
( 'A` )「うるさいはよ前座席にいって運転しろ」

ドクオがオジさんの前歯をへし折った

「ウギャアアアア!!このウィルソンフィリップス議員になにをするだー!!」

∧_∧
( 'A` )「もう一度言うぞ。運転しろ、DIOの館までな」

「ハッ、はいーーーーーッ」


70 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:57:31
ウィルソン・フィリップス議員は言われるままに館まで運転した

「着きました……」

(´・ω・`)「ごくろう」

(バタム!ブロロロッローン)

車が去っていく

「そっ、そうか!これは夢だ!ワハハハハ!!バンザイーーーーーッッ!!」

・・・

ミ,,゚Д゚彡「ここがDIOの館かぁ…」

(ギィィィ…)

( ^ω^)「あっ、扉が開いたお!」

(´・ω・`)「じゃあ入りますか」

∧_∧
( 'A` )「待て!俺に考えがあるっ!」

了 ▼∀▼)β「DORORI君!君の意見を聞くモナ!」


71 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:58:59
∧_∧
( 'A` )「俺達は正面から入る……そしてやっぱり俺達も正面から入る」

∧_∧
( 'A` )「つまり普通に入るってことだな」

ミ,,゚Д゚彡「……」

( ^ω^)「じゃあいくお!」

6人はジョジョ立ちしながら恐ろしく気持ち悪い歩き方
(そう、まるでデュークとうご……更家のような)をしながらDIOの館へ入った

ヌケサク「ようこそいらっしゃいましたぁ」(ペコリ)

(´・ω・`)「おいヌケサク。さっさと案内しろ」

ヌケサク「なんで俺の名前がヌケサクってわかったんだぁ!!!???」

(´・ω・`)「うっせぇそんな顔してるからだビチグソ」

ヌケサク「すっ、すいませんでしたぁ……」

ヌケサクがDIOの住む塔まで案内してくれた

ヌケサク「こっ、ここですぅ」

(´・ω・`)「よくやった。ごくろうだったな」

( ^ω^)「目の前に棺かお」


72 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:00:37
<丶`∀´>「まるで時間でも止めそうニダ」

ミ,,゚Д゚彡「それも5秒くらいな」

(´・ω・`)「さあDIO様、出てきておくれ!」

∧_∧
( 'A` )「ギャルのパンティおくれ~!」

( ;^ω^)「それウーロンだお」

DIO「よく来たね」

∧_∧
( 'A` );^ω^);´∀`);゚Д゚彡;´・ω・);丶`∀´>「「「「「「!!!!!!」」」」」」

DIO様はいつの間にかみんなの背後にいた


73 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:04:43
DIO「そこの机を使いたまえ。早速工作を見せてくれないか?」

(;^ω^)「い……今からですかお……?」

DIO「ああ。イヤなのかい?」

DIO様の目が冷たく睨みつける

(;^ω^)「いっ!イエッ!やらせてもらいますお!」

DIO「それでいいんだ」


74 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:11:50
そそくさと着替えを済ませ、工作にとりかかる二人

工作に使う道具はDIO様が用意してくれていた

(;◎ω◎)「さっ、さあ!wkwkさんの時間だお~!」

∧_∧
( 'A` )「イエ~!」

DIO「ハハハ……始まり始まりだな……」

DIO様の拍手が響く

どーすんのよ!?wkwkさん!

どーすんのよ!?DORORI君!!


75 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:17:25
(;◎ω◎)「今日はははははははわわわ!ロードローラーを作るお!」

∧_∧
( 'A` )「流石だぜ!」

DIO「ほう?」

DIO様が興味をお持ちになられたようです

(;◎ω◎)「今回は大仕事なんで、DORORI君にも手伝ってもらうお!」

∧_∧
( 'A` )「オーイエ!わかったぜwkwkさん!」

初の共同作業!


76 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:21:02
コンコンスコンスコン

鉄を叩く音や溶接の音が響いてくる

(;◎ω◎)「ここを……こうして……」

∧_∧
( 'A` )「なるほど……」

ジジジジジジ……

こうして数時間がたった


77 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:30:38
(;◎ω◎)「つっ、ついにできた……」

                        ○ ∧_∧ ウリィィ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      []                /⌒ ( 'A` )  < ロードローラーだッ!!
      ||__________ (_)∪ ∪     \_________
    / ̄:l:  .―:l:――――:l:/___ヽ,―、_(_)
    |  :|:./ E:|: EEEEl  :|:|:   :  ̄ ̄||`l
   / ̄ ̄ヽ ̄ヽ EEEEl  :|:|:__:___||._|
  /  ,●、  |  |777777|:|   l, ―┴、┴――、   ドグオォォォン!!
  | ●|  |.● |  |/////// .:|:| /     ヽ    ヽ
  ヽ  `●'  .|  |====:|:| |==㊥==l===||/⌒ヽ
   ヽ    / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~'ヽ     /    /(;◎ω◎) うぐぅっ

(;◎ω◎)「ギギギ」

DIO「おお……これは……」

DIO様はお喜びの模様です


78 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:37:33

                          イ
                    //,ィ ィ / |イ
                  i、ノ |/ ∨レ' | |ヽ_r-v、_
               ,、___|  /  //  / | //,.-、ヽ 素晴らしいデキだぞォォォ!wkwkさん!
               | /ヽ、-/  / ∧/ ノ / /ゝ、`' こんなに驚いたのは久しぶりだァァアハハハハ
                /  /  / / ∨ ノ  /  |  5秒!6秒!まだ驚いていられる!
.               /  i   / /  ノ / / /|_ノヽ 最ッ高に「ハイ!」ってやつだァァァァッッ!
     _        r'   ヽ  / |  /  _,.-ヘ i /,.‐、(
    /  `/`ヽ、__   \  ヽ ` `_,.-''´  ,ヘ  | r、| |
    (= r'__ /  \__,,,,━┓‐''´       /ハヽ_!|)| !ヽ
  _,ハ、__| ~~ | ヽ r'´'´  ヽ  _,┃|     _ノ_,ィ   ノr|、`'ー
‐i´:!    _`ニヽ、ノ r'ヽ、‐'''´┃ヾ、_( ((_,.-r‐(;;)'    ト-ヘ ̄
:::l:::ヾ-、_r'   `'''i‐ヘ ヾ.ヽ・.┃:ゞで>,ゞ  ̄     |: ,.::ヘ
ヾヾ::\ ヽ    !  \,ノ:.┃・ヽ┃:l |   /  ヘ   レ::;-'´
:::\`'-、;>-、   _,.-'"´         ヽ ヽ! レ  ,.イ   /:/
:''-、,,ノ´     ̄            ヽ こ-‐彡ノ  /:_;:!-‐'´
''フ´                    ヾー'T"´ //
'´                      ヽ、_ノ/


79 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:41:48
(;◎ω◎)「おっ!お褒めのお言葉!マコトにありがたき幸せ!」

DIO「フフフ……これで承太郎も……」

DIO様は呟かれている

DIO「本当にありがとう……wkwkさん!今日はゆっくり泊まって、明日以降は観光を
   するといい」

( ◎ω◎)「ハハッ!」

wkwkさん達はペコリと頭を下げ、寝る事にした

・・・
・・



80 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:47:42
朝がきた

ブーン一行は今日は一日観光旅行

あきれるほど暑かったけども、それなりにブーン達は楽しんだ

そして最終日

―夜・空港―

DIO「wkwkさん……」

( ◎ω◎)「DIO様……」

いつしか、DIO様とwkwkさん達の間には友情が芽生えていた

∧_∧
( 'A` )「DIOさん……」

ガシィ!


81 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:57:47
    /i/i
   イノ/ノノヘノ丁フ
  火,';; i  =-二- 「涙は見せん……」
  〈_l;;;;;; う√二=-
   ヽィ`__/`ヾ-''''
  r ー`xァ   `ヽ
  〈 ̄  、  i  i〉
   ヽ  iノ  イ /

そう言っているDIO様の頬からはキラキラとしたものが流れていた

( ;ω;)「DIO様……・」

∧_∧
( 'A` )「また、な」

DIO「お前達が健在だったらな!また会おう糞ガキども!」

( ;ω;)「わかったお!」

∧_∧
( 'A` )「じゃあな!」

6人はゲートくぐって飛行機に乗りこむ

DIO「……さらばだ、友よ」

・・・


82 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/31(日) 00:10:31
( ^ω^)「DIO様いい人だったお」

('A`)「……ああ」

(´・ω・`)「さあ、もう寝よう」

( ^ω^)「お。わかったお」

ブーン達は飛行機の中で、眠りについた……

第4部 完


83 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/31(日) 00:15:54
月日は経ち……

( ^ω^)「もう10年かお」

('A`)「早いもんだな」

ブーン=wkwkさんの図式が世間には定着していた。

相変わらず視聴率は30%を超えていて、朝の人気者

二人は様々な工作をしていった……

その度に何故か、DORORI君はスプーを作ってしまっていたが。


84 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/31(日) 00:17:11
( ^ω^)「もうドクオのスプーはお決まりだお」

('A`)「何回やってもスプーになるんだよな」

〆(。w゚)┐「呼んだ?」

( 'A`)( ^ω^)「呼んでない」


85 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/31(日) 00:18:06
( ´∀`)「おーい、そろそろいくぞモナー」

('A`)( ^ω^)「ほほーい」

ドクオは着ぐるみをかぶり、ブーンはオーバーオールに着替え、丸眼鏡をつける

( ◎ω◎)「慣れるとこれはこれで良いものだお」

∧_∧
( 'A` )「相変わらず暑いんだけどな」

wkwkさんとDORORI君の仕事をこなす。

最初は緊張していた二人も今では慣れっ子だ

wkwkさんの収録が終わったら次は、本来の仕事……TVスタッフだ


86 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/31(日) 00:20:18
(ガヤガヤ……)

「おーい!これ運んどいてー」

「こっち頼むー!」

( ^ω^)「正直コレが一番疲れるお」

('A`)「だよな」

( ^ω^)「でも……」

( 'A`)^ω^)「「子供達の笑顔が楽しみ(だお)」」

( ^ω^)「そのためだったら頑張れるお」


87 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/31(日) 00:21:19
ブーンとドクオは10年の間に、日本全国で公演をしていった

その度に子供達は笑顔で迎えてくれる

その顔が楽しみでしょうがないのだ

('A`)「ハハッ、俺も変わったかな。前はガキなんか嫌いだったのに」

( ^ω^)「月日とwkwkさんが変えたんだお」

('∀`)「だな」


88 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/31(日) 00:22:26
ブーンとドクオはこれからも工作をしていくだろう

たくさんの子供達が見てくれる……

手紙の中には『wkwkさんのおかげで、
子供とうまくコミニュケーションがとれるようになった』という内容もあった

見るとニコニコ笑ってくれる……その顔が二人の楽しみであり、続けられる原動力だ

そしてまた……


89 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/31(日) 00:25:05
<丶`∀´>「カメラはおkニダ!」

ミ,,゚Д゚彡「照明もおk!」

( ´∀`)「よ~し!じゃあいくモナ!」

(´・ω・`)「ハイッ、3……2……1……」

(カチン!)

( ◎ω◎)ノ「おいすー」

∧_∧
( 'A` )「よう!朝早くから元気なことだな」

( ◎ω◎)ノ「今日はレゴでブーンを作るおー!」

二人の工作は続いていく……子供達が楽しんでくれるために

         /⌒ヽ
.         ( ^ω^ )
   ┏━━━━━━━━━┓
   ┃             ┃
  O┃   ありがとう!   ┃O
   ┗━━━━━━━━━┛  ブーンがwkwkさんになったようです 完




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[ 2000/03/21 19:27 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

エピローグ

83 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/31(日) 00:15:54
月日は経ち……

( ^ω^)「もう10年かお」

('A`)「早いもんだな」

ブーン=wkwkさんの図式が世間には定着していた。

相変わらず視聴率は30%を超えていて、朝の人気者

二人は様々な工作をしていった……

その度に何故か、DORORI君はスプーを作ってしまっていたが。


84 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/31(日) 00:17:11
( ^ω^)「もうドクオのスプーはお決まりだお」

('A`)「何回やってもスプーになるんだよな」

〆(。w゚)┐「呼んだ?」

( 'A`)( ^ω^)「呼んでない」


85 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/31(日) 00:18:06
( ´∀`)「おーい、そろそろいくぞモナー」

('A`)( ^ω^)「ほほーい」

ドクオは着ぐるみをかぶり、ブーンはオーバーオールに着替え、丸眼鏡をつける

( ◎ω◎)「慣れるとこれはこれで良いものだお」

∧_∧
( 'A` )「相変わらず暑いんだけどな」

wkwkさんとDORORI君の仕事をこなす。

最初は緊張していた二人も今では慣れっ子だ

wkwkさんの収録が終わったら次は、本来の仕事……TVスタッフだ


86 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/31(日) 00:20:18
(ガヤガヤ……)

「おーい!これ運んどいてー」

「こっち頼むー!」

( ^ω^)「正直コレが一番疲れるお」

('A`)「だよな」

( ^ω^)「でも……」

( 'A`)^ω^)「「子供達の笑顔が楽しみ(だお)」」

( ^ω^)「そのためだったら頑張れるお」


87 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/31(日) 00:21:19
ブーンとドクオは10年の間に、日本全国で公演をしていった

その度に子供達は笑顔で迎えてくれる

その顔が楽しみでしょうがないのだ

('A`)「ハハッ、俺も変わったかな。前はガキなんか嫌いだったのに」

( ^ω^)「月日とwkwkさんが変えたんだお」

('∀`)「だな」


88 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/31(日) 00:22:26
ブーンとドクオはこれからも工作をしていくだろう

たくさんの子供達が見てくれる……

手紙の中には『wkwkさんのおかげで、
子供とうまくコミニュケーションがとれるようになった』という内容もあった

見るとニコニコ笑ってくれる……その顔が二人の楽しみであり、続けられる原動力だ

そしてまた……


89 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/31(日) 00:25:05
<丶`∀´>「カメラはおkニダ!」

ミ,,゚Д゚彡「照明もおk!」

( ´∀`)「よ~し!じゃあいくモナ!」

(´・ω・`)「ハイッ、3……2……1……」

(カチン!)

( ◎ω◎)ノ「おいすー」

∧_∧
( 'A` )「よう!朝早くから元気なことだな」

( ◎ω◎)ノ「今日はレゴでブーンを作るおー!」

二人の工作は続いていく……子供達が楽しんでくれるために

         /⌒ヽ
.         ( ^ω^ )
   ┏━━━━━━━━━┓
   ┃             ┃
  O┃   ありがとう!   ┃O
   ┗━━━━━━━━━┛  ブーンがwkwkさんになったようです 完


[ 2000/03/21 19:26 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)ブーンがwkwkさんになったようです  第4部

63 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:30:10
(ガチャリ)

(´・ω・`)「お~い、なんか手紙が届いたぞう」

( ^ω^)「なんですかお?」

('A`)「差し出し人は……『DIO』?」

三人は手紙を開いた

『拝啓wkwkさんならびにDORORI君。私は君達を一目見たときから気に入ってしまったよ…フフフ、そこで承太郎!きさまが何秒動けようと関係のない処刑を思いついた……おっとすまない。最近気がたっていていてね。興奮しているんだ』

『手紙の中にチケットが入っているだろう?6人分だ。スタッフの分もね。それを使ってエジプトまで来て欲しい』

『君達の工作を心より楽しみにしてる。歓迎するよ』


64 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:31:22
( ^ω^)「DIO様って誰だお?」

(;'A`)「わからん……わからんがなんだか尻の穴にツララをブチこまれたような気分だぜ……」

(´・ω・`)「吉幾三!……でもエジプトは広いからわからんぜよ」

( ^ω^)「待つお!なんか写真が入ってるお!」


65 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:33:07
    /  ,/ / /   _,..-''
  ,.ィ <´  〈,/〃/-//-'"/ / ,/_
  } } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′//-  ____ノ
  ,) Y ノ // ,r'' ―、''"二´‐'/
 ,イ   ノ り ,=、-ニ_   ====-‐''"
 ,) Y  ィイィノ || ,r'ヽ´‐'==-‐''ニ__
〈 `ヾべ| :::   ゥ) `8、ヽ‐ ヽニ_-ニ__
〈 Z⌒\{::::  _"\ \ヽヽ''-._ニ.._
 `‐''^ └-ィ..ノ  /  ||  \
     ,. --ヾ__/ ☆    \
     >----<,,,,)        \
    (||>/ ̄         ヽ |ヽ
     (           ヽ   | ||
      \      |ノ  ノイ /
        |      ヽ   |ノ /|


66 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:39:00
(´・ω・`)「これは……」

(;^ω^)「よくわかんないがプレッシャーを感じるお」

(;'A`)「写真のクセにぃ~!ガクブルしやがるぜッ」

(´・ω・`)「まぁいいや、さぁいくぞう」


67 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:48:38
 /⌒ヽ     ∧∧ ∧∧  ∧∧< ̄ ̄/
 (ω◎ ) (A`) (ω・`)<∀´ゝ>ミД゚..彡(∀` )
  9m│´(  ゝ│ m │ │ミ   彡(   )
  (  │ /\  │ │ │ │ミ   彡 │ │
  ∪∪ /  \ ∪∪ / \ ∪∪ (_(_)

ババーン!

ポーズも決まった!


68 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:52:52
( ^ω^)「さぁケツの穴締めていくお!」

・・・

空港

(;'A`)「う~ん、落ちつかないなぁ」

(´・ω・`)「じゃあ着ぐるみきなよ」

(´・ω・)つ( 'A` )「ホラ」

(っ'A`)つ( 'A` )「どもっす」

∧_∧
( 'A` )「う~ん、落ちつくなぁ」

( ;^ω^)「ていうかそれじゃ検問が…」

∧_∧
( 'A` )「すたこらさっさだぜ」

すたこらするまでもなく、ドクオは検問を通過できた

( ;^ω^)「……絶対おかしいお」


69 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:54:19
~中略~

エジプト
もう夜だった

( ;^ω^)「時差ボケってやつかお」

<丶`∀´>「仕方ないニダ」

(´・ω・`)「まぁはよDIO様の家にいこうよ」

<丶`∀´>「でも場所がわからないニカ?」

( ´∀`)「あっ!あそこに車があるモナ。連れていってもらうモナ」

6人は車にのりこんだ

「これこれ…若いお方というものは血気盛んすぎていかんことだのう…フォフォフォ」

∧_∧
( 'A` )「うるさいはよ前座席にいって運転しろ」

ドクオがオジさんの前歯をへし折った

「ウギャアアアア!!このウィルソンフィリップス議員になにをするだー!!」

∧_∧
( 'A` )「もう一度言うぞ。運転しろ、DIOの館までな」

「ハッ、はいーーーーーッ」


70 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:57:31
ウィルソン・フィリップス議員は言われるままに館まで運転した

「着きました……」

(´・ω・`)「ごくろう」

(バタム!ブロロロッローン)

車が去っていく

「そっ、そうか!これは夢だ!ワハハハハ!!バンザイーーーーーッッ!!」

・・・

ミ,,゚Д゚彡「ここがDIOの館かぁ…」

(ギィィィ…)

( ^ω^)「あっ、扉が開いたお!」

(´・ω・`)「じゃあ入りますか」

∧_∧
( 'A` )「待て!俺に考えがあるっ!」

了 ▼∀▼)β「DORORI君!君の意見を聞くモナ!」


71 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:58:59
∧_∧
( 'A` )「俺達は正面から入る……そしてやっぱり俺達も正面から入る」

∧_∧
( 'A` )「つまり普通に入るってことだな」

ミ,,゚Д゚彡「……」

( ^ω^)「じゃあいくお!」

6人はジョジョ立ちしながら恐ろしく気持ち悪い歩き方
(そう、まるでデュークとうご……更家のような)をしながらDIOの館へ入った

ヌケサク「ようこそいらっしゃいましたぁ」(ペコリ)

(´・ω・`)「おいヌケサク。さっさと案内しろ」

ヌケサク「なんで俺の名前がヌケサクってわかったんだぁ!!!???」

(´・ω・`)「うっせぇそんな顔してるからだビチグソ」

ヌケサク「すっ、すいませんでしたぁ……」

ヌケサクがDIOの住む塔まで案内してくれた

ヌケサク「こっ、ここですぅ」

(´・ω・`)「よくやった。ごくろうだったな」

( ^ω^)「目の前に棺かお」


72 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:00:37
<丶`∀´>「まるで時間でも止めそうニダ」

ミ,,゚Д゚彡「それも5秒くらいな」

(´・ω・`)「さあDIO様、出てきておくれ!」

∧_∧
( 'A` )「ギャルのパンティおくれ~!」

( ;^ω^)「それウーロンだお」

DIO「よく来たね」

∧_∧
( 'A` );^ω^);´∀`);゚Д゚彡;´・ω・);丶`∀´>「「「「「「!!!!!!」」」」」」

DIO様はいつの間にかみんなの背後にいた


73 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:04:43
DIO「そこの机を使いたまえ。早速工作を見せてくれないか?」

(;^ω^)「い……今からですかお……?」

DIO「ああ。イヤなのかい?」

DIO様の目が冷たく睨みつける

(;^ω^)「いっ!イエッ!やらせてもらいますお!」

DIO「それでいいんだ」


74 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:11:50
そそくさと着替えを済ませ、工作にとりかかる二人

工作に使う道具はDIO様が用意してくれていた

(;◎ω◎)「さっ、さあ!wkwkさんの時間だお~!」

∧_∧
( 'A` )「イエ~!」

DIO「ハハハ……始まり始まりだな……」

DIO様の拍手が響く

どーすんのよ!?wkwkさん!

どーすんのよ!?DORORI君!!


75 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:17:25
(;◎ω◎)「今日はははははははわわわ!ロードローラーを作るお!」

∧_∧
( 'A` )「流石だぜ!」

DIO「ほう?」

DIO様が興味をお持ちになられたようです

(;◎ω◎)「今回は大仕事なんで、DORORI君にも手伝ってもらうお!」

∧_∧
( 'A` )「オーイエ!わかったぜwkwkさん!」

初の共同作業!


76 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:21:02
コンコンスコンスコン

鉄を叩く音や溶接の音が響いてくる

(;◎ω◎)「ここを……こうして……」

∧_∧
( 'A` )「なるほど……」

ジジジジジジ……

こうして数時間がたった


77 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:30:38
(;◎ω◎)「つっ、ついにできた……」

                        ○ ∧_∧ ウリィィ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      []                /⌒ ( 'A` )  < ロードローラーだッ!!
      ||__________ (_)∪ ∪     \_________
    / ̄:l:  .―:l:――――:l:/___ヽ,―、_(_)
    |  :|:./ E:|: EEEEl  :|:|:   :  ̄ ̄||`l
   / ̄ ̄ヽ ̄ヽ EEEEl  :|:|:__:___||._|
  /  ,●、  |  |777777|:|   l, ―┴、┴――、   ドグオォォォン!!
  | ●|  |.● |  |/////// .:|:| /     ヽ    ヽ
  ヽ  `●'  .|  |====:|:| |==㊥==l===||/⌒ヽ
   ヽ    / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~'ヽ     /    /(;◎ω◎) うぐぅっ

(;◎ω◎)「ギギギ」

DIO「おお……これは……」

DIO様はお喜びの模様です


78 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:37:33

                          イ
                    //,ィ ィ / |イ
                  i、ノ |/ ∨レ' | |ヽ_r-v、_
               ,、___|  /  //  / | //,.-、ヽ 素晴らしいデキだぞォォォ!wkwkさん!
               | /ヽ、-/  / ∧/ ノ / /ゝ、`' こんなに驚いたのは久しぶりだァァアハハハハ
                /  /  / / ∨ ノ  /  |  5秒!6秒!まだ驚いていられる!
.               /  i   / /  ノ / / /|_ノヽ 最ッ高に「ハイ!」ってやつだァァァァッッ!
     _        r'   ヽ  / |  /  _,.-ヘ i /,.‐、(
    /  `/`ヽ、__   \  ヽ ` `_,.-''´  ,ヘ  | r、| |
    (= r'__ /  \__,,,,━┓‐''´       /ハヽ_!|)| !ヽ
  _,ハ、__| ~~ | ヽ r'´'´  ヽ  _,┃|     _ノ_,ィ   ノr|、`'ー
‐i´:!    _`ニヽ、ノ r'ヽ、‐'''´┃ヾ、_( ((_,.-r‐(;;)'    ト-ヘ ̄
:::l:::ヾ-、_r'   `'''i‐ヘ ヾ.ヽ・.┃:ゞで>,ゞ  ̄     |: ,.::ヘ
ヾヾ::\ ヽ    !  \,ノ:.┃・ヽ┃:l |   /  ヘ   レ::;-'´
:::\`'-、;>-、   _,.-'"´         ヽ ヽ! レ  ,.イ   /:/
:''-、,,ノ´     ̄            ヽ こ-‐彡ノ  /:_;:!-‐'´
''フ´                    ヾー'T"´ //
'´                      ヽ、_ノ/


79 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:41:48
(;◎ω◎)「おっ!お褒めのお言葉!マコトにありがたき幸せ!」

DIO「フフフ……これで承太郎も……」

DIO様は呟かれている

DIO「本当にありがとう……wkwkさん!今日はゆっくり泊まって、明日以降は観光を
   するといい」

( ◎ω◎)「ハハッ!」

wkwkさん達はペコリと頭を下げ、寝る事にした

・・・
・・



80 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:47:42
朝がきた

ブーン一行は今日は一日観光旅行

あきれるほど暑かったけども、それなりにブーン達は楽しんだ

そして最終日

―夜・空港―

DIO「wkwkさん……」

( ◎ω◎)「DIO様……」

いつしか、DIO様とwkwkさん達の間には友情が芽生えていた

∧_∧
( 'A` )「DIOさん……」

ガシィ!


81 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 23:57:47
    /i/i
   イノ/ノノヘノ丁フ
  火,';; i  =-二- 「涙は見せん……」
  〈_l;;;;;; う√二=-
   ヽィ`__/`ヾ-''''
  r ー`xァ   `ヽ
  〈 ̄  、  i  i〉
   ヽ  iノ  イ /

そう言っているDIO様の頬からはキラキラとしたものが流れていた

( ;ω;)「DIO様……・」

∧_∧
( 'A` )「また、な」

DIO「お前達が健在だったらな!また会おう糞ガキども!」

( ;ω;)「わかったお!」

∧_∧
( 'A` )「じゃあな!」

6人はゲートくぐって飛行機に乗りこむ

DIO「……さらばだ、友よ」

・・・


82 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/31(日) 00:10:31
( ^ω^)「DIO様いい人だったお」

('A`)「……ああ」

(´・ω・`)「さあ、もう寝よう」

( ^ω^)「お。わかったお」

ブーン達は飛行機の中で、眠りについた……

第4部 完


[ 2000/03/21 19:24 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

51 名前:第3部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/29(金) 21:49:09
━200×年6月━
会議室でテレビを見ていたブーン

( ^ω^)「今日はワールド杯本戦のメンバー発表だお!テレビ点けて見るお!」

(カチッ)

Gコ『タマーダ、ヤナギサーワ』

( ;^ω^)「次は誰だお!?」

Gコ『……wkwkサン』一同『おおーっ!』

(;゚ω゚)「ハァー!?僕かおっ!!??」

Gコ『ニダー、ショボーン、DORORIクーン、フサギーコ、モナー』


52 名前:第3部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/29(金) 21:53:02
Gコ監督は次々と名前を挙げていく

リポーター『何故wkwkさん達なんでしょうか』

通訳『アビルカッタソワカッタ』

Gコ『……アパラチャイホワチャイ』

通訳『…Gコ監督はwkwkさんとスタッフ達の結束に期待するようです』

( ;^ω^)「アホか!!僕達soccerなんてやったことないお!!」

(ガチャ)

( ´∀`)「お~いブーン、2ちゃんねるの前にバスが待ってるモナー!」

('A`)「どうやらもう行くみたいだぜ」

<丶`∀´>「早く準備を急ぐニダ!」

(´・ω・`)「展開速いなおい……」

6人はバスに乗り込み空港へ向かった


53 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/29(金) 22:04:36
それから二日が経った

Gコ監督の予想が的中したらしく、一回戦のガイドライン国には810対0で勝った

( ;^ω^)「ていうかDORORI君の着ぐるみを着ると強くなるのかお?」
∧_∧
( 'A` )「だな」

得点したのもほとんどがDORORI君だ。おかしいよね、彼はGKなのに……
ちなみに、着ぐるみをつけてはいけないんじゃないか、というツッコミは無しだ


54 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/29(金) 22:16:34
続く二回戦・三回戦以降も、圧倒的パワーで出場国を殲滅していった
wkwkさんも、試合に出ながら工作をするという前代未聞の事を成し遂げている

そして準決勝。ブーン達のテンションは最高潮に達していた

(;◎ω◎)「試合中に工作をするなんて……」
(´・ω・`)「いいアイデアだろう?」
(;◎ω◎)「ボール当たるはヘディングくらうわで散々ですお……」

wkwkさんの体は激しい衝突で傷だらけだ
wkwkさんはこれが世界かと、改めて実感した


55 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/29(金) 22:22:58
そして試合は始まる。相手は強豪ニューソクだ

ブーンのポジションはMF。この方がより、工作を見せやすいからとのこと

(;◎ω◎)「きょっ、きょu」

ドゴォォォ!!

低空で、更に高速で飛んできたボールがwkwkさんの脇腹にクリーンヒットする

(;◎ω◎)「いてー!!11!」


56 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/29(金) 22:36:11
笛は鳴らない。それくらいのことは当たり前なのがサッカー
いささかwkwkさん達には厳しいか。当然のことながら

そんな中、DORORI君は一人張りきっている

∧_∧
( 'A` )「うおらー!ドライブシュート!!」

勢いよく放たれた(自チームのゴールポストから)ボールが地上スレスレを滑空し、
相手チームのゴールネットに突き刺さる

実況「ゴォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーールッッ!!111!!」
解説「いやはや、DORORI君のシュート力は素晴らしいものです」
実況「えーっ、Oシム氏。今のプレイはどうでしょうか?

Oシム「アイデアの無い人間はサッカーはできてもサッカー選手にはなれない」
Oシム「DORORI君の才能は既に人間の領域ではない」

DORORI君はサッカーにおいても万能だった


60 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:22:16
それから3ヶ月後……

( ^ω^)「久々にシャバの空気を吸えるお」

ブーンは病院から退院していた
そう、ニューソクとの試合でブーンは大怪我を負ってしまっていたのだ
全身打撲……理由はDORORI君のシュートが直撃したせいだ

・・・
・・



61 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:25:42
∧_∧
( 'A` )「キエエエエエエエエ!!」

ぬるぽぉぉぉぉぉぉぉ!!

(;◎ω◎)「ガッ…マ…」

(;´・ω・)「wkwkさん!」

<;丶`∀´>「ブーン!」

ミ;゚Д゚彡「wkwkさん!」

(  ω )……

(;´;ω;)「wkwkさーーーーん!!」


・・
・・・


62 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/12/30(土) 22:27:44
( ^ω^)「あれも、今ではいい思いでだお」

ガチャリ

家の扉を開いて中に入る

テーブルの上にはワールドカップ優勝記念の写真が置いてあった……

第3部 おしまい
[ 2000/03/21 19:23 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)ブーンがwkwkさんになったようです  第2部

25 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 14:53:59
( ^ω^)「それから一ヶ月後……」

('A`)「この日はいつもと違い、外で公演をするということだった」

( ;^ω^)「ナレーションかお?」

('A`)「意味わかんねぇよな」

・・・VIP市・総合体育館・・・

(ザワザワ・・・)

('(゚∀゚∩ 「わ~い、wkwkさんが来てくれたよ~」
(*´_ゝ`)「ドキドキするな、弟者よ」
(´<_`*)「ああ、興奮するな兄者よ」


26 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 14:55:34
・・・準備室・・・
|⊃ω^;)「すっごい人がいるお」
('A`)「ああ・・・こんなに見ている人がいるなんてな」
( ;^ω^)「僕ちょっとトイレいってくるお」

  /⌒ ̄ ̄ ̄\ ρ 「う~~トイレトイレ」
  /川∥∥| ∥|  ゝ  今トイレを求めて全力疾走している僕は
 〈巛《〈〈 \巛 |    TV局で働くごく一般的な男の子
  │◎ー◎ ヘ |    強いて違うところをあげるとすれば
  │┌-   )/     工作に興味があるってとこかナー
   ヽヽ 丿//      名前は内藤ホラ…wkwkさん
    ┼┬┼
 /┴┴┴┴┴ ̄\
 | │       ┤ \
 | │       │\ \
 | │       │ \ \
 | │      /│  │ │
 | │     / │  │ │
┌─ヽ       」   │ │
│ ├┴┴┴┴┤   田田
│ │  ∥   ヽ   / │
├-┤   /   /   LllLノ


27 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 14:56:48
   ;ヾ、,.、,、.、rツ ッッシ、:':' r':' _,、-'゙_,  や 公 通 そ
 ,、,、,ミッン、,._        _,、-'゙_,、-'゙.   っ 園. り ん
 、ィッ ,:、 ゙''ゞ=ミ、~.: _,、-'゙_,、-'゙  __,  て の 道 な
 }; ヾ ゙' {!li;:,. _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,::|_|  来  ト に わ
 ゞァ''゙ぐ _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,、-''" .|_   た イ  あ け
 ,ヘ:'_,、-'゙_,、-'゙..::「┴_,エ ┴  ''"_|_|  の. レ る で
  └i'゙-ニ,ニエ,.:|ニ「 _エ ┴  ''"_|_   だ に
    |エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴  __.|_|_
    |エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ 「fj.||__|__| _|
    |エ | ニエ, |[8] _エ ┴ └‐_|_|__l__,|⊥ |__
    |エ | ニエ, |二 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_
    |エ | ニエ, |┴ _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__|
    |エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_
    |エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__
  -,-=''┷━━|┬ニエ ┬--  .|__|__| _|_|_
   ''ーニ_''ー::、_ ゙┷ 工_二'‐-、,_|_|__l__,|⊥ |__
  二二二`''ーニ`_''ー-、_¨''━、L|__|__| _|_|_
  二二二二二二二`''ーニ_''ー 、_       |⊥ |__


28 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 14:59:33
( ;^ω^)「あれ…?この展開はもしや」
                          ,.、、.,_         座  ベ  ふ
      _,,.、、、、、.,,_             ,ハ爪、,::゙ヽ.          っ  ン  と
    /.:::::::::::::::::::..`ヽ、            `l 'i 'i'`ln:}           て  チ 見
   / .:::::::::::::::::::::::::::::::. '、            l ゙ァ 人{        い に  る
   | :::::::::::::::::::::::::::::::::,ヘ{ツ          `コfェエlユュ         た 一  と
    | ::::::::::::::::::::::::,ィゥ ノ j           /;.;.ヽ   ヽ,        人
   |::::::::::::::::::::::( |.!  ;{           l;.;.;.;.;.|    i'、      の
   .|::::::::::::::::::rリ`l,〉   j}゙          '!;.;.;.;.;|     !;'!_       若
    }:::::::::::::::ノ゙  l  /            '!;.;.;.;.|    「 |||       い
   ,xァ''ー'゙'`    '、 /            ノ;.;.;.;..j     |,,|||      男
  / ー`¨`''''ー-- 、」゙'′_ ..,;:';;'. ;:;:;:;..  /;.;.;.;/ __三」 |||      が
 ''^ーァ 、_____  ̄ /       __/;.;.;/lニl-'┴┴厂
  `>'、,     '''"´ ̄ ̄_二ヽ、 ,';';'; /  >'′ | | l`'Y'))i
  /           /    ヽ   `ー' :;:;: ,|-' 'ー'ニノノ,.,:,:,:
 ,'        ,   /      ゙、""''''''-= :,,_ /| l: : :"''|'′,.,.,.,.
          l /  __      !       / :| l: : : :.|
          l, l  く,_  、   |        /_:::| l: : : :|
 ''''ー--_  、、,,,_リ    `ヽ、ヽ, ,!     /   ̄`''ー'、
       ̄`¨`'''|!    _,,..、二,,_,〉'_ー_/    , ,、   `ヽ,
          |!   'ー''"´  '! /     /ニ''''ー ---'-


29 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:01:41
( ;^ω^)「マズイ…実にマズイお」

ハッ

そう思ってると
突然その男は僕の見ている目の前で
ツナギのホックを
はずしはじめたのだ……!


30 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:04:03
            , '´  ̄ ̄ ` 、
          i r-ー-┬-‐、i
           | |,,_   _,{|
          N| "゚'` {"゚`lリ
             ト.i   ,__''_  ! <やぁwkwkさん
          /i/ l\ ー .イ|、
    ,.、-  ̄/  | l   ̄ / | |` ┬-、
    /  ヽ. /    ト-` 、ノ- |  l  l  ヽ.
  /    ∨     l   |!  |   `> |  i
  /     |`二^>  l.  |  | <__,|  |
_|      |.|-<    \ i / ,イ____!/ \
  .|     {.|  ` - 、 ,.---ァ^! |    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{   ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
  }/ -= ヽ__ - 'ヽ   -‐ ,r'゙   l                  |
__f゙// ̄ ̄     _ -'     |_____ ,. -  ̄ \____|
  | |  -  ̄   /   |     _ | ̄ ̄ ̄ ̄ /       \  ̄|
___`\ __ /    _l - ̄  l___ /   , /     ヽi___.|
 ̄ ̄ ̄    |    _ 二 =〒  ̄  } ̄ /     l |      ! ̄ ̄|
_______l       -ヾ ̄  l/         l|       |___|

(;゚ω゚)「うわああ!!1!!!やっぱり阿部さんだおぉぉ!!」


31 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:05:57
    〃                 i,        ,. -‐
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈    /
    !  :l      ,リ|}    |. }   /   .作
.   {.   |          ′    | }    l
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<    |    ら
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|    |
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|   |     な
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ     |
.    }.iーi       ^ r'    ,'    ノ    い
     !| ヽ.   ー===-   /    ⌒ヽ
.   /}   \    ー‐   ,イ       l    か
 __/ ∥  .  ヽ、_!__/:::|\       ヽ

(;゚ω゚)「だだだだだだっだあだだだあっだだだあだがここここっここkとととわるうるる!!」

ブーンの声が震えていた。多分死よりも恐ろしいことが起きるからだ


32 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:08:45
ブーンは全力で逃げることにした

尿意は無くなった。しかし…

"゚'` {"゚`「待ってくれよwkwkさん」
(;゚ω゚)「ギャアアアアアアアアァァァ!!!11!!」

阿部さんは何食わぬ顔で追ってくるのだ
無表情で「次はションベンだ」とでも言いたげに


33 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:10:48
"゚'` {"゚`「wkwkさん…ノンケのくせに足速いな」

(;゚ω゚)「しーましぇーン!!1!!」

ブーンはどうにか逃げ切ることに成功した


34 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:15:22
( ;^ω^)「ハァハァ…最悪だおぉ…オエェ」

(´・ω・`)「どうした?そんなゲロを吐くくらい怖がらなくたっていいじゃあないか」

('A`)「まぁまぁ。ブーンにも何かあったんでしょう」

( ;^ω^)「ああ……悪夢を、だお」

そうこうしてると、時間がもう迫っていた

(´・ω・`)「オイおまいら。そろそろ出撃いくぞ」

(;◎ω◎)「よし行くお」(カチャリ)

∧_∧
( 'A` )「ああ。準備おkだ」

二人はコスチュームに着替える

(´・ω・`)「よ~し、ヒアウィーゴーだ!」


35 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:20:28
             /⌒ヽ       ∧ ∧
みんなおいす~> (◎ω◎)     ∩ ( 'A` )∩<イエア!
            (    )     \│  │/
          ┏━━━━━━━━━━━━┓
          ┃                  ┃

(;◎ω◎)「今日はみんなのためにピーポ君を作るお~!」
(;'A`)つっミ( 'A` )ガポッ「暑いってこの着ぐるみ」

(;◎ω◎)「……」


(;  ω ) ̄ ̄「アホか―――――――!!11!!」 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゚̄ ゚スポーーン


36 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:23:41
('A`)「キャストオフ!ってやつだぜ」

そういうと、ドクオはチャックを外し、着ぐるみを脱いだ
もちろん、中に着ている服も一緒にだ

(*'A`)「キモチイイ」

ドクオはMだったのだ
自分の体を見られる…なんという快感だろうか

(;   )スポ――――――ω<バカヤローーーーー!!!――ン


37 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:25:24
∧_∧
( 'A` )←結局また着た「早く拾えよ。その ボ ロ 雑 巾 をな。いや、目か」

クリリン「ヤムチャさ―――――――ん!!11!!」

(;◎ω◎)「僕はヤムチャじゃないお」

ベジータ「呼んだか下等民族ども」

∧_∧
( 'A` )「おまえはおとなしく料理でもやってろ」

ベジータ「サーセンwwwwwwwww」

・・・・・


38 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:27:24
(;◎ω◎)「イエア!ピーポ君ができたお!!」

             ,ィ⊃  , -- 、
    ,r─-、      ,. ' /   ,/     }
   {     ヽ  / ∠ 、___/    |
   ヽ.      V-─- 、  , ',_ヽ /  ,'
     ヽ  ヾ、  ',ニ、 ヽ_/ rュ、 ゙、 /
     \  l  トこ,!   {`-'}  Y
       ヽj   'ー'' ⊆) '⌒`  !
         l     ヘ‐--‐ケ   }
         ヽ.     ゙<‐y′   /
      (ヽ、__,.ゝ、_  ~  ___,ノ ,-、
      )           ノ/`'ー-' <
    r'/,   _..   //  l、、、ヽ_)
      ゝ(_/_ノ´ /ヽ_ノ/  __,l ヽ)_)‐'
         {` ーニ[二]‐ク′
           〉   /  /_
         /   ´ ̄`ヽ  )
          (____ノ--'


39 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:30:34
∧_∧
( 'A` )「俺も完成」


         ________
       /:.'`::::\/:::::\
      /::            \
     /::.  /"""  """\ ヽ
     |::〉   ●"    ●" |
   (⌒ヽ             |)
    ( __     ( ∩∩ )    |
      |  、_____  /
      ヽ   \____/  / <どんなもんじゃーい
       \        /
         \____/


40 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:33:05
(;◎:;.:...サァァァァァァ…

∧_∧
( 'A` )「だめだよ~、消滅しちゃ~。それ、『ニフラム』」

<丶`∀´>「なるほど」
ミ,,゚Д゚彡「自分よりレベルの低い相手を消すと」
(;´∀`)「しかも経験値もいらないということモナ」


(:;.:...サァァァァァァァァァ…

∧_∧
( 'A` )「…まぁいい。これからはこの俺がwkwkさんだッッワハハハハ!!」

(´・ω・`)「させるかっ!魔法カード『死者蘇生』!!」

(パァァァァ……)←ゴッドハンド輝によく出てくる音

(..。.ω゚)<アアアァアァァァァァァァァァァ……

(;´・ω・)「しまった……ゾンビになってしまった……『ザオラル』!」

(;◎ω◎)「…なんとか生き返れたお」


41 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:34:09
∧_∧
( 'A` )「そのままくたばってりゃあよかったのにな」

(;◎ω◎)「アンだとぉっ!?」プンスカ

∧_∧
( 'A` )「ケンカっすか?」

(;◎ω◎)「よしきた!今日こそはボコってヤルお!!」

(;◎ω◎)「……」

(;◎ω◎)「キャオラ!」

ボコスカドカバキ


42 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:35:31
(;;)゚ω(;;;・・・


   __,, , , , _ 、 ,,, ... ,, _ ..,_
 ー=、 、ー-、`ヽ、、ヽ`!i' , ,i",r'",-'"=ミ
    `ヽ`ヾ`、 ! ヽ ! l! i! !_i_/_<'"``
     `,ゝ、iliー'" "、,"、', ヽ, リ
      !/!,li ,; /    \ )
  __  i、`!', '   /ヽ    /
ー''`ヽ`,ーi'`''"!、  /─ ヽ /   __
    `il `i ! ヽ、/   │/ iヽ、/ ,.ヽ_
     i! !`   `ーァ、-ー'  ! ノ!トi,!'",ノ-、
   ,..=、i! iヽ-、 rィ',;'!ヽー-、!  `/_,i' _,.!'、
ーニー-、._ `ヽゞニ-、.;' i! ! ,  `ト_ノ`x-'" ノ
=ニヽ、 , `, /ヾ=ソ ノ !/   !、`ー`''イ、
-ー-、 `i, / / ヽ `イ_,  i -'" ̄`! !   ヽ
   ゝノ /-'"  `   ' !    ヽ     !

   くにへ かえるんだな
   おまえにも かぞくがいるだろう・・・


43 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:36:46
(;;)◎ω(;;;「……」

(;;)◎ω(;;;ノシ「ソ…それじゃあ…今日は……バイブー……」

∧_∧
( 'A` )9m「今日辺りお前らん家に襲いかかるからな」

('(゚∀゚∩ 「ばいば~い!」

( ´_ゝ`)「生wkwkさんは興奮するな、弟者よ」

(´<_` )「だな。もう30になるってのにな…俺達……」


(l|i´_ゝ`)l|i ´_>`)「「なにやってんだろ俺達……」」


・・・


44 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:37:45
公園

( ;^ω^)「いんやぁ~、今日は疲れたお」

(;'A`)「汗だくですわよ」

(´・ω・`)「お前らマジサイコーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

(´・ω・`)「これ世界ねらえるんじゃねwwwwwwwwwwwwwwwww」

(´・ω・`)「これからも気張っていこうぜwwwwwwwwwwwwwww」

( ;^ω^)「…なんか気持ち悪いですお」

そのときだった
公園から一人の男が飛び出してきたのだ


45 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:40:12
    〃                 i,        ,. -‐
   r'   ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈    /
    !  :l      ,リ|}    |. }   /   .ま
.   {.   |          ′    | }    l
    レ-、{∠ニ'==ァ   、==ニゞ<    |    た
    !∩|.}. '"旬゙`   ./''旬 ` f^|    |
   l(( ゙′` ̄'"   f::` ̄  |l.|   |     来
.    ヽ.ヽ        {:.    lリ     |
.    }.iーi       ^ r'    ,'    ノ    た
     !| ヽ.   ー===-   /    ⌒ヽ
.   /}   \    ー‐   ,イ       l    な
 __/ ∥  .  ヽ、_!__/:::|\       ヽ


(;゚ω゚);'A`);´・ω・)「「「!!!!」」」


46 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:43:47
(;゚ω゚)「うわあわっわあっわあっわわわわわああああわわわあわわ…」

(;'A`)「にっ、逃げろぉぉぉ!!11!!」

(;´・ω・)「この話の僕はうほっじゃあねぇんだ!!すたこらさっさだぜぇ!!」

"゚'` {"゚`「おいおいノンケども。待ってくれよ」

阿部さんの顔は笑っていた

・・・・・


それから十分後くらい・・・

(;゚ω゚)「ハァハァ…もうだめぽ」

"゚'` {"゚`「さぁ…や ら な い か 」

(;´・ω・)「誰か…」



(;´・ω・)「ボスケテー!!」


47 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:45:54
(ガサガサ)

(´・ω・`)「!あなたは…」


     γ´`ヽ
     _ゝ -''` ー- _
   /          \
  /             ヽ
  ,′              ',
  !    , -────── 、 |
  |    |   ィェァ    ィェァ| |
 |    `───────' |
  .|                 |
  |                l
   l              /
   |  ヽ          /
      ` 、     /
         ` ー'ー '

名前:ボンバーマン
特徴;爆弾を使う。爆発したら相手は死ぬ

(;'A`)「ボンバーマンさん!」


48 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:48:09
【ィェァ ィェァ】つ●←爆弾



(;゚ω゚)「え!?ちょ」



"゚'` {"゚`「おま」



ドォォォォーーン!!


49 名前:第2部 ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/25(月) 15:50:46
―病院―

( ;^ω^)「最悪だお」

('A`)「ああ」

ブーン達は奇跡的に生きていた

その代償として、一ヶ月の入院生活を強いられていた

(´・ω・`)「まぁ早く治そうや」

"゚'` {"゚`「これで邪魔するやつは」

(;゚ω゚);'A`);´・ω・)「「「やめてくれ」」」

第2部 おしまい


[ 2000/03/21 19:22 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)ブーンがwkwkさんになったようです 第1部

2 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:01:17
( ^ω^)=3「フヒー、なんとか就職できたお」

ニコニコ笑っている男はブーン
この春専門学校を卒業し、放送会社「2ちゃんねる」に就職できた

('A`)「だな」

体調の悪そうな男がドクオ
そのため口が臭い。これは胃が悪いからだ

やはり彼も専門学校を卒業し、「2ちゃんねる」に就職
お昼時の風が心地良い。頑張った見返りなんだろうか

2ちゃんねるのビルの屋上の空気はなんともすがすがしい
そんな彼らに、初の仕事が舞い降りる……


3 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:05:22
( ´∀`)「おーい、新人!」

('A`)「アッ……プロデューサー」
( ^ω^)「ハイッ、なんですお?」

( ´∀`)「突然だけど、君達テレビに出ないかモナ??」

('A`)(^ω^)「……」

(; A )(; ω )スポポーン     ' ` ゚ ゚「ハァ!!!!!???」

( ´∀`)「やっぱりそのリアクション……天性のモノを感じたモナ」
( ´∀`)「一目見たときからね……フフフ」(ニタァ)

( ´∀`)「とりあえず飛び出した目を拾うモナ」

(; A )「サッ、サーセン……」
( ; ω )「目、目はどこだお……」

( ´∀`)「まだかモナ?」

(;゚A゚)「あっ、ありました……」
( ;'ω`)「おまたせしますたお……」

( ´∀`)「目が逆だモナ」


4 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:08:10
(ガシャーン!!!)

( ;^ω^)「直りましたお」

( ´∀`)「把握モナ。それで…君達には新番組のお兄さん役をやって欲しいモナ」
( ´∀`)「給料は、ちょっと上げるから……(50円くらいね)」

(; A`)「マジすか…ってまた目が…」(ポロッ)
( ´∀`)「うん、早くくっつけろモナ。実は…」

モナーは語る
新番組は児童向けに朝早く放送されるものであり、予算が予想以上に少なくなってしまったこと……
そのため、番組に必要な人材を得られなかったことを

( ´∀`)「とりあえず、番組タイトルは『wkwkさんの奇妙な工作』モナ」

( ´∀`)「5分程度の放送なんだけど……」

( ´∀`)「どうモナ?やってくれないかモナ?」


5 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:10:53
( ;^ω^)「う~ん…どうするお、ドクオ?」
(;'A`)「そうだな~…(ガキは嫌いなんだけどなぁ、でも…)」

(;'A`)(この話し断ったらもう出世できないような…)ブツブツ
(;'A`)(いやいや、それどころかクビも有り得るぞ…)ブツブツブツ

(;'A`)(そうしたら今度は根回しされて再就職すらもできなくなるかも…)
(;;;'A`)(・・・・・・)プッツーン

ドクオは心配性であった

( ;^ω^)「どうしたお…?」
(;@A@)「ウビャビャビャビャビャア!!!!」

(;゚ω゚)「!!!!」
(;@A@)「パピッ、パピッポペポ!!!!11!!!」

(;@A@)「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY」
( ;^ω^)「だっ、大丈夫かお!?」

(;'A`)「ハッ!!……すまなんだ……」

(;'A`)「……受けます、やらせてもらいます!!!」


6 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:13:25
( ´∀`)「おお、そうかモナ!ありがとうモナ!」
( ´∀`)「じゃあ、早速今日から収録なんだモナ!切羽つまってるんだモナ!!」
( ´∀`)ノ「スタジオVIPに3時になったら来てくれモナ!!」

先輩はそう言うとクールに去っていった……もちろんジョジョ立ちも完璧にだ

(;'A`)「ふう…」
( ;^ω^)「ドクオ、そんなのやって大丈夫かお?」

(;'A`)「大丈夫じゃねぇけどよ…まぁお前もやるからなんとかなるだろ」
( ;^ω^)「いや・・・僕は…」

(;'A`)「頼むぜよ。一生のお願ぇだからよ…オラにお金を分けてくれよ」
( ;^ω^)「…まぁわかったお。どうせモナー先輩もそのつもりだろうし」

('∀`)「…ありがとよ」
・・・
・・



7 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:15:04
・・・午後3時・スタジオVIP・・・

('A`)(^ω^)「失礼しまーす」

( ´∀`)「よく来てくれたモナ!」
(´・ω・`)「ほほう、君達がやるんだね」

( ´∀`)「紹介しますモナ。このやせ細ったクソガリビチグソ野郎がドクオで、まさにピザデブとしか言えないような男がブーンですモナ」

(#^ω^)(#'A`)ピキピキ…

( ´∀`)「ブーンにドクオ。今君達を紹介したこの人が、脚本兼監督のショボンさんモナ」
(´・ω・`)「よろすく」

ショボン…彼はこの業界では驚くべきセンスを所持しているピカデリー賞にノミネートされた作品『ニダーの奇妙な冒険』の脚本でもある
『wkwkさんの奇妙な工作』の予算の半分は、この人の給料に使われている程だ


8 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:17:36
( ´∀`)「おどろいたモナ?」
( ;^ω^)「すごいですお」

('A`)「すごい人を起用したな…」
( ^ω^)(ドクオ…)ボソリ

('A`)(なんだ?)
( ^ω^)(ショボンさんて人、呼ばなきゃ予算問題は解決するんじゃないかお?)
('A`)(だよな。俺もそう思う)

( ´∀`)「…なんか言った?」

('A`)(^ω^)「いいえ」

(´・ω・`)「よし、じゃあ始めますか。君達、衣装部屋に着替えがあるから着て来てくれ、まいか?」
( ^ω^)「わかりましたお」
・・・
・・



9 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:25:22
数十分後・・・

「おまたせしましたお」
(´・ω・`)「おっ!似合っているねぇ…」

   /⌒ヽ      ∧ ∧
   (◎ω◎)    ( 'A` )
   ∪  ∪    し   J
   │ ┬│     ┃  ┃
    ∪  ∪     ┠  ┨

(;◎ω◎)「・・・」
∧_∧
( 'A` )「・・・」

ブーンは丸眼鏡とベレー帽に青いオーバーオール
ドクオは、自分とそっくりな顔をした着ぐるみを着ていた


10 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:31:56
( ◎ω◎)「……で、何をするんですお?」
(´・ω・`)「とりあえず、あそこに置いてあるセットで収録だ。カンペとこちらが出す指示に従って進めてくれ。セリフはカンペの言葉とアドリブでいいよ」

∧_∧
( 'A` )「…暑いです…この着ぐるみ」
( ´∀`)「黙ってやれ」

二人はセットの上に立つ

( ◎ω◎)「よっこいしょーのどっこいしょ」
∧_∧
( 'A` )「重いぜこの着ぐるみ…」

(;◎ω◎)「…ガマンだお」

(´・ω・`)「よ~しみんな、準備はいいか~い?」


11 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:36:48
<丶`∀´>「カメラはおkニダ!」
ミ,,゚Д゚彡「照明もおk!」

           巛 ヽ
            〒 !
         |     |  |
   ゴツン  |★   / /
   ___|_∧ / /
      (・ω・`/ / <イヤッh
      ,-     f
      / ュヘ    |
     〈_} )   |
        /    !
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
――――――――――――

(´・ω・`)「いてーぞこのヤロー!!」
(;´∀`)「何故そこに壁が…」

(´・ω・`)「まぁいいや。……よし…3…2…1……」
(´・ω・`)「スタート!」(カチン!)

収録が始まる…


12 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:44:37
             /⌒ヽ       ∧ ∧
    どもだお~> (◎ω◎)    ∩ ( 'A` )∩<イエ~イ
            (    )     \│  │/
          ┏━━━━━━━━━━━━┓
          ┃                  ┃

(;◎ω◎)ノ「きょ、今日はよい子のみんなのために、折り紙をおるお~!」
∧_∧
( 'A` )∩「……やった~!wkwkさんが本気になってるよ~」

(;◎ω◎)「DORORI君…じゃあ紙飛行機を作るお~」
∧_∧
( 'A` )「キョウハ DSデ オイシイニクジャガヲ ツクリマショウ」

(;◎ω◎)「ちょwwwwwwww」
(;◎ω◎)「……というわけで、キョウハ DSデ オイシイニクジャガヲ 
ツクルオ」

∧_∧
( 'A` )「違うでしょ。折り紙でしょ、間違えるなよ」
(;◎ω◎)「すまんお」


13 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:46:30
(´☆ω☆`)キラーン(いいぞ…最高の出来じゃないか…)
( ´∀`)(ショボンさんが笑ってる…これは高視聴率の予感モナ!プロデューサーの僕も鼻高々モナ!)

( ◎ω◎)「よ~し、wkwkさん作っちゃうお~!」(オリオリ…)

ブーン……いや、wkwkさんはカンペに書かれている折り方で、手早く折っていく

( ◎ω◎)「ここをこうしてこうするお~」
∧_∧
( 'A` )「……ねぇ~、wkwkさぁ~ん」

( ◎ω◎)「なんだお?DORORI君」
∧_∧
( 'A` )「着ぐるみが邪魔で折り紙が折れないよ~」

(;◎ω◎)「バッ、この汚らしい阿呆がァァァ!!!!」
(;◎ω◎)「ナァ~ニ言ってるんだおォォォ!!」

∧_∧
( 'A` )「…すんません」

そんなこんなで番組は進んでいく…


14 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:48:36
(;◎ω◎)=3「プヒーッ、できたお~」

          l\        _
         l: \ 「ヽ// _
  _,、rェァ-='" ̄`゙ー'-"-'、//
<..,;__;;___ヘニ二_,ィ‐'\ニニ7
      `'ー‐‐+:丶、 \ヘゝ
              丶、.\
                 "

∧_∧
( 'A` )「…うまいねwkwkさん」
(*◎ω◎)「どんなもんじゃーーーい1!!1!!!!」


15 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 22:54:08
∧_∧
( 'A` )「僕もできたよ」

               r'゚'=、
               / ̄`''''"'x、
          ,-=''"`i, ,x'''''''v'" ̄`x,__,,,_
      __,,/    i!        i, ̄\ ` 、
  __x-='"    |   /ヽ      /・l, l,   \ ヽ
 /(        1  i・ ノ       く、ノ |    i  i,
 | i,        {,      ニ  ,    .|    |  i,
 .l,  i,        }   人   ノヽ   |    {   {
  },  '、       T`'''i,  `ー"  \__,/     .}   |
  .} , .,'、       },  `ー--ー'''" /       }   i,
  | ,i_,iJ        `x,    _,,.x="       .|   ,}
  `"            `ー'"          iiJi_,ノ


16 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 23:02:19
   ◎-◎
(  ω )「……」  /'           !   ━━┓┃┃
-‐'―ニ二二二二ニ>ヽ、    ┃   ━━━━━━━━
ァ   /,,ィ=-;;,,, , ,,_ ト-、 )    ┃               ┃┃┃
'   Y  ー==j 〈,,二,゙ !  )    。                  ┛
ゝ.  {、  - ,. ヾ "^ }  } ゚ 。
   )  ,. ‘-,,'   ≦ 三  
ゞ, ∧ヾ  ゝ'゚       ≦ 三 ゚。 ゚
'=-/ ヽ゚ 。≧         三 ==-
/ |ヽ  \-ァ,          ≧=- 。
  ! \  イレ,、         >三  。゚ ・ ゚
  |   >≦`Vヾ        ヾ ≧
  〉 ,く 。゚ /。・イハ 、、     `ミ 。 ゚ 。 ・


17 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 23:03:21
(;◎ω◎)      。 。「目がスッ飛んだお…」
∧_∧
( 'A` )「目…食べちゃうぞ~wkwkさぁ~ん」

(;◎ω◎)「やめろこのビチグソがァァァァァ!!!!」

とりあえず目はハメ直した

(;◎ω◎)「…ていうか、どうしてスプーができるんだお?」
∧_∧
( 'A` )「え~、知らないよ。だって、wkwkさんの持ってるカンペ通りに作ったらできちゃったよ~」

(;◎ω◎)「だお。確かにDORORI君もカンペ通りに作ったハズ…」

  ◎-◎
(;゚ω゚)「って何カンペのこと言ってるんだよォ!!!!1!!!!!!11!!」

  ◎-◎
(;゚ω゚)「いい加減にしてるとハッ倒すお!!11!!!1!!」


18 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 23:05:08
∧_∧
( 'A` )「つーかテメーもカンペカンペっていってるじゃねぇか」
∧_∧
( 'A` )「あんまなめた口きいてっと食っちまうぞブタ」

        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´               (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                `ー-、__,|     ''

不穏な空気……

(;◎ω◎)「すいませんでしたお」


19 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 23:07:35
(;◎ω◎)「…さっ、さて!今日の工作はここまでだお!」
∧_∧
( 'A` )ノ「来週までおとなしく待ってろYO」

(;◎ω◎)ノシ「ばっ、ばいぶーだお~」
∧_∧
( 'A` )9m「じゃあな」

(チャ~ンチャララ~ンチャ~~ン…)

終わりの音楽が流れる

(カチン)

(´・ω・`*)「ハイおk!良かったよぉ~二人ともぉ~!」
( 'A` )(;◎ω◎)「ハァ!!!!!!????」

(´・ω・`)「最高だったよ~!うん、これならピカデリー賞も総ナメいけるよ!」
(;◎ω◎)「そっ、そうですかお…」

( ´∀`)(やっぱり起用して良かったモナ…あの二人…)
<丶`∀´>「感動したニダ!」
ミ,,゚Д゚彡「泣きそうになったぜ!」

カメラマン・照明の人も感動していた

(;;'A`)つっミ( 'A` )ガポッ「暑かったぜ…」
・・・
・・



20 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 23:11:10
いよいよ放送日。朝早く…しかも人気番組『ヒッキッキーズ』の中での放送もあり、ドクオ、ブーンの緊張は凄まじかった

(;゚ω゚)「いよいよだお…」
(;'A`)「だな…」

<丶`∀´>「安心しろニダ!カメラワークはバッチリニダ!」
ミ,,゚Д゚彡「俺も頑張ったしな!」

(´・ω・`)「おっ、始まるぞ」

(;◎ω◎)『おいすーだお!』
∧_∧
( 'A` )『朝早くからごくろうなことだな』

(;゚ω゚)「僕緊張し杉だお」
(;'A`)「あの中暑かったなぁ~」

番組は進んでいく…


21 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 23:12:12
<丶`∀´>「ホルホルホル!これは母国の息子にも見せてやりたいニダ!」
ミ,,゚Д゚彡「おもしれぇ!おもしれー!!」

( ;^ω^)「僕にはサッパリ…」
(;'A`)「俺もだ」

そしてwkwkさんのコーナーは終了

<丶`∀´>「楽しかったニダ!」
ミ,,゚Д゚彡「久々に童心に戻れたぜ」

( ;^ω^)「なんか…ヤル気がでるお」
('A`)「なんとなくだけどな」

数日後

(ガチャリ)

(*゚ー゚)「視聴率が発表されたました!」
(´・ω・`)「して、その結果は??」


22 名前: ◆j8GX.Z.quM 投稿日: 2006/09/22(金) 23:14:08
(*゚ー゚)「なんと、wkwkさんのコーナーの瞬間最大視聴率は52%を突破。平均視聴率も32%を維持…素晴らしいです!!」

      ∩
( ´∀`)彡「イィィィヤッッッッホォォォォォォォウゥゥゥ!!!!」ガタン

(´・ω・`)「フフフ・・・イーイ気分だァァッ!こんな気分は初めてだァァ!!」

(;゚ω゚)「なんという快挙だお…」
(;'A`)「すげぇな」

(*゚ー゚)「wkwkさんとDORORI君にはお手紙がたくさん来るわよ」

('(゚∀゚∩ 『おいら一目でファンになったよ!』
(,,゚Д゚)『DORORI君カッケー!』
( ´_ゝ`)『朝早くはつらいもんだな』
~中略~

(;゚ω゚)「予想ガイ杉だお」

予想ガイ「想定外デスカ?」

( ^ω^)'A`)「呼んでねぇよ」

第1部 おしまい
[ 2000/03/21 19:18 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

ブーンとツンデレが喧嘩してしまったようです

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 21:53:53 ID:i2D3lZgA0
最近めっきり寒くなってきた。
折角温めてもらった弁当も冷めてしまいそうだ。
駆け足で家路を急いでいると、街灯だけが明るい公園に、見知った人影を見つけた。
灯りの真下。一人ベンチに腰掛けている。

あれは。

ツンだ。





『ブーンとツンが喧嘩してしまったようです』





「どうしたの?」
そう声をかけると、ツンははっとして顔を上げた。
驚きで小さく開いた唇。
寒さのために高潮した頬。

そして、その見開かれた丸い大きな瞳には、たくさんの涙が潤んでいた。


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 21:58:05 ID:i2D3lZgA0
「えっ!?あっ!!」
ツンは慌てて頭を下げ、その顔を見せまいとした。
「え、えっと」
思わず引いてしまった。
僕はツンが泣いている所なんて見たことがない。
ツンは両目を手のひらでごしごしとこすった後、顔を上げた。
「毒男くん、どうしたの?」
鼻声だった。どうしたの。それはこっちの台詞だよ。

「いや、これ」
コンビニの袋を掲げる。
「夜食を買いに行ってたんだ」
「そうなんだ」

気まずい沈黙。
何か喋らなくてはと思う。
こういう場合、ショボンだったらどう切り返すのだろう。


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 22:02:19 ID:i2D3lZgA0
「なにか、飲む?」
やっとのことで探り出した言葉がそれだった。
「え?」
ツンは何の事だか分からなかったようだ。
二度繰り返すのも間抜けなので、弁当をツンデレの横に置くと、
「ちょっと買ってくるよ」、そう言い捨てて、近くにある自販機へと走った。

僕はこういう空気が苦手だ。
ツンは友達だけど、女の子だ。
僕は女の子が苦手だ。

でもなぜだろう、駆ける両足が軽いのは。

何がいいのかな。
女の子は甘い方がいいんだろうか。
いやいやツンのことだ、糖分の摂取への拘りがあるかもしれない。
ちょっとだけ悩んで、カフェオレと微糖の二本を買った。


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 22:06:57 ID:i2D3lZgA0
「ありがとう」
小さく微笑んで、ツンは微糖のほうを受け取った。
僕は弁当を端に寄せると、ツンとの間にほんの少しだけ間を空けて、座った。

再び沈黙。
気まずい沈黙。
誰もいない公園。
僕らだけを照らしている街灯。

僕は必死に、この間を繋ぐ言葉を捜していた。

ツンが泣いていた。
学校で見るツンはいつも元気で、僕は、その笑顔がとても好きだった。
でもその笑顔は。
その笑顔が向けられていたのは。

「喧嘩、しちゃった」
缶コーヒーを手の中で転がしながら、ツンデレがポツリと呟いた。


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 22:11:21 ID:i2D3lZgA0
「喧嘩?」
「うん」
「誰と」
「ブーン」

しまった。
いきなり踏み込んだ話になってしまった。
僕はこの手の話題に耐性がない。
元々僕は人との衝突が苦手なのだ。
ましてや、それが男女とそれならば。

僕の内心の混乱を他所に、ツンは訥々と続ける。
「私のせいで、怒らせちゃった」
「え、怒らせたって、ブーンを?」
ツンは小さく頷く。
あのブーンを?
ブーンがツンを怒らせることはあっても、ツンがブーンを怒らせるなんて事はあるんだろうか。
温和な彼の顔が浮かぶ。
僕には想像がつかない。


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 22:21:28 ID:i2D3lZgA0
「えっと、なんでまた」
「もうすぐブーンの誕生日だから、何かプレゼント買おうと思って…
でも男子へのプレゼントなんて買ったことないから、その、ショボン君にお願いして、
一緒に買い物に付き合ってもらうことにしたんだけど…」
「……それで?」
「その場をブーンに見られちゃってたらしいの…」
アウト。

「…そ、それで?」
「私…ブーンを驚かせようと思って、その日は用事があるからって、さっさと下校しちゃってて…」
ツーアウト。

「で、プレゼントを家に届けに言って、『べ、別にあんたのために買ったんじゃないんだからね』って言ったら…」
「言ったら?」
「『ショボンのためだったんだお!?』って」
スリーアウト。
ゲーム、セット。


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 22:25:50 ID:i2D3lZgA0
これは酷い。
間が悪いというかなんというか…
「あ、ああ…で、『え、そ、そんなつもりじゃ』『じゃあどんなつもりなんだお!!』って流れで追い出されちゃったのか…」
「どうしてわかるの!?」
僕は思わず可哀想な子を見る目でツンを眺めてしまった。
ツンは本当にそういうところは鈍…いや、よそう。
「……それは、ツンは悪くないと思うよ…と、思うよ…」
思わず反復してしまった。
我ながらなんと自信のない慰め。
「でもたぶん、話せば分かってくれるって。ブーンはほら、いろんな意味で真っ直ぐだからさ。
そういうところを誤魔化せない、その、純粋な奴なんだよ」
繋ぐ、紡ぐ。
ツンの笑顔のために、言葉を結ぶ。
「……明日、学校で話してみたら?」

「うん、そうしてみる、つもり」

沈黙。
コーヒーが温かい、沈黙。


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 22:30:27 ID:i2D3lZgA0
ツンが小さく身を震わせた。
少し風が出てきたようだ。
「もう、家に帰ったほうが良いよ。風邪引いたら元も子もないよ」
「うん…」
ツンは細い体を少しだけ縮めたあと、立ち上がった。
見上げたツンの目はまだ赤かったけれど、その目元は笑っていた。
「ありがとう、話聞いてくれて」
「いや…」

そして僕は、少しだけ躊躇して、彼女に「おやすみ」と言った。
「おやすみ」
彼女は応えてくれた。

僕は一人街灯の下、ベンチに取り残された。
弁当はすっかり冷めていたけれど、そんなものはもうどうでもよかった。
なぜだろう。
妙に舞い上がっている僕。


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 22:35:35 ID:i2D3lZgA0
翌朝。
学校。

事態は、思ったよりも深刻らしい。


「毒男、昼ご飯食べに行くお!」
昼休み。
ブーンはツンには目もくれずに、僕を食堂へと引っ張っていった。
教室を出る間際に見た、二人分のお弁当を鞄から出そうとしていたツンの姿が、とても痛々しかった。


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 23:15:10 ID:i2D3lZgA0
「どうしたんだい、あれは」
ぼくは呆然と立ち尽くすツンに声をかけた。
「なんかあったのかい?」
ブーンが毒男を連れて出ていった扉と、ツンを見比べながら、尋ねる。
なんだか、不穏な空気じゃないか。



「ブーン!ちょっと!襟首掴むなよ!」
「あ、ご、ごめんお」
凄まじい高速移動から漸く解放された僕は、首をゆっくりと回しながら尋ねた。
「どうしたんだ、一体」
「な、なんでもないお」
「なんでもないお、じゃねーだろ。」

昨日のツンの横顔を思い出す。
ついつい態度が硬化してしまう。


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 23:15:44 ID:i2D3lZgA0
「お前昼飯いつもツンの弁当だっただろ」
「…」
「…」
「け、喧嘩したお」
知っている。
「いつもしてるじゃん、痴話喧嘩」
知っている。
「そ、そういうんじゃないお、その、大喧嘩したお」
知っている。
お前が。彼女を。

「どうしたら仲直りできるんだお」

毒気が抜けてしまった。

やりにくい。
こいつらは本当に。
本当に。


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 23:16:40 ID:i2D3lZgA0
「あぁ、成程。それであれか。
『え、そ、そんなつもりじゃ』『じゃあどんなつもりなんだお!!』って流れで追い出されちゃったんだね」
「どうしてわかるの!?」
ぼくは思わず可哀想な子を見る目でツンを眺めてしまった。
ツンはとても聡明だけど、妙なところで抜けている。
そんなところが彼女の魅力でもあったりするんだろうが…
「いや…すまない、ぼくのせいだ。引き受けるべきではなかったかもしれないね…」
「そ、そんなことないわよ!ショボン君のおかげで買えたんだから!……裏目に出ちゃったけど…」


ツンにプレゼントの話を持ちかけられたのは、一週間ほど前になる。
最初は一通のメールだった。
『ブーンの誕生日ってそろそろだっけ?』
『そうだよ』
そう返すと、ものの一分も立たずに返信が返ってきた。
『いつだっけ』

すぐに気付いた。
自分から本人に聞けばいいのに、と心底思う。
どうせ、何か用意しようとやる気になってしまっているのだ。
それで、ブーンに「ひょっとして何かくれるのかお?」なんて看過されるのが恥ずかしいのだ。
そこまで考えているくせに、彼女はブーンのことになると周りが見えない。
聡明なわりに、妙なところで抜けている。

とりあえず、「本人に聞いてないの?」ととぼけたメールを送ってみた。


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 23:35:41 ID:i2D3lZgA0
メール越しではツンの動揺が楽しめないのは残念だ。
あまり苛めるのも可哀想だと思ったので、ひとしきり遊んだあとで、誕生日を記したメールを送った。

そして、ついつい笑っている自分に気付いた。


ぼくとツンはとにかく行動に移すまでが早い。
翌日僕らは下校時間を若干ずらした上で、駅前のショッピングモールで再会した。
「ごめんね、付き合せちゃって」
ツンは到着一番そう謝った。


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 23:36:34 ID:i2D3lZgA0
「なにがいいのかな」
「まあ…小物だろうね」
「例えば?」
「うーん、ベルト?」
「確かに。何本あっても困らないから無難よね」

ツンは色々な衣類(斬新と言うにはあまりに前衛的なデザインのもの)を僕に当ててはコロコロと喜んでいた。
僕はこんな顔だから、殊更に面白かったのだろう。

今思えば、二人とも回りが見えていなかったのだ。
ブーンのために頑張るツンと。
この状況を楽しんでしまっている自分は。


だからこそ。



「どうしたら、仲直りできるかな」

やりにくい。
君たちは本当に。
本当に。



30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 23:46:14 ID:i2D3lZgA0
冬の夕刻。
影は長く細い。
町を一望できる神社へ続く長い階段で、見知った影を見つけた。
「よう」
声をかける。
ショボンが、腰掛けていた。

「やあ」
「どうしたんだよ、ぽかんとして」
「別に、何もないよ。君こそどうしたんだ、この時間はバイトじゃないのかい?」
「今日は休みだ」
「そうか」

「お前さ、ツンのことどう思ってるの」
「なんだい、藪から棒に」
「えっ…い、いや別に」
「君こそどうなんだ?彼女のことを好ましく思ってることは知ってるんだぞ?」
ショボンは、その困ったような顔を少しだけほころばせた。
少しだけ意地の悪そうな笑顔。
「お、俺のことは良いんだよ。お前に聞いてるんだって」


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 23:47:19 ID:i2D3lZgA0
ショボンは少しだけ考えて。
「よく、わからない」
そう、答えた。

「なんだそれ」
「彼女はいい子だ。賢くて、優しい子だ。でもそれがイコール『そう』ってわけでもないんだ」
「なんだそれ」
「だから、よくわからない。なんだろうね。
たぶん、あの二人は、二人で一つなんだよ。
だから、彼らが別々になってると、なんだかとても『据わり』が悪い気がするんだ」
「言ってることがわからねーよ」
「二人を見てると、なんとかしてあげたいと思うってことだよ」
「……」
「そう思うと、親心で本心を誤魔化せる気がしないかい?」
「……最初から、そう言えよ」

二人で、小さい笑いを噛み殺した。

「飯でも食べに行かないか?折角だ、奢ろう」
「え、マジで?」
「バーボン」
「…」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 23:49:52 ID:i2D3lZgA0
翌日。
僕とショボンは二人で並んで歩いていた。

ショボンと一晩かけて考えたが、
二人を元の鞘に収めることが出来るような具体案は思いつくことが出来なかった。
そもそも彼女などいた試しのない僕と、他人に興味のないショボンでどうにかできる問題ではないのだ。
ショボンはもともと疲れたような悟ったような顔をしているからよかったものの、
僕の顔にはありありとした疲労が見て取れた。

そして、学校。
暗い気持ちで教室の扉を開く。


何事もなかったかのように仲直りを果たしている二人がいた。


いつものように、どこか鈍いブーンがツンを怒らせていた。
ツンがブーンにしか向けることのない、それはそれは楽しそうな罵声。

ショボンに目をやると、あいつはただでさえ困ったような顔を余計にしぼませて、苦笑していた。

やりにくい。
この二人は、本当に。
本当に。
僕らの言葉など必要ないくらい、深いところで結びついているんだ。



その日、僕らは久しぶりに四人で帰った。


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 23:53:03 ID:i2D3lZgA0
――クリスマス。

しかも緩やかな降雪。

まさにカップルおあつらえ向きの演出。
別に予定があるわけでもないのに、情けない見得と希望にすがって、バイトに休暇を入れていた僕には逆効果だ。
外に出る気も起こらない。

…ブーンとツンは、今頃何をしているだろうか。
二人で仲良く、その寒空の下を寄り添って歩いているんだろうか。


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 23:53:20 ID:i2D3lZgA0
カンカンカンカン!
誰かがアパートの階段を急いて登ってくる。
この天気だ、誰だって家の温もりが恋しいのだろう。


ガンガンガンガン!ドスン!ガタガタガタッ!
え、なんだ?


ピンポーン。
ピンポンピンポンピンポンピンポーン!!
インターホンの連打にあわてて扉を開けると。


肩には白い、大きな布袋。
頭には、真っ赤なとんがり帽子。


ブーンが立っていた。



35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/25(金) 23:53:44 ID:i2D3lZgA0
「クリスマスだお!」
ブーンは玄関に靴を慣れた風に脱ぎ散らかすと、どたどたとやかましく上がってきた。
「あああ?なにやってんだよお前!」
「なにって、クリスマスだお!」
布袋を揺すってみせ、ブーンは答えた。
「はああ?クリスマスってお前……、だ、だいたい、そのツンはどうしたんだよ」
「いるわ…」
「えぇ?」
振り返ると、玄関の前で、ツンが済まなそうに首をすくませていた。
「ショボンもいるお!」
ブーンが付け足す。
「ああ?」
「やあ…」
大き目の紙袋に両手を塞がれたショボンが、ドアの淵から顔を覗かせる。
「クリスマスだお!みんなでパーティーするお!鍋持ってきたんだお!闇鍋するお!」
「ごめんね、やるんだやるんだって大騒ぎして…」
「なんか、気付いたら両手に鍋を持たされていたんだ」

「そんなところに立ってたら寒いお、早く入るお」
ブーンが勝手にコタツに潜り込みながら手招きする。
ツンが僕を見て、困ったように笑う。
ショボンが僕を見て、呆れたように笑う。

僕は二人を招き入れると、扉を静かに閉じた。



おしまい。



保管庫探ってたら出てきた。これ昔どっかで見たんだよな・・・
[ 2000/03/18 18:59 ] 短編まとめ | TB(0) | CM(0)

( ^ω^)は電車で揺られるようです

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:08:12.48 ID:dRVOstmH0
僕は揺られていた。

これは僕の人生の一部の話。
そっと。書いておく。

そっと。


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:09:20.53 ID:dRVOstmH0
――僕は乗った。
先ほど流れ出るようにでた人は真っ先に階段に向かっていった。
その後、ほぼからっぽとなった電車は僕を迎え入れる。
ここから僕の人生は始まった。

僕は辺りを見て、空いてる席に座る。
といってもほとんど空いているのだが

…と、言いたいところだが僕の目の前にはサラリーマン風の男性。
スーツの上にコートを羽織って俯いている。
雨からか、若干ぬれていた。

( ^ω^)「こんにちはだお」

僕は声をかけていた。なんとなく。
するとその男は顔を上げ、僕の顔を見る。
そして口が開かれる。

('A`)「…どうした?青年」

青年といっても僕はもう成人だ。
男は顔からみて三十代。


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:11:18.64 ID:dRVOstmH0
( ^ω^)「なんとなく、だお。
      どこへいくんですかお」

男は再度俯き、話し始める。
窓からは相変わらず強い雨音。

('A`)「あ~…実家に帰る途中だ」

始まる雑談。
聞くとこの人は東北の出身で二十代に上京。
サラリーマンとのことだ。
…まあこれが本当の話なのかどうかは別だが。

( ^ω^)「では僕もついていっていいですかお?」

('A`)「え? …電車賃とかは?」

( ^ω^)「問題ないですお
      自分の分は払いますお」

('A`)(変わった人だ)


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:12:59.18 ID:dRVOstmH0
そんな話の中で電車は停車し、次の駅に着く。
ここからはもう田舎街道で降りる人がほとんどだ。

( ^ω^)「サラリーマン。その響き、どうですかお?」

('A`)「あ~どうだろうな。一般人とまったくかわらんよ」

( ^ω^)「マンネリという言葉も聞きますお」

('A`)「まさにそれだな。マンネリ。サラリーマンってのはそんなもんさ。
   毎日せっせと仕事して、上司に怒られて、電車で眠ってほい終電」

( ^ω^)「おっおww毎日終電は大変だお」

('A`)「その度タクシーで帰ることになるしな」

と、いつの間にか次の停車駅に着く。
ドアの前に立っていた中年の女性が降りた。

( ^ω^)「それにしてもやまないですお」

('A`)「雨か?そうだな…最近雨マークばっかだしな」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:14:57.30 ID:dRVOstmH0
終りのない雑談。聞える雨音。
それに伴って駅もどんどん過ぎていく。
そのうちには何回か乗り換えをする。
こんなのもほどほどにしたいのである提案をする。

( ^ω^)「ここらで一回降りてみますかお?
      一時間後の電車でまた行けばいいですお」

('A`)「切符は?」

( ^ω^)「駅員さんに頼むお」

僕とドクオと名乗った男は切符を見せ、二人しか居ない駅員の一人に説明する。
意外にもあっさりだしてくれた。

雨はいつの間にか雪になっている。
駅名からしてここは新潟。もうほぼ東北だ。


10 名前:>>9まあ自己満足でも書いてしまったから投下するんだぜ 投稿日:2008/03/09(日) 14:17:25.47 ID:dRVOstmH0
( ^ω^)「雪、ですかお」

('A`)「都会じゃみられんもんな」

( ^ω^)「雪だるま作りますかお!」

('∀`)「懐かしいなあ。まあこのぐらい積もってんなら小さいのぐらい作れるだろ」

( ^ω^)「おっお」

僕等は雪をかき集める。
駅員さんがこちらをちらちら見ているが興味はないようで、
小さい公舎の中でテレビを見ている。

…「できたお!」
できたのは小さい雪だるま。
それほど時間はかからなかった。

('A`)「…懐かしいな」

僕は公舎の隣にひっそりと雪だるまを置く。
ドクオはその隣で座り、顔は雪だるまに。
その顔は雪だるまに向けていてもどこか遠くを見ているようだった。


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:19:20.20 ID:dRVOstmH0
( ^ω^)「懐かしい、その感情は大切だお
      前に進むための感情にもなりうるお」

('A`)「…そうだな」


懐かしい、か。


と、相変わらずの轟音を上げ、電車が来る。
遠くから来るものに僕等は目を奪われていた。

( ^ω^)「では、いきますかお」

('A`)「早かったなあ」

再び電車に乗る僕等。
またしてもからっぽで、乗っているといったら数人。
僕等は向かい合うテーブル席に座る。


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:21:34.82 ID:dRVOstmH0
その後話をしているうちに何十駅も通過していた。
…そしてお別れだ。

停車駅は新潟の北の方。本人の話だが。

('A`)「じゃあな」

( ^ω^)「またご縁があれば」

ドアが閉まる。
ドアの向こうには手を振っているドクオ。
僕は電車側のドアで手を振っていた。
電車は再び轟音を上げ、動き出す。

僕は顔だけ動かしドクオを見送った。



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:23:53.73 ID:dRVOstmH0
――またしても座って揺られていた。
すると、二・三駅過ぎただろうとこから珍しく人が入ってくる。
僕はその人の隣に座る。
…その人の手には小さい雪だるま。僕等が作ったものではない。

こうして二人目の出会いが始まった。

(´・ω・`)「ん?こんにちは」

( ^ω^)「こんにちはだお」

反射的に挨拶。そして簡単に自己紹介。
男は四十代らしくでけっこう年増のらしい。

( ^ω^)「おっお。その雪だるまは?」

(´・ω・`)「娘のお土産。かな?
      まあ駅も近いし、もって帰ろうかと」

( ^ω^)「ここ弱い暖房きいてますお」

(;´・ω・`)「え?そうなの?どうしよう」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:26:26.45 ID:dRVOstmH0
( ^ω^)「まあまあ。その雪だるまをベースにして雪くっつけちゃえばいいですお」

(´・ω・`)「ま、それもそうだよね」

男は胸を撫で下ろし、背もたれに寄りかかる。
だが僕は話を続ける。

( ^ω^)「流石に雪も弱くなろうと思いましたけど逆ですおね」

(´・ω・`)「まったくだよ。この分吹雪にならないといいんだけど。
      なんせ周りが山だからなあ」

( ^ω^)「電車が不通になったら大変だお」

(´・ω・`)「あははは、まったくだよ」

相変わらず響く電車の轟音。
そして停車。
…それと同時に男が立つ。

(´・ω・`)「じゃあ僕はこれで。
      雪だるまも直さなきゃいけないし。
      電車が不通にならないといいね」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:28:26.48 ID:dRVOstmH0
( ^ω^)「あ、僕もここでおりますお。
      もう午後過ぎてるし、雪だるまも直しますお」

(´・ω・`)「あ、そう?じゃ行こうか」

相変わらずの雪。
電車もこれから僕が向かう方向へと走っていた。

そして僕等は無人の駅に居る。

(´・ω・`)「では一曲」

( ^ω^)「え?」

(´・ω・`)「いやーなんか歌いたくなってさ。
      あ、直しといて」

( ^ω^)「は…はいお」

解けかけている雪だるまを渡される。
すると手に渡ると同時に歌が聞えてきた。

(´・ω・`)「粉~雪~ねえええええ!!(ry」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:30:22.89 ID:dRVOstmH0
酷い歌声。
と、言うのは黙っておこう。

…しばらくして雪だるまが復元された。

( ^ω^)「粉雪じゃおさまんないおね」

(´・ω・`)「まったくだね」

言うのと同時に、雪だるまを手渡す。
その後先に口を開いたのはショボンだった。

(´・ω・`)「ありがとうね。僕は先に帰るよ。
      はいお駄賃。お昼ごはんでも」

( ^ω^)「いや、いいですお」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:33:24.89 ID:dRVOstmH0
僕の財布は今お金でいっぱいだ。
当たり前だ。

家財道具すべてを売ったのだから。

(´・ω・`)「いやいや、どーぞどーぞ」

( ^ω^)「あ~…わかりましたお」

無理やり受け取らせられたのは、肖像画が描かれた一万円札だった。
僕はそれを無造作にポケットに突っ込む。

(´・ω・`)「じゃあね!またいつかあ!」

切符を誰も居ない寂れた公舎に置き、歩き出していた。
僕はそれに声をかける「いつかまたご縁があれば!」
男は振り返り、にっこり笑い手を振った。




20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:35:16.64 ID:dRVOstmH0
――永遠と揺れる。
人は生きている。
だから当たり前に将来を語る。
その将来があると仮定して。

僕にその将来はあるのだろうか?


僕はさっきから僕と同じように揺られている女性に話しかけた。

川 ゚ -゚)「おや?どうかしましたか?」

見た目は二十代。女だからどうかわからないが。
まあ知ったとこで関係ない。

( ^ω^)「いや、どこへいかれるんですかお?
      雑談でもと思ってお」

川 ゚ -゚)「(え?ナンパ?)はあ」

( ^ω^)「ナンパではないので安心してくださいお」

川 ゚ -゚)「はいはい」



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:37:38.76 ID:dRVOstmH0
川 ゚ -゚)「実家に戻ろうかと」

実家、か。
あるべくしてあるもの。僕にはないが。

( ^ω^)「雪、やみませんおね」

川 ゚ -゚)「そろそろ不通になっちゃうんじゃないか?」

( ^ω^)「それは困りますお」

川 ゚ -゚)「まったくだよ」

女性は呆れたようなため息をつく。
そして僕は何故かよくわからない言葉を発していた

( ^ω^)「雪、つまりきっかけは人にそれぞれの感情を与えるものと思いませんかお?」

川 ゚ -゚)「え?」

( ^ω^)「あ~…いえなんでもないですお」

川 ゚ -゚)「それぞれ思い出に左右されるものでしょう」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:39:24.65 ID:dRVOstmH0
確かに。
ドクオがいった懐かしい。それは雪によるもの。
ショボンも然り、だろう。

川 ゚ -゚)「そういえば飴いりますか?飴」

( ^ω^)「あ、いただきますお」

渡されたのはオレンジの袋に入った小さな飴

川 ゚ -゚)「それ、思い出の飴なんですよ」

( ^ω^)「お?」

川 ゚ -゚)「私、母親を小さい頃に亡くしたんです。
     母は意識を失う直前に、私に飴をくれたんです。
     それがその時渡された飴と同じものです」

袋から取り出し、まじまじと見つめる僕。
袋と同じ色の飴玉は懐かしさを感じさせる古いものだった。

( ^ω^)「お、そうですかお…」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:42:38.69 ID:dRVOstmH0
こうしてこの女性が降りるまで雑談をした。
楽しんだかどうかは別。
ほぼ哲学的なことが多かったような気がするが。

女性が降りる駅に停車する電車。
女性は立つのと同時に言った。

川 ゚ -゚)「最後に。
     思い出は将来に活かせるはずです。きっと。」

そして呆然と座っている僕に対して女性はドアの向こうへ行く。
その背中はなにかを隠してそうだった。





27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:45:50.63 ID:dRVOstmH0
――これが最後の出会い
文字通り、最期の。

そして出会った。

( ^ω^)「…ツン?」

他の車両から移動してきた女性。
どこかで見覚えがあった。
女性に話しかける僕。

( ^ω^)「ツンかお!」

ツン。
僕の幼馴染。
小さい頃、家が隣だった僕とツンはよく一緒に遊んでいた。
だけど、ツンは父親が転勤族でツンが十歳にもならないうちに引っ越した。
それ以来連絡先がわからなかったので連絡したくてもできなかった。


そして僕は言う。

( ^ω^)「好きだ」




28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/03/09(日) 14:47:45.01 ID:dRVOstmH0
――僕はもういない。
だけど、これでよかったと思う。

ありがとう。みんな。

ツン。
幸せになってくれよ。













無意味伏線回収
1、ブーンはいきなり当てもなく家財道具を売り、放浪しはじめた。
それは自分が生きる意味を見つけるため。(哲学的に)
2、何故一人称箇条書きという面倒な読みにしたかは、
ブーンの頭がおかしくなっているのを意識したから。(俺の頭もおかしいぜ)
3、gdgdすまん。シリアスは俺には似合わないことがよくわかりもした。
今度はギャグにする。書かなくていい?書いちゃうんだぜ。


[ 2000/03/16 18:35 ] 短編まとめ | TB(0) | CM(0)

( ><)粉雪のようです

2:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 20:57 dLVCUmz00

望むところ 望まざるところ 朝は 必ずやってきます
ぼくは ゆるゆるとベッドの上寝返りを打ちました。

壁の時計をちらりと見る こんな何気ない事ならば毎日続けられるのになぁ
そんなくだらない事を思いました。

2:00

( ><)「・・・・・・」

午前 ではなく 午後です

ため息ひとつ ぐるりと体を起こしました。

以前ならば まだ真夜中だったか とうんざりしていたのに
今では もう一日の半分が過ぎてしまったと 何処か物悲しさを覚えてみたり。

まだまだ夢現気分な頭を一振り。

ぼくはまず煙草に手を伸ばします
これも悲しい習慣で 今年で10年続けている悪癖になってしまいました

ぷかりと煙を浮かばせて 曜日感覚を忘れた頭を懸命に絞ります

はて。昨日がまず何曜日だったか。

灰皿に吸殻を押しつけ ベッドを出ます
朝食を摂る気は起きないので そのまま洗面へ

歯磨きの時に「オエッ」と言うようになったら それが老化のサインだとか

それからパソコンの電源を入れます
これも習慣です

独り言を言う癖は無いので 頭の中で色々と反芻します

3:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 20:58 dLVCUmz00

気が進まないけれども まずは自分のページの確認をします

作ったまま放置したサイト
ブログ
SNS

もう日記すら書くのが億劫でした

(;><)「あ」
思わず声が出ます

反射的にSNSを退会していました

まだ寝ぼけているようでした

やがてぼくは お気に入りの海を漂い始めました
ネット廃人とは恐ろしいもので 気づけば軽く数時間が経過してしまいます

あー 人生浪費してる。

思ったら負け、らしい。


寝巻きのスエットを着替える事も無く
というか これが普段着になっているような
ともかく ぼくは 以前よりは確実に身なりがだらしなくなっています
散髪に行ったのも いつの事だったか わかりません
とは言っても 髪は自己流カットで 大体ウルフにしていました

気づけば夕飯時です

空腹を覚え始めました

とは言っても 独り 独りなのです
作るのが億劫 しかしお金がありません
仕方なくぼくは冷蔵庫を開け 変わり映えの無い食卓を囲む事にしました

ぼくの料理はよく美味しいと言われるけれど
不思議と 自分で食べると舌が馬鹿になったように 味気ないのです

誰かと一緒にご飯が食べたいなぁ
ふと そんな考えが浮かびましたが 次の瞬間霧散しました

ぼくが会話をするのは 月に2回 決まったお出かけをする時です
何故だか それ以外での会話が 億劫になってしまいました

ネット内でも、です

昔はあんなにチャットや掲示板への書き込みを頻繁に行い
はたまた メッセンジャーや 電話なんかもしていたのに

原因が無いから 不思議なものです

4:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 20:59 dLVCUmz00

アパートの壁はとても薄く この前も 金髪の男性が怒鳴り込んで来たばかりだったので
ぼくは物音に非常に敏感になってしまいました

時計を確認すると 午後8:30
ギリギリ 入浴タイムだと判断して 急いでバスルームへと向かいました

もう少し早く時間に気づけば ゆったりと湯船に浸かれたのに
今日もまたシャワーのみです

いつまでもだらだらとネットをしていた ぼくが悪いのですが


忙しない入浴を終えると ヘッドフォンを装着

うん やっぱりこの人の歌は何回聴いてもいいなぁ

そんな事を思いながら ポツリと 「おつかれ」 とだけコメントしました

あとはまた 寝るだけです
と言っても これが最大の難関なのですが

いくら遅く起きたからと言って そのまま朝を迎えれば自然と眠気が来るものです

しかし ぼくは違います

お出かけの時にもらったお薬をひとつ、もうひとつの粉薬を流し込みました

それでも眠気は中々来ないのです

というか お薬も 果たして 効いているのか いないのか

先生のお話に寄ると 人間は 48時間以内に一度 短時間でも睡眠が摂れれば良し だそうです
その時に 先生が

( ´_ゝ`) 「僕も君と同じ睡眠薬を飲んでいてね。これはそんなに、重くない」

と なんだか聴いちゃいけないお話をしたような気がするのですが 忘れることにしましょう

運動不足が原因と 誰かに聴いたので それも気をつけていますが
ぼくの不眠は 相変わらずでした

5:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:00 dLVCUmz00

そのまま頭ごと むしりたくなるような ひどい夢から目覚めました

時間は 午前7:00

あれだけ 濃厚な夢を見たというのに 一時間しか眠っていなかったとは

二度寝を試みたいところですが 生憎今日は 用事がありました

洗顔を済ませ きちんと服を着ます
あまり気はすすみませんが 窓を開けて掃除機をかけました

今日はお出かけの一回目 病院に行く日でした。

寝不足特有の 嫌な頭痛と共にバスに揺られ

いつもの病院につきました

以前 通っていたところは ホテルのような豪勢な造りでしたが
先生も スタッフも なんだかロボットみたいな人でした

今のこの病院は 人で溢れかえり
良く言えばアットホームなのでしょうが 人込みの苦手なぼくには 中々厳しくもあり

ここからの待ち時間はとても長いので ぼくはひとまず受け付けを済ませた後
飲み物を買って 薬局の喫煙所に行く事にしました
前回来た時にはあった 院内喫煙室は 廃止されてしまいました

確かに 健康を買いに(?)来ている場所に 毒にしかならない煙草は必要ないのでしょうが
一般の病院ならともかく こういう病院の中には 頻繁に煙草を口元に運ぶ
おじさんがいたりします

  _、_  
( ,_ノ` )y━・~「・・・・・・」

見ると おじさんは 外で 落ち葉の溜まった地面に 屈む様にしながら 煙草を吸っていました

6:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:00 dLVCUmz00

暦は すっかり 冬でした

ぼくがはじめてこの病院に来た時は 春でした
もうすぐ 一年経つのだなぁ と思いながら レモンティーを一口


('、`*川 「また会ったね」
( ><)「あ、こんにちはなんです」

声に振り返ると いつも顔を合わせるおばさんでした

手首から 腕にかけて 分厚い包帯が覆われています

前回会った時は 手首だけだったのに

そんなぼくの表情を 読んだのでしょうか

おばさんは 苦笑いのように

('、`*川「またやっちゃった」

と呟きました


おばさんは チャレンジャーでした

先日などは 車道にしつこく飛び込み 警察を呼ばれてしまったそうです
その前は 薬局を何箇所も巡り 風邪薬を大量に買い込んで 服用したそうで
ICUのベッドの上 三日三晩 生死の境を 彷徨ったとか

('、`*川 「覚えて無いんだけど、点滴の管とか引きちぎって暴れて、縛られたんだって」

そんなおばさんに あなたはどうしたの? と軽い調子で 促されて
ぼくはほとんど覚えて居ない話を ぽつりぽつりとはじめました

ぼくは 今年 3回死にかけて 3回死に損なっていました

今の病院に連れてこられた時に 新しく病名が増やされました

『薬物依存』

違法なお薬がイメージとして 先行しましたが
病院で 出される お薬でも 同じだそうです

もっとも ぼくはただ以前の病院の お薬を飲んでいただけで
それが異常な量になった頃には すっかりおかしくなっていましたから 気づきませんでしたけれども

('、`*川 「何をしたの?」

おばさんは ぼくがどうしてここへ転院してきたのか 気になったようでした

('、`*川 「あ 行かなきゃ。また生きてたら会おうね」

おばさんはそう行って立ち上がり 話す事を躊躇っていたぼくは 安堵しながら
引き攣った笑顔で手をふりました

7:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:01 dLVCUmz00

待ち時間はとても長く ぼくは独り 考える事にしました

お薬で滲んでしまった 記憶の縁取りをはじめます
ぼくは ほとんどの記憶を 失くしてしまい 周りから 教えてもらいました
だから なんだか 他人事のようであり よくわかりません

そう ぼくは お仕事でおかしくなったのでした

登校拒否で 高校中退

はじめてついたお仕事は ホテルマンでした

( ^Д^)「ビロード、あの仕事どうなった」
( ><)「え?あれはシラネーヨ君が担当しているんです」
(♯^Д^)「うるせぇな!!俺は今お前にやらせる事にしたんだ!!」
(;><)「す、すみません。今すぐやるんです!!」
(♯^Д^)「ああ、もういいわ」
( ><)「え?」
(♯^Д^)「社長にお前がサボッてたって報告しとくからよ」

慣れない環境と 先輩からのいじめ 嘘
はじめての 就職で 必要以上に 構えてしまったようでした

(*゚∀゚) 「ビロードのヤツ、プギャーに目つけられたんじゃないのかい」
( ・∀・)「まずいな。明日から僕の下につけよう」

( ><)「モララーさん、終わったんです!」
( ・∀・)「うし、OK・・・」
(♯^Д^)「おい、ビロード!!あの仕事どうした!!」

(*゚∀゚)「あれは杉浦の担当じゃないか。」
(♯^Д^)「こいつは人よりトロいから、どんどん仕事させないとダメなんだよ!!」
(*゚∀゚)「ああん?アンタよりよっぽど仕事出来るよ、ビロードは」
(♯^Д^)「なんだとコラ!!」
(;><)「やめるんです!!ぼくがやるんです!!」

(♯^Д^)「・・・これは社長に報告しておくからな・・・」



( ゚д゚ )「ビロード君、話はプギャーさんから聞いたよ。君、残業代せしめようと
     わざと仕事のペース遅くしているそうじゃないか」
(;><)「え?違うんです。プギャーさんに、残業しろと言われたんです」

( ゚д゚ )「君は新入社員なんだから、もっと先輩の言う事を聞くべきなんじゃないのかい」

( ><)「・・・すみません、でした・・・」

8:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:02 dLVCUmz00

( ><)「こんにちは、当ホテルをご利用頂きありがとうございます」
(*゚ー゚)「やっほービロード」
(;><)「・・・しぃ、ちゃん」
( ゚∀゚)「こんちわ。307号室でヨロシク」
( ><)「・・・はい、お待ちください」

しぃちゃんは ぼくの 彼女です

( ><)「お部屋へご案内致します。こちらへどうぞなんです」

高校を辞めて なんか色々苦しかった頃
はじめての 彼女にもフラれたぼくは ネットに入り浸ってました

そこで知り合ったのが しぃちゃんです

( ゚∀゚)「お前エロすぎー」
(*゚ー゚)「あんただって」

ぼくの 記憶に寄れば 喫茶店で お茶をして それが初対面のはずでしたが

(*゚ー゚)『レイプされたって訴えられたくなかったら、付き合って』
そう言われて よくわからないまま 付き合うことになりました

( ><)「こちらのお部屋になります」
( ゚∀゚)「おー!いーじゃんいーじゃん」
先にスタスタと 中へ行ってしまった男性の背中を 見ていると
(*゚ー゚)「体だけの関係だから大丈夫!」
と よくわからない事をしぃちゃんに言われました

( ><)「・・・・・・」

別れたいけど また死ぬって言われたり 脅されても 嫌だしなぁ

3時間ほどして 2人はチェックアウトしていき
清掃道具を持って 部屋を開けると
それはそれは生々しい 2人の痕跡が残されていました

(;><)「・・・なんだか・・・気持ち悪くなってきたんです」

ぼくは 急いでトイレへ行きました

(*゚∀゚)「・・・ヤバイんじゃないかい。ビロード」
(;・∀・)「ああ・・・なんか目がおかしいぞ、アイツ・・・」

(*゚ー゚)「やっほー。今日も来ちゃった」
(=゚ω゚)ノ「いいホテルなんだょぅ」

(*゚ー゚)「今日は708号室ね」
<ヽ`∀´> 「ホルホルホル」


(*゚ー゚)「文句あるの、ビロード?無いよねえ?あんたも、汚い体なんだから、言える訳ないよね」
( ><)「・・・・・・」


抵抗しないまま ぼくはひとり 追い詰まり

9:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:02 dLVCUmz00

( ; ;)「うっ・・・うっ・・・」
( ・∀・)「ビロード?」
( ; ;)「わかんないんです・・・わかんないんです・・・」
(;・∀・)「おい!」
( ; ;)「やってもやっても・・・お仕事が終わらないんです・・・」

仕事中に泣き出して 手につかなくなった事から 病院にかかるよう薦められたのでした

( ><)「お家の近くの病院にするんです。他の病院は・・・わかんないんです」



/ ,' 3「はじめまして。ラウンジ病院、あなたの主治医となる荒巻です」

最初に ぼくに下された病名は うつ でした
ショックを受けなかったと言ったら 嘘になります

けど 治るときいていたぼくは 毎日欠かさずお薬を飲みました

/ ,' 3「君は少し頑張り過ぎだねぇ」

おじいさん先生は ぼくにとても優しかった事を覚えています

ぼくはそのお薬のおかげで 久しぶりにぐっすりとお布団の中で眠れました

( ^Д^)「おい、お前今日はもう上がれ」
( ><)「え?まだお仕事が残ってるんです」

( ^Д^)「いいからいいからwww」

先輩は ぼくの診断書を見てからしばらく 優しくなりました

同僚に 聞いた話では ぼくに 自殺されたら 困るからと 言っていたそうです


それが続けば 良かったのだけど


( ^Д^) 「おいビロード、お前土日も組め」
( ><)「土曜日は、病院の日なんです」
(♯^Д^)「うっせぇなぁ!!その変わり水曜日空けてやるから!!」
( ><)「・・・わかったんです」

( ^Д^) 「うはwww土日エロゲやり放題wwww」

お仕事の都合で ぼくは おじいさん先生とお別れする事になりました

( <●><●>) 「あなたの頭がおかしいことはわかってます」

次の先生は なんだかぼくを実験動物を見るような目をしていて
心臓が びくりとするような言葉を吐く人でした

何故か お薬が増えました

10:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:03 dLVCUmz00

(♯^Д^)「きちがいと一緒に仕事なんかしたくねぇんだよ!!」

(♯^Д^)「こんなミスすんの、どうせお前だろうが!!頭が腐ってんじゃねぇの!?」

(*゚∀゚)「プギャー!!それはシラネーヨの担当だっつの!!」
(♯^Д^)「うるせーな!!全部このキチガイのせいにしときゃいいんだよ!!」

こんな言葉を使う人が 社会にいたなんて

いつの間にか ぼくと 世界のスピードは噛み合わなくなったようです

ぼくの知らない事が 次々とぼくの責任として押しかかってきました

それがぼくじゃないと 論破する証拠も 仲間もいたのに



例えば 仲間から向けられる励ましも
例えば 先生からのアドバイスも

いつの間にか泥のように ぼくの胸の中へと沈殿していったようです

何故か お仕事は辞めたくなくて
石に齧りつく様に しがみついていたけれど

( ゚д゚ )「プギャーさん、君、仕事量こなすのが遅れてるねぇ」
(;^Д^)「え!?いや、頑張ります!!すみませんでした!!」
( ゚д゚ )「うちも余裕が無いんだよ。仕事が出来ない人には考えてもらわないと・・・」
(;^Д^)「ッ・・・」
( ゚д゚ )「ビロード君、使えるって評判だからねぇ」

(♯^Д^)「!!・・・社長」


( ^Д^)「この前の企画流したの、ビロードです」

11:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:04 dLVCUmz00

先輩の嘘で ぼくは クビになってしまいました

( ><)「・・・ニートなんです・・・」

もう明日から 決まった時間に起きる必要はありません
もう明日から 何をすればいいのかわかりません

( ><)「・・・お仕事がしたいんです・・・」

先生が 申請した方がいいと言っていた 手帳が届きました

よくわからずに ネットで調べると ぼくは障害者で 普通のお仕事が 出来ないのだそうです

( ><)「・・・完全に社会から外れてしまったんです・・・」

何かが 抜け落ちたようで ぼくはすっかりくたりと 力が無くなりました

( ><)「年金未払いで 障害年金無し・・・」
( ><)「・・・次の年から、全額完納していても、ダメ・・・」
( ><)「・・・滞納していても、その年に一度でも納めていれば支払われる・・・」
( ><)「・・・・・・」
( ><)「今から携帯のプランを変更すると お金がかかる・・・」
( ><)「・・・何の役にも立たないんです。この手帳・・・」

お薬がどんどん増えて行きました

貯金が どんどん減って行きました

ぼくは泣かなくなった代わりに とてもイライラするようになりました

(♯><)「・・・・・・」

お家のガラスを割ってしまいました

眠れず お布団を捨ててしまいました

途中で ご飯を作るのが嫌になって 全部ゴミ箱へ捨てました

( <●><●>) 「うつとパニック障害と不安神経症とメニエールと不眠とPTSDと
        ともかく頭がおかしいのはわかってるんです」 

病名が なんだか色々増えましたが さっぱりわかりませんでした

お薬を飲んでも飲んでも 良くなりません

体がずんと重く なのに眠れず

ああぼくは このままどうなるのかと
時折訳も無く たまらない恐怖と絶望 色々な葛藤に襲われました

眠れた日は ひどい悪夢を見ました

ぼくをいじめた先輩
過去にぼくと嫌な出来事があった人たち

彼らが 一様に成功をおさめ ぼくを嘲笑し 楽しく暮らしていました

恐ろしいほど 記憶は連なり 名前すら忘れ果てたような人までもぼくは恨んでいました

( ><)「・・・・・・ちくしょう・・・」

殺してやりたいと思いました

12:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:05 dLVCUmz00

目覚めて 夢か現かわからずに
このまま ぼくはよからぬ事をするのでは無いかと 体が震え
気づけば 包丁で腕や足を 切り付けていました

そしてそれは 習慣になりました

お薬が増えるように 簡単に傷跡が増えて行きました
その頃のぼくには 最早それが正しいか正しく無いか 良い事か悪い事かどうでも良かったのです

この 前触れも無く沸きあがる 人を殺したいという感情を沈める為の手段ですから

誰と話しても 暴言が飛び出し ぼくは一切の連絡を絶つ事にしました

体がゆらゆらとして 吐き気がするので お外へ 出ない事にしました

起き上がれなくなり お布団が 湿気ってはいけないと 大きなベッドを買いました

お薬で お腹が苦しいので 食べ無い事にしました

誰とも会わないので お風呂にも入らなくなりました




誰かが尋ねてくる声で 起きました

( ><)「・・・誰なんです?」

真夜中でした
幻聴のようです

誰かがぼくの横を通りすがりました

( ><)「・・・・・・」

ぼくは家に独りです
幻視のようでした

朝 起きたら 何か食べた後と 煙草を吸ったあとがあり ぼくは何故か裸で
ベッドの下を見ると 服が脱ぎ散らかっていました

(;><)「な、ななな・・・大変なんです・・・」

睡眠薬で 奇行をしたようでしたが 覚えて居ませんでした

( ><)「とりあえずガス詮も締めたし・・・ライターとかはこの箱に隠すんです」

火事になっては大変だと 火の元を隠しました

なんだかとても疲れていました
本も読めないし テレビを見ても面白くありません

( ><)「何て書いてあるのかわかんないんです・・・」

誰とも話さないし 何かを伝える事も億劫で
ぼくはただただ ベッドの中丸まって過ごしました

( ><)「・・・疲れたんです・・・」

なんだか 思いっきり眠りたいなぁと思いました

睡眠薬では とてもたくさんの量を飲まなければ死ねないと ネットで読みました
大抵は 三日も眠りこけて自然に覚醒するのだとか

ぼくはそのまま病院からのお薬を全て それと部屋の中にあった錠剤を片っ端から流し込んで
ベッドに入りました

( ><)「眠くなってきたんです。このまま寝るんです!」


J( 'ー`)し「ビロード?元気にしてる?」

( ><)「・・・・・・」

J(;'ー`)し「ビロード!?」

13:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:05 dLVCUmz00

死にかけて 家族に病院へと運ばれ ぼくははじめて閉鎖病棟に入れられました

( ><)「・・・ここは・・・」
(-_-)「病院です」
(;><)「あれ?どうしてこんなところに・・・」
(-_-)「君、死にかけたんですよ。」
(♯><)「誰ですかオムツを履かせたのは!!ぼくは赤ちゃんじゃないんです!!」
(;-_-)「君、二日意識不明だったんだけど・・・」


( ><)「・・・なんだか・・・陰気なところなんです・・・」
( ><)「・・・タバコでも吸いに行くんです」

(・∀ ・)「明日晴れ曇り雨知らないよ空からメッセージが来るからそれを北の方に向けて」

喫煙室 ずっと独り言を言い続けるおじさんがいました

从 ゚∀从「リタもってっかー!?スニッフ最高ォ!!ヒャハハハハ!!!」

なんだかとてもハイになるお薬が好きな女の人は 一日中笑い転げていました

全てが薄暗く 眠れない夜に歩く廊下ですれ違う患者は まるでゾンビのように不気味でした

(;><)「耐えられないんです・・・」

ぼくは早々とそこを退院しました

先生に 死にたいという 漠然とした考えがある事は 告げていました

けれど 死にたいという人はまず死なないから大丈夫 と言われてました
あのままなら死んでいた と言われたぼくは どうしてほっといてくれなかったのかと
恨めしいような気持ちでいっぱいでした

( <●><●>) 「残念でしたね。死ねばよかったことはわかってます」
と先生に言われて 何やら家族が激昂しました

J(♯'ー`)し「こんな病院、こっちから願い下げよ!!」

それがきっかけで ぼくは今の病院に転院してきたのでした

14:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:06 dLVCUmz00

( ´_ゝ`) 「はじめまして。VIP病院、主治医の流石です。
        ビロードさん、まずは今の死にたいという衝動、人を殺めたいという
        衝動についてお話します」


ぼくは 薬物中毒になっていたそうです

マイナー系、メジャー系とお薬は分かれていますが

ぼくはマイナーが全く効かない体になったそうです

(♯><)「・・・衝動が出てきたんです」
( ><)「このお薬を飲むんです」
(;><)「ぶあああ!?苦い!!苦いんです!!・・・あ?」
( ><)zzzzz・・・・

ところが メジャーを服用すると ぼくは決まって昏睡してしまうのでした

(;´_ゝ`)「すごく効きやすい体質のようです。粉末にしましょう」

飲んでいるのかいないのかわからない少量のお薬が試されました

それまで 薄い青色やら 紫色や 不思議な模様が描かれたお薬から
一見すると 片栗粉のようなお薬が少し 袋に入る事になりました

( ><)「・・・もう三日寝てないんです・・・また変な幻聴が始まったんです・・・」

眠れない夜が何日も続き
ぼくはお薬の中毒症状で 色々な人に暴言を吐き

(♯><)「どいつもこいつもむかつくんです!!死ねばいいんです!!」
( ><)「ああああああ!!!」

とうとう手首の動脈を切断しました

なんだかいっぱい血が出ているのですが 痛みが無かったので そのまま放っておく事にしました

J(;'ー`)し「ビロード!?」

けれど やはり駆けつけた家族によって ぼくは病院へ連れて行かれました

(;,,゚Д゚)「お前、麻酔でも扱ってんのか?こりゃ珍しいケースだわ」

そこのお医者さんが言うには 動脈というのはとても深いところにあるらしく
普通 痛くて静脈を切るのが精一杯なのだと 教えられました

痛くなかったけどなぁ とぼくが呟くと 皆が 変な生き物を見るような顔になりました

どの死に方なら見つからないのかなぁ と思いました

( ><)「午前2時・・・この時間なら大丈夫なんです」

海に入りましたが 散歩中の男性に見つかり ずぶ濡れのまま家に帰りました

( ><)「・・・失敗したんです。あんな時間にウロウロする人もどうかしてるんです」

死ぬ事と眠る事の違いがわからず ぼくは先生に何度も訊きました

今のぼくは夢の中ですか
それとも起きていますか

( ><)「わかんないんです」

と。

15:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:07 dLVCUmz00

また新しく病名が増えました
よくわかりませんが 現実感を喪失してしまう病気らしいです
痛みも放棄してしまうので 今は現実なのだと強く言い聞かせるように と言われました

何がきっかけだったかもよくわからないまま
ふと水面へと顔を出したように
ぼくは少しずつ 現実へと戻ってきました

( ><)「・・・!本が・・・読めるんです!」

痛みや 悲しみや 喜びを 感じるようになりました


ふと 悪い夢から起きたように なんだか あっさりとしていました


(*゚∀゚)『もしもし?ビロード?今大丈夫かい?』
( ><)「つーさん!久しぶりなんです!大丈夫です!」
(*゚∀゚)『実はね、あんたが辞めた後、プギャーの不正が発覚して、アイツクビになったのさ』
( ><)「・・・・・・!!」
(*゚∀゚)『・・・会社に、戻ってくるつもりはないかい?手帳とかも、大丈夫だから』

( ><)「・・・いえ。せっかくなんですが」

プギャーさんの事 好きだったと言えば 嘘になりますが
でも

( ^Д^)「妹が病気でさ。親いねぇから、俺が養わないといけないんだ」
( ><)「大変なんです・・・」
( ^Д^)「まぁ、ここしか雇ってくれるところないしなあ。何とかやるさ」

そう 言ってたのを 思い出してしまいました

それなのに ぼくが戻るのは なんだか 悪いような気がしたのです

今 プギャーさんは どうしているんだろう
妹さんは 大丈夫なのかな・・・ 


( ><)「こんにちはなんです!」
( ´_ゝ`) 「ビロードさん、こんにちは。急性期を抜けたようですね」
( ><)「急性期?」
( ´_ゝ`)「・・・そうですね、熱が一番高くて苦しい時のようなものです」

ぼくのお薬は 相変わらずほんの少しの粉薬で

ある時 それを日に透かして見ていると うっすらと輝いている事に気づき

( ><)「粉雪みたいでキレイなんです」

と思いました

粉雪は 甘いので 錠剤の方が好きなぼくでも あまり苦にせず飲む事が出来ます

けれど ぼくは一度だけ またそのお薬をまとめて飲んでしまいました

16:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:07 dLVCUmz00

(*゚ー゚)「なんちゃってメンヘラの彼氏出来た。」


(;><)「・・・なんなんですか、それ」
(*゚ー゚)「アタシ、そういう人が好きなんだよね。けど、ビロードはマジでおかしいから、
     重いしウザイんだよ。」
(;><)「何言ってるか、わかんないんです・・・」
(*゚ー゚)「あ、安心して。別れるつもりはないから。あんたが自殺したら、その彼氏の方に
     行くけど」
(;><)「・・・・・・別れてくれて、いいんです。さよならなんです」
(;゚ー゚)「ちょっと!!勝手な事言わないでよ」
( ><)「勝手なのはしぃちゃんなんです。」

わがままで 強引で 乱暴で 嘘つきなしぃちゃんだけれど
それでも ぼくなりに 色んなものが足りないぼくなりに 愛したつもりでした

浮気されるのも もう何度目かわからないし
だんだん ぼくの病気に 良く無い存在なんだと わかるようになってしまいました


(* ー)「どうしても別れるっていうの・・・?」
( ><)「新しい彼氏によろしくなんです。」
(* ー)「・・・あっちも、あんたが死ぬまで待ってあげるって言ってるんだよ・・・?」

新しい彼氏は 人のものを奪うというのは 気が引けるので
ぼくと しぃちゃんが死に別れてから 後釜になるつもりなのだそうです

(♯><)「・・・・・・」

奪う方が 人道的な気がしますが

(♯><)「バカにするのも言い加減にして欲しいんです!!
     ぼくはそんな事望んで無いんです!!」

(* ー)「・・・どうしても、新しい彼氏を悪者にするつもり・・・?」

(♯><)「何言ってるか全然わかんないんです!!」

(*゚ー゚)「わたしたちに迷惑かけるなら、死んで」

( ><)「・・・・・・・・・・え・・・?」

咄嗟に 腕を突き出していました
深々と刺さっているのは 包丁

(;><)「うわああああ!!痛い!!痛いんです!!」
焼けつく様な 鋭い痛みが走って
ぼくは あの 現実感を失くす病気が 本当に良くなっているのだと 思いました

(*;ー;)「ビロードが悪いんだから、警察に行ったら、死んでやるから!!」

しぃちゃんは ぼくより おかしかったみたいです

17:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:08 dLVCUmz00

(,,゚Д゚)「おう、久しぶりだなぁ・・・って!!どうしたんだこの傷!!」
( ><)「・・・自分でやったんです」

動脈を切断した時に 診てもらった その病院は ぼくのお話を 信じてくれたようで
ぼくは 縫合される時に とても痛くて 唇を噛んで 我慢していました

前は 全然痛くなかったのに 不思議なんです・・・


家に帰ってから 独りの部屋の中

置きっぱなしだった携帯と パソコンが しぃちゃんの新しい彼氏に 襲撃されていました
 
(;><)「・・・・・・」
その文面に 頭が ぐらぐらしました

なんだか しぃちゃんと お似合いかも知れない

(;><)「末期の厨二病さんなんです・・・」

そういえば そんな人たちが集まる ネットの掲示板で 知り合ったと 言ってたなぁ

一体 しぃちゃんは 何処までぼくの話をしていたのか

新しい彼氏は ぼくが 子供の頃の事を よく知っていました

お母さんが 病気で 長期入院をしていた時 お父さんに 毎日殴られていたこと

なんだか 変なおじさんたちに ぼくの体を触らせていたこと

学校に行っても ぼんやりしてしまい いじめられたこと

吐き気が止まらなくなって 変な 緑色のものを吐いていたこと

病院に 連れて行ってもらえず 死にかけたこと

変なおじさんに とても痛い事をされたこと

退院したお母さんが気づいて お父さんと離婚したこと

ぼくはよく覚えていなくて その頃つけていた日記帳の事も忘れていて

遊びに来たしぃちゃんが それを勝手に読んだようでした

書き殴ったような 乱れた字だったので よく読めたなあと感心ひとつ

ここまで 言いふらしたのかと 溜息ひとつ

18:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:08 dLVCUmz00

それから毎日 眠っている時間に 電話が鳴り
嫌がらせがたくさん続きました

(;><)「なになに・・・『彼女を奪われて悔しいだろう』?・・・
     『自分に魅力が無い事を認めろ』・・・
     『俺の方がお前より苦しんでいる事を理解しろ』・・・」

その後 なんだか ポエムチックな文体で 自分がいかに可哀想なのか
延々と綴られていました

性質の悪い ケータイ小説のようなお話でした

(;><)「邪気眼が暴走しているんです・・・」

どうも 彼はぼくを蹴落としたと 確信しなければ 気が済まないようでした

しぃちゃんから聞いた 「とても略奪愛なんか出来ない彼氏」とは かけ離れています 

( ><)「・・・また本が読めないんです・・・」

ストレス でしょうか
抜け毛が ひどくなって 円形ハゲが 出来てしまいました

(;><)「毛まで失ってしまうんです!」

携帯が鳴って しぃちゃんからのメールでした

(*゚ー゚)『アタシは2人とうまくやって行きたかったのに、あんたのせいでメチャクチャよ!
     新しい男、完全にあんたに嫉妬してウザイし!!』

( ><)「なんて自己厨」

警察に 行こうかと考えましたが
しぃちゃんに 今度こそは 殺されてしまうんじゃないかと
そんな嫌な考えで いっぱいになってしまいました

情で 通報しなかったのも少しは あったのかも知れません

( ><)「・・・・・・」

このまま一生 ぼくは色々な事に怯えて 生きるのかと
心が沈んでいきました


体より心か張り裂けそうな程痛み

そうだ 逃げよう と思いました

19:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:09 dLVCUmz00

(;><)「・・・すごい味とにおいなんです。注意書きしなくても誰も飲み物と間違えないんです」

ぼくは お薬と 漂白剤を一緒に飲みました

(;><)「げふっ、げふ!!」

(;><)「・・・血・・・」

ああ なんだか 喉と 食道と 胃が 物凄くヒリヒリします

ベッドにごろりと 仰向けになりました

どれ程時間が 過ぎた頃か

突然 ガチャリと 鍵を刺し込む音がして お母さんが お土産とバッグを持って
現れました

J( 'ー`)し「ビロード!!」

(;><)「!お、お母さん、なんで・・・げふっ!!」

独り暮らしのぼくが 何も言わなくても 何故か こういう時にやって来る お母さん
もしかしたら エスパーなのかな


J(;'ー`)し「もしもし、救急車を!!」



胃が少し溶けてしまいましたが ぼくは死に損ないました

J( 'ー`)し「・・・警察に訴えるって言ったら、もう近づかないって」

ぼくの留守を預かる間 お母さんに しぃちゃんの事が バレてしまいました

J(;'ー`)し「あんな彼女、もう勘弁してちょうだいね・・・」

邪気眼に あてられたらしく 心底疲れた声で 呟きました

(;><)「・・・ごめんなさい」

もう一度 ごめんなさいと言おうとして

何故か 喉の奥に 押し込めてしまいました





(;´_ゝ`)「薬と漂白剤一緒に飲んで、助かったんだって?
       冷や汗が出たよ。奇跡としか言いようがない」

先生は 安心したような 気の抜けたような声を出すと

体型や体質によって 用量に関わらず 人間は死ねると言いました

( ><)「そういえば・・・かなり痩せたんです・・・」

20:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:10 dLVCUmz00

三度目に死に損なった日から ぼくはそうする事をやめました

理由はわかりません

理由がわからないので 理由も無くまたやるのかも知れません

だからまだ あの時の 二回目のごめんなさいは 取っておこうと 思いました

21:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:10 dLVCUmz00

( ><)「はい、今出ます」
( ^ω^)「おいすー」
('A`)「よぉ、生きてたか」
(´・ω・`)「空気嫁ドクオ、ぶち殺すぞ」
( ><)「みんな!久しぶりなんです!」

( ^ω^)「少し調子が良くなったって聞いたから、様子を見に来たんだお」
( ><)「わかったんです!上がってください!」

お部屋は きちんと片付けていました
調子の悪かった頃は 空き巣が入ったように 荒れていましたが

( ><)「・・・もう来てくれないと思ってたんです」
(´・ω・`)「ああ、だって調子が悪かったんだから仕方ないだろう」
( ^ω^)「おっおっ。ブーンも寝起きに電話されたらぶちギレるお」

あんなにひどい事を言ったのに さらりと流してもらえました

(;'A`)「おいおいビロード、なんだこのバイオレンスな装飾は」
( ><)「え?」

見ると、血の跡のことでした

( ><)「しぃちゃんに刺されたんです」
(;^ω^)「何という午後のワイドショー」
(´・ω・`)「うん、おかしいおかしいとは思ってたけど、立派な殺人未遂だよね」
(;'A`)「まじかよ・・・カップルは皆滅べって呪詛を毎晩かけてた効果が・・・」

( ><)「・・・色々あったけど、別れたんです」
(;^ω^)「マジかお。死ねおしぃ」
('A`)「おれが先に病院のお世話になると思ってたけど、甘かったわ」
(´・ω・`)「修羅場過ぎるね。」

( ><)「・・・あんまり悪く言わないで欲しいんです!」
('A`)「お前、どんだけお人好しなんだよ」
(;^ω^)「お・・・」
(´・ω・`)「・・・ふむ。ドクオより先に君が病院に行った理由が判明したね」


君は、NOと言えない病だ。


( ><)「!」
(´・ω・`)「悪い事じゃないんだけどね。損はするよ」
( ^ω^)「でもビロードの性格、僕は好きだお」
('A`)「・・・ああ。」
( ><)「・・・ありがとうなんです」



その日を境に ぼくはたまに彼らとお出かけする事がありました
けれど 何となく断ってしまう時もありました

最初は もやもやした気分になったものですが そのうち それでもいいと思えるように なりました

22:◆ITqALJqy5Y
12/14(金) 21:11 dLVCUmz00

('、`*川 「やぁ、生きてたかい」

今日もおばさんと会いました
おばさんはお薬を乱用し過ぎて 先生に出してもらえなくなったそうです

ぼくが VIPに転院してから 入院した閉鎖病棟で 掲示板にあった画鋲で 自傷した事を知ると
おばさんも 入院時に その画鋲を集めて飲んでしまい 大変な騒ぎになってしまったそうです



('、`*川 「失敗しちゃったわ・・・」

ぼくはあまり お話をしない事にしました
死なれたら 困ります
人の事 言えないけど

(*‘ω‘ *) 「ビロードさん お薬ですっぽ」

ぼくの名前が呼ばれました

この薬剤師さんとも もうすぐ一年近い付き合いになるのだなぁ

(*‘ω‘ *) 「久しぶりに会えましたっぽ」
(*‘ω‘ *) 「今日は寒いですっぽ」
(*‘ω‘ *) 「よく眠れてますかっぽ」

薬剤師さんは ぼくが何気なく年齢を訊いて

(;><)「年下だと思ってました」

と答えた日から

雑談を振ってきては ぼくが来るたびに嬉しそうな笑顔を浮かべたり
目が合うと 照れ笑いをしたりします

なんだかなぁ これってどういう事なのだろう
ぼくが良くなってきてると思ってくれているのかな


それ以上踏み込むのはぼくが良しとしないので なんだか最近はぎこちない返事しか出来ません
うん ぼくもいい年だからもっと愛想良くしたいんだけど



( ><)「バス、いつ来ますか」
(*‘ω‘ *) 「30分後ですっぽ」
そう答えられたのですが ぼくが煙草を咥えたその時に バスが来たので
慌てて乗り込んで ふと見ると 薬剤師さんがなんだか不思議な顔でぼくを見ていました

しばらくじっと見つめあっていましたが バスは間も無く走り出しました

次に会った時は どんなお話かなあ

寝不足で体も心もヘロヘロなぼくは 薬剤師さんから受け取った粉雪をリュックにしまい込むと
今日の晩御飯は何にしようか と肘をつき

( ><)「あ、そこのコンビニで降りるんです。仕事情報誌を買うんです」

と バスの運転手さんに告げました

お仕事をはじめたら 言えるでしょうか
今まで迷惑をかけて ごめんなさい と


ぼくはうつらうつらとしながら バスの揺れに身を任せる事にしました


終わり。

[ 2000/03/10 18:04 ] 短編まとめ | TB(0) | CM(0)

(-_-)は世界を救うようです  目次

まとめ読み


【 一 】


【 二 】


【 三 】


【 四 】


【 五 】
[ 2000/03/07 19:34 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

(-_-)は世界を救うようです 5

95 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:06:46



【 五 】



(-_-)「……なおるよ……それ本当かい?」

僕は答えられなかった。

声が出なかったからだ。

( ´∀`)「…………」

モナーは僕を見た。

僕はモナーを見た。

「君が答えろ。そうでなければいけないんだ」

そう言っているような目を、僕に向けていた。

('( - ∩「…………分かったよ……モナー……」

僕の口はそう言った。

でも、まだ言葉が用意できていなかった。
.


96 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:07:22

取り調べを受けている容疑者の心境ってこんなもんだろうか。

目の前がぼやけている。

('( - ∩「…………僕たちは本来人間に干渉してはいけないんだ……」

何言ってんだ。

ヒッキーはそんなこと聞いていないぞ。

('( - ∩「……ヒッキー……君は優しい奴だ……」

挙句の果てにお世辞か……

耐えられないから、僕は二人の方から顔を逸らした。

('(-  ∩「…………なのに……世界は君を滅ぼそうとしていた……

       その通りだよ……モナーの言うとおりだ……

       君が今日までに死ななければ、世界は滅びる……これが真実だ……」

これで僕はヒッキーの顔をまともに見ることはできなくなった。

だが、必要だった。

嘘を教えた自分の責任だ。
.


97 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:08:19

「……そうか…………そうだったんだね……」

ヒッキーの声が聞こえてきた。

甚く冷静な色の声。

( ´―`)「…………なおるよ……後は僕から説明していいモナ?」

モナーの優しい提案に、僕は肯きを送って甘えることにした。

頭がこんがらがって、説明はできそうもない。自分で蒔いた種なのに。

( ´―`)「……ヒッキー……君が今までいろいろと酷い目に遭ってきたのは、

      この世界がそう決めたことだからだモナ……

      本来、君は三日前の夜には死んでいるはずだったモナ……

      だけど、それは変わってしまった。なおるよが止めたから……

      本来起こり得るはずのない事象……そういうのを防ぐために僕らは人間に干渉することを禁じられている……

      僕らはいないはずの人間……の成れの果てだからね……

      そして僕らはこの世界を管理する者だ……世界を安定して運営していく義務がある……

      君が死ななければ、世界は安定を失うことになり、それはすなわち世界の崩壊を意味していた。

      だから僕には君をこの世から遅くとも今日が終わるまでには消す必要があるんだモナ……

「さて、」と言って、モナーは僕のほうに向き直った。

( ´∀`)「……なおるよ……なぜ、彼を助けたのか……世界が滅びると分かっていたのにも関わらず……

      まだ時間はあるし、ゆっくりでいいから話してほしいモナ……全ての話はそれからにするモナ……」
.


98 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:09:04



モナーは、自分の「世界を救う」という仕事を僕らのために後に回してくれると言っている。

('( - ∩「……ありがとう…………本当にありがとう……」

僕には、ようやくヒッキーのほうに体を向けて話をする勇気が出てきた。

でも、やはり顔は直視できそうにない。

('( - ∩「…………まず最初に……これだけは言わせてほしい

       ……騙しててごめん…………謝って許してもらえるとは思っていないよ……」

僕の目は、地面の冷たいコンクリートを見ていた。

('( - ∩「……僕らは、昔から君の事を知っていた……そりゃあ当り前だよね……世界の管轄者なんだから……

      ……誰がどんなにいじめられていようとも……どこで戦争が起ころうとも

      ……それは世界が必要としていることなんだ……

      だから僕たちはそれを止めることはできない……むしろ、それを進めさせる側の者だ……

      たまにイレギュラーが発生するからね……それはなんとか排除していかなきゃならない……

      ……世の中にはさ、法律ってものがあったり、自然災害とかがあったりする……

      だからさ……ある程度は納得のいくような場合がほとんどなんだ……」
.


99 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:09:42

なんだか笑えてきた。自分が信じられない。

('( ∀ ∩「……でもさ……君は……天罰なんて言葉が当てはまらない人間だ……

      いや、……ある程度は当てはまるだろう……だけど……絶対的におかしいんだ……君の場合は……

      ああ……決して幼い頃にポイ捨てしたことが原因なんかじゃないさ

      ……それぐらいのことでこんな目に遭うはずないじゃないか……

      ……何故君がこの世界に生まれてきたのか……疑問なぐらいだよ……

      ……世界は君を殺すためだけに誕生させた……そう言いきれる……」



目の前が、滲んだ。

僕は、泣いているのか。

「……許せなかったんだよ……この世界が……

 君だけにはピンポイントで不幸を与えてくるこの世界が……。

 ……ヒッキー……君は希望だけで生きてきたんだよね……社会に出ればなんとかなるって……

 人生の大半を占めている大人の期間があるから……そこでなら幸せになれるって……

 僕もそう思っていたし……そう願っていたよ……

 けど、僕らには近い将来の世界の状態を知る権利があってね……そして君に関する情報を見たらさ、これがなんと

 ……自殺で死ぬことになっていたんだよ……三日前にね……」
.


100 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:10:21

「…………でもさ、僕には伊藤がいたじゃないか……」

ヒッキーは平気そうな声を出していた。

僕は本当に平気であってくれることを願った。みっともない。

「……ああ……確かに……でもそれは君を失恋させて殺すためだったんだろう……

 とにかく君を惨めにしようとしてのことだと思うよ……

 そんなことで死ぬような君じゃないのにね……

 無駄な動きが目立ってきたこの世界も、やっぱり壊れてきてるっていうことだよ……すでに……」



足元のコンクリートが黒変した。

「……すでに……壊れてるよ!……君をわざわざ誕生させて……理不尽な目にずっと遭わせ続けて……

 そうでもしないと崩壊するような世界なんて!……今までは300年やってきてもこんなことなかったのに……

 ……こんな世界は……君が死んでも死ななくてもどのみち壊れるんだよ……

 だから僕は……君を唆して、生きてもらおうと思ったんだ……せめて最後まで……

 今まで助けてやれなかった罪滅ぼしじゃないけど……せめて人間としての願いぐらいは、と思って……!」



寒かった。どうしようもないぐらい。

コンクリートには染みが増える一方だった。
.


101 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:12:53

「……いや……見苦しい言い訳だね……僕は世界を滅ぼすために……君を唆してただけだ……

 最後まで、君のためだとか……ふざけるのも大概にしたほうがいいね……」



( ´∀`)「……なおるよ……それこそ見苦しい言い訳だモナ……」

('( - ∩「?……」

( ´∀`)「……君は……単純にヒッキーを助けたいと思っただけだモナ……

      そりゃ世界に対して怒りを感じたかもしれないけど……

      ヒッキーを助けるという行動は、怒りから起こしたものじゃないモナ……」



静寂が、またやってきて、破られた。

ずっと黙っていたヒッキーが喋りだした。

「……なおるよ……僕は楽しかったよ……この三日間……」



しばらく僕は黙ることにした。

ただ、嬉しくて。

何も言えそうにないし、

もう言うこともない。
.


102 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:13:22

僕にはヒッキーの顔を見る勇気がやっと出てきた。

(-_-)「……今になって考えてみると……助けられて本当に良かったよ……

     遊園地にも遊びに行けたし……楽しいバーにも行けたし……

     ……なにより伊藤の顔も見れたしね……」

いつもと変わらない無表情

じゃなかった。

無表情にも見えたけど、あれは彼の自然な笑顔なんだろう。

( ´∀`)「……なおるよ、君のしてきたことは間違いじゃないモナ……

      ……確実に一人の人間を救っているんだモナ……」

(-_-)「“Quite so.”(その通りです)……で合ってるよね?……ほら……バーで言っていた……」

('(゚∀;∩「……ああ、あれかい?……うん……正解だ……」



僕らは笑っていた。

下品じゃなく、自然で、この世で最も望ましい形の笑み。

涼しい風が、祝福してくれているようだった。



(-_-)「……モナーさん?」

( ´∀`)「……ん?」
.


103 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:13:52

(-_-)「世界が滅びたら、あなたたちはどうなるんですか?」



え?



ヒッキーなんでそんなこと聞くの?



( ´∀`)「……ああ、……そうモナね……」



モナー?

モナーたのむから言わない──



      ──世界もろとも消えるモナ」

(-_-)「そうですか……では」




.


104 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:14:36



ヒッキーの体が

宙に漂っていた。



「僕はこの三日間楽しかったよ

 君のおかげだ

 最後の三日間だけでもこんなに楽しいことの連続になったとは正直驚いているんだよ

 この世の中も捨てたもんじゃないのかもね

 最初は助けてもらってさ、迷惑だと言ったけど

 本当はとても嬉しかったのかもしれないよ

 でもさもういいんだ

 これ以上に楽しいことなんて無いよきっと

 それにそうだ最初に君は言ったじゃないか

 この世界を救ってほしいってさ

 その代わりに君は僕を楽しませてくれたじゃないか三日間めいっぱい

 だから僕は救うよ

 君の世界を」


.


105 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:15:23



鉄色のマントが

風に乗って

月の光に映えて

















やさしい



やさしすぎる衝撃音が

この世界のすべての生物の心の奥底に

響いた







.


106 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:15:58








空は嫌みなぐらいに普通だ。

雲も我が物顔で空に漂っていて、

世界は相変わらずだ。



僕らはヒッキーの家に来ていた。

跡片付けするためだ。

いやはや全く、ヒッキーぐらいの人間になると

死んだことさえ気づかれていない。

賃貸だっていうのに。管理人の頭の中にここは入っていなかったんだろう。

普通ならヒッキーはずっと前に追い出されていたはずだ。

ヒッキーは大人になってから、どこまでも空気になってしまったということなのだろうか?

そのわりに、ヒッキーに対するこの世界の態度は敵意さえ見えるときもあった。

やっぱりこの世界には釈然としないことが多い。

本末転倒、ヒッキーを殺すために、余計に不自然になっていたのかもしれない。

('(゚∀゚∩「……じゃ、入ろうか……」

( ´∀`)「……ああ」
.


107 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:17:12



扉を開ける。

中は少し汚いぐらいの空間だった。むしろ綺麗な場所に見えたぐらいだった。

少し埃っぽい。僕は換気のために窓を開けた。

滑りの悪さに、少し業を煮やした。

('(゚∀゚∩「モナー……荷物どうする?」

( ´∀`)「……消しちゃえば……引き取るわけにもいかないし」

('(゚∀゚∩「消す?……そんなことできたっけ?」

モナーは「えい」と無気力に言って、そこにあった埃一粒を消した。

('(゚∀゚;∩「……い……いつの間にそんな力を……」

「さあね、興味ないモナ」と、モナーは軽く流した。

なんというか、モナーはつかみどころが少ない。

だから、僕は少し苦手なのだ。それはこれから何年経っても変わりそうにない。



突然何かが現れた。僕らの足元。漆黒のコートを着ている。

Gだ。

そして僕らに向かって飛んできた。

('(゚∀゚;∩「わわっ! なんだよ……」

周章狼狽な僕をよそ目に、モナーはまったく動じていなかった。というよりも、不思議がっていた。

( ´∀`)「……?……Gって上には飛べないはずじゃ?」

('(゚∀゚;#∩「飛べるのだっているんじゃないの?」

僕はGの奇襲に少しだけキレていた。
.


108 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:17:36

モナーは少し唸って考えて、「そうかもしれないモナ」とまた軽く受け流した。

真剣に受け止められるべき話題でもないが、答えが平凡なら損した気分になるのは必然だ。

( ´∀`)「なおるよ」

( ´∀`)「もうやめにするモナ……その黒い彼は……

      ヒッキーの部屋を荒らされたくないと思っているのかもしれないモナ」

('(゚∀゚;∩「……え? ちょっと……家具はどうするの……」

( ´∀`)「どうにでもなるモナ……大家に引き取ってもらうとかなんでもどうにでも……それより……見るモナ」

モナーの指先は、さっき換気のために開けた窓。

の向こう側に見える黒い飛翔物に向いていた。

いつの間に出ていったんだろうか。

( ´∀`)「あのゴキブリを追いかけるほうが面白いんじゃないモナか?」

('(゚∀゚;∩「はあ?……」

( ´∀`)「……ま……僕はそんなに興味ないけどね……どうする? 僕は君についていくことにするモナ」

何で僕に……

('(゚∀゚#∩「じゃあ、追いかけるコースで」

(#´∀`)「了解」

僕らは妙にハイテンションになっていた。
.


109 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:17:59

少し頭を冷やすべきなのかもしれない

そうは思いながら、頭の中のTCA回路はスピードを増していくだけだった。



僕らの足はなかなか速いほうで、僕らの目はなかなか良い。

何年この世に留まっていても変わらず、元気なままだ。

だから僕らはのんびりと空に浮かぶ黒い点を追いかけることにした。

( ´∀`)「不即不離。追跡には不即不離が一番。あんまり早く追いかけてモナんだし」

('(゚∀゚;∩「もう随分離されてると思うよ。ところで、それはひょっとしてギャグで(ry」



なんでこんなときに陽気なんだろう。

昨日、ヒッキーが死んだばかりだというのに。

そう考えると、少しは涼しくなった。

回路のスピードも緩くなったように思う。

('(゚∀゚∩「……モナー」

( ´∀`)「……ん?」

('(゚∀゚∩「……昨日は……いろいろと迷惑をかけたね」

モナーは「気にするなモナ」とだけ言った。

モナーの歩みが少し速まったのは気のせいだろうか。
.


110 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:18:27



########################################

('(゚-゚∩「…………」

( ´―`)「…………」

ヒッキーが落ちた。

僕の目が節穴じゃなければ、それは真。

そして僕の目は節穴じゃないときた。



月は顔色一つ変えない。

憎らしいなあ。



('(゚-゚∩「……もう僕、三百二十何歳になるはずだよ……ねえ……

      なのにさ……なのにこれぐらいのことで──



慟哭。



何も考えたくなくなった。
.


111 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:18:51

それから先は少し覚えていない。

はっきり自分が冷たいコンクリートの上に寝そべっていると認識できるようになったときには、

側にモナーが座っているだけだった。

僕は泣き疲れて、眠ってしまった。

ヒッキーの遺体はすぐに警察が来て運んですぐに焼却された。

モナーはそう教えてくれたが、多分前者は嘘だろう。

モナーに罵詈雑言吐いてしまったかもしれない。

「気にするなモナ」

問いただしても、返ってくるのはそれだけ。

そして僕はまた、それに甘えてしまった。

いつまでたっても情けない奴だ。



後者もいろいろと不自然なところはあるけど、どうやらそれは本当なのだろう。

ヒッキーのこととなれば、超常現象さえも起こすのだろうから。この世界は。

だがそれも全部失策だろう。
.


112 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:19:23

( ´∀`)「……なおるよ……勘違いしちゃだめモナよ……

      ヒッキーが死んだのは決してこの世界のためなんかじゃないモナ……

      『君の世界』……それと『伊藤さんの世界』……この二つのためのはずモナ……

      いや、君のために死ぬわけないモナ。『伊藤さんのため』だけモナね……」

僕が気に負わないように、か。……いや、モナーのことだ。本気で言っているのかもしれない。

( ´∀`)「世界に殺されたわけでもないモナ……彼が自分で選んだ最善の道だったはずモナ……

      だから……彼を責めてはいけないモナ……『なんで死んだんだ』なんて思っちゃだめモナ……」

とにかく、モナーは僕が起きたときにこう言った。だから多分、世界の策は失敗に終わってる。

だから世界の負け。ヒッキーの勝ち。

ま、勝ち負けの問題じゃないけどさ、なあこの世界よ。

そういう風にでも考えないとさ、ヒッキーのことを責めてしまいそうなんだよ。

つまり、これじゃあ完全に僕の負けだね。うん、ヒッキーさえお前に勝てばそれでいいんだよ。

########################################


.


113 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:19:53

僕らはしばらく歩いていた。順調にGの尾行も成功していた。

気がついてみればもう西の空は綺麗に赤く染まっていた。

( ´∀`)「……あ」

('(゚∀゚∩「どうしたの?」

(;´∀`)「……ちょ……ちょっとね……調べるべきことがあったんだった……僕はもう帰るモナ!」

('(゚∀゚;∩「なっ……いきなり何言って──

僕が言い終わる前にモナーは消失していた。

まだ夜じゃないんだぞ。

誰にも見られていないよな……いきなり人が消えたら大騒ぎになるだろ、常考……

それにしても……今の挙動、何か企んでいるのだろうか?

でも、僕も何か大事なことを忘れている気がする。

そしてそれは忘れててもいいことなんだろうか。



周りを見る。

Gも見失った。

どこに行った?

よく見たら、

僕は一人だ。
.


114 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:20:21



僕も、もう帰ろうかな。

夕焼けは異様に熱い。涼しく暗い世界にいつもいる僕を責めるように。

自分のマントを見た。青褐のマントも、薄汚い黒になっていた。

この時間帯は、他のどの時間帯よりも、寂しい。

少なくとも僕はそう思う。

それに優しくない。特に目には優しくない。

紫外線をバンバンぶち込んで白内障になりやすくしたり、哀愁をバンバンぶち込んで涙を流させたり。

だから、僕はもう帰ろうかな。



僕はなるべく暗いところにそそくさと移動した。

誰にも見られていないことを確認して、あの世界へ逃げ帰った。

変なことを考えて、哀愁をバンバンぶち込まれる前に。


.


115 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:20:57

┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼

出現する場所を間違えたのだろうか?

明るい。僕の見慣れた空間とは言えそうもない。

月の光のようなものが降り注いでいる。

( ´∀`)「……あ、なおるよ、お帰りモナ」

モナーが居るあたり、出現する空間を間違えたわけじゃなさそうだ。

('(゚∀゚∩「……今日はいつになく明るいね……」

( ´∀`)「今日はそういう仕様にしているモナ」

('(゚∀゚∩「……変わったことするね」

モナーはこんなことの為に早めに帰ったのか?

まあ、あり得るけど。



('(゚∀゚∩「……ちょっと世界の様子見てくるね」

( ´∀`)「? さっきまでいたじゃないかモナ」

('(゚∀゚∩「いや、そうじゃなくて、……全体的にさ……」

なんとなく、この空間に斥力を感じた。
.


116 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:21:32



自動的に、僕は眼下に広がる世界を見渡していた。

夕日はまだ沈んでいない。



ヒッキーごめん。

僕はやっぱり君が死ぬことはなかったんじゃないかなって思うんだ。

「なんで死んだのさ」っていう感情とも違うかな……

「なんで死ななきゃならなかったのさ」ってことだよ。

君にとっては不可抗力だから、君を責めるのは御門違いさ。

だから責めこそはしないよ。

でも分からない。

ねえ、君は今までこの世界に吸い尽くされてきたんだろ?

『君の世界』は護られなかったんだろ?

君が死んでさ、『みんなの世界』は救われたけど、

なんで『君の世界』は救われなかったの?
.


117 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:22:06

僕は泣き出しそうになった。

だけど、それは中止だ。



だって

背後に、強く、風が吹きつけたから。



僕は数秒考えた。

振り返ると、

そうだな、もう泣いてもいいのかな。



「やっほー」



鉄色のマントを着ている男が立っていた。

足元に『闇黒の貴公子』を携えて。

「君の挨拶だろ?」という顔。

いや、「何泣いてんの?」という顔でもあった。



じゃあさ、ヒッキー

君は『君の世界』も救うことができたんだね。
.


118 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:22:45

……そういえば、モナーのときから600年、僕のときから300年経ってる。

なるほどそういうことか、僕が何か忘れていたことって、これだったのか。

え? じゃあモナーの挙動が不審だったのも途中でこのことに気づいて?

……この世界もたまには粋なことをしてくれるんだねえ

……このことまで世界は想定していたんだったら……僕は見事に釣られ──



いや、今はどうでもいい。

ただ再会を喜ぼう。

だから僕は取り敢えず、こう言っておいた。



「やっほー」








        (-_-)は世界を救うようです     終わり


.


119 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/07(火) 16:24:12



はい。

これで本作品はおしまいになります。
読んでくださった皆さんに感謝いたします。

ありがとうございました。
.

[ 2000/03/07 19:33 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

(-_-)は世界を救うようです 4

68 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:16:31



【 四 】



僕は

不覚にも

生きたいと

願ってしまっている。



光の無い部屋の中、この暗黒の緑のマントの中で気づいてしまった。



いいや、

これは夢の三日間

終わったらなおるよにも……



…………見捨てられる……



それがそんなに寂しいかい?
.


69 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:17:26

いつからそんな情に絆されるようになった……?

いいや、これも幻想だ……

だからあと一日、

あと一日耐えれば、

そんなことを考えなくてすむ。



もう寝よう。

今頃何考えても変わらないだろうし、

変えたいとも──

いや、もうどうでもいい

だから寝させろ。

寝させろ。



部屋の中には光が入っていた。

蛍光灯はとっくの昔に切れていたのに、

なんで太陽は昇っているんだろうね。
.


70 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:18:06

改めて部屋の中を見る。

汚い。

でも、虫は一匹たりとも湧いてない。

なんだか面白くなった。

もうこの部屋には帰らないし、何があっても。

だから……まあ欲しがる虫がいたらあげようか。

「いないけど? どこ探しても」

あの日のGでもいい。

答えてくれたら嬉しかったかな。少しだけ。



チャイムが鳴った。

……ああ、なおるよか。

(-_-)「はい?」

('(゚∀゚∩「やっほー」
.


71 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:19:01

(-_-)「どうも……」

僕はそのようにしか答えることはできなかった。

適切な言葉はなかなか見つからないものだ。

それなのに昨日は……………………よく喋ったよな……

('(゚∀゚∩「今日はどうする?」

(-_-)「…………どう……?」

ああ、願いを叶えてくれるんだっけ。

(-_-)「…………僕に望みはもう無いんだけどな……」

('(゚∀゚∩「…………まあ……そうだろうね……」

場には静寂が蔓延る。風の音だけが通り過ぎていく。

もともと僕もなおるよも、喋らないタイプの人間なのだろう。

居心地が良いとも、悪いとも…………まあ、それはどうでもいいことか。



僕は良いことを思いついた

(-_-)「…………じゃあ……君の好きなことをさせてあげよう……」
.


72 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:19:41

('(゚∀゚∩「え────」

予想通りの反応。

ふざけているわけじゃない。真面目に言っている。

(-_-)「君にしたいことは無いのかい? できることなら手伝うよ」

そう聞くと、なおるよは唸っていた。

無いのだろう。

あるわけないか。

(-_-)「…………したいことが無いのは惰性でこの世にいるから?」

('(゚∀゚;∩「……っ……まだ何にも言ってないよ…………まあ……大正解……だけど……」

「心を読まれた!」さしずめそんな顔だ。

僕はほくそ笑み、彼は苦笑い。



どうしようもないので、僕はどうでもよかった質問をすることにした。

(-_-)「……君はさあ……………………何者なの?」

('(゚∀゚∩「……何者…………か……」

困った顔に、「黙秘権はあるよ」と言うと、僕らは小さく笑っていた。
.


73 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:20:23

「……さあ……行こうか」

「どこへ?」

「まあ……あてもなく歩くのも良いじゃないか……」

「……最後の日なのに?」

「…………だからこそ……かもね……」

空気のように僕らは流れた。

留まっていたのは、僕らの声と、皮肉雑じりの笑みの跡。



('(゚∀゚∩「ところでさ」

(-_-)「?」

('(゚∀゚∩「どうして僕にしたいことなんて聞いたの?」

……そんなことを聞かれるとは思っていなかった。

それは僕も、君も……ってところかい?

(-_-)「…………助けさせてもらえなかったから……かな?」

('(゚∀゚∩「……助けさせてもらえなかった?」

(-_-)「……そう。誰も僕に助けてくれなんて言わないからね……」
.


74 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:21:02

僕には、助けてくれと言われるのが幸せかどうか分からない。

皆、こと足りているんだ。

僕に必死に助けてくれって言ったのは……君が最初かな?

だから……まあ、この際だから、ついでに何か必要なことでもあれば助けてあげようかと……

どうせ……まあそんな物好きも君ぐらいだろうし?

無駄な嘲笑と共に、そうなおるよに言った。

「……今助けてもらっている最中だし……別に必要なことは無いさ……優しい奴だな……君は……」

と、返された。無駄な嘲笑と共に。

嘲笑の矛先は、この世界そのもの。

そう……全てだ……



走っていた。

僕は走っていた。

何があったんだっけ?

走るのをやめよう。

そう思っても、走り続けている。

いつまで息は続くのだろうか。
.


75 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:21:50

何があった?

混乱した頭を整理する。

########################################

「……早く逃げろ!!」

「……何言ってるモナ……逃がさんモナ……!」

僕は必死に走り出していた。

意味が分からなかった。

だめだ、もっと前を思い出さなくては……



……そうだ……

……いきなり現れたんだ……真っ黒に、少し紫を混ぜたような色のマントの優しそうな顔の男が……

( ´∀`)「……ここにいたモナか…………君はヒッキー君モナね?」

なおるよはその場を離れていたっけ……ジュース飲むことにして……なおるよが買いに行ったんだっけ……

……妙な語尾の男が現れて…………そう、僕が問いに答えるか否かの時点で

手にフォークを持ってたな……あの……悪魔の持っているような刺又みたいなやつ……

( ´∀`)「……いきなりで悪いけど……死んでもらうモナ……」
.


76 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:22:20

それでさっきのやりとりだ……

なおるよが駆けつけて……それでなおるよも武器を持っていた……

ただの鉄パイプだったかな……どうでもいいけど……

僕の眼前にまで来ていた、その男のフォークを弾いた。

('(゚∀゚#∩「こいつは死神だ!……世界を滅ぼすために君を殺そうとしている!!」

(;´∀`)「……な!……何をとち狂ったことを……!」

('(゚∀゚#∩「……早く逃げろ!!」

########################################

……こういうことだ……

えーと……僕は……そうだ、逃げたんだ……

……あれ?……何で逃げてるんだ?

僕に逃げる必要なんて……

この世界を滅ぼさないため?

…………んなバカな……
.


77 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:23:02

……まあ……どっちにしろ……なおるよが困るんだっけ……世界が滅びたら……

そう、自分をごまかしてなら、走れた。

あれ……自分をごまかしている?

分からない。何でだ?

余計混乱してきた。

いい加減、休んで少し落ち着いて

それから考えないか?

僕は走りながら複雑なこと考えるほど

頭の作りはよろしくないんだよ。



気が付いた時にはどこかのビルの裏に座っていた。

歩かなくて良いのか? 逃げてんじゃなかったのか?

「悠々自適としてるなあ……」と、思わず声に出た。

空を見上げ、青い光が目に沁みて、

不意に足元を見る。

Gがいた。
.


78 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:23:49

「おやおや……一体全体どういう……」

当然答えるはずもない。それでおk。

Gは答えに困っていたのだろうか、触角を振り回すだけだ。

「……君は…………」

そこまで言って、声が出なかった。

出すべき言葉も見つからない。

少しだけ首と一緒に雑念を振り払う。

「……君はあのときのGかい?……それとも……バーにいた?」

どちらでもないのかもしれない。そして、僕にはそれを見分ける力は無い。

……それに、どこかで出会ったかなんて、そんなことはまったく関係のないことだ。

「……逃げろ……僕についていると殺されるぞ……多分」

真っ赤な嘘だ。

分かっている。狙いは自分だけだということを。

「すまないね……ちょっとヒーロー面したかったのさ……」

それも嘘だ。

多分。

自分の行動に一切納得がいかない。

僕はベンチから離れ、また走り出した。
.


79 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:24:28



やっぱり体は正直で、ずっと走り続けることなんかできなかった。

歩いていると心には余裕ができるものだ。

ボーっとする頭で、僕はこの三日間のことを思い出していた。



########################################

マント……

何であんなもん欲しがったんだろ……

そのマントはというと、今も僕の背中で風に靡いている。

深く濃い緑。見ようによっては、

汚い。

こういうときは「僕にはお似合いだ」とでも自嘲しておけばいいのだろうか?



なんでこんなもん欲しがったんだっけ?

本当に分からない。

ただ、

買ってもらったとき、嬉しかったのは間違いなかった。
.


80 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:25:15

あの観覧車の兄弟が言ったとおり、

ただの変態だけど、そんなことはどうでもいい。

そういえば、あの兄者とかいう……変態さんのほうはマント手に入れたのかな?

手に入れて……何するんだろ……

…………どうでもいいんだよね……そんなこと……

########################################

観覧車……

今もあの遊園地の中で回っているんだろうか

あそこからみた景色は……

汚い街の灯りと、あまりにも黒くて綺麗すぎる空。

そんなくだらないものを見せるために今日も回っているのかね。

あのコーヒーカップも

ジェットコースターも

動いているのは金のためなのは明確だけどさ……



まあ、だからこそ

どうでもいいんだろうね……
.


81 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:26:02

########################################

駅で遊んだっけ、

階段早登り。

圧勝だったなあ……

当り前か……

僕の唯一の特技なんだしね……

……駅のホーム、……また汚くなっているのかな……

でも掃除するのは僕じゃないから

おばさんだから……ね……

…………どうでもいいんだよね……

……僕は鬼畜だなああ、あ…………

########################################



ああ……気分が悪くなっているようだ……なんか涙も出てきたし……

もう歩き続けるのも良くない。
.


82 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:26:33

走ろう。

心が壊れそう? だから



########################################

バーのマスター……

いやー……また飲みたいな……

あの人面白かったし……

変なプライド捨てて……酒飲みまくって……

いや、飲まれて……何もかも忘れてさ……

大騒ぎしたいよ……。なおるよも混ぜてさ……

でも、もう僕は死ぬことが決まっているんだ

生きるのは無理。

そんなことあのビルの上に立ったときから変わっていない。

だからさ

…………どうでもいいんだよね……そんなこと……
.


83 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:28:15

########################################

……伊藤

今どうしているんだろう……昨日会ったばかりなのにね……

なんで気にしちゃうんだろ……



僕の目の前のほうから、伊藤はやってきていた。

(;-_-)「……あの……すみません……」

うろたえてしまった。

('、`*川「……?……なんでしょうか?」

眼が幾つあっても足りないぐらい、もっと綺麗になっていた。

中学時代もそうだったが、今ではその比じゃない。

(;-_-)「僕は……ヒッキーというんですけど……覚えてますか?」

('、`*川「え?……あの中学にいた……ヒッキー君?」

……ああ、覚えていてくれたんだ。

(-_-)「……はい、そうです……ヒッキーです…………お久しぶりですね……」

('、`*川「……久しぶりね……あ、敬語はいいわ……楽にして……」

そう言った伊藤の笑顔は、最高にかわいかった。頭がおかしくなりそうなぐらい。
.


84 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:29:02

(-_-)「……あ……ありがとう…………」

僕は必死で隠した。伊藤の顔を見つめてしまいそうだったから。

('、`*川「……一体どうしてこんなところに……?」

(-_-)「……あの……その…………会いたかったから」

('、`;川「え?……私なんかに?……そんなに親しくなかったのに……」

(;-_-)「!……いや……そうなんだけど……昔お世話になった人に……お礼が言いたくなって……

     それで君はいろいろと助けてもらったし……だから……」

口からでまかせ。いや、あながち間違いでもない。

僕が世話になったのは彼女だけだ。

他のものは、憎いぐらい。

彼女は素直に納得してくれていたようだった。

(-_-)「……その……ありがとうね……」

彼女は首を横に振った。

('、`*川「……私なんか……お礼を言われるようなことは何もしてないわ……」

(;-_-)「そんなことないよ!……君のおかげで生きる希望も見えたんだ!!」



それは

本当だったのだろうか
.


85 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:30:06

彼女の曇りかけた笑顔は、優しい笑顔に戻っていた。

('、`*川「…………ありがとう……」

(-_-)「……今……どうしてるの?」

('、`*川「?」

伊藤が変な顔をしていた。その顔も美しかったが。

そりゃそうだよな……質問が悪すぎた。

(-_-)「……今は……その……大学に通っているのは分かっているけど……

     どんな勉強して…………つまり……今、幸せかい?」

日本語でおk。本当に訊きたいのは最後の二言だ。

('、`*川「……うーん……まあ幸せかなー…………ヒッキー君はどうなの?」



一番、されてはいけない質問。



「……今?…………今ね……



 ……………………僕はすっごく幸せだよ……」

嘘。

いや、『今』だけは嘘じゃない。
.


86 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:30:46

満面の笑みで。

僕の覚えている限り最大の、最高の笑顔で。

伊藤の目にはどう映ったのだろうか?

それだけが心配だ。

嘘だと見破られてはいけない。

彼女が悲しむから。

だから、これだけは赦してほしい。

誰に願うわけでもないが。

「……僕も大学行ってるんだけどね、なかなか勉強も順調に行ってるし、仕事も見つかった

  幸せすぎて困るよ、ほんとに。……そう、あの頃ではあり得なかった……

  でもさ──

僕は両手を広げて、示した。

  ──やっと僕の時代が来たんだ!」



伊藤は優しく微笑んで頷いていた。
.


87 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:31:38

「……聞いてくれてありがとう……僕はもうそろそろ帰ることにするよ……」

「…………そう……」

少しだけ寂しがってくれているような笑み。

やめてくれ、帰れなくなるじゃないか。

「……ここまで頑張れたのも……君のおかげさ……君の励ましを思い出して……

 僕には敵ばかりじゃないって……危うく自殺するところだったこともあるんだ……

 今では、僕をいじめてた奴らの身の心配ができるまでに回復したんだ。

 特に厭なあいつは、そうだな、煙草吸ってたけど……ホントに……肺がんとか……シャレにならないし……

 他の奴らも下らないことに現を抜かして天罰とか下ってなきゃいいけど……ホントに……

 心に余裕や希望ができた今では、本当に何もかも幸せだ……

 自分のするべきことがなんなのか、見つかったし、趣味もそこそこ持ってるし……」

僕は言葉を並べた。

こんなに細かく言う必要も無いだろうに。

たぶん、僕は伊藤を納得させるために、伊藤に見えを張るために

伊藤さえにも羨ましがってもらえるように、必死だったんだろう。
.


88 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:32:15

本当は何より寂しいんだ。

でも僕には時間が無い。

僕はそのままの流れで別れの言葉を告げ、伊藤から見えなくなるまで走り続けた。



伊藤は微笑んでいた。

伊藤は僕の嘘を見抜いていたのかもしれない。

それで気を遣ってくれて。かもしれない。



それでも、あのときの僕の喋ったことは真実だ。

二人だけの真実。

そう考えると、堪らないほどの幸せが心に舞い込んでくる。

だけど、

もう彼女とは会えない。

そう、会えないんだ。

もうそうなってしまっている今、そんな真実なんて……

どうでも──

########################################
.


89 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:36:40



──どうでもよくないよ……。

僕はもう走らなかった。

……認めるのは悔しいよ。



僕は生きたがっているんだ。

あのとき伊藤に話したことは本当の意味での真実にまで昇華されちゃったみたいなんだ。

不可能って分かっているのに、まだ生きれるんだ。

でもさ、やっぱり絶望を思い出したら死だけが待っているんだろうな……

……なんだよ……『絶望』って…………なおるよに言ったじゃないか……

この世を悲観して死のうと思っているんじゃないって……

それも認めざるを得ないか。

いや、もう今となっては何でも認めよう。

というか否定する気がなくなった。
.


90 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:37:30



どこまで逃げたんだろう。

いや、正確にはどこを逃げ回ってきたかだ。

僕は今、今朝出た自分の家の前にいるんだから。

気づいたときには西の空が赤いどころか、すっかり闇の中だなんて、

そんな超常現象みたいなこともあるんだな……

よくこんなに動いたよ……今日は

一世一代の大運動だ。

不思議と僕の息は切れていない。

家に入ろうか。

「ただいま」とでも言おうか。

僕は数秒考えて、家を離れた。

もうあんな辛気臭い空間に居てもどうにもならないからだ。



今日、僕は死ぬんだな……

ああ、正直死にたくないよ。
.


91 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:38:02

なおるよ……助けてくれ……

けど僕はやっぱり死ぬんだ……

ああ……もう一回あの景色が見たい……。

最初に決めたじゃんね、あの景色が最後だってね。

そんなことさえどうでもいいとまで言ったじゃんね。

あのフォークのモナモナ男からは逃げられそうにない。

僕は、そんなまったくバカバカしい恐怖と希望の幻影を、虚空に映してまた走る。



冷たいコンクリートを着たビル。

今日もやはり僕の目の前に高飛車に大上段に聳え立っている。

僕はできるだけ速く、階段を駆け上る。

そして屋上に着いた。

ここからの眺めは本当に……いい。

その理由?
.


92 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:38:29

決して綺麗じゃない。

綺麗なら、多分愚かしい綺麗さだ。

汚くもない。

汚いなら、やはり愚かしい汚さなんだろう。

理由はやっぱり分かりそうもない。

ただ、街が光っている。それだけだ

その向こうに、海が広がっている。それだけだ

そして、上には真っ暗な空が広がっている。それだけだ



後ろに風が吹いた。

僕は後ろを振り返った。

答えは分かっていた。



( ´∀`)「…………やっと追い詰めたモナ……」

まだ逃げられるのだろうか?

いや、無理だろ。という答えが。

( ´∀`)「…………じゃあ、さっさと死んでもらうモナか……」
.


93 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:39:08



(-_-)「…………世界を滅ぼさせるわけにはいかないんだ……だから12時になるまで死ねないね……」

睨んで言い放つ。

世界を救う。そんな大義に駆られたわけじゃない。

ただ、なおるよが困るから。それだけだ。

……半ば逃げるのを諦めているから、説得力は無いけど。

( ´∀`)「…………何言ってるモナ……」

「何を言ってる」? そんなに理解できないことだろうか?

(-_-)「…………そっちこそ何言ってる……あんたは世界を滅ぼしたいんだろう……」

すると、奴は宙を見つめ、独り言を始めた。

( ´∀`)「…………そうか……なるほど…………なおるよは……なあ……」

(-_-)「……どうしたんです?」

僕はぶつぶつ言っている奴に、嫌みったらしく質問した。



風が吹いてきた。死神の後ろめがけて。

('(゚∀゚;∩「ヒッキー!」

黒い背景に、青黒いマントが滲んだ。
.


94 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/06(月) 16:41:11

(#´∀`)「あ……なおるよ……君はホントに……」

そう言ったきり、僕は機嫌の悪そうな彼の顔をみることもなくなった。

( ´∀`)「ちょうどいいモナ……ヒッキー……君に真実を教えなきゃいけないモナ……」

('(゚∀゚#∩「な──

( ´∀`)「なおるよ……嘘を吐き続けるのも……やっぱり心が痛むんじゃないモナ?」

('(゚∀゚#∩「…………」

なおるよは固まった。

図星だったのだ。

僕はその瞬間に、

その嘘というものがどんなものなのか、想像がついてしまった。

('( - ∩「…………分かったよ……」

今までに見たことのないぐらい悲しそうな表情だった。



( ´∀`)「……いいモナか……世界が滅びるのは君が今日の最後まで生き延びれなかったときじゃない──



────君が、明日の最初まで生き延びてしまったときだ。



「予想通りだ」と、強がっておこうか。

でも、僕の膝は折れてしまった。


.


[ 2000/03/07 19:23 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

(-_-)は世界を救うようです 3

43 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 15:58:52



【 三 】



ヒッキーは生きているだろうか。

無駄にそんな不安に駆られた。

おかしな奴だ。

僕も彼も。

そう思いながらヒッキーの家のチャイムを押す。

…………そうだった……鳴らないんだった……



「何してるの?」

Σ('(゚∀゚∩「!」

(-_-)

相変わらずの無表情が、左から現れた。しかも昨日のマントも着ている。

確かに、今朝は涼しい、夏の朝だ。

('(゚∀゚;∩「……いや……もちろん迎えに来たんだけど……」

(-_-)「……まあ、そうだね……」

('(゚∀゚∩「あー、と……じゃあさ、早く伊藤さんに会いに行こうよ!」

昨日のテンションは、いくら頑張っても再現できなさそうだ。
.


44 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 15:59:33

(-_-)「……そうだね…………ところでさ……お腹空かないかい?」

('(゚∀゚∩「……僕は空かないけど……そうだね、昨日何も食べてなかったんだね……」

彼は人間だ。

昨日何も食わなかったのに文句一つ言わなかった。

(-_-)「お察しの通り、僕には飯を食うための金も無いよ……」

ヒッキーの目は僕の方に向いた。

自嘲? 催促?

その目が表しているのは、どちらでもないような気がした。

('(゚∀゚∩「……じゃあどこに食べに行く?」

(-_-)「……コンビニ弁当でおk」

('(゚∀゚∩「別に贅沢言ってもいいんだよ? 金なら無限にあるし」

(-_-)「ならなおさら……貨幣価値を落とさないようにしなくちゃ……ね?」



「その通りだ」と、僕はヒッキーの提案を承諾した。

僕らはそのままコンビニに向かい、弁当を購入した。
.


45 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:00:27

('(゚∀゚∩「あ、言い忘れてた」

(-_-)「何を?」

('(゚∀゚∩「やっほー」

ヒッキーは明らかに不快そうな顔をした。



無言で、貪った。

コンビニの前に居座って。

会話は無かった。

ヒッキーの貪り速度は、「腹減りには慣れているんだ」と雄弁を振るっていた。

その遅さも相まってか( ^ω^)←こんな顔のコンビニ店員は迷惑この上ないと言いたげな顔をしていた。

黒いマントを着た男二人が、店の前で居座って弁当を無言でゆっくり貪っている。

確かに、迷惑この上ないだろうな。

('(゚∀゚∩「ヒッキー、他所に行こう」

(-_-)「……そうだね……でもゴミ箱のあるところじゃないとね……」

ヒッキーは不満があるかのような仕種で立ち上がった。

('(゚∀゚∩「ゴミ箱ねえ…………」

僕は変な想像をしてしまった。

ヒッキーはポイ捨ての一つもしたことが無いのか?

僕はその疑問を、その通りに投げかけた。
.


46 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:01:00

「いいや。あるよ」

「…………そりゃそうだよね」

「……もちろんポイ捨てなんて常習的にやってたわけじゃない……

 ……子供の頃に、数回やっただけだよ…………でもさ……」

「でも?」

「……あのときのポイ捨ての天罰で、僕の人生は酷いことになったのかな……なんてさ……」

「………………だといいね……」

「……ああ……ほんと、そうだよ……でも、絶対にそうじゃない…………だから……ね……」

許せない。と。

そうだね、ヒッキー。



僕は切に願った。

ヒッキーがこんな目にあっているのは、ポイ捨ての所為でありますように。

誰か、他人の所為ではありませんように。

そして、この世からポイ捨てが無くなりますように。

叶わない願いを、切に。
.


47 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:01:34



('(゚∀゚∩「…………さあ……行こうか……伊藤さんに会いに」

(-_-)「……うん」

僕らは駅に向かった。

弁当の殻はゴミ箱に捨てた。

駅の構内、

タバコの吸殻をちりとりに集めていた清掃員がいた。

「ポイ捨てしても、ゴミ箱に捨てても、誰かが片付けてくれるんだよね」

僕は呟いた。

「誰にも迷惑がかからなければ、ゴミは放置されるんだよね……」

そう言ったヒッキーは線路の中を見ていた。

一方が焦げた白い棒状のものがたくさん存在している。

「……そういえば、ゴミの埋め立て処理場って、そういう寸法なんだよね……今初めて気がついたよ……」

「……気にしなければ誰も気づかないよ、そんなこと」



数分後、電車はゴミを隠すように僕らの前に止まった。
.


48 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:02:12



電車の中、

僕はやはりヒッキーにもう一回訊いておくべきだと思った。

('(゚∀゚∩「ヒッキー、本当に伊藤さんに会いに行くんだね?」

(-_-)「もちろんだよ……」

自信無さそうに見えたのは、気のせいであってほしい。

('(゚∀゚∩「……本当に愛の告白、するんだね?」

(-_-)「…………そうだね……そりゃするつもりだよ……」



(-_-)「……」

ヒッキーの顔が、いつになく暗かった。

いつも暗いけど。

('(゚∀゚∩「……どうしたんだい?」

(-_-)「……伊藤の笑顔ってね……最高に素晴らしいんだよ…………」

ヒッキーの顔は、笑ってはいなかった。

('(゚∀゚∩「…………」

「ひょっとしてそれは惚気で言ってるのか?」

そんなこと言える雰囲気じゃなかった。
.


49 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:03:21



電車は時間通りに駅に着いた。

伊藤の通っている大学の最寄駅。

ヒッキーの顔は、やはり変わっていなかった。

('(゚∀゚∩「…………ホントに大丈夫かい?」

(-_-)「…………これはもうだめかもわからんね……」

('(゚∀゚;∩「ちょ……いきなり何言ってんだよ!」

「大丈夫」

そう答えてくれると思っていた。愚問だと思っていた。

ヒッキーは笑っていた。

気がおかしくなってしまったのだろうか。



足は勝手に進む。伊藤のいる大学へ。

淡々と、淡々と。

覇気なんて物は一切無しで

どこまでも作業的だった。
.


50 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:04:01



('(゚∀゚∩「……じゃ……行ってらっしゃい……」

(-_-)「……うん……」

大学に入っていくその姿は

不審者そのものだった。

理由は、

マントを着ているから。

などではない。



数分経った。

ヒッキーはどうしているだろうか。

門のところにいる守衛に伊藤の居場所を聞いているのは見た。

学校の中を迷いはしていないだろうか。

人のことを待つのは異常に疲れる。
.


51 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:04:52

いつからこんなにんげn……奴になったんだろうか。

もともとか。

モナーはしっかり仕事をしているのだろうか。

…………って300年も先輩にそれは失礼か……

というより、僕だな。一番仕事をしていないのは……



そして数分後

ヒッキーは戻ってきた。



(-_-)「…………ただいま……」

('(゚∀゚∩「おかえり!……で……どうだった?」

「不躾だよね」

「ごめんごめん」

ヒッキーの、適当に返した、僕に対する

その優しすぎる表情は

まったくもって、二度と見たくない。
.


52 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:05:34

「…………楽しかったよ……」

ヒッキーの顔が快晴になる。

「…………告白……は?」

ヒッキーの顔には一点の曇りも無かった。

「……してないよ」



さあ。



何喋ろうか?



ねえ、会話はどうしたの?



「……どういうことなんだい?」

僕は怒りのようなものも覚えていたのだろうか。

ヒッキーは少し唸って、俯き、また顔を上げ、

「……伊藤の顔ね…………とっても素敵だったよ……」

その言葉は、最高にすがすがしくて。
.


53 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:06:15

「……中学時代と変わらない……笑顔だった……」

僕は目を逸らしたくなった。

「でもさ、……ここで僕が告白したらどうなる?……

 あの笑顔は消えちゃうでしょ……?」

「……もし、……君のこと……伊藤さんが好きだったら?」

愚問。

「……んなはずないでしょ……彼女は断るはずだ……」

「何でそんなこと!──

「分かるよ……」

僕は認めたくなかったのかもしれない。

僕はどこまでも恥ずかしい奴だ。まったく。

「何年も会っていない……会おうともしていない……それに、彼女は僕に優しくしてくれたけど、

 その優しさは誰にでも等しく与えられるものだった……」

分かっていたのに。

たぶん僕は分かっていた。
.


54 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:06:47

「……それでいい。……彼女はそうあるべきだった。そうでなければ僕も彼女のことを

 好きになりはしなかったさ……」

ヒッキーを唆して。

「うまく行けばいいな」なんて思って。

「……それでもさ……想いを伝えることは重要じゃないの?……」

悪あがき。

「……どっちにしろ伊藤の顔からあの美しい笑顔は消えて無くなる……」

怒っていたのだろうか。言葉の質量感が常軌を逸していた。

「理由はこうだ。まず場合分けして考えよう……

 付き合うことになる場合。僕が不幸を呼ぶ。伊藤をボロボロにする。

 僕はどうも世界に嫌われているようだし……?」

聞いていられないぐらい饒舌で、見ていられないぐらい作り笑い。

「君の言うとおり、思いを伝えることが最重要だとしよう。

 つまり、伝えて振られる場合。断るために彼女は考えなければならない。

 そこでまた笑顔が消える……

 あの優しい彼女が、考え無しに僕をバッサリと捨てるはずがない。

 ……別に驕り高ぶったり、買い被ったりしているわけじゃないよ…………」

そう言って自嘲的な笑みを。
.


55 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:08:14



僕たちの間に、大きく厚い、空気の壁ができたようだった。

「僕には彼女の笑顔だけでいい……あとなんにもいらない……

 逆に『付き合って』って言われても……迷わず振ったね……」



「…………ヒッキー……」

僕は狼狽した。

彼は天を仰ぎ、言った。

細い、切れそうな声で。

「…………何で……なんで……泣いてるの……かって……?」

僕の口は力不足に封じられ。

「……さあ……な……何で……だ……何でだろうね……?」

孤独な世界に、一人

二人

やっぱり一人

「……後悔……なんて……していないさ……

 だから……かな……?……泣いているのは……」
.


56 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:08:49



どんなに力不足な奴でも言えるのは。

「……ヒッキー……君……酒飲んだことある?」

「……酒…………無いね……」

「……飲みに行かないかい?」

このぐらいで。

「………………いいや……断るよ……」

彼の、赤い、涼しい目に別の感情を宿せたとしても、

僕の心は、曇って。



数分後、ヒッキーは「……もう大丈夫だ……落ち着いたから……」

と。笑ってみせた。

僕は咄嗟に歩く。駅の方角へ。

('(゚∀゚∩「……付いてきてよ」

立ち止まって後ろに告げる。

(-_-)「……どこに行くんだよ……」

その、「もう疲れた。寝させろ。」

とでも言うような感じの顔に。
.


57 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:09:58

('(゚∀゚∩「まあ、いいからいいから」

(-_-)「…………酒は飲まないって決めてるんだ……」

硬派な奴だ。癪に障るぜ。

なんてことはない。僕も実は酒なんか好きじゃない。

('(゚∀゚∩「大丈夫だよ。酒を飲ませるつもりは無いからさ」

僕は20%ぐらい強引にヒッキーを電車に連れ込んだ。



また電車に乗ること数時間

ヒッキーの家からは随分離れ、

既に陽も落ち

(-_-)「…………どうやって帰るんだよ……」

('(゚∀゚∩「なあに、そんなに長居するわけじゃないよ」

ヒッキーは来たこともない街の灯の明るさに辟易していた。



('(゚∀゚∩「さあ、ここだよ!」

店の前に出ている看板には『バーボンハウス』

(-_-)「……バーボンハウス…………いかにも酒しか出てこなさそうだけど?」

苦笑い、店の中に入ることになった。
.


58 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:10:32

(´・ω・`)「やあ、ようこそバーボンハウスへ。このみりんはサービスだからまず落ち着いて──

('(゚∀゚;∩「……サービスにみりん飲ませるの?」

(-_-)「……ちょうどいいんじゃない? むしろ度数も本みりんなら高いぐらいでしょ……」

何もかも受け入れるような横目で、辺りを眺めていた。

(´・ω・`)「……あれ、君は……なおるよ君かい? 久しぶりだね」

('(゚∀゚∩「お久しぶりです。それより店に入ってきた人に盲目的にサービスする癖、なおしたほうがいいですよ」

(´・ω・`)「うーん……確かおいしいものたべてといれにいってねればなおるんだっけ?」

('(゚∀゚;∩「…………そう考えている時期が僕にもありました……」

(-_-)「……………………」

背中に違和感。

('(゚∀゚;∩「?……ああ、ごめんごめん!……マスター、僕の友人です」

(´・ω・`)「そうかい?……お名前は?」

(-_-)「……ヒッキーです」

ヒッキーは小さく言って頭を垂れた。

(´・ω・`)「ヒッキー君……ね……把握した……」



「──じゃあ、注文を聞こうか」

マスターはとても上機嫌そうだった。
.


59 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:11:34

('(゚∀゚∩「……酒は飲めませんよ、彼も」

(-_-)「……ええ、……まったくその通りです」

(`・ω・´)

(´・ω・`)ショボボーン



木の茶色の壁、淡い黄橙の間接照明に映えている。

BGMはアイスピックと静かな談笑の音色。

店内には見渡したところ奥のほうに二人の男女、もう少し手前に二人組の紳士がいた。

('(゚∀゚∩「……ショボンさん……儲かってる?」

(´・ω・`)「……それは聞いちゃいけないよね、ごめんなさいしないといけないよね」

面倒なのでごめんなさいするつもりは無い。

(-_-)「……ちょっと質問なんだけど」

('(゚∀゚∩「ん?」

(-_-)「マスターさんとはいつ知り合ったの?」

('(゚∀゚∩「…………そんなこと興味ある?」

この店で一番なさそうな人間だろう。

「……ある」

さらっと言われて、何か気が抜けた気がした。
.


60 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:12:42

('(゚∀゚∩「……そうだね……8ヶ月ぐらい前じゃなかったかな……」

「冬の寒いときだったなあ……」

溜息が混ざって出た。

(-_-)「……どうして酒も飲まないのにこんなところへ?」

(´・ω・`)「それは僕も聞きたかったよね。教えてくれないと言うんならごめんなさいしないといけないよね」

('(゚∀゚∩「ごめんなさい」

(´・ω・`)

(´;ω;`)ブワッ



('(゚∀゚∩「僕はその日仕事をしていてね。偶然妙な噂を聞きつけたんだ」

(-_-)「……店内に入った瞬間サービスを出す店……ってこと?」

('(゚∀゚∩「“くわいと そー。”(その通りです)だよ! それで事の真偽を確かめるためにバーに来たんだよ!」

そこまで言うと、ショボンさんは激昂しはじめた。

(´・ω・`)「それで、彼が店に入ってきたとき、『サービスありますか?』って聞いたんだぞ

      ほいほいサービス出したら『あ、サービスは要りません』だってぶち殺すぞって言っちゃったじゃないか」



「日本語でおk」

僕らが発したその言葉は、マスターの涙腺を直撃したようだった。
.


61 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:13:40

「涙脆いっていいことだよ。ほんとに」

ヒッキーがあまりにいけしゃあしゃあと、言うもんだから

「たぶんそういう問題じゃないよね、ごめんなさいしないといけないよね」

僕は少しだけマスターの味方になった。

「ごめんなさい……w」

僕らの下げる頭は、かなりお手頃価格だ。



また店には静かさが戻った。

さっきまでいた客も全部はけていた。

(´・ω・`)「……さ、もうそろそろなんか飲まないかい?……酒以外も置いてあるんだよ?……

       って、なおるよ君は知っているよね……グレープジュース飲んでったし」

('(゚∀゚∩「そうでしたそうでした……じゃあ今日はブルーベリージュースを……」

(-_-)「…………じゃあ僕はアセロラで」

(´・ω・`)「残念。それは在庫切れだ」



('(゚∀゚∩「嘘でしょ?」

(´・ω・`)「うん。嘘。今から出すから待っててねー♪」

……なるほど……『にくそい』とはこの感情のことか……
.


62 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:14:31

マスターは超ご機嫌でジュースの戸棚を開けた。

光速でコップも出し、僕らの前に置き、ジュースはいつの間にかその中に満ちていた。

('(゚∀゚∩「仕事速いですね。じゃあいただきま──

(`・ω・´)「ちょっと待った!」

一呼吸置いて、また空気が流れ出した。

(`・ω・´)「君たちにはショットガンで飲んでもらおう!」

('(゚∀゚;∩「……ショットガンって……炭酸入れて、机に叩きつける奴ですか?」

(-_-)「……痛そうだね」

どこかバーの空気は、ずれていた。

(`・ω・´)「おうともよ! ちゃんと炭酸も置いてあるぞ! 今から出すからな!」

そういって、また棚を開けた。



あ、あ、

ゴキブリだあ。

(´・ω・`)

(´・ω・`)「ぶち殺すぞ」
.


63 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:15:03

(-_-;)「待って!!」

マスターの顔は

(´・ω・`)

「はあ?」と言っていた。

('(゚∀゚;∩「ちょ……一体どうしたっての……」

ヒッキーは、今までで一番焦っていた。それを見た僕もだが。

(-_-;)「……多分もうすぐこの店から出ていくよ……玄関開けてください。マスター……」

(´・ω・`)「…………うん……まあ……いいけど……」

マスターは玄関を開け放した。

少し涼しい風が入ってきて、

浮遊。

闇の塊は、風に逆らい、外へ流れた。

そのとき、ショボンさんはその影にぶつかりそうになって

情けない声を出したことには敢えて触れないことにしておく。
.


64 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:15:43



('(゚∀゚∩「……どうして分かったんだい?」

何か超能力でもあるのだろうか、と思ったが

(-_-)「……いや……なんとなく……」

ただ、中空を見つめ

(-_-)「…………なんとなくだよ……」

少し微笑んで、一気にドリンクを飲み干した。



マスターは何か呟いていた。

(´・ω・`)「…………ショットガン……」

('(゚∀゚;∩「そんなことに固執していたんですか……」

(-_-)「……じゃあ、おかわりください」

マスターの顔はその言葉を聞いた途端、ぱっと明るくなって、またしぼんだ。

「…………もうどうでもいいや……今日はサービスするから好きなだけ飲んでってよ……

 ……僕も飲もうかな……こういう日ぐらいは……さ…………」

「……客もいないし?」

最後に付け加えて、苦笑い。
.


65 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:17:24



その後、僕らは三時間ほどバーで遊んだ。

遊んだというよりも、時間を徒に流しただけ。

マスターに「後ろの戸棚の内訳全部kwsk」とか、

マスターが僕達に「そのマントどこで買ったの」とか、

ショットガンしてむせたとか。

「だらしのない」

そう言ったマスターが一番むせていたとか、他にもいろいろ。



それでも、

最高の三時間が流れていったことには変わりなかった。



('(゚∀゚∩「じゃあ今日はこの辺で」

(´・ω・`)「ああ、なかなか楽しかったよ。夜道は気をつけてな」

「ここら辺はそんなに治安が悪いんですか?」

ヒッキーは笑っていた。
.


66 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:17:48



涼しい夜道、月は段々老いていく状況だ。

確か二日前は満月だったっけ。



(-_-)「…………今何時だと思ってるの……」

('(゚∀゚∩「……10時」

(-_-)「……家に帰りつくの何時になるだろうね……」

('(゚∀゚∩「……さあね……」

(-_-)「…………いよいよ明日か……」

人生最後の日。それはヒッキーの中では既に決まっていること。

('(゚∀゚∩「……別に……生きてもいいんだよ?……」

ヒッキーは5秒経って突然笑い出した。

「無理に決まってるじゃないか……笑わせないでくれよ……本当に……」

気持ちの悪いぐらい、最高の笑顔だった。

無理もない。当然だ。

他でもない、

この状況を、ヒッキーの人生を愚弄しているのは

この僕だ。
.


67 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/05(日) 16:18:36

何も考えずに発言するもんじゃない

僕の浅はかさは意外と重症だ。

ヒッキーは死ぬことが決まっているからこうしている。

生きる希望なんて、生きるつもりなんて

とうの昔に無くなっているのだ。

どっちみち──そう、どっちみちヒッキーは死ぬ。確定事項だ。

だが、もう遅い。

もう電車に乗ってしまった。

ヒッキーは寝てしまった。

「どうでもいい」と言わんばかりに。

臆病な僕には

もう謝れそうにない。



数時間経って、僕らは最初の駅に戻ってきた。

「明日も迎えに来るから」

僕がそう言うと

「じゃ、おやすみ」

ヒッキーはそう、短く答えた。

その姿は、暗くて、よく見えなかった。

ずっと遠く、霧の中にいるようで。



僕は、まったくだめな奴だ。

夜の闇にいくら融けても、その念は変わらなかった。


.


[ 2000/03/07 19:21 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

(-_-)は世界を救うようです 2

12 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:31:52



【 二 】



(-_-)「それで?」

('(゚∀゚;∩「へ…………」

それで……って……

(-_-)「僕はこの世界のことなんてどうでも良いと言ったろ?」

('(゚∀゚∩「あ……ああ……」

そうだった。決めゼリフを吐いただけで目的が達成されたわけじゃなかった。

だが、ヒッキーは必ず踏みとどまる。……そうは思っていたが……

(-_-)「じゃ、話が終わったんならこれで」

また手摺りから身を乗り出した。

('(゚∀゚;∩「ま、待てって! 死なれたら困るんだよ!」

ヒッキーは呆れて言った。

(-_-)「……君が困ろうと知ったこっちゃないんだけどなあ……」

当然の返答だ。

自殺を決め込んでいる相手に自分本位な倫理が通るわけがない。
.


13 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:32:34

('(゚∀゚;∩「み、三日で良いんだ! あしたあさってその次の日が終わるまで生きていてくれれば、

      後は君の自由にさせてあげるよ!」

(-_-)「……三日?」

('(゚∀゚∩「あ、ああ。それまで生きてくれれば世界は保たれるんだ」

どうも納得のいっていないヒッキーに言葉を畳み掛ける。

('(゚∀゚;∩「悪いようにはしないよ! 三日間、楽しませてあげるよ。

      なんでもいい、君の好きなことをさせよう。だから僕のわがままを聞いてくれ!」



ヒッキーは少し考えた後、言葉を漏らし始めた。

ふと、天を仰ぎ見、

(-_-)「……今日は……晴れている…………どうでもいいけど……」

空には星が浮かんでいた。雲は一切無かった。

月は100%の輝きを以ってここら一帯を照らしている。

「明るすぎるんだよ、まったく……」と、ヒッキーは付け加えた。



(-_-)「……さしずめ……君は世界の管轄者で……世界が滅びたら困る……

     僕はこの世界に必要とされている……四日目が始まるまで……

     ……まあ、かなり現金な世界だこと……」
.


14 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:33:09



「分かった。承諾する」



「……明日の朝から、僕の部屋に来てくれ。僕の部屋は……君なら知ってるだろ?

 最後の三日間、楽しむというのも悪くない……どうせ『僕の世界』は終わるんだ……

 みんなの世界にいくらか迷惑をかけて死ぬのも……まあ、おもしろそうだ……」

ヒッキーの顔は少し笑っていた。本当に少しだけ。

ほくそえんでいるかのような、幽かな邪悪さを覗かせた。

「ありがとう」とだけ言っておいた。

言われた彼も変な気がするだろうが。

別に、僕のため、というわけじゃないのだろうから。



(-_-)「そうそう……」

振り返って、僕に言った。

(-_-)「そのマント、かっこいいね」

ビルの中に、消えていった。


.


15 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:33:55

┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼

それにしても、

あいかわらずここは暗い。

「お帰り」

「ああ、ただいま」

「人間に干渉したモナね?」

「もちろんだよ!」

「…………ふざけるのはやめにするモナ」

おどけてみても叱責は容赦なく飛びつく。

「……悪かったよ……どうやって知ったんだい?」

「そんなことどうでもいいモナ。勘で鎌かけたら偶然当たったモナ」

「そうでしたか……」

「人間に干渉してはいけないのは知ってるモナ?」

「もちろんだよ!」

「…………一体誰に干渉してきたモナ?……」

っちぃ……今度は釣れなかったか……

モナーの、明らかに不快そうな顔を眺めながら、心の中に唾を吐いてやった。
.


16 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:35:20

「誰でもないよ。……救世主さ……」

「……救世主?」

「多分君にはどうでも良いんだろうね。僕はこれからも干渉しまくってくるから後はよろしくねー」

ここはひとまず逃げとこう。

僕はいつもやっているように、闇に融け始めた。

「ちょ……待つモナ!…………」

へへっ。ざまぁ。

( ´∀`)「…………救世主……モナ?」

僕の目が融ける寸前、そう呟くモナーの顔が見えた。怪訝そうな顔だった。

何を考えるだろうか。

何をしようとするだろうか。

あいつにヒッキーのことは知られてはまずい。

なるべく分かりにくい表現で混乱させるように仕向けたが、

うまく行ってくれることを願うしかない。

今日はひとまず寝ることにしよう。

明日に備えて。

┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
.


17 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:35:56



チャイムを鳴らす。

指が確実にボタンを押した。……?

鳴らない……。どうなってんだこの家は……

そこで、僕はドアを叩く作戦に変更した。

一発、二発、三発目で拳は空振りになった。

(-_-)「うるさいな……起きてるよ……」

('(゚∀゚∩「やっほー。起きてたのかい。……ところでチャイムが鳴らないんだけど?」

「やっほー」と言ったとき、ヒッキーは苦虫を噛み潰したような顔をしていた。

そして続けて、

(-_-)「電気止められた」

('(゚∀゚;∩「あ、そうか……」

淡々と答えるその声には、絶対的な力が籠っていた。

有無を言わせない強さがあった。

無論、有無を言うつもりは無いけれど。



(-_-)「ところで」

('(゚∀゚∩「ん?」
.


18 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:36:49

(-_-)「どうしようか?」

('(゚∀゚∩「何を?」

(-_-)「今日は楽しませてくれるんだろ? だけど何するべきか分からないんだ」

('(゚∀゚;∩「あ……ああ……確かにね……」

昨日、僕がヒッキーに出会うまでは、ヒッキーにとってこの日は存在しなかった。

('(゚∀゚∩「……じゃあどうする?」

(-_-)「僕に聞かれてもな……」

('(゚∀゚;∩「いやいや、それはこっちのセリフだよ……」



空気が、止まった。

それが、本来のこの世界の姿なのか。

ヒッキーにとっては夢の中を彷徨っているようなものなのだろう。

それでも僕には時の流れが感じられる。風が吹きつけている。

('(゚∀゚∩「……じゃあさ……今欲しい物言ってみてよ」

とりあえず、目の前に目標を作ることが大事だ。

(-_-)「……?……ああ、なるほど……欲しい物ね……」
.


19 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:37:33

ヒッキーは僕の後ろで風に靡いている物を凝視して、

(-_-)「……マントが欲しいな……」

('(゚∀゚∩「マント? 一体なんでそんなものを──

(-_-)「いいから。とにかく買いに行こう。欲しくなった。僕は金持っていないけど、君は持ってるんだよね?」

('(゚∀゚;∩「? あ、ああ。そりゃ持ってるけどさ……」

確かに金は持っている。僕は無限に金を持っている。僕らの特権だ。

(-_-)「じゃあ行こう」



ヒッキーは肩で風を切って歩き出した。

僕が「待ってくれ」と言う前に彼は立ち止まった。

(-_-;)「……マントってどこで売っているんだろう…………」

…………まあ……確かにマント買う人なんてそうそういないけど……

('(゚∀゚∩「……衣類売り場じゃない?」

答えらしきものならあっさり出る。

(-_-)「…………行ってみてから考えるのがいいね……」

また歩き出したが、もう肩で風を切れるほどじゃなかった。
.


20 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:38:00



衣服の店に向かう途中。

些細な疑問をヒッキーに軽く当ててみた。

('(゚∀゚∩「…………ねえ……」

(-_-)「うん?」

('(゚∀゚∩「どんな色のマントが欲しいんだい?」

(-_-)「……うーん………………緑だね」

('(゚∀゚∩「緑?」

(-_-)「……深い……どこまでも暗い緑…………

     僕の好きな色なんだ……」

('(゚∀゚∩「……濃い深緑って感じ?」

(-_-)「……そうだね…………黒に緑を混ぜた感じの色でさ……」

('(゚∀゚∩「何でその色が好きなんだい?」

(-_-)「…………好き嫌いに理由なんて無いよ……」

そうだね。と軽く肯いた。
.


21 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:38:44



数分経つと、僕らは衣類の専門店の中にいた。

さっそく、外套の売っているコーナーに行く。

ヒッキーの足は、なぜか速かった。

急ぐ必要もないのに、速かった。

彼はすぐに一つのマントを取って

(-_-)「これだ…………」

見事な緑色だった。

深く、濃く、闇を連想させるような緑色。

('(゚∀゚∩「それでいいのかい?」

(-_-)「ああ……」

('(゚∀゚∩「着てみてくれよ」

試着してもらわないと、困る。

いろんな意味で、気が引けるから。

(-_-)「そうだね……」
.


22 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:39:24

その場で、ヒッキーはマントを羽織った。

結果はというと。

様になっている。

しっかりと、丈も合っているし、幅も合っている。

(-_-)「……似合ってる?」

('(゚∀゚∩「うん。いい感じだよ」

(-_-)「じゃあこれ貰おうかな……」



僕らはレジで会計を済ませ、外に出た。

ヒッキーは外に出るなりマントを羽織りなおしたが、「暑苦しい」と言ってすぐにマントを畳んで腕に抱えた。

「せっかく買ったのに」そう言うと、「君はよくそんなものをずっと着ていられるね」

だと。

真夏の七月。それが普通か。



その後数十分、僕らは町を練り歩くことになった。

何も考えずに歩くと、自然とそうなる。
.


23 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:40:04

(-_-)「…………あてがないね……」

('(゚∀゚∩「……まあねえ……」

やはり、ヒッキーもただのウォーキングには飽き飽きしてきたのだろう。

とはいえ、彼にとってしたいことは何なのか。したいことなど一つも無いのかもしれない。

いや、むしろその方が自然ではある。

心の中までは僕にも分からない。

('(゚∀゚∩「……君は気難しいからな……」

(-_-)「…………自分でもそう思うよ……」

ヒッキーは笑った。

笑うしかない。か。

(-_-)「……そうだ、遊園地に行こう」

('(゚∀゚∩「……遊園地?」

(-_-)「今まで行ったことがない。遠足とかでしか…………そして楽しんだことも……ないね……」

確かにヒッキーはそんな奴だった。

なあに、僕は知っているだけ。知っている『だけ』だ。

('(゚∀゚∩「…………今では……遊びたくなったのかい?」

(-_-)「……いや……違うと思う」

ヒッキーは、また笑った。

自嘲気味に。
.


24 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:40:54



それから電車を使って、近くのテーマパークに行くことにした。

「僕は階段の昇り降りにかけてはかなり自信があるんだ」

駅に入るとき、ヒッキーは突然そう言って、僕に勝負を挑んだ。

僕はその勝負を引き受けることにした。

結果。

僕の負けだった。

ヒッキーは本当に速かった。

階段の4段飛ばしは当り前。

そもそもスタートダッシュが、サービスなのか5段飛ばしだった。

「どうだい、なかなかのもんだろ?」

ヒッキーは勝ち誇ったような顔をした。

こんなことをしている自分に呆れながら。というような顔だった。

「ああ、なかなかのもんだった」

答えた自分まで、そんな顔になった気がした。
.


25 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:42:03



歩くこと数分。僕らは遊園地に辿り着いた。

(-_-)「……ホントに金大丈夫なの?」

('(゚∀゚∩「え? 大丈夫だよ」

(-_-)「……いやあ……心配でね……まあ、マントぐらいならいいかと思って黙って奢られたけど……

     さすがに遊園地までもねえ……と思ってさ」

本当に、ヒッキーはいい奴だ。

('(゚∀゚∩「僕のことは心配するなよ。……金ならいくらでもある……」

そうは答えたが、それは違ったような気がしていた。

ヒッキーは、金のことだけを心配しているわけじゃない。そんな考えが僕の心に浮かんで、

それはやはり現実になった。

(-_-)「あ……いや……だからって金があるからとかそういう問題じゃなかったかな……」

('(゚∀゚∩「…………」

('(゚∀゚∩「わかるよ。気が引けるんだね」

(-_-)「……まあ、そういうことさ…………」

ヒッキーは遊園地のチケットをしっかり手に持ってそう言った。

それがどうも滑稽に思えたのは、僕がおかしいからだろうか。
.


26 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:43:19



('(゚∀゚∩「コーヒーカップにでも乗ろうか?」

(-_-)「…………酔いそうだな……」

('(゚∀゚∩「この際さ、ハンドル全開で酔って酔って酔いまくって、そこらじゅうにぶちまけるってのもいいんじゃない?」

冗談半分。半分は本気だ。

僕も何かぶちまけたい気分だった。

(-_-)「……面白そうだけど、さ……」

面白そう、かつ、面白くなさそうに、会話は続いた。

(-_-)「酔っても自分が惨めになるだけじゃない……別に惨めな気持ちになってもいいんだけどさ……

     なんというか……めんどくさいな…………」

('(゚∀゚∩「……まあ、そうだね……じゃあメリーゴーラウンドにでも乗るかい?」

(-_-)「どっかいじって高速回転かい?」

('(゚∀゚∩「面白そうだ」

面白くなさそうなアトラクションは無いのか?

なんてことを言い合いながら、僕らはずっと笑ってた。
.


27 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:44:11



もう日も落ちそうな時間になってしまった。

僕らは、そこら辺にあるアトラクション全てを制覇した。

絶叫物を除いて。

(-_-)「落下の恐怖は死ぬときだけでいい」

彼は一人呟いた。

('(゚∀゚∩「やっぱり恐いのかい?」

僕も絶叫物は嫌いだった。

(-_-)「ああ」

('(゚∀゚∩「……だよね……まったく」

(-_-)「楽しむために来てるのにさ、変じゃない。怖い思いをするなんてさ」

宙を駆け巡る鉄の箱を目の前に、ヒッキーは最高にシニカルになった。ニヤニヤしながら。

この世は言ったもん勝ちだ。

僕には『じぇっとこーすたー』なんかよりも、ヒッキーのほうが数倍大きく見えた。

('(゚∀゚∩「でもさ

      あの乗り物はどうだい? あれに乗って楽しい思いができるかな?」

僕の指先は、観覧車に突き刺さっていた。

今日は、あれにはまだ乗っていない。
.


28 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:44:56

ヒッキーはじっとその回る物を見物して

「さあね。つまらなさそうだ」



「じゃあ、つまらない思いをするのも面白いかもしれない。乗ってみようか」

と、二言。



僕はすかさず承諾した。



( ´_ゝ`)「ときに弟者よ」

(´<_` )「なんだ? 兄者」

( ´_ゝ`)「客人だぞ」

(´<_` )「本当だ。客人だ」

観覧車の入り口のところにいたこの二人は、どうやら職員のようだ。

('(゚∀゚∩「観覧車に乗せてよ!」

(-_-)「あ、どうも…………」

(´<_` )「どうぞどうぞ。フリーパス持ってます? うんうん。じゃあどうぞごゆっくり」
.


29 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:46:07



観覧車の中。

(-_-)「ねえ……」

('(゚∀゚∩「ん?」

(-_-)「さっきの従業員さあ……顔似てたね……」

('(゚∀゚∩「あの二人? そうだね。多分双子だと思うけど」

(-_-)「……あれは変な奴らだったね……」

吹いてしまった。

('(゚∀゚∩「wwwwちょwwwwwwwいきなり何言ってwww」

(-_-)「……見るからに変人だったじゃないか……特に兄者とか言われてたほう……」

('(゚∀゚∩「そう? 僕には弟者とか言われてたほうが変人だと思ったけど──

「多分どっちも変人だww」

僕らは、同時に気づき、同時に腹をよじった。

ほんとに、失礼な奴らだ。



(-_-)「そうだ……」
.


30 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:47:34

ヒッキーは腕に抱えていたマントを羽織り始めた。

観覧車の中に、青褐のマントの男と鉄色のマントの男。

「どうみても闇取引だ」

まったくだ。と、一番変人なのは自分達だということに気づいて静かに笑う。



外は、すっかり暗くなっていた。

街灯りは燦然として。

頂上に到達した観覧車の中は未だに暗かった。



('(゚∀゚∩「…………なあ……」

(-_-)「……ん?」

('(゚∀゚∩「好きな子とか……いなかったのか?」

…………いなくても、おかしくなさそうだ。彼なら……

(-_-)「……いたよ……普通に考えて人生で一度も誰かを好きにならない人はいないでしょ……」

ヒッキーの答えがどうであれ、僕は何か物悲しくなった。

('(゚∀゚∩「……そりゃそうだよな……」

(-_-)「君はどうなの?」
.


31 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:49:01

('(゚∀゚∩「…………覚えてないんだ……」

(-_-)「…………」

('(゚∀゚∩「かれこれ……この仕事始めて300年は経つんじゃないかな……

      僕も昔は生きていたみたいだけどね……」

(-_-)「……生きていた時のこと覚えてないの?」

('(-∀-∩「……ああ……もうそりゃ……僕は、いつでも生きられて、いつでも死ねるような存在……

       そんなものになって300年も経てば……生きていたという事実も、どうでもいい事実……」

('(゚∀゚∩「……僕に好きな人がいたかどうかなんてこともね…………」

……やっぱり自分で言ってしまうとと悲しくなる。

どうでもいいはずなのに。だ。

(-_-)「…………」

無意味に、いや、それでも確実に静寂は続いた。



ヒッキーが口を開いた。

(-_-)「……本当に……バカバカしい……生きているのなんてさ……

     世界の動きに合わせて…………僕らは動いているだけなのか?」
.


32 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:49:43

僕は、静かに頷くことしかできなかった。

僕も、そんなバカバカしい世界の一員で、彼もそうだ。

ただ

('(゚∀゚∩「……んじゃあさ…………この世界が想定しなかったことを起こしてみないかい?」

(-_-)「ん? どういうこと?」

('(゚∀゚∩「……あと二日経ったら死ぬつもりなんだろ?……その好きだった子にちょっとアタックしてみれば?」

(-_-)「…………死ぬのにかい?」

ヒッキーは厭な物を見る目をしていた。僕の方を向いているわけじゃなく、この世界全てをそう見るように。

('(゚∀゚;∩「……無神経……だったかな…………それでも後悔だけはしてほしくないからね……」

それは本当だった。

彼にも、後悔しない権利ぐらいある。

世界が、いくら彼を後悔させたがっているとしても。

(-_-)「…………迷惑だろ……」

('(゚∀゚∩「……君はこの世界に迷惑をかけていきたいんじゃなかったのかい?」

多分違う。それは分かってた。
.


33 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:50:16

(-_-)「……そうだね……迷惑をかけようか……」

('(゚∀゚;∩「…………はあ?」

それでもヒッキーは期待を裏切る。

(-_-)「…………伊藤に……好きだったって言って……玉砕して──



「彼女に知られないようにして死のう……」



伊藤。ヒッキーの好きな人の名前だ。

『知られないようにして』

ヒッキーの表情には一切変化が無かった。

ねえ、それどういう意味だい?

僕には、そう訊く勇気が無かった。



僕は観覧車から近づく地面を眺めた。

(∀゚∩「…………終わりだね……」

(-_-)「……そうだね……」
.


34 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:51:11

観覧車の入場場所を見た。

( ´_ゝ⊂(´<_`#)

( ´_ゝ`)「痛いじゃないか」

(´<_`#)「うるさい。お前が変なこと言うからだ」

……従業員の兄弟が喧嘩をしている。

('(゚∀゚;∩「……やばいよ!……どうする……?」

(-_-)「…………まあ、とりあえず様子を見よう……」

喧嘩するほど仲が良いとでも言いたいのだろうか?

ヒッキーはどこまでも傍観的だった。



(#´_ゝ`)「俺のどこが変なんだ? え?」

(´<_`#)「『俺もマントが欲しい』と言ったことだ!」

(#´_ゝ`)「マント、かっこいいではないか!」

(´<_`#)「はあ? さっきの二人に感化されただけだろうが!!」
.


35 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:51:57

(#´_ゝ`)「何を?! 昔からあんなのに憧れていたんじゃーい!!」

(´<_`#)「はあ? あんな変人の真似することにか?」



('(゚∀゚∩「」

(-_-)「…………」

('(゚∀゚∩「……変人…………ね……」

なんだか頭が真っ白になった。

確かに変人であることは否定しない。むしろ、さっきは確かにその通りだと思っていたのだ。

ヒッキーの表情は、さも当り前のような感じだった。

達観してるね。



(´<_`#)「…………ったく……もう大人なんだぞ?」

弟者は、兄者を起こして、後ろを振り返った。

Σ('(゚∀゚;∩「はっ……」

Σ(;´_ゝ`)(´<_`;)そ「うあっ……」
.


36 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:52:45

目が合ってしまった。

(;´_ゝ`)「……弟者…………?」

(´<_`;)「ん……んーん……んんん?……」

('(゚∀゚;∩「…………」

(-_-)「…………」

ヒッキーだけは少しだけニヤニヤしていた。

(´<_`;)「あ……あの……その…………」



(´<_`;)「……そのマント、カッコイイですね……」

('(゚∀゚∩「…………」



「ありがとうございます」

僕らはそそくさと立ち去った。

('(゚∀゚;∩「……まったく……人の悪口は言うもんじゃないね……」

(-_-)「……まったくだよ…………」

「変人」と、先に言っていたのは僕らのほうだった。
.


37 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:53:35



('(゚∀゚∩「…………ヒッキー……?」

(-_-)「ん?」

('(゚∀゚∩「…………空が綺麗だね……」

僕は何を言っていいのか分からなかった。

空は、そんなときに役に立つ。

(-_-)「…………そうだね……とっても綺麗だ……」

今日は闇黒。

街の灯りが酷いのか、星は見えないし、雲は見事に月を殺している。

しばらく、沈黙が続きそうだ。

(-_-)「……ねえ……」

('(゚∀゚∩「え?」

僕の予想はすぐに外れる。

ヒッキーはいつも予想外なことをしてくれる。

(-_-)「地球ってなんで回ってるんだろうね?」
.


38 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:54:13

('(゚∀゚∩「……難しい問題だね…………」

辺りを見渡した僕の目には、

あの回転する物達が見えた。

僕は、自分の妄想に、正直感心して、笑った。

笑わずにはいられなかった。

('(゚∀゚∩「……観覧車とかが回る理由とおんなじじゃないかな……?」

今では、そんな風に本気で思った。

(-_-)「……へえ……じゃあ地球なんか回して……誰かが儲かってるのかな……?」

('(゚∀゚∩「……そうかもしれないね」

(-_-)「……入場料は何だろうね?」

('(゚∀゚∩「…………僕らの愚行を見て楽しむことじゃないかな?」



あははははは

おっかしいな、

笑っちゃうよ。

('(^∀^∩「……本当に……バカバカしいよ…………へ……へへ……」

ヒッキーの口の端も、吊りあがっていた。
.


39 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:54:56

なんか、もう、どうでも良かった。



遊園地から出た後。

('(゚∀゚∩「ヒッキー! 明日は伊藤さんのところ行って玉砕するぞ!」

(-_-)「…………ああ……もちろんだ……」

最高にテンションは上がっていた。

さあ、この世界を踏み荒らしてやるんだ!

そんな感じのテンション。

そう、僕らは明らかに正常じゃない。

('(゚∀゚∩「じゃあ、明日も迎えに行くから待っててくれよ!」

(-_-)「分かった」

僕はヒッキーのもとを去った。

走って。

まっすぐな一本道の中、

そのままあの世界に消えることもできたが、

僕はそのまま走っていきたかった。

この長い一本道を、滑走路にして。


.


40 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:55:40

┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼

「お帰りモナ」

「ああ、ただいま……」

烏羽色のマントが、お出迎えしてくれた。

「?……どうしたモナ?……何か良いことでも?」

「……分かるかい?」

「顔、よく見てみるモナ」

ニヤついてるんだろう。自分でも分かっている。

「え~? 分からないよ~。あいにく鏡無いだろ? ここ」

「ほら」

モナーは淡々と手中に鏡を出現させ、僕に向けた。

「……ったく……いつの間にそんなもん手に入れたんだよ……」

僕は精一杯呆れた。

だが、呆れられているのは僕だ。

「……なかなか分からないモナ」

「何が?」
.


41 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:56:21

「救世主モナ」

自分のした間違いに気づいた。

昨日、モナーにそれだけでも言うべきじゃなかった。

後の祭りだ。

「……救世主って……君には関係ない話だろ?」

「関係あったら大変だろ?」

「…………関係あっても大丈夫だって……君には迷惑かけないからさ……」

嘘だ。多分迷惑はかかる。

だが、大したことじゃない。

怒られてもモナーなら分かってくれるような気もする。

「……自分だけのことを心配しているわけじゃないモナ」

一気に、自分の周りが遅くなったような気がした。

「…………何かとんでもない規則違反をしたら、君の身が心配なんだモナ」

こんな奴なんだ。分かってくれるよな。きっと。

「……規則違反したって別に罰せられたりしないだろ?」
.


42 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/04(土) 16:57:16

「……! そんなことを言ってるんじゃないモ──

「それと!!



 …………ありがとう……心配してくれて……」

本当の気持ちだ。

こればかりは。



モナーは、一回溜息を吐いた。

そりゃあ溜息も吐きたくなる、分かるよ。

「……………………大丈夫モナね?」

「…………うーん……もう疲れたし……寝ようと思うよ……」

「……そうモナね……おやすみ……」

モナーは先に、闇の中に紛れて消えた。



僕の姿もその場から消えた。

どう処理すればいいかわからない、溜息を残して。

┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼


.


[ 2000/03/07 19:20 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

(-_-)は世界を救うようです 1

3 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/03(金) 15:19:30



【 一 】



光っては、消え。また明るくなっては部屋を闇に染める。



蛍光灯がちらちらうるさい。

もうすぐ切れるそうだ。

この光が二度と点かなくなったら

太陽も二度と昇らない。

そう決めている。



部屋の向かい側、来客のようだ。

おやおや、

あなた様はGではありませんか。

噂は聞いておりますよ?

そこらでブイブイ言わせているそうじゃないですか。

世間はあなたのことを『闇黒の貴公子』と呼んでいますよ。
.



...

4 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/03(金) 15:20:26

そうですね……もう夏ですもんね……

あなたの季節ですよー。まったく。

そうだな……せっかく来てもらったのに……出せるお茶菓子は無いんですよね……

何をお出ししましょうか……



あれ? もうお帰りになるんですか?

あらあら

同族嫌悪ですか……?

いやはや、失礼。

あなた様のほうが上に決まっておりまする。

こともあろうに、私めはこんなに暗い部屋であなたをお出迎えすることに……

って、あなたならむしろ暗いほうが好きでしたね。



そうそう、

この光が二度と点かなくなったら、太陽も二度と昇らない。そう決めている。

これは嘘でした。
.


5 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/03(金) 15:20:55

そう、真っ赤な嘘なのです。

太陽も二度と昇らない。そう決めたときには既に

光はもう無かったのです。

そうです。私は太陽を昇らせたくなかったのです。

釣られた皆さん乙です。

って釣り宣言は自らするもんじゃありませんよね。wwwwサーセンwwww



……さてと…………

行きますか……



そして、だ。

僕は走って家を出たわけだ。

誰もいない、光もついていない。

完全な廃墟からの脱出さ。

マントを翻してそういうことをすれば、たちまちカッコイイだろう。
.


6 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/03(金) 15:21:24

あいにく、不幸にも、アンフォーチュネトリィ、

マントなんて着ていない。

そう、紙の中を飛び回るヒーローのように、空を飛ぶためのものならなおさら持っているはずもない。

だけど僕は空を飛ぶんだ。

この冷たいコンクリートを着たビルの上から。

ほら、高いだろ?

僕の目の前に高圧的にね、聳え立っているよ。



僕はできるだけ速く、階段を駆け上った。

昔からこれだけは得意だった。

意味も無く凄い勢いで階段を駆け上がるんだ。

変人扱いさ。

別にどうでもよかったけど。


.


7 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/03(金) 15:21:52

さあ、着いた。

ここからの眺めは本当にいい。

その理由? 知らないね。



背後に、強く、風が吹きつけた。

背後だ。背後。

僕にじゃない。

風も僕を嫌うのかい?

そう思って後ろを振り返った。



('(゚∀゚∩「やっほー」

ほう、よくできた幻覚だ。

じゃあ僕は飛び降りることにしようかな。

手摺りを越すように体重をかけ……

('(゚∀゚;∩「ちょ、ちょちょちょちょーーーー!!」

(-_-)「…………何?」

元の位置に重心を直す。
.


8 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/03(金) 15:22:36



後ろに現れた男はマントを羽織っていた。

青黒い、夜の闇と同化しそうな、いかしたマントだ。

('(゚∀゚∩「話があるんだよ!」

(-_-)「…………そうかい……」

(-_-)「お名前は?」

('(゚∀゚;∩「……え?」

そんなに予想外だったろうか。

(-_-)「……いや……話があるって言われてもねえ……いきなりっていうわけにもいかないでしょ……」

男は狼狽しながらも納得したようだった。

('(゚∀゚∩「……あ、ああ……なるほどね……」

('(゚∀゚∩「僕の名前は『なおるよ』だよ!」

(-_-)「変な名前だね」

('(゚∀゚;∩「ちょ……君に言われたくないなあ……『ヒッキー』……」

(-_-)「……僕の名前を……知ってる……?」

まあ、それぐらいのことは当り前なのだろう。
.


9 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/03(金) 15:23:09

('(゚∀゚∩「知ってるよ! 君の事は大体把握してるんだ!」

(-_-)「…………まあ……予想はついていたけどさ……」

僕の後ろに、風と共にやってきたんだ。

人間なわけがない。

だが、そんなことはどうでもいい。

早くこの会話を終わらせたい。

面倒なことになりそうだ。

だが、どうしても気になることがあった。

それを聞かないと、どっちにしろ通さないつもりなんだろう。

(-_-)「……じゃあ話を本題に戻そうか…………君は一体何者で、なんで僕の前に現れたんだい?」

('(゚∀゚∩「……そうだったそうだった……じゃあ一つずつ説明するからね……」



('(゚∀゚∩「まず、僕の存在だけど、これは『神みたいなもの』と、考えてくれていいんだよ!」

(-_-)「……神?…………信じられないな……」

嘘だ。

別に信じてもいい。
.


10 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/03(金) 15:23:47

('(゚∀゚;∩「……ちょ…………しょうがないな……僕は君が自殺しようとしていた理由も知ってるんだよ?」

(-_-)「へえ……じゃあ聞かせてもらおうか……」

('(゚∀゚;∩「……え……いいのかい……」

普通の人間は自殺の理由なんて他人から聞かされるのは嫌だろう。

(-_-)「僕が望んでいるんだ」

わざわざこうする必要はないのだが、

('(-∀-∩「……分かった…………君はあまりにも不幸な人生を送ってきた……」

絶対的な自信があった。

('(-∀-∩「君の両親は、君が幼い頃ケンカ別れをしているね……なぜか夫婦仲は最悪だった……

       君はどちらにも引き取られることは無く、天涯孤独の身になった……君の所為じゃないはずなのにね……」

絶対にわかりっこない。

('(-∀-∩「学校でも悲惨だったね……義務教育の期間はずっといじめられてきた……

       かなり酷い……内容のいじめだったね……」

絶対当てさせない。

('(-∀-∩「孤児院でも……国家の扶助も受けたみたいだけど、もう就職できるようになってからは見離された……

       就職活動をいくらしても……世界は君を相手にしなかった……」



(-_-)「お見事…………全部外れだ」
.


11 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/03(金) 15:24:31

('(゚∀゚;∩「…………?」

いい気味だ。たいそう不思議そうな顔をしている。

(-_-)「君が言ったのは僕が自殺しようとした直接的原因じゃないよ」

('(゚∀゚∩「…………」

(-_-)「僕はね、もうどうでもいいんだ。この世界なんてどうでも……

     いつまでいても仕方ないから都合の良いときにでもおさらばしようと……それだけさ……

     人生を悲観して……ってわけじゃない……」

('(゚∀゚∩「……そうかい……でもまあ、どっちにしろ同じ様なもんじゃないのかい?……」

少し呆れたのか、男はそんなことを言った。

(-_-)「まあそうだけどね」

答えたら、思わず顔が弛んだ。



(-_-)「さあ……じゃあ僕のもとに現れた目的というものを聞こうか?」

('(゚∀゚∩「やっと話せるよ!…………いいかい……」





('(゚∀゚∩「君が死んだら世界は滅びるんだよ!」



へえ、よくできた嘘だね。

勝ち誇ったような、なおるよの顔に少し憤りを感じながら、心の中でそっと呟いた。


.


[ 2000/03/07 19:17 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

(,,^Д^)は奪って堕ちてゆくようです 目次

まとめ読み




始まり   二人のエピローグの序章

上の上   普通の高校生

上の中   くだらないこと

上の下   憎悪

中の上   希望の無いもの

中の中   綺麗な瞳

中の下   黄金時代は、もう来ない

下の上   飾り

下の中   集束

下の下   二人

終わり   警察官のエピローグの序章




[ 2000/03/06 21:11 ] 中篇まとめ | TB(-) | CM(0)

(-_-)は世界を救うようです  まとめ読み

3 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/08/03(金) 15:19:30



【 一 】



光っては、消え。また明るくなっては部屋を闇に染める。



蛍光灯がちらちらうるさい。

もうすぐ切れるそうだ。

この光が二度と点かなくなったら

太陽も二度と昇らない。

そう決めている。



部屋の向かい側、来客のようだ。

おやおや、

あなた様はGではありませんか。

噂は聞いておりますよ?

そこらでブイブイ言わせているそうじゃないですか。

世間はあなたのことを『闇黒の貴公子』と呼んでいますよ。
.


[ 2000/03/06 21:02 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

(,,^Д^)は奪って堕ちてゆくようです  終わり

99 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/23(月) 19:37:04
────────────────────
   終わり   警察官のエピローグの序章
────────────────────



川 ゚ -゚)「ただいま」

<ヽ`∀´>「あ、お帰りなさいクーさん」

川 ゚ -゚)「まったく……パトロールなんてもんはやりたくないな」

<ヽ`∀´>「まあそう言わないでくださいニダ」

川 ゚ -゚)「そういえば、その口癖、というか方言か……どうして……」

<ヽ`∀´>「今まで封印していたかってことですニダか?」

川 ゚ -゚)「……まあそうだな」

<ヽ`∀´>「……まあ、人には諸事情があるっていうもんなんですよ…………

      あえて言えば……負けていたからかな……」

川 ゚ -゚)「何ニダ?」

<;`∀´>「何に、だ?ってことですよね……カタカナだとびっくりするんですが……」

…………まあ、……大人たちにってことかな……

<ヽ`∀´>「これは自分だけの秘密ってことで……お願いしますニダ」

川 ゚ -゚)「そうか……まあ、あえて聞かないよ」
.


[ 2000/03/06 20:18 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

(,,^Д^)は奪って堕ちてゆくようです  下の下

90 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/23(月) 19:29:40
───────────
   下の下   二人
───────────



……今……僕のことを──

「……ゲホッ! ゲホッ……」

僕の服に付く赤色。

「でぃさん? でぃさん?!」

でぃさんは満身創痍だったんだ。それをいつまで忘れてるつもりだったんだ?……僕は……

「大丈夫……」

せめてこれだけ……

『痛みを奪え』

「大丈夫なわけが無いだろう! ほら!……病院に行くぞ──

(;^ω^)「あ、あいつですお! あいつがドクオをぶっ飛ばし……」

あいつ……! 警察呼びやがったか……!

でぃさんを殴り倒しておいて……警察呼べるような身分でもないくせに……!!

<ヽ`∀´>「分かった……今から事情を聞きに行く!」

くそ……

「でぃさん? 掴まって! 走るよ!」

Σ<#`∀´>「ちょ…………待てーー!!」

待つわけないだろう……!



僕は走った

でぃさんを抱きかかえて

走る

走る

振り切れない
.


[ 2000/03/06 20:17 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

(,,^Д^)は奪って堕ちてゆくようです  下の中

79 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/22(日) 16:34:12
───────────
   下の中   集束
───────────



学校

いつものように

僕はつまらなそうに窓の外を眺めていたんだ

(*゚ー゚)「タカラ君」

(  ,,^)「ん? なに?」

(*゚ー゚)「消しゴム貸してくれない?」

(  ,,^)「……消しゴムね……なんか消しゴムは確率が高いな……」

(*゚ー゚)「いつもごめんね」

(  ,,^)「謝る気なんて……無いだろ? 定型句なら言わなくていいよ、ほら……」

僕は消しゴムを渡す

正直に、

どうしたんだろうか……

(*゚-゚)「…………タカラ君……怒ってるの?」

僕はしぃに向かって言った

(,,^―^)「……怒ってると思うのかい? こんなに笑っているのに。

      僕は気分が良くなっているから、『定型句なら言わなくていい』って言ったんだ……

      少し嫌味たらしかったかい? そうだったら訂正するよ……ごめんね……」

僕は、本当に素直に謝ったんだ。優しく。
.


[ 2000/03/06 20:16 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

(,,^Д^)は奪って堕ちてゆくようです  下の上

67 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/21(土) 14:44:53
───────────
   下の上   飾り
───────────



(# ;;- )「ん……?」

外は真っ暗

カーテン

部屋は蛍光灯が明るい

(,,^Д^)「起きたかい?」

(#゚;;-゚)「……あれ? どうしたの……? どうなって……?」

嘘情報を畳み掛ける

(;^Д^)「いやね、君が……えーと子供時代の話をしていたら……その……

      カーテンが眩しくって光を閉めた……じゃなかった……その……

       突然気を失ったんだよ…………大丈夫? 気分は悪くない?」

(#゚;;-゚)「うん……気分は悪くない……ごめんね……急に気絶なんかしちゃって……」

(;^Д^)「いや、いいって、仕方ないし……君が謝るべきじゃない……」

そう。謝るべきは僕だ

謝ることさえできなかったが
.


[ 2000/03/06 20:15 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

(,,^Д^)は奪って堕ちてゆくようです  中の下

57 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/20(金) 16:45:06
───────────────────
   中の下   黄金時代は、もう来ない
───────────────────



誰もいない



赤い光に焼かれている

僕は玄関を開ける

「ここが僕のうちだよ……」

「……おじゃまします……」

礼儀正しいね

そんなでぃさんが好きなんだ

僕は

似ても似つかないよね

なんで今頃こんなこと言ってんだろ

心臓が

爆発しそうだ

玄関を閉める

密室だよ

鍵は掛けてないけどさ

親も、帰ってくるはずはないんだ

両親とも出張中のはずだから

誰とも関わってないからさ、うちは

だからこの世界には君と僕だけさ

だから何? って言われたら

すぐにでぃさんを帰そう
.


[ 2000/03/06 20:14 ] 中篇まとめ | TB(0) | CM(0)

(,,^Д^)は奪って堕ちてゆくようです  中の中 

49 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/19(木) 16:50:48
─────────────
   中の中   綺麗な瞳
─────────────





起きる

学校に行く

いつの間にか学校に着く

教室に入る

でぃさんがいる

(;^Д^)「でぃさん?」

(#゚;;-゚)「……何?」

『断る気を奪え』

(;^Д^)「昼休みにちょっと……話があるんだけど……そうだな……屋上に来てくれないか?」

でぃさんは、何か微妙な顔をした

(,,^Д^)「どうしたの?」

Σ(#゚;;-゚)「え? いや……今何か言った?」

いきなりすぎて駄目だったかな……

僕はもう一度説明した。

(#゚;;-゚)「…………うん……いいよ……でも、話って?」

(;^Д^)「いや、……屋上で話したいんだ……」

(#゚;;-゚)「……分かった」

自分の席に着く

よかった

約束は取りつけられた……
.


[ 2000/03/06 19:45 ] 中篇まとめ | TB(-) | CM(0)

(,,^Д^)は奪って堕ちてゆくようです  中の上

44 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/18(水) 19:29:57
────────────────
   中の上   希望の無いもの
────────────────



<ヽ`∀´>「…………これは」

俺の目の前に現れた惨劇

柄の悪そうな男達がマケボノのように横たわっている

川 ゚ -゚)「…………仕方ない、な……」

<ヽ`∀´>「……何言ってるんですか……」

俺の上司、クー

冷酷、極まりない

正義感の欠片も無い

ただ、犯罪者を摘発するだけ

その素直で残酷な人格から

付けられたあだ名

「素直クルール」



クー曰く、あのサルとワニを思い出したら殺すとのことだ

「CRUEL」は「残酷・冷酷な」の意味

決してキャプテンやバロンなどではない
.


[ 2000/03/06 19:43 ] 中篇まとめ | TB(-) | CM(0)

(,,^Д^)は奪って堕ちてゆくようです 上の下

28 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/17(火) 18:56:55
───────────
   上の下   憎悪
───────────



僕は家に帰りついた

宿題しなきゃいけないけど、別にいいや

おやすみ

敷きっぱなしの布団に、僕は体を埋める





宿題やってねえ……

まあいいや

その通り、僕はこの力を使って宿題をサボっても怒られないようにしようというのだ

あったまいーねー、~ボ○ギ○ール~♪



なにやってんだろ……

アホらしすぎて、シュールすぎて

何とも言えない
.


[ 2000/03/06 19:39 ] 中篇まとめ | TB(-) | CM(0)

(,,^Д^)は奪って堕ちてゆくようです  上の上

6 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/15(日) 16:45:27
───────────────
   上の上   普通の高校生
───────────────



空を見てみる。

晴れ渡る空に散らばった一面の雲

曇っているところもあれば晴れているところもある。そんな感じだ。

雲の間から差す光が教室に侵入してくる

( ´∀`)「テスト返すモナー」

僕はその言葉で我に返る

だが、僕の番まではまだまだ回ってこない。

僕は教師の声を耳に入れながら外を見た

いい感じの空だ

僕は好きだ

( ´∀`)「タカラ」

(,,^Д^)「はい」

テストを取りに行く
.


[ 2000/03/06 19:33 ] 中篇まとめ | TB(-) | CM(0)

(,,^Д^)は奪って堕ちてゆくようです  始まり

2 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/15(日) 16:41:00
───────────────────
   始まり   二人のエピローグの序章
───────────────────



「またここに戻ってくるとはな……」

「懐かしいわね……」

僕らの過ごした、町

僕らの傷ついた、街

ずっと昔のことだ

「……でぃさん?」

暗めの夕方

「何?」

更に暗めの路地裏

「……僕は……君に何かを与えられたのかな……?」

「……どうしたの? 唐突に」

「君からは……貰ってばかり……いや、奪ってばかりだった……」

「今に始まったことじゃないじゃない」

皮肉。

「厳しいなあ……」

「……ふふふ……確かに……不便なこともあるけどね……」

「今に始まったことじゃないね……」

自虐癖。

「そうね、その通りよ……どうせ……あのままじゃ進展は無かっただろうし……」

でぃさんは華麗に返す

「……なんでそんな唐突なこと言ったかっていうとね……」



「そろそろ死にたくなったんだ」
.

[ 2000/03/06 19:25 ] 中篇まとめ | TB(-) | CM(0)

(,,^Д^)は奪って堕ちてゆくようです  まとめ読み

2 : ◆y1TBgQ3JzI:2007/04/15(日) 16:41:00
───────────────────
   始まり   二人のエピローグの序章
───────────────────



「またここに戻ってくるとはな……」

「懐かしいわね……」

僕らの過ごした、町

僕らの傷ついた、街

ずっと昔のことだ

「……でぃさん?」

暗めの夕方

「何?」

更に暗めの路地裏

「……僕は……君に何かを与えられたのかな……?」

「……どうしたの? 唐突に」

「君からは……貰ってばかり……いや、奪ってばかりだった……」

「今に始まったことじゃないじゃない」

皮肉。

「厳しいなあ……」

「……ふふふ……確かに……不便なこともあるけどね……」

「今に始まったことじゃないね……」

自虐癖。

「そうね、その通りよ……どうせ……あのままじゃ進展は無かっただろうし……」

でぃさんは華麗に返す

「……なんでそんな唐突なこと言ったかっていうとね……」



「そろそろ死にたくなったんだ」
.


[ 2000/03/06 19:21 ] 中篇まとめ | TB(-) | CM(0)






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